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新たな星守
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全員の星神器を披露し終えたところで、李土は優星のもとへ再び歩み寄る。
「さて、こういった武器を扱っているのが俺たちだ。そこへ優星、君もこの一員として迎え入れることになる。今まで戦闘経験の無い君を半ば無理矢理引き入れた形には、本当に申し訳ないと思っている。それでも、君の生い立ちや力の真実を求めているというのなら、我々も出来る力の限り協力する。…改めて確認するが、俺たちと一緒に、戦ってくれるか?」
「…っ」
正直、優星はまだ若干揺らいでいた。以前から憧れていた李土の真剣な眼差しに、応えたいとも思う。その反面、本当に自分は怖じけずに戦えるのか、彼の言うとおり、戦闘経験なんか当然持ち合わせていない。自分の正体も謎になった今、頼りになるのは彼らしかいない…そんな考えを巡らせていると、沙月が袖を軽く引っ張った。
「沙月…?」
「…優星、私たちは無理にとは言わない。ただ、もし自分が足手まといになるんじゃないかって考えていたら、その心配はしなくていいからね」
「…!」
「あぁ、あまり時間が無いとはいえ、こちらでは十分時間をかけてサポートすることもできる。君の能力を引き出すことも、これからは俺たちの使命だ」
「え、でも今あまり時間が無いって…」
李土の言い方には、誰が聞いても確かに矛盾があった。優星の疑問に、李土は続ける。
「実際の時間で言えば、な。でも今、俺たちがここにいる間は、時間をかけても外の時間にほとんど影響がない」
「時間の経過が違うってことですか…?」
「優星くん鋭い! そうなの、私の煌金(コウカネ)で作り出した空間は、現実時間と大きく時間経過が異なるの。だからみんなが訓練するときは、いつもこうしてこの空間で行っているのよ」
愛美が李土の言葉を引き継いで説明する。その手に持っている、イヤーカフから変化したペンデュラムがほのかに輝いて見える。そして再び李土が優星に訊いた。
「…そういうことだ。こちらからは、サポートも全力でやらせてもらう。そのうえで、改めて訊きたい。我々『ステラ・サテリート』と供に、戦ってくれるか…?」
李土の金茶色の瞳が、燃えるような光を映している。真剣な眼差しで、誰もが引き込まれそうな瞳。優星の心は、決まっていた。
「…もちろん、俺にできることがあるのなら。皆さんの期待に添えるよう、頑張ります」
「ありがとう、了承してくれて」
「いえ…多分、この他に方法は無いと思ったので…」
「それでもだ。その判断をしてくれただけで、こちらとしても大いに助かるよ」
そう言って李土は、優星に右手を差し出す。
「これからよろしくな。優星」
「…っ!! はいっ! よろしくお願いします!」
名を呼ばれた驚きと喜びも交え、差し出された右手に応える。二人は固い握手を交わし、優星は晴れてこの日この時点から、『ステラ・サテリート』の一員となったのだ。しかしまだ、拭いきれない不安もあった。それは優星だけでなく、沙月も感じているもの。この小さな予感が、少しずつ侵攻してくることを、この場にいる誰もが知る由も無かった。
「さて、こういった武器を扱っているのが俺たちだ。そこへ優星、君もこの一員として迎え入れることになる。今まで戦闘経験の無い君を半ば無理矢理引き入れた形には、本当に申し訳ないと思っている。それでも、君の生い立ちや力の真実を求めているというのなら、我々も出来る力の限り協力する。…改めて確認するが、俺たちと一緒に、戦ってくれるか?」
「…っ」
正直、優星はまだ若干揺らいでいた。以前から憧れていた李土の真剣な眼差しに、応えたいとも思う。その反面、本当に自分は怖じけずに戦えるのか、彼の言うとおり、戦闘経験なんか当然持ち合わせていない。自分の正体も謎になった今、頼りになるのは彼らしかいない…そんな考えを巡らせていると、沙月が袖を軽く引っ張った。
「沙月…?」
「…優星、私たちは無理にとは言わない。ただ、もし自分が足手まといになるんじゃないかって考えていたら、その心配はしなくていいからね」
「…!」
「あぁ、あまり時間が無いとはいえ、こちらでは十分時間をかけてサポートすることもできる。君の能力を引き出すことも、これからは俺たちの使命だ」
「え、でも今あまり時間が無いって…」
李土の言い方には、誰が聞いても確かに矛盾があった。優星の疑問に、李土は続ける。
「実際の時間で言えば、な。でも今、俺たちがここにいる間は、時間をかけても外の時間にほとんど影響がない」
「時間の経過が違うってことですか…?」
「優星くん鋭い! そうなの、私の煌金(コウカネ)で作り出した空間は、現実時間と大きく時間経過が異なるの。だからみんなが訓練するときは、いつもこうしてこの空間で行っているのよ」
愛美が李土の言葉を引き継いで説明する。その手に持っている、イヤーカフから変化したペンデュラムがほのかに輝いて見える。そして再び李土が優星に訊いた。
「…そういうことだ。こちらからは、サポートも全力でやらせてもらう。そのうえで、改めて訊きたい。我々『ステラ・サテリート』と供に、戦ってくれるか…?」
李土の金茶色の瞳が、燃えるような光を映している。真剣な眼差しで、誰もが引き込まれそうな瞳。優星の心は、決まっていた。
「…もちろん、俺にできることがあるのなら。皆さんの期待に添えるよう、頑張ります」
「ありがとう、了承してくれて」
「いえ…多分、この他に方法は無いと思ったので…」
「それでもだ。その判断をしてくれただけで、こちらとしても大いに助かるよ」
そう言って李土は、優星に右手を差し出す。
「これからよろしくな。優星」
「…っ!! はいっ! よろしくお願いします!」
名を呼ばれた驚きと喜びも交え、差し出された右手に応える。二人は固い握手を交わし、優星は晴れてこの日この時点から、『ステラ・サテリート』の一員となったのだ。しかしまだ、拭いきれない不安もあった。それは優星だけでなく、沙月も感じているもの。この小さな予感が、少しずつ侵攻してくることを、この場にいる誰もが知る由も無かった。
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