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同窓会のお知らせ。
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……何を考えいるのだろう?
バカなのか、この幹事は⁈
【〇〇小学校第〇〇期卒業生同窓会のお知らせ】のハガキが来た⁈
まぁ、幹事を任された奴も何か事情が有って、この日程にしたのだろうし、この日都合が悪いのは俺個人の都合だから、幹事を悪く思うのは筋違いだな。
おそらく偶然にも、この日おれは同人イベントに【嫁】とサークル参加の予定である。
場所は近県の商業施設内にある産業会館。
コスプレは禁止のおとなしめの同人誌即売会だが、創作系オンリーなので、いい刺激をもらえるとか【嫁】が毎回欠かさず参加しているのだ。
うん、無理だな。
で、誰が幹事なんだ…
…バカだった!
あのバカだ!
自分の事をクラスの【リーダー】や【ヒーロー】だと勘違いして、何かと騒動を起こしていたヤツだった⁈
なんでまたアイツが幹事なんて、誰かに乗せられて引き受けたか?
なになに、
『担任の〇山先生の定年退職のお祝いも兼ねております!』
…あの先生かぁ…よし、絶対行かないぞ!
実は幹事のヤツとは、吐くほど会いたく無い!
仲が悪いとか、そう言う事では無く、奴の一気一応が感に触るのだ。
さらに担任だと言う〇山先生はやや落ち着きの無い男の先生で、俺の記憶では【副担任】であったはず、
ホントの担任は確か【花山先生】と言うもう少し若い女の先生だった様な?
程なくフナさんからメールが来た。
同窓会行く?
…シンプルだなぁ。
行かないよって返信すると、秒で着信アリ!
「しもしも?」
「えっと、ボクも行きたくないんだけど、しつこく誘われているんだよ、幹事に。」
「俺、その日東京にいないぞ、創作系オンリーイベントが〇〇産業会館で…」
「それ、ボクも今回参加するんだよ!
その事を説明しても、彼には理解で来なくてさぁ…」
コレだよ、大人になっても自分勝手なのは変わらないなぁ。
そもそもアイツ、なんで幹事なんてやってんだよ?
そもそも俺、今まで同窓会には一度も参加してないから、最近はこんなお誘いのハガキなんて来なかったのにさ!
「学級委員長だった【タカハシ】に連絡してさ、アイツを黙らせてもらうわ。
俺もフナさんも、当日は大事な仕事の延長だから、同窓会にはいかないってさ。」
「…【タカハシ】くんの事、知らないの?」
「何が?」
「去年、亡くなったよ。
ホラ、卒業した小学校の側にマンション有るだろ、彼さ、あそこに住んでたんだけど、夜中に一階のゴミ捨て場から火が出て、逃げ遅れて…。」
「知らなかったよ。」
…残念だ、全く知らなかった…
中学までは同じ学校で、高校は別々だが、よく駅前の本屋で顔を合わす事があって、会う度挨拶は交わしていた。
「【タカハシ】君がいないから、同窓会の幹事が変わったんだね?」
…そうかもしれないが、アイツにタカハシの代役は無理だ、絶対に。
担任と副担任を間違えてるし…
「俺、ちょっと二人ほど、連絡取ってみるわ?」
「えっ、誰?」
「花山先生と【マドンナ】かな?」
俺は最初にハガキを見て、妙な【違和感】を感じていたんだ、ソレがなんなのか確認する意味でも、この二人に連絡を取ってみた。
すると、とんでもない事が判明した…
「もしもし、木田くんですか?」
「あ、ユウコちゃん、しばらく!
お袋の葬式振りかな?」
「そんな事ありません~!
実家に帰った時には連絡してるじゃないのよ!」
僕らの【マドンナ】は既に結婚していて、他県に住んでいた。
実はお互いの親が父兄会などを通じて、よく交流していたので実家の親御さんから連絡をもらって、俺の母の葬儀にも出席してくれたりと、今でも交流がある。
ウチの【嫁】の作品の読者でも有る。
同人誌では無く、【普通】の作品だけどね。
「えっと、私もそれほど親しくしている人、いないんだけどね…?」
彼女なら、当時社交的で今でも連絡を取り合っている友達がいるのではないかと、【同窓会の件】を訪ねて見たのだが?
「おかしいよね、私もだけど、誰もそんな話し聞いてないし?
ハガキももらってないそうよ。」
「ホントに?」
「ホラ、【ナカジマ君】って覚えてる?
ほら、よく学校を休んでいた男の子?」
「さっぱり?」
「もう、仕方ないなぁ?
私と仲が良かった【マコちゃん】と結婚したのよ!
でね、彼の方もそんな話しは聞いてないそうよ。」
「…変だな?
アイツ、クラス全員に同窓会のお知らせハガキ、出してないのか?」
「仲の良かった人だけに、出したんじゃないの?」
それだと俺は該当しないぞ、絶対⁇
「アイツと仲がいい奴とかいた?」
「酷くない、ソレ?
でも、私も思いつかないなぁ?」
「俺、【花山先生】にも連絡したんだよ。」
「お元気でした、先生?」
「おいおい、先生はそんなお年ではないだろ?」
「えっ?
だって、〇山先生は定年退職なんでしょう?
なら、同期の花山先生だって…?」
「そう、単に〇山先生は老け顔だっただけ、俺たちが十二歳ぐらいの時に、先生たちはまだ【二十代】だったんだぜ、なんかおかしくない?」
「えっと、もうビールは行き渡ってるかな?
大丈夫みたいだな、んじゃ…
なぁ、こういう時なんて言えば良いんだ?」
「なんだよ~! しっかりしてくれよ、木田ぁ~っ⁈」
「幹事サーン、しっかりして~!」
居酒屋の一画に笑いが巻き起こる⁈
改めて【同窓会】を開く事となり、何故か俺が幹事を押し付けられたのだ?
もちろん別の日だ。
決してクラス全員では無いが、まだ現役バリバリであの小学校で教鞭を取っている〇山先生や、旧姓花山先生も参加して下さった。
「実はな、【タカハシ】君があんな事になったので、今年の同窓会は無いものと思っていたんだが、まさかあの木田君が幹事を引き受けてくれるとはな!」
嬉しそうに話す〇山先生。
あのとはどういう意味ですかね?
ちなみに、【定年退職のお祝い】の話しはアイツの嘘なので、その件は〇山先生には後々面倒なので教えていない。
「…やっぱりアイツは呼ばなかったんだね?」
と【マコちゃん】が言うと、
「誰、アイツって?」
と別の女子が聞き返す。
「やめろよ、青木の事は⁈
せっかくの酒が不味くなる。」
「ご、ごめ~ん、アナタ!」
「あっ! コラ、やめろよ⁈」
【ナカジマ】君らしい男性に抱きついて謝る【マコちゃん】⁈
仲良いな。
さて、ココで言う【青木】と、俺の同僚の【アオさん】とはまったくの別人だ!
だから、あえて【アイツ】と呼んでいたのだが、その【青木】なんだけど、アイツ【動画配信者】だった。
しかも、よく有る【迷惑系】とか言う種類の。
今アイツは、あちこちから訴えられていて、ココに来るのはまず無理だろう。
この同窓会の会場として、使わせて頂いている居酒屋さんは、以前からタカハシが同窓会を開く時にお願いしていたお店なのだ。
なんでも学生の時に、彼がバイトしていた事があるらしい。
俺が何故、青木の送って来たハガキに違和感を感じたのか、まずは【会場】だった。
指定されてる場所が、そう遠く無い隣り町のファミレスだったのだ。
まぁ同窓会の会場として、無い訳でも無いが、あえて少し離れた場所なのが気になった。
ファミレスなら、地元の商店街にも有るからだ。
次に何故か【フナさん】には、しつこく参加を強要した件だ。
コレには訳が有った。
どうやら、今でも【卒アル】に記載されている住所に住んでいる人だけにハガキを出していた様だ?
そんな中で、生真面目なフナさんだけが、わざわざアイツにお断りの電話をしてしまったそうだ。
普通、こういうハガキって、参加不参加のどちらかにマルして送り返す【返信用ハガキ付き】で来るハズなんだけども、あのバカ【普通のハガキ】で送って来やがったのだ。
だからお知らせするだけで、参加不参加の確認が出来てない、アイツの頭の中では、皆んな来て当たり前とか思っていたのかもしれない?
もちろん俺は無視するつもりだったし、他にハガキをもらった人もそのつもりだったそうだ。
結果、どうしてもカモを逃したく無い青木は、必死でフナさんに参加を強要したのだ。
アイツは【ドッキリ】を仕掛けていたらしい?
『同窓会だと思って行ったら、誰も居なかった⁈』
みたいな内容らしい?
しかし、ファミレスから無断で店内を撮影していたとか、俺たちの驚いてる様子を隠し撮りする為にカメラを勝手に店内に設置したり、色々と営業妨害に当たるとして、訴えられたそうだ。
この事は先生方には報告していない。
青木の配信されてる動画を見た事のあるヤツが、
「アイツさ、あのマンションのゴミ捨て場で【ダニ退治用燻煙剤】を焚いて騒ぎを起こした事有るんだよな。」
「なんだよ、それ?」
「火事かと思ったら、違ってたみたいな、ドッキリを仕掛けたんだと思うけど、行動が怪しいからって交番からお巡りが来て怒られてたよ。」
…ダニ退治用燻煙剤かぁ、最近のは二種類の液体薬剤を混ぜて、殺虫効果の水蒸気が発生するだけで火事にはならないが、古いタイプだと蚊取り線香のぶっといヤツに火を付けるんだよな?
「何そんな映像UPしてんの、グダグダじゃん?」
「その一週間後なんだよ、ホントに火事になったの。」
「あの賃貸マンションって、青木のおばあちゃんが大家なんだよ、確かあの辺の大地主なんだよな。」
…?
「やめろよ、そんな話し!
タカハシの事を偲ぶならともかく、あのヤローの傍迷惑な話しなんて⁈」
ナカジマがマジで怒っている、タカハシとは仲が良かったらしい。
俺とフナさんは先生たちにお酌とかしていて、このグループの話しの内容は耳に入らなかった。
後日、マドンナから、その事を聞いて驚いた。
アイツ、何がしたいんだ?
「よう木田、また次回も幹事よろ!」
「ヤナコッタ。」
しかし、これ以降この事がきっかけで、ちょいちょいと俺やフナさんの元に、旧友達から【奇妙】な話しを持ち込まれる様になる。
バカなのか、この幹事は⁈
【〇〇小学校第〇〇期卒業生同窓会のお知らせ】のハガキが来た⁈
まぁ、幹事を任された奴も何か事情が有って、この日程にしたのだろうし、この日都合が悪いのは俺個人の都合だから、幹事を悪く思うのは筋違いだな。
おそらく偶然にも、この日おれは同人イベントに【嫁】とサークル参加の予定である。
場所は近県の商業施設内にある産業会館。
コスプレは禁止のおとなしめの同人誌即売会だが、創作系オンリーなので、いい刺激をもらえるとか【嫁】が毎回欠かさず参加しているのだ。
うん、無理だな。
で、誰が幹事なんだ…
…バカだった!
あのバカだ!
自分の事をクラスの【リーダー】や【ヒーロー】だと勘違いして、何かと騒動を起こしていたヤツだった⁈
なんでまたアイツが幹事なんて、誰かに乗せられて引き受けたか?
なになに、
『担任の〇山先生の定年退職のお祝いも兼ねております!』
…あの先生かぁ…よし、絶対行かないぞ!
実は幹事のヤツとは、吐くほど会いたく無い!
仲が悪いとか、そう言う事では無く、奴の一気一応が感に触るのだ。
さらに担任だと言う〇山先生はやや落ち着きの無い男の先生で、俺の記憶では【副担任】であったはず、
ホントの担任は確か【花山先生】と言うもう少し若い女の先生だった様な?
程なくフナさんからメールが来た。
同窓会行く?
…シンプルだなぁ。
行かないよって返信すると、秒で着信アリ!
「しもしも?」
「えっと、ボクも行きたくないんだけど、しつこく誘われているんだよ、幹事に。」
「俺、その日東京にいないぞ、創作系オンリーイベントが〇〇産業会館で…」
「それ、ボクも今回参加するんだよ!
その事を説明しても、彼には理解で来なくてさぁ…」
コレだよ、大人になっても自分勝手なのは変わらないなぁ。
そもそもアイツ、なんで幹事なんてやってんだよ?
そもそも俺、今まで同窓会には一度も参加してないから、最近はこんなお誘いのハガキなんて来なかったのにさ!
「学級委員長だった【タカハシ】に連絡してさ、アイツを黙らせてもらうわ。
俺もフナさんも、当日は大事な仕事の延長だから、同窓会にはいかないってさ。」
「…【タカハシ】くんの事、知らないの?」
「何が?」
「去年、亡くなったよ。
ホラ、卒業した小学校の側にマンション有るだろ、彼さ、あそこに住んでたんだけど、夜中に一階のゴミ捨て場から火が出て、逃げ遅れて…。」
「知らなかったよ。」
…残念だ、全く知らなかった…
中学までは同じ学校で、高校は別々だが、よく駅前の本屋で顔を合わす事があって、会う度挨拶は交わしていた。
「【タカハシ】君がいないから、同窓会の幹事が変わったんだね?」
…そうかもしれないが、アイツにタカハシの代役は無理だ、絶対に。
担任と副担任を間違えてるし…
「俺、ちょっと二人ほど、連絡取ってみるわ?」
「えっ、誰?」
「花山先生と【マドンナ】かな?」
俺は最初にハガキを見て、妙な【違和感】を感じていたんだ、ソレがなんなのか確認する意味でも、この二人に連絡を取ってみた。
すると、とんでもない事が判明した…
「もしもし、木田くんですか?」
「あ、ユウコちゃん、しばらく!
お袋の葬式振りかな?」
「そんな事ありません~!
実家に帰った時には連絡してるじゃないのよ!」
僕らの【マドンナ】は既に結婚していて、他県に住んでいた。
実はお互いの親が父兄会などを通じて、よく交流していたので実家の親御さんから連絡をもらって、俺の母の葬儀にも出席してくれたりと、今でも交流がある。
ウチの【嫁】の作品の読者でも有る。
同人誌では無く、【普通】の作品だけどね。
「えっと、私もそれほど親しくしている人、いないんだけどね…?」
彼女なら、当時社交的で今でも連絡を取り合っている友達がいるのではないかと、【同窓会の件】を訪ねて見たのだが?
「おかしいよね、私もだけど、誰もそんな話し聞いてないし?
ハガキももらってないそうよ。」
「ホントに?」
「ホラ、【ナカジマ君】って覚えてる?
ほら、よく学校を休んでいた男の子?」
「さっぱり?」
「もう、仕方ないなぁ?
私と仲が良かった【マコちゃん】と結婚したのよ!
でね、彼の方もそんな話しは聞いてないそうよ。」
「…変だな?
アイツ、クラス全員に同窓会のお知らせハガキ、出してないのか?」
「仲の良かった人だけに、出したんじゃないの?」
それだと俺は該当しないぞ、絶対⁇
「アイツと仲がいい奴とかいた?」
「酷くない、ソレ?
でも、私も思いつかないなぁ?」
「俺、【花山先生】にも連絡したんだよ。」
「お元気でした、先生?」
「おいおい、先生はそんなお年ではないだろ?」
「えっ?
だって、〇山先生は定年退職なんでしょう?
なら、同期の花山先生だって…?」
「そう、単に〇山先生は老け顔だっただけ、俺たちが十二歳ぐらいの時に、先生たちはまだ【二十代】だったんだぜ、なんかおかしくない?」
「えっと、もうビールは行き渡ってるかな?
大丈夫みたいだな、んじゃ…
なぁ、こういう時なんて言えば良いんだ?」
「なんだよ~! しっかりしてくれよ、木田ぁ~っ⁈」
「幹事サーン、しっかりして~!」
居酒屋の一画に笑いが巻き起こる⁈
改めて【同窓会】を開く事となり、何故か俺が幹事を押し付けられたのだ?
もちろん別の日だ。
決してクラス全員では無いが、まだ現役バリバリであの小学校で教鞭を取っている〇山先生や、旧姓花山先生も参加して下さった。
「実はな、【タカハシ】君があんな事になったので、今年の同窓会は無いものと思っていたんだが、まさかあの木田君が幹事を引き受けてくれるとはな!」
嬉しそうに話す〇山先生。
あのとはどういう意味ですかね?
ちなみに、【定年退職のお祝い】の話しはアイツの嘘なので、その件は〇山先生には後々面倒なので教えていない。
「…やっぱりアイツは呼ばなかったんだね?」
と【マコちゃん】が言うと、
「誰、アイツって?」
と別の女子が聞き返す。
「やめろよ、青木の事は⁈
せっかくの酒が不味くなる。」
「ご、ごめ~ん、アナタ!」
「あっ! コラ、やめろよ⁈」
【ナカジマ】君らしい男性に抱きついて謝る【マコちゃん】⁈
仲良いな。
さて、ココで言う【青木】と、俺の同僚の【アオさん】とはまったくの別人だ!
だから、あえて【アイツ】と呼んでいたのだが、その【青木】なんだけど、アイツ【動画配信者】だった。
しかも、よく有る【迷惑系】とか言う種類の。
今アイツは、あちこちから訴えられていて、ココに来るのはまず無理だろう。
この同窓会の会場として、使わせて頂いている居酒屋さんは、以前からタカハシが同窓会を開く時にお願いしていたお店なのだ。
なんでも学生の時に、彼がバイトしていた事があるらしい。
俺が何故、青木の送って来たハガキに違和感を感じたのか、まずは【会場】だった。
指定されてる場所が、そう遠く無い隣り町のファミレスだったのだ。
まぁ同窓会の会場として、無い訳でも無いが、あえて少し離れた場所なのが気になった。
ファミレスなら、地元の商店街にも有るからだ。
次に何故か【フナさん】には、しつこく参加を強要した件だ。
コレには訳が有った。
どうやら、今でも【卒アル】に記載されている住所に住んでいる人だけにハガキを出していた様だ?
そんな中で、生真面目なフナさんだけが、わざわざアイツにお断りの電話をしてしまったそうだ。
普通、こういうハガキって、参加不参加のどちらかにマルして送り返す【返信用ハガキ付き】で来るハズなんだけども、あのバカ【普通のハガキ】で送って来やがったのだ。
だからお知らせするだけで、参加不参加の確認が出来てない、アイツの頭の中では、皆んな来て当たり前とか思っていたのかもしれない?
もちろん俺は無視するつもりだったし、他にハガキをもらった人もそのつもりだったそうだ。
結果、どうしてもカモを逃したく無い青木は、必死でフナさんに参加を強要したのだ。
アイツは【ドッキリ】を仕掛けていたらしい?
『同窓会だと思って行ったら、誰も居なかった⁈』
みたいな内容らしい?
しかし、ファミレスから無断で店内を撮影していたとか、俺たちの驚いてる様子を隠し撮りする為にカメラを勝手に店内に設置したり、色々と営業妨害に当たるとして、訴えられたそうだ。
この事は先生方には報告していない。
青木の配信されてる動画を見た事のあるヤツが、
「アイツさ、あのマンションのゴミ捨て場で【ダニ退治用燻煙剤】を焚いて騒ぎを起こした事有るんだよな。」
「なんだよ、それ?」
「火事かと思ったら、違ってたみたいな、ドッキリを仕掛けたんだと思うけど、行動が怪しいからって交番からお巡りが来て怒られてたよ。」
…ダニ退治用燻煙剤かぁ、最近のは二種類の液体薬剤を混ぜて、殺虫効果の水蒸気が発生するだけで火事にはならないが、古いタイプだと蚊取り線香のぶっといヤツに火を付けるんだよな?
「何そんな映像UPしてんの、グダグダじゃん?」
「その一週間後なんだよ、ホントに火事になったの。」
「あの賃貸マンションって、青木のおばあちゃんが大家なんだよ、確かあの辺の大地主なんだよな。」
…?
「やめろよ、そんな話し!
タカハシの事を偲ぶならともかく、あのヤローの傍迷惑な話しなんて⁈」
ナカジマがマジで怒っている、タカハシとは仲が良かったらしい。
俺とフナさんは先生たちにお酌とかしていて、このグループの話しの内容は耳に入らなかった。
後日、マドンナから、その事を聞いて驚いた。
アイツ、何がしたいんだ?
「よう木田、また次回も幹事よろ!」
「ヤナコッタ。」
しかし、これ以降この事がきっかけで、ちょいちょいと俺やフナさんの元に、旧友達から【奇妙】な話しを持ち込まれる様になる。
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