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からくり奇譚 編
061. 出航不可
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メナ・ジェンド獣王国。その最南端の土地。
そこで農夫をしている男は、遠くから聞こえてくる妙な音に農作業の手を止めた。
手拭いで汗を拭きながら、彼は音のする方を見た。
男の畑からなだらかな坂を降った先にある街道。
そこに、見たことのない奇妙な馬が走っていた。
いや、馬なのか?
妙な黒革の服を着た男がまたがって走っているそれには、車輪が三つ付いている。
ということは、何らかの乗り物だろうか?
その後部座席には少女が二人、横並びで座っている。
農夫は長い年月ここで畑を耕している。港町に続く道ということもあり、今まで多種多様な人や物が男の目の前を通り過ぎていったが、その中でもアレは群を抜いて奇天烈だ。
アレが何なのか、農夫には理解が及ばない。
だから農夫は農作業を再開した。理解できないことを考えても仕方ないからだ。
ブオオン、と音を立て、珍妙な馬は男の前を通り過ぎていった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「風が気持良い! バイクってこんなに気持ちよかったんだな!」
桃色の髪をした女騎士が、嬉しそうに言った。
「前世では私も運転したことがありましたが、後ろに座るとまた違いますね」
栗色の髪をした修道女が、風になびく髪を押さえながら感想を述べた。
「お前ら、見えたぞ。スエナだ!」
運転するレザージャケットを来た男が、しばらくして後部の少女たちに告げた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ユーゴ、フィールエル、ネルの三人は、ヨウゲン国を目指して順調に南下していた。
首都ベルトガルドを出発するにあたり、馬車を買おうかとフィールエルが言った。
フィールエルはユーゴが自動車を極力使わないようにしていたのを知っていたからだ。
だがそれを、ユーゴは断った。
理由はいくつかある。
まず馬車は安くない。それを牽く馬もエサ代が掛かる。ベルタリオからは餞別として路銀を渡されたが、道中何があるかわからない。これからは少女二人も同伴するので、なるべく節約したいところだ。
次に、ベルトガルドでの騒動に巻き込まれたために、何日かロスしてしまった。この旅に明確な期限がある訳では無いが、ユーゴに依頼した女神ユーラウリアはなるべく早くと言っていた。実際、これまでに二度、敵対している神々の手が迫っていたのだ。可及的に急ぐべきだろう。
クロスカントリー自動車【アドヴェンチャー・ガンマ】を使用するのに、いままで極力目立ちたくないと思っていたが、これまで散々目立つ真似をしてしまったのだ。
そこでもうユーゴは開き直ることにした。
ただ一つ難点があるとすれば、アドヴェンチャー・ガンマの燃料問題だ。
神が造ったミラクルアイテムのくせに、発動機はエンジン。つまり燃料は化石燃料で、しかもハイオク。現代地球では脱炭素の動きが活発なのに、神はそんな事は些事とばかりに意に介さない。
アドヴェンチャー・ガンマを造った神の意図が那辺にあるかはユーゴの知るところではない。だが現実問題として異世界にはガソリンスタンドなど存在しないので、補給に関して難がある。というか、自力での調達は不可能だった。
そこをフォローするのは、やはり女神であるユーラウリアだった。
持続走行距離は約三百キロメートル。ガス欠になったら【無限のおもちゃ箱】に放り込んでおく。すると、ユーラウリアがどのように行っているかは判然としないが、二日ないし三日に一回、補給しておいてくれるのである。
武器弾薬燃料に関しては、割と頻繁にチェックしているらしい。
こうして、聖女二人が乗ってきた馬をベルトガルドで売却し、自動車での移動ということに方針が決まった。
休憩を挟みながら走行し、燃料が切れたら補充されるまで歩いて移動。その間に最寄りの町に入り、宿に泊まったり物資を補給したりした。
そんなある日、食事中にフィールエルがこんなことを言った。
「ユーゴ。バイクは持っていないのか?」
男性の運転するバイクの後ろに乗るのが、お嬢様学校に通っていた前世の憧れだったらしい。
ユーゴは答えた。二輪ではなく、三輪で良いならある、と。
いままで三人だからと選択肢から除外していたが、もしかしたら使えるかも知れないとユーゴは考え直した。
ユーゴは無限のおもちゃ箱から目的のバイクを取り出した。
普通のバイクよりも大型で、なんと排気量は一万cc弱もある。バイクのくせに、軽自動車並である。
そのため、当然車体は大きく、フラットシートになっている後部座席も幅が広く、女性なら二人くらいは並んで乗れそうだ。
タイヤも太く目が荒いものが履いてあり、未舗装路でも難なく進む。
ちなみにこのバイクも、神謹製である。
街道を走っていると、目の前の地平線が水平線に変わり、気づけば顔に浴びる風にも潮の匂いが混じっていた。
町が見える。メナ・ジェンド最南端の港町、スエナだ。
徒歩に切り替えて街へ入ったユーゴ達は、まずヨウゲン国行きの船便を調べることにして海運ギルドへと足を運んだのだが……
「ヨウゲン国行きの船が出てない?」
ヨウゲン便を差配しているという船乗りからそう聞いたユーゴは、思わずオウム返しをしてしまった。
「というか、船は全部出られねぇ」
たっぷりとした髭を蓄えて日焼けした、いかにも船乗りといった風貌の男は、忌々しそうに呟いた。
「何日か前から、出る船出る船、みんな海の魔獣や海の魔王軍にやられちまってなぁ。いや、少し前から海の魔獣どもの数が多くなってんのは噂になってたんだよ。なんか異変でも起きてんじゃねぇかって」
「それじゃあ、その海の魔獣ってのがいなくなれば船は出せるのか?」
「そういうこった。冒険者ギルドも退治に乗り出したんだが、成果を挙げられたもんはいねぇよ」
「冒険者ギルドが依頼案件を出してんのか」
思案するユーゴに、フィールエルが声を掛ける。
「どうするんだ、ユーゴ?」
「そうだな。一度、冒険者ギルドに行ってみるか」
船乗りに礼を告げて海運ギルドを出たユーゴ達は、その足でスエナの冒険者ギルドへ向かった。
ラウンジにの掲示板には確かに『海の魔獣および冥海の魔王軍の討伐』という題名の依頼があった。
内容は “海運事業に有害な魔物および海人族の討伐” で、達成条件は “討伐対象の肢体の六割以上をギルドへと持ち込むこと。詳細は別紙参照” とある。その報酬はかなりの額だ。
受託可能ランクはB以上。しかしそのBにバッテンが上書きされ、その横にAと書き足されている。
Bランクの冒険者では手に負えないと判断されたのだ。
どちらにせよEランクのユーゴでは依頼を受けられない。
「なぁ、ちょっといいか?」
「はい。どうされました?」
ユーゴは近くにいた女性職員を呼んだ。
「この依頼って、やっぱりAランクじゃないと受けられないのか?」
「そうですね~。基本的には受けられません。もし適切でない実力の方と契約して、その冒険者に何かあった場合は、ギルドの責任になっちゃいますからね」
「やっぱそうだよな……」
どうしようかとユーゴが頬を掻いた時、職員はいたずらっぽい笑顔を浮かべた。
「でも依頼とは関係なく、冒険者の方が勝手に魔物を退治することを止める権利もギルドにはありません」
「……なるほど、そういうことか」
要するにギルドとしては責任問題に発展しなければ、誰が魔物を倒しても構わないのである。
「はい。その場合、達成報酬は支払われませんが、魔物の死体を素材として買い取らせていただくことは可能です。達成報酬より金額は少なくなってしまいますけど、その代わりランクアップの査定に大きく影響します。実はこの手の討伐依頼には多いんですよ。低ランクでも手っ取り早く稼いだり、ランクの上昇を目指されるって方」
「うまく出来てるもんだ。分かった。ありがとうな」
ユーゴ達は礼を言ってギルドを出た。
それからひとまず作戦会議を兼ねて、レストランで食事をすることにした。
久しぶりの美味しい海鮮料理にほっぺたが落ちる女子二人。
ロジスティクスが未発達なこの世界では、新鮮な魚介類は海の近くでしか出会えないのだ。
「それにしても困りましたね。船も出ませんし、海の魔物は私たちにはどうしようもありません……」
眉をハの字にして溜息をついたネルに、ユーゴが白身魚のフライを頬張りながら告げる。
「俺に作戦がある。フィールエル───」
「何だ?」
「───俺を抱け」
「「………………ええっ!?」」
──────to be continued
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
お読みいただき誠にありがとうございます。
この作品が
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よろしくお願いいたします。
そこで農夫をしている男は、遠くから聞こえてくる妙な音に農作業の手を止めた。
手拭いで汗を拭きながら、彼は音のする方を見た。
男の畑からなだらかな坂を降った先にある街道。
そこに、見たことのない奇妙な馬が走っていた。
いや、馬なのか?
妙な黒革の服を着た男がまたがって走っているそれには、車輪が三つ付いている。
ということは、何らかの乗り物だろうか?
その後部座席には少女が二人、横並びで座っている。
農夫は長い年月ここで畑を耕している。港町に続く道ということもあり、今まで多種多様な人や物が男の目の前を通り過ぎていったが、その中でもアレは群を抜いて奇天烈だ。
アレが何なのか、農夫には理解が及ばない。
だから農夫は農作業を再開した。理解できないことを考えても仕方ないからだ。
ブオオン、と音を立て、珍妙な馬は男の前を通り過ぎていった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「風が気持良い! バイクってこんなに気持ちよかったんだな!」
桃色の髪をした女騎士が、嬉しそうに言った。
「前世では私も運転したことがありましたが、後ろに座るとまた違いますね」
栗色の髪をした修道女が、風になびく髪を押さえながら感想を述べた。
「お前ら、見えたぞ。スエナだ!」
運転するレザージャケットを来た男が、しばらくして後部の少女たちに告げた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ユーゴ、フィールエル、ネルの三人は、ヨウゲン国を目指して順調に南下していた。
首都ベルトガルドを出発するにあたり、馬車を買おうかとフィールエルが言った。
フィールエルはユーゴが自動車を極力使わないようにしていたのを知っていたからだ。
だがそれを、ユーゴは断った。
理由はいくつかある。
まず馬車は安くない。それを牽く馬もエサ代が掛かる。ベルタリオからは餞別として路銀を渡されたが、道中何があるかわからない。これからは少女二人も同伴するので、なるべく節約したいところだ。
次に、ベルトガルドでの騒動に巻き込まれたために、何日かロスしてしまった。この旅に明確な期限がある訳では無いが、ユーゴに依頼した女神ユーラウリアはなるべく早くと言っていた。実際、これまでに二度、敵対している神々の手が迫っていたのだ。可及的に急ぐべきだろう。
クロスカントリー自動車【アドヴェンチャー・ガンマ】を使用するのに、いままで極力目立ちたくないと思っていたが、これまで散々目立つ真似をしてしまったのだ。
そこでもうユーゴは開き直ることにした。
ただ一つ難点があるとすれば、アドヴェンチャー・ガンマの燃料問題だ。
神が造ったミラクルアイテムのくせに、発動機はエンジン。つまり燃料は化石燃料で、しかもハイオク。現代地球では脱炭素の動きが活発なのに、神はそんな事は些事とばかりに意に介さない。
アドヴェンチャー・ガンマを造った神の意図が那辺にあるかはユーゴの知るところではない。だが現実問題として異世界にはガソリンスタンドなど存在しないので、補給に関して難がある。というか、自力での調達は不可能だった。
そこをフォローするのは、やはり女神であるユーラウリアだった。
持続走行距離は約三百キロメートル。ガス欠になったら【無限のおもちゃ箱】に放り込んでおく。すると、ユーラウリアがどのように行っているかは判然としないが、二日ないし三日に一回、補給しておいてくれるのである。
武器弾薬燃料に関しては、割と頻繁にチェックしているらしい。
こうして、聖女二人が乗ってきた馬をベルトガルドで売却し、自動車での移動ということに方針が決まった。
休憩を挟みながら走行し、燃料が切れたら補充されるまで歩いて移動。その間に最寄りの町に入り、宿に泊まったり物資を補給したりした。
そんなある日、食事中にフィールエルがこんなことを言った。
「ユーゴ。バイクは持っていないのか?」
男性の運転するバイクの後ろに乗るのが、お嬢様学校に通っていた前世の憧れだったらしい。
ユーゴは答えた。二輪ではなく、三輪で良いならある、と。
いままで三人だからと選択肢から除外していたが、もしかしたら使えるかも知れないとユーゴは考え直した。
ユーゴは無限のおもちゃ箱から目的のバイクを取り出した。
普通のバイクよりも大型で、なんと排気量は一万cc弱もある。バイクのくせに、軽自動車並である。
そのため、当然車体は大きく、フラットシートになっている後部座席も幅が広く、女性なら二人くらいは並んで乗れそうだ。
タイヤも太く目が荒いものが履いてあり、未舗装路でも難なく進む。
ちなみにこのバイクも、神謹製である。
街道を走っていると、目の前の地平線が水平線に変わり、気づけば顔に浴びる風にも潮の匂いが混じっていた。
町が見える。メナ・ジェンド最南端の港町、スエナだ。
徒歩に切り替えて街へ入ったユーゴ達は、まずヨウゲン国行きの船便を調べることにして海運ギルドへと足を運んだのだが……
「ヨウゲン国行きの船が出てない?」
ヨウゲン便を差配しているという船乗りからそう聞いたユーゴは、思わずオウム返しをしてしまった。
「というか、船は全部出られねぇ」
たっぷりとした髭を蓄えて日焼けした、いかにも船乗りといった風貌の男は、忌々しそうに呟いた。
「何日か前から、出る船出る船、みんな海の魔獣や海の魔王軍にやられちまってなぁ。いや、少し前から海の魔獣どもの数が多くなってんのは噂になってたんだよ。なんか異変でも起きてんじゃねぇかって」
「それじゃあ、その海の魔獣ってのがいなくなれば船は出せるのか?」
「そういうこった。冒険者ギルドも退治に乗り出したんだが、成果を挙げられたもんはいねぇよ」
「冒険者ギルドが依頼案件を出してんのか」
思案するユーゴに、フィールエルが声を掛ける。
「どうするんだ、ユーゴ?」
「そうだな。一度、冒険者ギルドに行ってみるか」
船乗りに礼を告げて海運ギルドを出たユーゴ達は、その足でスエナの冒険者ギルドへ向かった。
ラウンジにの掲示板には確かに『海の魔獣および冥海の魔王軍の討伐』という題名の依頼があった。
内容は “海運事業に有害な魔物および海人族の討伐” で、達成条件は “討伐対象の肢体の六割以上をギルドへと持ち込むこと。詳細は別紙参照” とある。その報酬はかなりの額だ。
受託可能ランクはB以上。しかしそのBにバッテンが上書きされ、その横にAと書き足されている。
Bランクの冒険者では手に負えないと判断されたのだ。
どちらにせよEランクのユーゴでは依頼を受けられない。
「なぁ、ちょっといいか?」
「はい。どうされました?」
ユーゴは近くにいた女性職員を呼んだ。
「この依頼って、やっぱりAランクじゃないと受けられないのか?」
「そうですね~。基本的には受けられません。もし適切でない実力の方と契約して、その冒険者に何かあった場合は、ギルドの責任になっちゃいますからね」
「やっぱそうだよな……」
どうしようかとユーゴが頬を掻いた時、職員はいたずらっぽい笑顔を浮かべた。
「でも依頼とは関係なく、冒険者の方が勝手に魔物を退治することを止める権利もギルドにはありません」
「……なるほど、そういうことか」
要するにギルドとしては責任問題に発展しなければ、誰が魔物を倒しても構わないのである。
「はい。その場合、達成報酬は支払われませんが、魔物の死体を素材として買い取らせていただくことは可能です。達成報酬より金額は少なくなってしまいますけど、その代わりランクアップの査定に大きく影響します。実はこの手の討伐依頼には多いんですよ。低ランクでも手っ取り早く稼いだり、ランクの上昇を目指されるって方」
「うまく出来てるもんだ。分かった。ありがとうな」
ユーゴ達は礼を言ってギルドを出た。
それからひとまず作戦会議を兼ねて、レストランで食事をすることにした。
久しぶりの美味しい海鮮料理にほっぺたが落ちる女子二人。
ロジスティクスが未発達なこの世界では、新鮮な魚介類は海の近くでしか出会えないのだ。
「それにしても困りましたね。船も出ませんし、海の魔物は私たちにはどうしようもありません……」
眉をハの字にして溜息をついたネルに、ユーゴが白身魚のフライを頬張りながら告げる。
「俺に作戦がある。フィールエル───」
「何だ?」
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