12 / 24
eruption
They meet with a disaster③
しおりを挟む
その日、鈴木ましろは学校を早足に出ると急いで帰宅し、出かける準備をした。
実を言うと、初めてのデートである。本音をいうと休日にゆっくりと街を歩いたり映画を見に行ったりしたかったのだが、彼氏は自分と違って社会人である。しかもライターという職業柄、カレンダー通りというわけにはいかない。
来て行く服は昨夜にしっかりと選び抜いている。おかげで寝不足である。
しかし寝不足など、若さと恋する乙女のパワーの前には有って無いようなものだ。
急いで身支度を整えると、下ろしたての靴で家を出た。
駅前で彼氏と落ち合うと、服装や髪型を褒められて嬉しかった。昨日、美容室に行ったり夜遅くまでコーディネートに悩んだ甲斐があった
開場まで少し時間があったので、ファストフード店でお喋りしながら食事を済ませ、ライブハウスに向かった。
地下一階に目的のライブハウスはあった。
地元では有名なハコである。しかしましろは初めて来た。
彼氏はモギリに前売りのチケットを二枚渡し、「この子と一緒で」とましろを指差した。
店内にはまずバーカウンターがあり、壁側には椅子が何脚か置いてあった。壁にはラクガキやステッカーなどが貼ってあり、第一印象は「小汚い」だった。
そして溢れんばかりの人、人、人。男女比で言えば八対二くらいだろうか。革のジャンパー、ライダースジャケット、鉄板でも仕込んでありそうなブーツ、アクセサリーといえばドクロか鋲付き。それが標準装備というような、むくつけき男たち。
女性といえばましろよりも少し年上であろう少女たちもいたが、こちらも似たり寄ったりのファッションで、違うといえばリボンがついていたり、グリーンとかピンクとか男性に比べて多少カラフルなヘアカラーだろうか。ピアス、タトゥー当たり前というご意見無用なオーラが違っていた。
対してましろは、白いブラウスに膝丈までのフレアスカートという、大人し目のファッションだった。
はっきり言って浮いていた。
彼氏の方はといえば、洗い晒しのジーンズに長袖のシャツ、スウェードのブーツという格好だったが、不思議と馴染んでいた。
「何飲む?」
という声にましろは我に返った。
カウンターの上のメニューを読むと、ほとんどアルコールだ。
「コーラ」
というと、彼氏は自分の分のビールと同時に頼んでくれて、手渡してくれた。
その『手慣れている感』や先ほどからさりげなく人の流れからましろを体で庇ってくれている『守られている感』など、同世代の男子に持ち得ない頼り甲斐、大人の甲斐性のようなものに、ましろは幸福感を味わっていた。
やがて人の流れが、ステージのあるメインルームに流れていった。
そしてましろは、先程の幸福をかき消すような恐怖に見舞われる。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
会場は人の群れですし詰めだった。
二百人規模の客席は、通る隙もないほどに人垣ができている。
ましろのことを慮ってか、彼氏は最前列の入り口のすぐ横に陣取った。壁側にはぐるりとソファーのようなものが設えられており、一段高くなっている。お陰でましろの身長でもなんとかステージが観られる。
この時からましろは、違和感を感じていた。
───なんだろう、この空気。
そう、空気だ。いままで見て来たライブ開演前の雰囲気とは違う。
今でもましろはいくつかのバンドのライブに行ったことはある。これでも学生ミュージシャンの端くれだ。機会と時間、そしてお小遣いに余裕があればいろんなバンドのライブを見に行っている。
かつてましろが観てきたライブ。その幕が開く前は、観客は笑顔が多く期待感に溢れていた。
そう、笑顔だ。
今ここに居る観客にはおしなべて笑顔がない。
そしてこのピリついた殺気じみた空気。
───怖い。
ましろは背筋に悪寒が走った。できれば今すぐにでも客席から出て行きたかったが、彼氏との初デート。しかも彼氏がすごく楽しみにしていたライブである。ここは我慢するしかない。
やがてSEが止まり、シンバルでの4カウントが聴こえてきた。
鼓膜が破れたり、吹き飛ばされるかと思った。
ステージ両脇のスピーカーから襲いかかってきた爆音に、ましろは目を丸くした。
ドラムは8ビートを刻み、リードギターとベースは半音符や全音符を基本に、リズムギターがドラムスに乗っかるようにリフを刻んで居る。
そこまで速いビートではない。しかし重く厚く、まるで獲物に飛びかかる前の大型獣を思わせるサウンドである。
暴力的な低音に、ましろは腹部を押さえた。
『ウォォォォォォォォォッ!』
大歓声と共に幕が上がる。
メンバーはドラムスとベースにギターが二人。そしてヴォーカルの計五人。ドラムスだけがなぜか外国人で、他のメンバーより年嵩の気がした。
ヴォーカルが吠えた。
ギター、ベース、ドラムス。全員が8ビートのリフを刻む。
やたらと長いイントロの後、ヴォーカルが歌い出した。
そこから先は、よく覚えていない。
テンポは曲ごとに変わり、速くなったり遅くなったりした。しかし全体的には似たり寄ったりのイメージだった。
ましろはなんだか頭がぼうっとしてきた。
周りのオーディエンスは逆に、曲とともに白熱してきている。ヴォーカルは相変わらずダミ声で吠え続けている。
三曲目くらいで、オーディエンスの様子に変化が生じた。
前列の方で、人が動き出した。いや、今までも動いていたのだ。首や手を振り、さらには体全体で。
しかしそれは総じて『縦』方向である。それが前列の一部から『横』方向にも動き出した。それは波紋が広がるように観客席全体に伝播してきた。
人の体が他人の体にぶつかり、「この野郎‼︎」とばかりに体当たりのお返しをする。それに巻き込まれた者たちも、その横から横にタックルをお見舞いする。モッシュと呼ばれる現象だ。
それだけならばまだマシだったのだ。
ついに誰かが誰かを殴った。
それがスイッチになった。
客席はあっという間に修羅場と化した。
すごいな。こういうライブでは、こんな事もあるんだ。
ましろは夢でも見ているように、冷静に───いや、他人事のように狂瀾の戦場を眺めていた。しかもここは己以外が全て敵だ。
もうその時点で、ましろもどこか故障しくなっていた。普段の彼女ならば泡を食って逃げていただろうに。
今は果たして何曲目か。
そんなことを考えながら、殴り合いを続ける彼氏の背中を眺めていた。
ましろは彼氏が目の前で乱闘していたし、ちょうど角にいたので今のところ無傷だった。しかし、戦渦から弾き飛ばされるかのように、茶髪の少女が尻餅をついた。
ましろと目線が合った。
少女はゆっくりと立ち上がりましろに近寄ると、出し抜けにビンタを放ってきた。
視界に星が飛び、脳を直接的な振動が揺さぶった。
痺れる頰。思考が自分の名前と同じように真っ白になる。
───あれ、何? 今何が起こったの?
自分が頰を張られたのだという事実を認識するに比例して、目の前にいる少女に対する怒りの火が勢いを増しやがて炎となり、ましろの中の決してつけてはいけないものに着火し、爆ぜた。
気付いた時には、茶髪の少女を殴っていた。もちろん拳で。
鈴木ましろという少女は温厚であり、決して暴力を振るわず、大半の女子と同じように荒事とは無縁の人生を送ってきた。
いわば人生初の出来事である。が、何の感慨もなく、こうしなくてはいけない、という思考に取り憑かれていた。
敵───茶髪の少女の頰に自分の拳がめり込む時のペチッという音。骨の上に薄い肉がついているという事実を、ましろは自分の拳に伝わる衝撃によって体感した。
ましろは自分が他人を殴ったという『場面』だけは、この混沌とした修羅場に於いて、切り取ったフィルムやスクリーンショットのように、いつまでも脳に焼きついていた。
相手がましろの右フックによって尻餅をついて倒れた───と思った次の瞬間には、茶髪の少女はいきなりましろの目の前に立っていた。
───え、瞬間移動?
と思ったが、よく考えれば確かに立ちあがり、歩いてましろの前まで戻ってきていた。
『場面』から『場面』までワープする。
次の場面───茶髪の少女に髪を掴まれていたので、また殴ろうと思って右拳を握った。手はじんじんと痛んでいたが、構うものかと突き出す───ことはできなかった。
演奏が止んだからだ。
『音』が止まると、乱闘も止んだ。
束の間の静寂。
ここで、ヴォーカルによるMCが入った。
『みんな、お待ちかね。ここで今日のスペシャルゲストを紹介する。俺たちの大先輩であり、この音楽シーンを席巻する帝王であり、カリスマであり───神、神、神‼︎テメェら喜べ、ゼノ様の降臨だぁ‼︎』
実を言うと、初めてのデートである。本音をいうと休日にゆっくりと街を歩いたり映画を見に行ったりしたかったのだが、彼氏は自分と違って社会人である。しかもライターという職業柄、カレンダー通りというわけにはいかない。
来て行く服は昨夜にしっかりと選び抜いている。おかげで寝不足である。
しかし寝不足など、若さと恋する乙女のパワーの前には有って無いようなものだ。
急いで身支度を整えると、下ろしたての靴で家を出た。
駅前で彼氏と落ち合うと、服装や髪型を褒められて嬉しかった。昨日、美容室に行ったり夜遅くまでコーディネートに悩んだ甲斐があった
開場まで少し時間があったので、ファストフード店でお喋りしながら食事を済ませ、ライブハウスに向かった。
地下一階に目的のライブハウスはあった。
地元では有名なハコである。しかしましろは初めて来た。
彼氏はモギリに前売りのチケットを二枚渡し、「この子と一緒で」とましろを指差した。
店内にはまずバーカウンターがあり、壁側には椅子が何脚か置いてあった。壁にはラクガキやステッカーなどが貼ってあり、第一印象は「小汚い」だった。
そして溢れんばかりの人、人、人。男女比で言えば八対二くらいだろうか。革のジャンパー、ライダースジャケット、鉄板でも仕込んでありそうなブーツ、アクセサリーといえばドクロか鋲付き。それが標準装備というような、むくつけき男たち。
女性といえばましろよりも少し年上であろう少女たちもいたが、こちらも似たり寄ったりのファッションで、違うといえばリボンがついていたり、グリーンとかピンクとか男性に比べて多少カラフルなヘアカラーだろうか。ピアス、タトゥー当たり前というご意見無用なオーラが違っていた。
対してましろは、白いブラウスに膝丈までのフレアスカートという、大人し目のファッションだった。
はっきり言って浮いていた。
彼氏の方はといえば、洗い晒しのジーンズに長袖のシャツ、スウェードのブーツという格好だったが、不思議と馴染んでいた。
「何飲む?」
という声にましろは我に返った。
カウンターの上のメニューを読むと、ほとんどアルコールだ。
「コーラ」
というと、彼氏は自分の分のビールと同時に頼んでくれて、手渡してくれた。
その『手慣れている感』や先ほどからさりげなく人の流れからましろを体で庇ってくれている『守られている感』など、同世代の男子に持ち得ない頼り甲斐、大人の甲斐性のようなものに、ましろは幸福感を味わっていた。
やがて人の流れが、ステージのあるメインルームに流れていった。
そしてましろは、先程の幸福をかき消すような恐怖に見舞われる。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
会場は人の群れですし詰めだった。
二百人規模の客席は、通る隙もないほどに人垣ができている。
ましろのことを慮ってか、彼氏は最前列の入り口のすぐ横に陣取った。壁側にはぐるりとソファーのようなものが設えられており、一段高くなっている。お陰でましろの身長でもなんとかステージが観られる。
この時からましろは、違和感を感じていた。
───なんだろう、この空気。
そう、空気だ。いままで見て来たライブ開演前の雰囲気とは違う。
今でもましろはいくつかのバンドのライブに行ったことはある。これでも学生ミュージシャンの端くれだ。機会と時間、そしてお小遣いに余裕があればいろんなバンドのライブを見に行っている。
かつてましろが観てきたライブ。その幕が開く前は、観客は笑顔が多く期待感に溢れていた。
そう、笑顔だ。
今ここに居る観客にはおしなべて笑顔がない。
そしてこのピリついた殺気じみた空気。
───怖い。
ましろは背筋に悪寒が走った。できれば今すぐにでも客席から出て行きたかったが、彼氏との初デート。しかも彼氏がすごく楽しみにしていたライブである。ここは我慢するしかない。
やがてSEが止まり、シンバルでの4カウントが聴こえてきた。
鼓膜が破れたり、吹き飛ばされるかと思った。
ステージ両脇のスピーカーから襲いかかってきた爆音に、ましろは目を丸くした。
ドラムは8ビートを刻み、リードギターとベースは半音符や全音符を基本に、リズムギターがドラムスに乗っかるようにリフを刻んで居る。
そこまで速いビートではない。しかし重く厚く、まるで獲物に飛びかかる前の大型獣を思わせるサウンドである。
暴力的な低音に、ましろは腹部を押さえた。
『ウォォォォォォォォォッ!』
大歓声と共に幕が上がる。
メンバーはドラムスとベースにギターが二人。そしてヴォーカルの計五人。ドラムスだけがなぜか外国人で、他のメンバーより年嵩の気がした。
ヴォーカルが吠えた。
ギター、ベース、ドラムス。全員が8ビートのリフを刻む。
やたらと長いイントロの後、ヴォーカルが歌い出した。
そこから先は、よく覚えていない。
テンポは曲ごとに変わり、速くなったり遅くなったりした。しかし全体的には似たり寄ったりのイメージだった。
ましろはなんだか頭がぼうっとしてきた。
周りのオーディエンスは逆に、曲とともに白熱してきている。ヴォーカルは相変わらずダミ声で吠え続けている。
三曲目くらいで、オーディエンスの様子に変化が生じた。
前列の方で、人が動き出した。いや、今までも動いていたのだ。首や手を振り、さらには体全体で。
しかしそれは総じて『縦』方向である。それが前列の一部から『横』方向にも動き出した。それは波紋が広がるように観客席全体に伝播してきた。
人の体が他人の体にぶつかり、「この野郎‼︎」とばかりに体当たりのお返しをする。それに巻き込まれた者たちも、その横から横にタックルをお見舞いする。モッシュと呼ばれる現象だ。
それだけならばまだマシだったのだ。
ついに誰かが誰かを殴った。
それがスイッチになった。
客席はあっという間に修羅場と化した。
すごいな。こういうライブでは、こんな事もあるんだ。
ましろは夢でも見ているように、冷静に───いや、他人事のように狂瀾の戦場を眺めていた。しかもここは己以外が全て敵だ。
もうその時点で、ましろもどこか故障しくなっていた。普段の彼女ならば泡を食って逃げていただろうに。
今は果たして何曲目か。
そんなことを考えながら、殴り合いを続ける彼氏の背中を眺めていた。
ましろは彼氏が目の前で乱闘していたし、ちょうど角にいたので今のところ無傷だった。しかし、戦渦から弾き飛ばされるかのように、茶髪の少女が尻餅をついた。
ましろと目線が合った。
少女はゆっくりと立ち上がりましろに近寄ると、出し抜けにビンタを放ってきた。
視界に星が飛び、脳を直接的な振動が揺さぶった。
痺れる頰。思考が自分の名前と同じように真っ白になる。
───あれ、何? 今何が起こったの?
自分が頰を張られたのだという事実を認識するに比例して、目の前にいる少女に対する怒りの火が勢いを増しやがて炎となり、ましろの中の決してつけてはいけないものに着火し、爆ぜた。
気付いた時には、茶髪の少女を殴っていた。もちろん拳で。
鈴木ましろという少女は温厚であり、決して暴力を振るわず、大半の女子と同じように荒事とは無縁の人生を送ってきた。
いわば人生初の出来事である。が、何の感慨もなく、こうしなくてはいけない、という思考に取り憑かれていた。
敵───茶髪の少女の頰に自分の拳がめり込む時のペチッという音。骨の上に薄い肉がついているという事実を、ましろは自分の拳に伝わる衝撃によって体感した。
ましろは自分が他人を殴ったという『場面』だけは、この混沌とした修羅場に於いて、切り取ったフィルムやスクリーンショットのように、いつまでも脳に焼きついていた。
相手がましろの右フックによって尻餅をついて倒れた───と思った次の瞬間には、茶髪の少女はいきなりましろの目の前に立っていた。
───え、瞬間移動?
と思ったが、よく考えれば確かに立ちあがり、歩いてましろの前まで戻ってきていた。
『場面』から『場面』までワープする。
次の場面───茶髪の少女に髪を掴まれていたので、また殴ろうと思って右拳を握った。手はじんじんと痛んでいたが、構うものかと突き出す───ことはできなかった。
演奏が止んだからだ。
『音』が止まると、乱闘も止んだ。
束の間の静寂。
ここで、ヴォーカルによるMCが入った。
『みんな、お待ちかね。ここで今日のスペシャルゲストを紹介する。俺たちの大先輩であり、この音楽シーンを席巻する帝王であり、カリスマであり───神、神、神‼︎テメェら喜べ、ゼノ様の降臨だぁ‼︎』
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる