もう一人の【ケンちゃん】 〜ウソがホントかわからないのでみんなに話して見た件。

猫寝 子猫

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専属契約したらしい?

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 …結果から言うと、もうに幽霊は現れなくなった。

 問題はしたと言う事らしい。

 アイリさんは今回の【仕事振り】を買われ、オヤジさんから早速その場で次のを依頼されて、アイリさんも特に予定も問題もないと引き受けていた?

 相変わらずアグレッシブなお姉さんだ?

 

 そして今回の【解決料】として、オヤジさんはの金額をアイリさんに支払おうとした⁈


 「困ります、オジサマ⁈

 ワタクシはで、ココに来たまでの事。

 お金なんて…。」

 なんかご祝儀袋を渡そうとするオヤジさんと、ガンとして受け取らないアイリさん。

 「以前の【祓い屋】には、毎回このくらい渡していたんだ。

 生い先短いジジィが、孫に【お駄賃】渡すくらいに思ってくれないかい、お嬢さん?」


 結局、必要経費だの交通費だの理由を付けて押し付けたオヤジさん⁈


 ははぁ~ん、コレは?


 この後、オヤジさんはアイリさんに【専属契約】の話しを持ち替えて、ソレを彼女も快諾したのだ⁈

 「…孫かぁ~?

 ちょっと粋なオジサマよね、それに中々のだし?

 ねぇ、ココのオーナーって言ってたけど…?」

 あれ、枯れ専でしたっけ?

 「華ヶ民ハナガタミ不動産の会長デスよ、一代で会社を大っきくした豪傑ですね。」



 「そこそこって……ワタシが借りてる仕事場、そこで探してもらったんだけど?

 に名前が売れてる会社なら信用出来るから。」

 「もしかしたらですけど…言えば、家賃下がるかもですね?」


 「…ふふん、気に入ったわ!

 しばらくオジサマの酔狂に付き合いましょう?」


 ありゃりゃ?

 意外と良いコンビかも?




 「…えっと、ちょっとの様子を見て来ますね?」


 「アラ、ならワタシも行くわ。」



 タクシーで帰ると言うオヤジさんをお見送りし、オレ達は真壱郎の部屋あっちの様子を見に行った。



 鍵は開いていたので、勝手にお邪魔する。
 
 中からは楽しそうなの話し声がする?


 「へぇ、じゃあサンはアニソンなんかも聴くんだ?

 の兄さんと気が合うかもね!」


 『…亡くなった兄がたくさんとかを持っていたの…、ソレを時々聴いていたから…』

 「ソノシートってナニ?」

 『…あのね、ペラペラで薄いプラッチックみたいな、よくで付いてくるレコードみたいな…』

 そのお兄さんはお幾つなんだろう、昭和生まれか、はたまたコレクターか?


 「なかなか盛り上がってるわね、良い傾向よ。」


 「真壱郎のヤツ、取り憑かれたんですか?」

 「もう~、言い方が悪いわよ⁈

 そう言えなくも無いけど、あの感じなら大丈夫!

 、きっとやり直せるから!」

 やり直せる?





 時間は少し戻る…?



 …問題の幽霊ちゃんは、音大の学生さんだとか…

 歌でも歌えば現れてくれるかなとか、考えていると?




 何を血迷ったか、しんちゃんこと俺の義弟【高坂 真壱郎】が幽霊を…ナンパ いや、【説得】…いや、

 「ネェ幽霊さ~ん、僕と~お話ししませんか~っ?」

 『………誰…?』

 とに話しかけた事で、コチラとコミュニケーションを取ってくれる気になった様⁇

 (お話しとか、チミは何処ぞのリリカルな魔法少女なのかな?)
 

 一応、その返事らしきモノなら俺にも聞こえた?

 

 まだ姿は見えない、か細い女の子の声が天井辺りから聞こえてくるような感じだ?


 「えっと、良かったら俺と何かお話ししませんか?

 実は俺、隣の部屋に住んでるんですけど、何と俺の部屋ってロフト付きなんだよ!」

 …どんな話題のチョイスだ?

 『…知ってる…わたしも…一度見てる……内見で…。』

 …割といい子なのかも知れない?




 やっとその子の姿が見えるようになったのは、日が暮れ始めた頃。

 「…あ、何となく見える?」

 …それこそ学習雑誌の付録の【日光写真】か、モノクロの【投影機】みたいな…?


 はっきりと見えないけど、何か女の子の様な輪郭が見えている様な…。

 

 「木田君アナタにはボンヤリかも知れないけど、弟クンにはかなりクリアーに見えてると思うわ、声とかもね⁈」

 「…相性がいいとか?」

 「弟クン、凄く【ピュア】なのよ、心がね。」


 「…まぁ俺のココロなんて、綾瀬川の水の様に澱んで汚れてますからね。」

 「一部の地域の人にしかわからない事、言わないの!

 …なら、差し詰め美咲ちゃんは撤去した木製の電柱を再利用して作った活性炭かしら?

 川に沈める事で、汚れを吸着する効果があるのよね?」


 「…それ、フナさんに聞いたでしょ?」


 「えっと、それはいいとして、意外な事が分かったわね?」


 「…自殺じゃなかったって事?」


 「彼女、栄養補給用のを飲んだつもりだった、と一緒にね?

 普通、無いわよ、こんな間違い?

 ほら名探偵、こう言うの好きでしょう?」




 幽霊ちゃんの名前は、【白河 琴美】さん。

 資料通りだが、彼女はをひいたのか、体調を崩して…


 気が付いたら幽霊になっていたらしい?
 

 亡くなってる彼女を発見したのは、連絡が取れないからと心配して様子を見に来た友人と部屋の鍵を開けてくれた管理人…



 「…ココって元のマンションでセキュリティとかしっかりしてたんですよ?

 そう言う物件を選ぶのは、ストーカーとか怖くて心配な女の子?

 ところが自殺者が出て、幽霊が出て…

 今分かってる情報だと、友人の犯行かと?」


 「ふ~ん、その訳は?」


 「友人は普段からよくココに来ていた、管理人に顔を覚えられるくらいに。

 だから、管理人も信用して鍵を開けてくれた。」

 「ふむふむ。」


 「中で彼女が恥ずかしい格好をしているかも知れないとか言って、先に友人だけ入る、その時に証拠に成るモノを回収し、驚いた様に悲鳴でもあげれば管理人が慌てて入ってくる。

 こうして二人で琴美さんが亡くなっている事を確認してであった事を警察に証言させたんだ…と思う?」


 俺は楽しく話しているには聞こえない様にアイリさんにあくまで俺の妄想推理を話した。


 「動機は?」


 「そこまでは…」


 アイリさんは悪戯っぽく笑うと、

 「二人とも~、ワタシもに混ぜてよ~!」



 アイリさんは琴美さんに場所を変えないかと提案した?


 「ココこの部屋、何も無いじゃない?

 隣り弟クンの部屋に行かない?

 いいわよね?」


 「ハイ、もちろ…

 いえ、ちょ、ちょっとだけ待って下さい!

 簡単に掃除してくるので、十分、いえ5分ください⁈」


 そう言うと自分の部屋に走って行った!


 まぁなんだ、しんちゃんも男の子だし、女の子に見られたら恥ずかしいモノでも隠しに行ったんだろう?


 「…そろそろいいかしらね?

 琴美ちゃんは壁を通り抜けられるんじゃない?」


 『…やってみたい……あ、出来そう。』

 「ホント、素敵じゃない!」


 褒められて嬉しいのか、照れた様な表情で隣りの部屋に壁抜けしていく幽霊ちゃん、

 あれ、俺もいつの間にかかなりハッキリ見えてきたぞ?


 「さぁ行きましょうか。」


 隣のしんちゃんの部屋に入ろうとしたら、鍵が閉まっていた。

 「もう~、恥ずかしがり屋サンね?

 高坂くん、開けなさ~い!」



 「すいませんでした!つい鍵をかけてました!」



 よほど見せたくないモノが有ったのかな?

 でも幽霊ちゃんに見られたかも知れないな、あのタイミングなら?





 

 その後、アイリさんはとして話しの主導権を握りながらも、直接亡くなった理由を聞く様なことはせずに、彼女の趣味とか将来の夢とか、好きな男の子のタイプとか聞いていた?


 うん、俺が知ってる【除霊】とは違うみたいだ?

 まぁ少なくとも隣の部屋からは【除霊】した事にはなるのか?



 「…あのね、琴美ちゃん?」


 『…ハイ、何ですかアイリ…?』


 あくまで、亡くなった時は十九歳だったから仕方ないが、ご存命なら三十代らしい幽霊、いや琴美ちゃんがとても素直に答えるのを見て、笑いそうになる俺?

 こんな可愛い笑顔が出来る子が自殺とかするのか?

 警察もおそらく事故と事件の両方で調べたと思うのだけど…?



 「あのね琴美ちゃん、アナタは亡くなっているの。

 このままだと、【地縛霊】や【悪霊】になってしまう可能性が有るのね?

 だから、ワタシと一緒に来ない?

 頃合いを見て、させてあげるから!」





 …また色々怒られそうな事を?

 
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