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ようこそ魔法少女タクティクスへ!
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5分前は白一面だった部屋の壁には、至るところに赤い花が咲いていた。地面には、先ほどまで生きていた二人の若者の見るも無残な斬殺死体。その場で生命を感じさせるのは、二人だけだった。片や狩られる側、片や狩る側。
赤く染まった足を引きずり、どうにか相手から距離を取ろうとする青年。その青年を虚ろな瞳に映し、じわりじわりと追い詰めていく黒服をまとった女性。移動するたびに、彼女が携える大剣がカラカラと地面に当たって金属音を生じさせる。
「アナタタチハナゼワタシタチヲコウゲキスルノ?」
意味は通じるものの、どこか違和感を感じさせるアクセントつきの投げかけ。黒服の女性の問いに、青年は繰り返し言葉を発する。
けれど、その言葉の意味を理解出来ない様子で女性はため息をつく。そして、右手に持った剣を青年に向けて構える。その姿により一層の恐怖を覚えた青年は、必死に女性から遠ざかろうとする。だが、体をそれ以上前に動かすことができなかった。青年の体の出血は激しく、もはや意識を保つことさえ限界に近かった。覚悟を決めて、青年は女性に向き直る。
「カクゴハキマッタカシラ?」
黒服の女性は再び問う。なけなしの力を振り絞って言葉を出そうとするも、彼の口はもはやそれさえも拒んだ。
「サヨナラ」
ぼんやりとする視界の中で、彼女の表情はひどく悲しそうに見えた。場違いにもそんなことを思ってしまった。女性は大剣を青年の真上に振り上げると、青年は目をつぶる。
その直後、大剣が青年の胸を貫いた・・・いや貫こうとした刹那、大剣と杖とが交差してキンとした金属音と衝撃風が生まれる。夢現の状態で青年は目を開く。視界には、青年と黒服の女性の間に立つ一人の少女。
金髪ツインテールに、ふりふりとしたピンクと白の服をまとった体は、凹凸の少ない幼女体型。
「感謝しなさいっ!魔法少女クルルが来たからには好きにさせないっ!」
凛とした声で宣言すると、青年の方を振り向いてにこりと微笑む。長い睫毛の下には、サファイアのような青色の瞳が散りばめられており、精緻な鼻筋を通って、桃色の唇へとつながっている。それらが、黄金比率で構成されているのに加えて、太陽のように光り輝く笑顔が絶妙にマッチしている。
それは青年が長年待ち望んでいたヒロインだった。
それもそのはず、今目の前にいるクルルは青年がゲームで作った理想のヒロインと瓜二つだったのだから。
午後2時。多くの学生が学校生活を営んでいるそんな時間。室内には、一定のリズムでカタカタという音が走る。そのタイプ音に交じり時折聞こえるため息やら歓声は、この部屋の主のものである。東と南に面している2つの窓は分厚いカーテンによって覆われている。また、唯一の出入り口である部屋の扉の前にはキャビネットや家具などでバリケードを設けられている。外界から完全に隔絶した個室の中には、一人の青年神田敬しかいない。黒い髪はぼさぼさになっており、頬はやせており、もとはそこそこ端正な顔つきだったであろう青年の瞳の下には黒いくまができていた。彼は一心不乱になって、その部屋の唯一の光源であるパソコンを見つめていた。
「よっしゃー!これでランキング1位達成!」
敬は、仕上げとばかりにタイプを力強く叩いて、喜びの声を口にする。この声に応対する者は当然いない。そんなことなど気にする様子もなく、テンションを高めにひとりごとを続ける。
「いやー今回のゲームはキャラデザ凝っていたな。敵のレベルもうまいこと調整されていたし、最近やった中でも当たりだわ。あーでも、ガチャの引きはあんま良くなかったかな。なんか途中コラボとか入って、いかにも運営が金の亡者になってる感あったから」
その後も、今クリアしたばかりのゲームの評価をぶつぶつつぶやくこと20分程度。
レビュータイムが一区切りすると、今しがたのゲームの熱が冷めてしまい、テンションがガタ落ちになる。やりこんでいたゲームが終わりを告げるとなんともむなしくなるものだと、敬はしみじみ思う。心にぽっかり空いたものを埋めるため、画面に映っているゲーム画面を一度閉じて、ウェブサイトにつなぐ。
検索結果をスクロールしながら、興味の惹かれそうなものを探す。少しでも興味のありそうなものを見つけるとダブルクリックで詳細を見る。なんか違うと思って、戻るボタンを押す。これを繰り返していると、敬の目にある記事がとまる。
『シュミレーションゲーム魔法少女タクティクス本日リリース!自分好みの魔法少女とともに世界を救おう』
「ありきたりな見出しだけど、魔法少女ってひかれるものあるよな」
ダブルクリックで、その記事の詳細に飛ぶ。飛んだ先には、ゲームのレビューが既に数千あった。
「へー。今日リリースの割に、随分書き込まれてるな。こりゃ、神ゲーかクソゲーのどちらかだね」
試しに、レビューの1つを開く。
『自分好みの魔法少女のグラフィックをつくれるのはポイント高い』
「お、いい感じのレビューじゃん。そうすっと、神ゲーの方に軍配が上がるか?」
続けて、もういくつかのレビューを開く。
『こんなゲームを待ってました!好きな声優さんの声で、魔法少女が喋ってくれます』
『対戦形式や協力形式もあり、暇潰しにもってこい』
『リアリティーありすぎ、マジでビビった』
「いいじゃん!いいじゃん!こりゃ一度やってみる価値ありだ」
俄然テンションが上がった青年は、レビューで噂のゲームのインストールボタンを探す。見つけて即座にインストールを開始した敬は、興奮した様子でダウンロード画面を見つめる。その間に、栄養補給を済ませることを敬は忘れることはしない。
ダウンロードが終わると、可愛らしい魔法少女と雪だるまみたいなマスコットキャラが画面の中央に映し出される。スタートボタンを押すと、魔法少女の作成画面に移る。画面の左側には、のっぺらぼうかつ真っ白で立体的な全身画像がくるくる回りながら映されて、右側には『何でも好きな写真データを持って来てね』の文字。
「これがさっきレビューに書いてあった好きなキャラを作れるってシステムか。何にしようかなー?」
最近見たアニメやラノベのイラストを思い浮かべて、これにしよう、いややっぱりこっちに、でもさっきのも捨てがたい、と思い悩むこと暫し。
結局、最近自分の中で一番はまった魔法少女アニメの主人公クルル・エルセムを魔法少女にすることに決定する。画像サイトに浮いているクルルの画像をコピーしてから、先ほどの作成画面の右側にペーストすると、左側の全身画像にクルルの特徴が立体的に付け加えられていく。
金髪のツインテールに、凹凸を感じさせない幼女体型。長い睫毛の下には、くりくりとした青色の瞳が宿り、スラリとした鼻筋の下には、桃色の唇が現れる。まさに、左画面に現れたのは、クルルそのものだった。
「すげぇ、ここまで完璧に再現できんのかよ。最近のゲームなめてたわ」
左側の画面にクルルが登場すると、右側に表示されていた文字が『好きな声優さんの名前を入力して下さい』に変わる。アニメでクルルを演じていた声優さんの名前を即座に入力すると、彼女が話し始める。
「今日は特別にあんたのために時間を作ってあげたんだから、感謝しなさいよねっ」
「やっべぇーマジでクルルだ!俺はクルルに会うためにこれまで生きてきたんだ」
青年が悶える一方で、画面がホーム画面に切り替わる。そして、クルルがしゃべり出す。
「メールボックスに何か届いているわよ。早くクリックしなさいっ。私あんたと違って忙しいだけど」
「はいはい、クルルたん分かりましたよー。すぐに開きまーす」
彼女の指示通り、敬がメールボックスをクリックした瞬間、眩暈を覚える。視界がぐにゃりと歪む。
「流石に三徹はきつかったか?」
とか呟いているうちに、すぐに眩暈は止んだ。
目をこすって開けてみると、敬は自分の眼下に広がる光景に驚愕した。今まで薄暗い自室にいたはずなのに、いつの間にやら白一色の部屋に自分が置かれていることに気付いたからだ。
その部屋には、見慣れた美少女フィギアや愛しのベッド、ラノベなどは一切なかった。代わりに、存在していたのは、白色のリクライニングチェアと、それに向かい合うように設置された長方形の机、そしてその上にある6つのモニターを上部に備えたパソコンであった。
事態を把握できていない敬は、恐る恐るパソコンに近寄り触ってみる。すると、先ほどの雪だるまみたいなマスコットキャラが文字通り、敬の前にポップアップしてくる。突如の出来事に対応できず、尻餅をつく。
「こんにちは!神田敬君。僕の名前はルルって言うもん。びっくりさせて申し訳ないもん」
「何が起きてんだよ?」
敬の言葉は独り言だったが、ルルはそれに反応する。
「心中お察しするもん。ただ、もう少し説明するのは待ってほしいもん。あと二人来る約束になっているもん」
マスコットキャラクターの言葉の意味を分かりかねていると、先ほどまで何もなかったはずの所に、目の前にあるパソコン一式と同じものが、2つずつ現れる。それと同時に、小太りの青年とチャラそうな青年が現れる。それを確認したルルが楽しそうに、3人に語りかける。
「ようこそ!魔法少女タクティクスへ!ウィザードたちを撃退するため、君たちの力を貸して欲しいもん。さぁ、魔法少女とともに立ち上がろう!」
赤く染まった足を引きずり、どうにか相手から距離を取ろうとする青年。その青年を虚ろな瞳に映し、じわりじわりと追い詰めていく黒服をまとった女性。移動するたびに、彼女が携える大剣がカラカラと地面に当たって金属音を生じさせる。
「アナタタチハナゼワタシタチヲコウゲキスルノ?」
意味は通じるものの、どこか違和感を感じさせるアクセントつきの投げかけ。黒服の女性の問いに、青年は繰り返し言葉を発する。
けれど、その言葉の意味を理解出来ない様子で女性はため息をつく。そして、右手に持った剣を青年に向けて構える。その姿により一層の恐怖を覚えた青年は、必死に女性から遠ざかろうとする。だが、体をそれ以上前に動かすことができなかった。青年の体の出血は激しく、もはや意識を保つことさえ限界に近かった。覚悟を決めて、青年は女性に向き直る。
「カクゴハキマッタカシラ?」
黒服の女性は再び問う。なけなしの力を振り絞って言葉を出そうとするも、彼の口はもはやそれさえも拒んだ。
「サヨナラ」
ぼんやりとする視界の中で、彼女の表情はひどく悲しそうに見えた。場違いにもそんなことを思ってしまった。女性は大剣を青年の真上に振り上げると、青年は目をつぶる。
その直後、大剣が青年の胸を貫いた・・・いや貫こうとした刹那、大剣と杖とが交差してキンとした金属音と衝撃風が生まれる。夢現の状態で青年は目を開く。視界には、青年と黒服の女性の間に立つ一人の少女。
金髪ツインテールに、ふりふりとしたピンクと白の服をまとった体は、凹凸の少ない幼女体型。
「感謝しなさいっ!魔法少女クルルが来たからには好きにさせないっ!」
凛とした声で宣言すると、青年の方を振り向いてにこりと微笑む。長い睫毛の下には、サファイアのような青色の瞳が散りばめられており、精緻な鼻筋を通って、桃色の唇へとつながっている。それらが、黄金比率で構成されているのに加えて、太陽のように光り輝く笑顔が絶妙にマッチしている。
それは青年が長年待ち望んでいたヒロインだった。
それもそのはず、今目の前にいるクルルは青年がゲームで作った理想のヒロインと瓜二つだったのだから。
午後2時。多くの学生が学校生活を営んでいるそんな時間。室内には、一定のリズムでカタカタという音が走る。そのタイプ音に交じり時折聞こえるため息やら歓声は、この部屋の主のものである。東と南に面している2つの窓は分厚いカーテンによって覆われている。また、唯一の出入り口である部屋の扉の前にはキャビネットや家具などでバリケードを設けられている。外界から完全に隔絶した個室の中には、一人の青年神田敬しかいない。黒い髪はぼさぼさになっており、頬はやせており、もとはそこそこ端正な顔つきだったであろう青年の瞳の下には黒いくまができていた。彼は一心不乱になって、その部屋の唯一の光源であるパソコンを見つめていた。
「よっしゃー!これでランキング1位達成!」
敬は、仕上げとばかりにタイプを力強く叩いて、喜びの声を口にする。この声に応対する者は当然いない。そんなことなど気にする様子もなく、テンションを高めにひとりごとを続ける。
「いやー今回のゲームはキャラデザ凝っていたな。敵のレベルもうまいこと調整されていたし、最近やった中でも当たりだわ。あーでも、ガチャの引きはあんま良くなかったかな。なんか途中コラボとか入って、いかにも運営が金の亡者になってる感あったから」
その後も、今クリアしたばかりのゲームの評価をぶつぶつつぶやくこと20分程度。
レビュータイムが一区切りすると、今しがたのゲームの熱が冷めてしまい、テンションがガタ落ちになる。やりこんでいたゲームが終わりを告げるとなんともむなしくなるものだと、敬はしみじみ思う。心にぽっかり空いたものを埋めるため、画面に映っているゲーム画面を一度閉じて、ウェブサイトにつなぐ。
検索結果をスクロールしながら、興味の惹かれそうなものを探す。少しでも興味のありそうなものを見つけるとダブルクリックで詳細を見る。なんか違うと思って、戻るボタンを押す。これを繰り返していると、敬の目にある記事がとまる。
『シュミレーションゲーム魔法少女タクティクス本日リリース!自分好みの魔法少女とともに世界を救おう』
「ありきたりな見出しだけど、魔法少女ってひかれるものあるよな」
ダブルクリックで、その記事の詳細に飛ぶ。飛んだ先には、ゲームのレビューが既に数千あった。
「へー。今日リリースの割に、随分書き込まれてるな。こりゃ、神ゲーかクソゲーのどちらかだね」
試しに、レビューの1つを開く。
『自分好みの魔法少女のグラフィックをつくれるのはポイント高い』
「お、いい感じのレビューじゃん。そうすっと、神ゲーの方に軍配が上がるか?」
続けて、もういくつかのレビューを開く。
『こんなゲームを待ってました!好きな声優さんの声で、魔法少女が喋ってくれます』
『対戦形式や協力形式もあり、暇潰しにもってこい』
『リアリティーありすぎ、マジでビビった』
「いいじゃん!いいじゃん!こりゃ一度やってみる価値ありだ」
俄然テンションが上がった青年は、レビューで噂のゲームのインストールボタンを探す。見つけて即座にインストールを開始した敬は、興奮した様子でダウンロード画面を見つめる。その間に、栄養補給を済ませることを敬は忘れることはしない。
ダウンロードが終わると、可愛らしい魔法少女と雪だるまみたいなマスコットキャラが画面の中央に映し出される。スタートボタンを押すと、魔法少女の作成画面に移る。画面の左側には、のっぺらぼうかつ真っ白で立体的な全身画像がくるくる回りながら映されて、右側には『何でも好きな写真データを持って来てね』の文字。
「これがさっきレビューに書いてあった好きなキャラを作れるってシステムか。何にしようかなー?」
最近見たアニメやラノベのイラストを思い浮かべて、これにしよう、いややっぱりこっちに、でもさっきのも捨てがたい、と思い悩むこと暫し。
結局、最近自分の中で一番はまった魔法少女アニメの主人公クルル・エルセムを魔法少女にすることに決定する。画像サイトに浮いているクルルの画像をコピーしてから、先ほどの作成画面の右側にペーストすると、左側の全身画像にクルルの特徴が立体的に付け加えられていく。
金髪のツインテールに、凹凸を感じさせない幼女体型。長い睫毛の下には、くりくりとした青色の瞳が宿り、スラリとした鼻筋の下には、桃色の唇が現れる。まさに、左画面に現れたのは、クルルそのものだった。
「すげぇ、ここまで完璧に再現できんのかよ。最近のゲームなめてたわ」
左側の画面にクルルが登場すると、右側に表示されていた文字が『好きな声優さんの名前を入力して下さい』に変わる。アニメでクルルを演じていた声優さんの名前を即座に入力すると、彼女が話し始める。
「今日は特別にあんたのために時間を作ってあげたんだから、感謝しなさいよねっ」
「やっべぇーマジでクルルだ!俺はクルルに会うためにこれまで生きてきたんだ」
青年が悶える一方で、画面がホーム画面に切り替わる。そして、クルルがしゃべり出す。
「メールボックスに何か届いているわよ。早くクリックしなさいっ。私あんたと違って忙しいだけど」
「はいはい、クルルたん分かりましたよー。すぐに開きまーす」
彼女の指示通り、敬がメールボックスをクリックした瞬間、眩暈を覚える。視界がぐにゃりと歪む。
「流石に三徹はきつかったか?」
とか呟いているうちに、すぐに眩暈は止んだ。
目をこすって開けてみると、敬は自分の眼下に広がる光景に驚愕した。今まで薄暗い自室にいたはずなのに、いつの間にやら白一色の部屋に自分が置かれていることに気付いたからだ。
その部屋には、見慣れた美少女フィギアや愛しのベッド、ラノベなどは一切なかった。代わりに、存在していたのは、白色のリクライニングチェアと、それに向かい合うように設置された長方形の机、そしてその上にある6つのモニターを上部に備えたパソコンであった。
事態を把握できていない敬は、恐る恐るパソコンに近寄り触ってみる。すると、先ほどの雪だるまみたいなマスコットキャラが文字通り、敬の前にポップアップしてくる。突如の出来事に対応できず、尻餅をつく。
「こんにちは!神田敬君。僕の名前はルルって言うもん。びっくりさせて申し訳ないもん」
「何が起きてんだよ?」
敬の言葉は独り言だったが、ルルはそれに反応する。
「心中お察しするもん。ただ、もう少し説明するのは待ってほしいもん。あと二人来る約束になっているもん」
マスコットキャラクターの言葉の意味を分かりかねていると、先ほどまで何もなかったはずの所に、目の前にあるパソコン一式と同じものが、2つずつ現れる。それと同時に、小太りの青年とチャラそうな青年が現れる。それを確認したルルが楽しそうに、3人に語りかける。
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