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第4章 ダンジョン
第5話 謀略の対策
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魔エッチが原因だと説明は出来ないよなぁ。
クレアとラナに不安そうに見つめられながら考え込む。
それに過程がどうあれ、MP最大値が異常に増えた事がラナの倒れた原因だと言えば、原因を聞かれるのは間違いない。
「え~と、何とか誤魔化そうと思います」
クレアとラナがお互いの顔を見る。
「ですが、私の父親代わりのセバス様と、クレアさんの父親代わりのハロルド様に嘘を話すのは……」
それは分かっているけど、恥ずかしくないのかなぁ?
「でも夫婦の夜の営みについて説明するの?」
「いえ、魔力量が増えたことだけでも説明はした方が宜しいかと思います」
でも、それこそ危険だと思うけど?
「それを聞いて、なぜ魔力量が増えたのか聞かれないと思う? 絶対に聞かれると思うけど……」
「そ、それは、恥ずかしいですが仕方ありません。主であり父親代わりのハロルド様に嘘はつけません!」
クレアは顔を真っ赤にしながら、しっかりと答える。
「でも、魔力を利用したエッチの話は聞いたことありますか?」
「「ありません」」
マネできるのかなぁ?
「これは例えばの話なんですが、同じようなエッチが出来る人が居ないとすると、私に教えて貰おうとする人が出ませんか?」
「そ、それは、あるかもしれませんねぇ」
だよねぇ、でも……。
「それは非常に恥ずかしいし、私に魔エッチをお願いする人が現れませんか?」
あぁ、やはりそこまで考えていなかったのね。
二人は呆気にとられた表情をしている。
「もちろんそれは断りますが、面倒事に巻き込まれませんかね?」
二人はまた顔を見合わせて、頷き合うとハッキリと言う。
「「誤魔化しましょう!」」
そうなるよねぇ~。
結局、魔道具の指輪に不具合があり、元々の魔力量の少ないラナだけ、調子が少し悪くなった事にしたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
ラナには今日一日休むように話して、クレアと1階に向かう。
ダイニングに行くと、ハロルド様達が昼食を食べていたので、一緒に食べながらラナの事を報告すると、ハロルド様とセバスさんは安心したようだが、レベッカ夫人は何か考え込んでいた。
昼食が終わると会議室に移動して、お茶を飲みながら話の続きを始める。
「確か儂が冒険者ギルドの話をしようとしていたところじゃ」
ハロルド様はそう話しながら皆を見回して、間違いないと確認すると話を続ける。
「冒険者ギルドは、この前のシアじゃったか。あの子を怪我させたのが原因でギルドマスターを捕縛したのだが、実はさらに色々出て来てのぉ。
細かく説明すると長くなるので省くが、要するに捕縛したギルドマスターだけでなく、代々のギルドマスターが不正をしていた証拠が見つかったのじゃ」
おうふ、話が予想以上に重たそうだぁ。
「ギルドの収入を誤魔化したり、魔石の採取量を誤魔化したり、それもギルド本部の命令の可能性が高い。
我が領だけでない可能性もある。だから詳細は王家とも相談して対処する予定じゃ!」
王家まで出て来るのは予想外だが、私には関係なさそうだから良かった。
「まあ、報告はそれだけじゃが、王家が絡んで来ると対処に時間が掛かるし、暫くは不正が続く可能性も高い。そこで、アタルに良い案が無いかと相談したいのじゃ」
はあ~、そんな事を私に相談されても、ギルドとか良く分からないし、困るとしか言えないよぉ。
外部発注が問題なら、内部で処理するか、新たな不正の無い会社を作るのが良いと思うけど……、おっ、面白いかも!
「これは思いつきですが、新たな組織と言うかギルドを創ったらどうでしょうか?」
「それは無理じゃ! ギルドカードの発行については魔導国が全て管理しておる。ギルドを創ってもギルドカードが発行できなければ人は集まらん」
あれ、ギルドカード?
あっ、大賢者の資料にあったはずだ。……しかし、情報が古そうだよなぁ。
「そうですかぁ、それでは仕方ありませんねぇ。大賢者の資料にギルドカードの情報はありましたが、古すぎますよねぇ?」
「な、なんじゃと!」
「アタル様、それは本当でしょうか?」
「本当だけど…」
「アタルさん、ギルドカードの技術は大賢者が作った物を利用しているだけよ。構造や資料が何も残っていないらしく、魔導国も大賢者の作った魔道具をマネして作っているだけよ。それも徐々に劣化していると言われているぐらいなのよ!」
それなら何とかなるかも!?
「ギルドカードが作れるか調べてみます。出来そうなら報告しますね」
ハロルド様達は予想以上の話に驚き、喜んでいる。
「まあ、私が考えていたのは、総合ギルドと言うか役所ギルドのようなものですね。仮に公的ギルドと言う名前にして、半分役所のような領主が管理する組織を創って、領内の商業ギルドや冒険者ギルドの仕事も出来るようにしてはどうかと考えただけです」
「それでは冒険者ギルドと商業ギルドが、必要なくなると言うのか?」
「いえ、領内だけで済むような事だけを公的ギルドがするようにして、領や国を超える仕事は冒険者ギルドか商業ギルドがすれば良いのではないですか?」
でも、不正が多そうだから、完全に奪ってしまうのもアリかなぁ?
でも領主によっては住民が搾取される可能性もあるのかぁ。
「しかしのぉ、人材や維持費が大変そうじゃのぉ」
確かにねぇ。
「まあ維持費は大丈夫だと思いますけど、人材は……」
「なぜ、維持費は何とかなるの?」
「だって、冒険者ギルドも商業ギルドも問題なく維持できていますよね?」
「おお、確かにそうじゃ。他領とのやり取りもあるだろうが、ほとんどが自領内の収入で賄われているはずじゃ!」
「単純にそれだけではないですが、もしギルドカードの発行の魔道具を私が作れれば、維持費は安くなるかもしれませんしね」
「ふむ、やれない事は無いようじゃのぉ。とりあえずアタルにギルドカードの事を調べて貰ってからじゃな」
「えぇ、前に少し調べて作れそうな感じはあります。見通しだけでも早めに報告しますね」
「済まんが、頼む!」
これで話は終わりだよね。
「それと、密偵の話なんじゃが、アタルに用意して貰った魔道具で、予想以上に成果が出てのぉ。それについても報告と相談があるのじゃ」
終わらないのね。面倒臭いのはお断りしたいなぁ。
「この件も細かい話はしないが、自白した密偵の所属先は全くの嘘じゃった。密偵として捕まった時の約束事だったようじゃ。
他にも密偵は居たが、全部は捕まえずに泳がしておる」
政治的な話は遠慮したいなぁ。
「アタルには関係ない話じゃが、少し相談したいことがあってのぉ」
逃げ出したいのぉ。
「アタルさんの所は良質な塩が随分とあるのね?」
えっ、レベッカ夫人、突然何の話?
転生前に塩は多めに貰いましたけど……何か?
返事に困っていると、セバスさんが説明してくれる。
「我が国は塩が採れません。正確には今は採れません。昔は国の管理する岩塩採掘場があったのですが、すべて採掘してしまい、今は他国から買い入れています」
へぇ~、確かに塩が高いと思っていたけど、それが理由だったのかぁ~。
でも、それがどう繋がるの?
「その塩の購入を他国とやり取りしている子爵が、密偵を送り込んできたのじゃ。文句を付けたくとも、塩を握られている以上、文句も言えないのじゃ!」
そう繋がるのねぇ。でも、私は関係ないよね?
「アタルさんが塩も入手できるなら、教えて貰いたいのよ」
いやいや、それはできません。
「すみません。塩の備蓄はありますが人に譲ったり、売ったりするほどはありませんよ?」
「そうなの。何とか手に入れることは出来ない?」
「海水でもあれば、塩を採取する魔道具を作れるかもしれませんが、何もない所から塩は造れませんよぉ」
「そ、そうじゃな。当然の話じゃな。残念じゃ……」
セバスさんが思いついたように話をする。
「ハロルド様、確かダンジョンに海水のようなものがあったと思いますが」
「おう、10層にあるが、人が飲めば死んでしまう海水じゃ」
それは怖い!
あれ、でも魔道具で塩だけ抽出できれば!?
その事を説明すると、近日中に調査の為に、私もダンジョンに行くことになってしまうのだった。
クレアとラナに不安そうに見つめられながら考え込む。
それに過程がどうあれ、MP最大値が異常に増えた事がラナの倒れた原因だと言えば、原因を聞かれるのは間違いない。
「え~と、何とか誤魔化そうと思います」
クレアとラナがお互いの顔を見る。
「ですが、私の父親代わりのセバス様と、クレアさんの父親代わりのハロルド様に嘘を話すのは……」
それは分かっているけど、恥ずかしくないのかなぁ?
「でも夫婦の夜の営みについて説明するの?」
「いえ、魔力量が増えたことだけでも説明はした方が宜しいかと思います」
でも、それこそ危険だと思うけど?
「それを聞いて、なぜ魔力量が増えたのか聞かれないと思う? 絶対に聞かれると思うけど……」
「そ、それは、恥ずかしいですが仕方ありません。主であり父親代わりのハロルド様に嘘はつけません!」
クレアは顔を真っ赤にしながら、しっかりと答える。
「でも、魔力を利用したエッチの話は聞いたことありますか?」
「「ありません」」
マネできるのかなぁ?
「これは例えばの話なんですが、同じようなエッチが出来る人が居ないとすると、私に教えて貰おうとする人が出ませんか?」
「そ、それは、あるかもしれませんねぇ」
だよねぇ、でも……。
「それは非常に恥ずかしいし、私に魔エッチをお願いする人が現れませんか?」
あぁ、やはりそこまで考えていなかったのね。
二人は呆気にとられた表情をしている。
「もちろんそれは断りますが、面倒事に巻き込まれませんかね?」
二人はまた顔を見合わせて、頷き合うとハッキリと言う。
「「誤魔化しましょう!」」
そうなるよねぇ~。
結局、魔道具の指輪に不具合があり、元々の魔力量の少ないラナだけ、調子が少し悪くなった事にしたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
ラナには今日一日休むように話して、クレアと1階に向かう。
ダイニングに行くと、ハロルド様達が昼食を食べていたので、一緒に食べながらラナの事を報告すると、ハロルド様とセバスさんは安心したようだが、レベッカ夫人は何か考え込んでいた。
昼食が終わると会議室に移動して、お茶を飲みながら話の続きを始める。
「確か儂が冒険者ギルドの話をしようとしていたところじゃ」
ハロルド様はそう話しながら皆を見回して、間違いないと確認すると話を続ける。
「冒険者ギルドは、この前のシアじゃったか。あの子を怪我させたのが原因でギルドマスターを捕縛したのだが、実はさらに色々出て来てのぉ。
細かく説明すると長くなるので省くが、要するに捕縛したギルドマスターだけでなく、代々のギルドマスターが不正をしていた証拠が見つかったのじゃ」
おうふ、話が予想以上に重たそうだぁ。
「ギルドの収入を誤魔化したり、魔石の採取量を誤魔化したり、それもギルド本部の命令の可能性が高い。
我が領だけでない可能性もある。だから詳細は王家とも相談して対処する予定じゃ!」
王家まで出て来るのは予想外だが、私には関係なさそうだから良かった。
「まあ、報告はそれだけじゃが、王家が絡んで来ると対処に時間が掛かるし、暫くは不正が続く可能性も高い。そこで、アタルに良い案が無いかと相談したいのじゃ」
はあ~、そんな事を私に相談されても、ギルドとか良く分からないし、困るとしか言えないよぉ。
外部発注が問題なら、内部で処理するか、新たな不正の無い会社を作るのが良いと思うけど……、おっ、面白いかも!
「これは思いつきですが、新たな組織と言うかギルドを創ったらどうでしょうか?」
「それは無理じゃ! ギルドカードの発行については魔導国が全て管理しておる。ギルドを創ってもギルドカードが発行できなければ人は集まらん」
あれ、ギルドカード?
あっ、大賢者の資料にあったはずだ。……しかし、情報が古そうだよなぁ。
「そうですかぁ、それでは仕方ありませんねぇ。大賢者の資料にギルドカードの情報はありましたが、古すぎますよねぇ?」
「な、なんじゃと!」
「アタル様、それは本当でしょうか?」
「本当だけど…」
「アタルさん、ギルドカードの技術は大賢者が作った物を利用しているだけよ。構造や資料が何も残っていないらしく、魔導国も大賢者の作った魔道具をマネして作っているだけよ。それも徐々に劣化していると言われているぐらいなのよ!」
それなら何とかなるかも!?
「ギルドカードが作れるか調べてみます。出来そうなら報告しますね」
ハロルド様達は予想以上の話に驚き、喜んでいる。
「まあ、私が考えていたのは、総合ギルドと言うか役所ギルドのようなものですね。仮に公的ギルドと言う名前にして、半分役所のような領主が管理する組織を創って、領内の商業ギルドや冒険者ギルドの仕事も出来るようにしてはどうかと考えただけです」
「それでは冒険者ギルドと商業ギルドが、必要なくなると言うのか?」
「いえ、領内だけで済むような事だけを公的ギルドがするようにして、領や国を超える仕事は冒険者ギルドか商業ギルドがすれば良いのではないですか?」
でも、不正が多そうだから、完全に奪ってしまうのもアリかなぁ?
でも領主によっては住民が搾取される可能性もあるのかぁ。
「しかしのぉ、人材や維持費が大変そうじゃのぉ」
確かにねぇ。
「まあ維持費は大丈夫だと思いますけど、人材は……」
「なぜ、維持費は何とかなるの?」
「だって、冒険者ギルドも商業ギルドも問題なく維持できていますよね?」
「おお、確かにそうじゃ。他領とのやり取りもあるだろうが、ほとんどが自領内の収入で賄われているはずじゃ!」
「単純にそれだけではないですが、もしギルドカードの発行の魔道具を私が作れれば、維持費は安くなるかもしれませんしね」
「ふむ、やれない事は無いようじゃのぉ。とりあえずアタルにギルドカードの事を調べて貰ってからじゃな」
「えぇ、前に少し調べて作れそうな感じはあります。見通しだけでも早めに報告しますね」
「済まんが、頼む!」
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「それと、密偵の話なんじゃが、アタルに用意して貰った魔道具で、予想以上に成果が出てのぉ。それについても報告と相談があるのじゃ」
終わらないのね。面倒臭いのはお断りしたいなぁ。
「この件も細かい話はしないが、自白した密偵の所属先は全くの嘘じゃった。密偵として捕まった時の約束事だったようじゃ。
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「アタルさんの所は良質な塩が随分とあるのね?」
えっ、レベッカ夫人、突然何の話?
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へぇ~、確かに塩が高いと思っていたけど、それが理由だったのかぁ~。
でも、それがどう繋がるの?
「その塩の購入を他国とやり取りしている子爵が、密偵を送り込んできたのじゃ。文句を付けたくとも、塩を握られている以上、文句も言えないのじゃ!」
そう繋がるのねぇ。でも、私は関係ないよね?
「アタルさんが塩も入手できるなら、教えて貰いたいのよ」
いやいや、それはできません。
「すみません。塩の備蓄はありますが人に譲ったり、売ったりするほどはありませんよ?」
「そうなの。何とか手に入れることは出来ない?」
「海水でもあれば、塩を採取する魔道具を作れるかもしれませんが、何もない所から塩は造れませんよぉ」
「そ、そうじゃな。当然の話じゃな。残念じゃ……」
セバスさんが思いついたように話をする。
「ハロルド様、確かダンジョンに海水のようなものがあったと思いますが」
「おう、10層にあるが、人が飲めば死んでしまう海水じゃ」
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