もう一人の【ケンちゃん】 〜ウソがホントかわからないのでみんなに話して見た件。

猫寝 子猫

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自己中なヒトとジコ物件?

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 某日、とある【一人暮らし向けマンション】にて


 「…何で、よりにもよって、ココにしんちゃんが住んでんだよ?」


 「…家賃、安かったんで?

 ソレと姉さんちに近かったので?」


 俺たち一向がその物件に着くと、知った顔があったので驚いた?


 しんちゃんだった。





 オヤジさんから相談されたのは、いわゆる【事故物件】のお祓い…と、言うより【除霊】だった?


 偶然にも、しんちゃんが引っ越したマンションの【隣の部屋】が問題の【事故物件】だったらしい?

 しかも俺んチから割と近い、歩いて来れない距離でもない?

 なんでも数年前に若い女性が睡眠薬を大量に飲んで自殺したとかで、

 それがいつの間にか、

 【若い女の幽霊が出る!】


 とでは、噂になっているとかで、他の部屋も徐々に退去者が出てしまったそうだ?

 仕方ないよなぁ、そういうじゃなぁ~?


 「しんちゃんは見たの、幽霊?」


 「いえ、今の所はです!」

 明るく答える義弟⁈

 まさか楽しみにしてるとか?

 スゲーな、コイツ?


 「実はこのマンション、元はだったらしいんですけど…

 それが今では、空室が多いからと、男でも入居出来るようになったらしくて?」


 …うん、聞いた、聞いてるよ?

 だから困ってると?
 

 「…ソレはじゃな、ココをしていた会社が【不渡り】を出してな、回り回ってが買い取るカタチになったんだが…

 無駄に空けて置くのも何なんて、が買い取った時に男でも入居出来る様に方針を変更したんだが、

 ケン坊、この元気の良いは知り合いか?」

 「嫁の実の弟です。」


 「そうか、のか!

 成る程、いくら安いからと幽霊が出る様なマンションに、よく住む気になったと思っておったが、あの娘の弟なら然もありなんか?」

 「あの~兄さん、コチラの方は?」


 「ココのオーナーで、雪姉さんの嫁ぎ先のお父さんで、亡くなった親父の飲み友達さ。」

 肩書き多いな?

 「しっ、失礼しました!

 お義姉さまのお義父様であられましたか⁈」


 …何でそんなに腰が低いんだ?


 でも、オヤジさんはしんちゃんの事を気に入った様だ?


 「家賃、もうちょい負けてやるか?」


 とか言ってた?


 「…コホン…、そろそろよろしいかしら?

 部屋の中を見せて下さいな?」


 「おっと、そうだった。

 わり~、先生。」



 今回同行してくれたフナさんと俺の知り合い。

 【霞河カスミガワ 亜里須アリス】先生サマだ!

 (もちろんペンネームだよ。)


  フナさんと同じ【心霊ミステリー漫画誌】でを持つ、ではチョー人気の漫画作家さんだ!

 しかも同誌で占いのコーナー等も担当されてる多芸な人だ。

 そして、副業と言うかボランティアで、【除霊】や【浄霊】等を行っている【謎の美女】だ…

 
 ちなみに例のサークル連合の古参の1人でも有る?


 「前回みたいなのは勘弁してよね?」

 「前回?」


 「ほら、夜な夜な自殺した女の子の声がするとか言って、調べたら配水管の不良で異音がしていたとか、ソレが泣き声に聞こえていたって事が有ったでしょう!」

 …つまり、隣人がトイレとか使用すると、変な声が聞こえるって事やね?

 「…すいません、多分ソレ俺じゃないですよ?

 【事故物件】絡みで愛里アイリサンに連絡したの、今回が初めてデスから?」


 「アラ…そうだったかしら?

 ソレはソレとして、真名本名で呼ばないでくれるかしら?

 まぁ、私の【眷属】に成るなら構わないけどね?」


 「はぁ?

 嫌だから遠慮します。」

 一体誰と間違えたんだ?

 まぁサークル連合の中には、このお姉さまのに自ら成りがった漢らもいるからなぁ…まぁは別に有るのかも知れないけど?

 ちなみに以前から本名で呼んでいるんで、今更魂の名ペンネームで呼ぶのもなぁ~?


 やや天然で、性格は兎も角痛いヒトだけど、【霊能者】としての実力はらしい?

 まぁ一応【本物】のゴーストスィーパーなのだ?


 「…この綺麗なが【祓い屋】なのか?」


 別にオヤジさんは今回がの【事故物件】では無い。

 今までこう言った物件があると、長年お付き合いの有った馴染みの【祓い屋】にお願いしていたそうだが?

 その方が高齢の為に退されたそうで、その方の弟子でもある、後任の方を紹介されたそんなんだけど、コレが全く力不足だったそうだ?
 

 ソレが今回、雪姉さんから何か聞いたオヤジさんがと俺を通して愛里サンに【依頼】した訳なんだが?


 つまり、今回上手くいけばの【事故物件】もお願いしたいって事らしい?


 「…でも、こんなから幽霊って出るモンなんです?」


 しんちゃんがな疑問を口にすると、


 「そんなの関係ないわ、要は居るか居ないかだから。」



 そう言って胸を張る愛里サン?

 …あんまり揺れないな?

 やっぱりウチの嫁はデカいんだな?


 あくまでアイリさんの自論だ、それが一般的霊能者のソレかは知らんけど?


 「…しんちゃん、何でついて来たんよ?」

 「アレ、何となくで…?」

 どうやら彼も【巻き込まれ体質】なのかも? 


 「ホラ、入るぞ。」

 オヤジさんが鍵を開けた。


 部屋は一人暮らし向き1LDKのシンプルなモノ、しんちゃんの部屋にはロフトも有るそうだが、コチラには無いそうで、


 「この部屋、防音がしっかりとしてるらしくてな?」

 趣味や仕事で楽器を扱う人にお勧めの部屋だそうで、本来なら入居希望者が多いはずなのに…



 「…ココを借りてたお嬢さんが、音大とか通ってた子らしくてな。

 前の管理人から色々聞いたんだが、何故自分の命を絶ったのか、その理由がわからんそうだ?

 なぁ、お嬢さん幽霊に会えたら早く生まれ変わって、まだ音楽を始める様に言ってやってくれ。

 俺は管理人室に居るからよ。」


 …相変わらず粋なヒトだ。


 「…素敵なオジサマですこと。

 まだ幽霊ちゃんが姿をまで時間が有るけど…

 喉が渇いたわね、お茶にしない?」


 コチラも相変わらずマイペースだな?

 時間はまだ午後3時、外はまだ明るいし、ベランダは日当たりが良くて、外に出ると近くの公園で遊んでいる子供の声なんかも聞こえてくる。


 「…で、実際どんな事が起きてるのかしら?

 待っている間に色々聞かせなさいよ!」


 「聞いた話だと、夜になると部屋の隅で亡くなったと思われる女性の幽霊が、体育座りをしてブツブツ言ってるそうですよ?」



 「…それだけ?」


 「…聞いた話しだと?」


 「ネェあなた、隣りの部屋なんでしょ?

 夜に声とか聞こえてこないの?」


 「…はぁ、別に?

 そうだ、防音だから聞こえないじゃないですかね?」


 そう言うモンか?


 「…じゃあ、現れるまで気長に待ってみましょうか?

 


 で、アナタ達はどうする?

 一緒にお茶する?」


 なら俺は管理人室でオヤジさんと待っている事に…


 「是非、お手伝いさせて下さい、アイリお姉さん!」

 …ん?


 「おいおい、しんちゃん?」


 「…美咲サンの弟サンなのよね、キミ?

 良いわ、中々イケメンだし、臨時の助手として使ってあげる!」



 しんちゃん、キミは横島くんか?

 美人だけどGS●神サンみたいな大きなお胸じゃないよ、アイリさんは?


 「ハイ、頑張りますっ!」

 
 エリの事といい、コイツただのスゲー馬鹿なん、もしかして?



 しかし、この馬鹿さ加減が意外な結果をもたらすのだが…



 「仕方ない、俺もその幽霊ちゃんに会えるまでココにいるよ?」



 「…あら、居るわよ、幽霊ちゃんなら。

 ただ姿を見せないだけで?」


 「…へ?」



 サラッと怖い事を言うアイリさん!


 マジすか⁈

 「アラ、可愛いじゃない?

 幽霊は夜に現れるって、も思っているのかしらね?」


 可愛いの定義がわかりません?



 「お姉さんには見えてるんですか?」


 「気配なら感じてるわよ、

 天井近くで私たちを見下ろしてる様な…そんな感じかしら?」



 「ほ、ほんとですか?」


 つい上を見るしんちゃん!


 よく見れるな?


 「は、初めまして、幽霊サン!


 俺、真壱郎っていいます!

 気軽にしんちゃんとお呼び下さいっ!」


 …は?

 「まぁわね、幽霊ちゃんをナンパするなんて。」
 

 クスクス笑ってるアイリさん?

 大丈夫なのかよ?






 しかし…





 『……。』




 何か聞こえた様な気がする。

 「アラ、ナンパ成功したみたいよ?」






 はぁ、帰りたい。
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