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嫁サンの実父に会う?
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「コレは偶然かね?」
「…偶然デス、お義父さん。」
何故か嫁、美咲の実父に会った⁈
偶然にも、とある【保護猫の譲渡会】会場にて…
「あっ! ケンにいちゃんだ!」
「やはぁ、勝平くん 久しぶり。
猫飼うの?」
「…まだわかんない、けど、見学は自由だって聞いたから、お父さんと来て見たんだ。」
勝平クンはお父さんを横目でチラチラ見て様子を伺っている。
以前、俺のウチに遊びに来た時も三人のお姉さん達に可愛がられて、ちょっと男の子としては気恥ずかしい感じだったが、ウチの猫たちと遊んで少しだけあの場の女子校みたいな雰囲気に耐えられた様だった。
どうやらソレが影響したかな?
「…で、謙之介くんだったかな?
キミはココで何をしているのかな?」
…だったかなって、覚えてないのですか⁈
「自分はココ【森猫レスキュー隊】の準隊員なんです。」
とある猫カフェが主催・運営している飼い主のいない猫たちの保護団体、通称【森猫レスキュー隊】!
その活動の一環で【保護猫の譲渡会】や【保護猫の預かり飼育】など、俺は以前からボランティアとして協力してきた。
毎回、もしくは多数回ボランティア参加しているメンバーを【準隊員】と呼ばれている。
今日の譲渡会も、過去に自分が保護したり、預かり飼育していた猫達が参加しているので、スタッフとして参加しているのだ、俺と妹と、そしてもちろん嫁も。
「あっ! 美咲お姉さんだ!」
嫁がこちらに近づいてくる、かなり険しい顔して?
「…来てたんだ、しばらく振り。
そうだ勝平くん、こっちに子猫がいるの、見に来る?」
ちなみに自分の父の顔をNo lookで可愛い弟に話しかける嫁。
「うん、見たい!
お父さん、僕見て来るね!」
「…あぁ、行っておいで。」
嫁は勝平クンだけ連れてって、俺とお父さんを残して行ってしまった⁈
実の父にしょっぱい塩対応で、弟には甘々対応だ?
残された俺達、気まずい。
特に俺が…
「…キミもスタッフとして忙しいのだろ、ワタシに気を遣わず持ち場に戻っていたまえ。
勝平は美咲たちといた方が楽しいだろうし、
…ワタシはワタシで見て回る、1人でね。」
「…そう…ですか、
自分は今回【面談】の担当もしていますので、保護猫を迎えたいとお考えなら、ご相談を伺いますので…
では、失礼します。」
「うむ、頑張りたまえ。」
…ふぅ、緊張した!
さすが大手企業で経営陣のお偉いさんだ、物言いがいちいち偉そうだ?
しかし、勝平クンの為にこんな似合わない場所にくるとは?
案外、イイお父さんなのかな?
ソレにわざわざ【保護猫の譲渡会】で無くても、血統書付きの猫でも購入しに【ペットショップ】へ行きそうな人だと思っていたが?
その割には、娘とは相変わらずだけど?
…ソレと勝平クンのお母さんは来ていないのかな?
「…あ、あの、木田のオジサマ?
何をなさっているの?」
「…アレ、千郷クン?
珍しいね、何故ココに?」
「…あの、その、ネコさんに逢いに来たんです。
アトリエ、今度【ペットOK】になったから、皆んなで飼えないかなって?」
…何故かニヤけたオヤジさんの顔が浮かんだ……まさかなぁ?
【千郷クン】はアイリさんの所でアシスタント見習いをしている16歳の女の子だ。
…もちろん訳ありの子なんだけど、不思議と俺に懐いている?
多分、あの話しをした事が原因だろうか?
俺が小4の時に体験した話し、ソレで【親近感】を持ってもらえたのかも知れない?
あまりイイ思い出では無いから今は話さないけど…
「…そうだね、あそこなら毎日必ず誰か居るから【子猫】も安心してお迎え出来るんじゃないかな?」
「ホント!
オジサマ、ネコさんのお世話の仕方とか教えてくれますか?」
「あいよ、任せなさい!
えっと千郷クン、今日はキミ1人だけ?」
「ハイ、頑張りました!」
…ちょっと心配だから、アイリさんにメール入れとこ。
時間も午後を回ると譲渡希望者が一気に増える。
俺が三組目に面談させてもらった希望者がちょっと問題アリだった?
「…えっと、今までネコを飼った経験は有りますか?」
「無いな。
全くの初めてだが、何か問題でも?」
飼育書なども今まで一度も読んだ事が無いそうだ?
「ええ、大有りです。
…経験が無い方がいきなり子猫の飼育は難しいと思われますが、
アナタはその命に向き合い、責任を持って飼育する覚悟は有りますか?」
内心ドキドキだが、嫁の言う通り、ワザと煽ってみた?
「…娘婿とは言え、失礼では無いかな、その物言いは?」
「不幸になると分かっていて、譲渡することは有りませんから。」
コレは本音だ。
「…なんだと?」
「この後、お時間ございますか?
宜しければ、我が家の猫達と面会してみませんか?
猫の飼育がどれだけ難しいのかご説明しますので。」
「…イイだろう、その企みに乗ってやろう。」
「こ、こら!
やめないか、こんな事をして許さないぞ!
うあぁーっ!
そんな場所で一休みして、しがみ付かないでくれぇ~」
「みぃ~みぃ~!」
「あぁ~、お父さんイイなぁ~!」
一匹の子猫が義父の背中をよじ登っていく?
時々一休みながら、ドキドキ‼︎
なんとも可愛らしい。
しかし義父の方は下手に動けば、子猫が落ちてしまうので、妙なポーズを取ったまま固まっている?
腿がプルプルして、マジ辛そうだ。
ニャンタロウの子供、三匹の子猫の内、一匹は姪っ子たちがお迎えしてくれた、もう一匹は近所の喫茶店の看板猫として養子に迎えられた。
残った子猫はウチで育てる予定だ。
その子猫が常に上からマウントを勝ち取って来た義父を、最も簡単に翻弄しているのだ。
こんなに楽しい事はない!
その様子を見ている勝平クンも、大喜びで笑って見ている。
全く持って嫁サンの予想通りだ⁈
お義父さんは小動物をどう扱って良いのか、サッパリわからないので【苦手】らしいが、決して【嫌い】と言う訳ではないらしい?
なので、周りに身内しか居ないところで子猫をけし掛けてみる作戦を取ったのだ⁈
実は真壱郎経由で勝平クンから子猫が飼いたいと聞いていたので、それとなく今日の譲渡会に連れ出せないか画策したのだ!
「…あのぅ~おじ様、無理して子猫の相手をすると、おじ様も危険ですよ?
おじ様の腰とか膝とか、お痛めになりますよ?」
「そうだよ、お父さん!
僕も子猫と遊びたいよー!」
心配したエリが助け舟を出す?
勝平クンもそろそろ子猫と遊びたくて、我慢の限界だ?
「そ、そうだな、
すまないがお嬢さん、子猫を背中から降ろしてくれないだろうか?」
「…ふん、大の男が子猫に弄ばれるなんて、カッコ悪いわね!」
「…な、なんだと⁈」
父に悪態を突く嫁⁇
「悔しかったら精進しなさいよ、このダメオヤジ!」
「何を言うか、この不良娘め!」
「…どうしようお兄ちゃん、二人ともケンカ始めちゃったよ⁈」
「…イイよ、ほっとけ。
この際、仲良くケンカさせといてよ。
勝平クン、ケーキ食べる?
エリお姉ちゃんが作った美味しいケーキがあるんだ!」
俺たちは二人をほっといてエリが作ったイチゴのケーキを食べることにした…。
「…お父さんとお姉さん、仲直り出来るかな?」
「どうかな、喧嘩するほど仲が良いとも言うからね。」
暫し、様子見だ。
おっと、今回はコレで終わりだよ、次回はフナさんの話しだから。
「…偶然デス、お義父さん。」
何故か嫁、美咲の実父に会った⁈
偶然にも、とある【保護猫の譲渡会】会場にて…
「あっ! ケンにいちゃんだ!」
「やはぁ、勝平くん 久しぶり。
猫飼うの?」
「…まだわかんない、けど、見学は自由だって聞いたから、お父さんと来て見たんだ。」
勝平クンはお父さんを横目でチラチラ見て様子を伺っている。
以前、俺のウチに遊びに来た時も三人のお姉さん達に可愛がられて、ちょっと男の子としては気恥ずかしい感じだったが、ウチの猫たちと遊んで少しだけあの場の女子校みたいな雰囲気に耐えられた様だった。
どうやらソレが影響したかな?
「…で、謙之介くんだったかな?
キミはココで何をしているのかな?」
…だったかなって、覚えてないのですか⁈
「自分はココ【森猫レスキュー隊】の準隊員なんです。」
とある猫カフェが主催・運営している飼い主のいない猫たちの保護団体、通称【森猫レスキュー隊】!
その活動の一環で【保護猫の譲渡会】や【保護猫の預かり飼育】など、俺は以前からボランティアとして協力してきた。
毎回、もしくは多数回ボランティア参加しているメンバーを【準隊員】と呼ばれている。
今日の譲渡会も、過去に自分が保護したり、預かり飼育していた猫達が参加しているので、スタッフとして参加しているのだ、俺と妹と、そしてもちろん嫁も。
「あっ! 美咲お姉さんだ!」
嫁がこちらに近づいてくる、かなり険しい顔して?
「…来てたんだ、しばらく振り。
そうだ勝平くん、こっちに子猫がいるの、見に来る?」
ちなみに自分の父の顔をNo lookで可愛い弟に話しかける嫁。
「うん、見たい!
お父さん、僕見て来るね!」
「…あぁ、行っておいで。」
嫁は勝平クンだけ連れてって、俺とお父さんを残して行ってしまった⁈
実の父にしょっぱい塩対応で、弟には甘々対応だ?
残された俺達、気まずい。
特に俺が…
「…キミもスタッフとして忙しいのだろ、ワタシに気を遣わず持ち場に戻っていたまえ。
勝平は美咲たちといた方が楽しいだろうし、
…ワタシはワタシで見て回る、1人でね。」
「…そう…ですか、
自分は今回【面談】の担当もしていますので、保護猫を迎えたいとお考えなら、ご相談を伺いますので…
では、失礼します。」
「うむ、頑張りたまえ。」
…ふぅ、緊張した!
さすが大手企業で経営陣のお偉いさんだ、物言いがいちいち偉そうだ?
しかし、勝平クンの為にこんな似合わない場所にくるとは?
案外、イイお父さんなのかな?
ソレにわざわざ【保護猫の譲渡会】で無くても、血統書付きの猫でも購入しに【ペットショップ】へ行きそうな人だと思っていたが?
その割には、娘とは相変わらずだけど?
…ソレと勝平クンのお母さんは来ていないのかな?
「…あ、あの、木田のオジサマ?
何をなさっているの?」
「…アレ、千郷クン?
珍しいね、何故ココに?」
「…あの、その、ネコさんに逢いに来たんです。
アトリエ、今度【ペットOK】になったから、皆んなで飼えないかなって?」
…何故かニヤけたオヤジさんの顔が浮かんだ……まさかなぁ?
【千郷クン】はアイリさんの所でアシスタント見習いをしている16歳の女の子だ。
…もちろん訳ありの子なんだけど、不思議と俺に懐いている?
多分、あの話しをした事が原因だろうか?
俺が小4の時に体験した話し、ソレで【親近感】を持ってもらえたのかも知れない?
あまりイイ思い出では無いから今は話さないけど…
「…そうだね、あそこなら毎日必ず誰か居るから【子猫】も安心してお迎え出来るんじゃないかな?」
「ホント!
オジサマ、ネコさんのお世話の仕方とか教えてくれますか?」
「あいよ、任せなさい!
えっと千郷クン、今日はキミ1人だけ?」
「ハイ、頑張りました!」
…ちょっと心配だから、アイリさんにメール入れとこ。
時間も午後を回ると譲渡希望者が一気に増える。
俺が三組目に面談させてもらった希望者がちょっと問題アリだった?
「…えっと、今までネコを飼った経験は有りますか?」
「無いな。
全くの初めてだが、何か問題でも?」
飼育書なども今まで一度も読んだ事が無いそうだ?
「ええ、大有りです。
…経験が無い方がいきなり子猫の飼育は難しいと思われますが、
アナタはその命に向き合い、責任を持って飼育する覚悟は有りますか?」
内心ドキドキだが、嫁の言う通り、ワザと煽ってみた?
「…娘婿とは言え、失礼では無いかな、その物言いは?」
「不幸になると分かっていて、譲渡することは有りませんから。」
コレは本音だ。
「…なんだと?」
「この後、お時間ございますか?
宜しければ、我が家の猫達と面会してみませんか?
猫の飼育がどれだけ難しいのかご説明しますので。」
「…イイだろう、その企みに乗ってやろう。」
「こ、こら!
やめないか、こんな事をして許さないぞ!
うあぁーっ!
そんな場所で一休みして、しがみ付かないでくれぇ~」
「みぃ~みぃ~!」
「あぁ~、お父さんイイなぁ~!」
一匹の子猫が義父の背中をよじ登っていく?
時々一休みながら、ドキドキ‼︎
なんとも可愛らしい。
しかし義父の方は下手に動けば、子猫が落ちてしまうので、妙なポーズを取ったまま固まっている?
腿がプルプルして、マジ辛そうだ。
ニャンタロウの子供、三匹の子猫の内、一匹は姪っ子たちがお迎えしてくれた、もう一匹は近所の喫茶店の看板猫として養子に迎えられた。
残った子猫はウチで育てる予定だ。
その子猫が常に上からマウントを勝ち取って来た義父を、最も簡単に翻弄しているのだ。
こんなに楽しい事はない!
その様子を見ている勝平クンも、大喜びで笑って見ている。
全く持って嫁サンの予想通りだ⁈
お義父さんは小動物をどう扱って良いのか、サッパリわからないので【苦手】らしいが、決して【嫌い】と言う訳ではないらしい?
なので、周りに身内しか居ないところで子猫をけし掛けてみる作戦を取ったのだ⁈
実は真壱郎経由で勝平クンから子猫が飼いたいと聞いていたので、それとなく今日の譲渡会に連れ出せないか画策したのだ!
「…あのぅ~おじ様、無理して子猫の相手をすると、おじ様も危険ですよ?
おじ様の腰とか膝とか、お痛めになりますよ?」
「そうだよ、お父さん!
僕も子猫と遊びたいよー!」
心配したエリが助け舟を出す?
勝平クンもそろそろ子猫と遊びたくて、我慢の限界だ?
「そ、そうだな、
すまないがお嬢さん、子猫を背中から降ろしてくれないだろうか?」
「…ふん、大の男が子猫に弄ばれるなんて、カッコ悪いわね!」
「…な、なんだと⁈」
父に悪態を突く嫁⁇
「悔しかったら精進しなさいよ、このダメオヤジ!」
「何を言うか、この不良娘め!」
「…どうしようお兄ちゃん、二人ともケンカ始めちゃったよ⁈」
「…イイよ、ほっとけ。
この際、仲良くケンカさせといてよ。
勝平クン、ケーキ食べる?
エリお姉ちゃんが作った美味しいケーキがあるんだ!」
俺たちは二人をほっといてエリが作ったイチゴのケーキを食べることにした…。
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