もう一人の【ケンちゃん】 〜ウソがホントかわからないのでみんなに話して見た件。

猫寝 子猫

文字の大きさ
24 / 77

漫画家二人、酒を飲む?

しおりを挟む
 「お邪魔します、コレお土産。」

 駅前の洋菓子店でに買った焼き菓子、女の子ばかりのアトリエならお土産はお菓子が一番と考えたからだ。


 「アラ、悪いわね?

 気を使わせたみたいで。」


 ややご機嫌斜めの【霞河《カスミガワ》 亜里須アリス】先生こと、本名【大岩 愛里】。


 実は【霊能力】的なモノに目覚めたのは割と近年で、高校卒業後に友達と旅行に行った某有名な神社で【神の御使い】にお会いしてかららしい?

 ソレから色々学んで現在に至るそうだ?

 ちなみに御使いサマは大きな白蛇だったらしいが、その神社のな神使は白狐なのだとか?


 アトリエの別室で何故か差し向かいで【コップ酒】をチビチビ飲み始める

 他のアシスタントたちは久しぶりにで近くのファミレスに外食に出掛けて行った。

 中身は幻の日本酒【美少年】で、愛里秘蔵の銘酒だ。


 「…ケンちゃんのと随分仲良くなったみたいだね?」

 ちょっとに訊ねる船川、彼女がハナガタミ会長と専属契約した件は、先日まで知らなかったらしい。


 「…まぁね、今月に入って三件目かしら、な助手も手に入れたし、中々順調かしら。」

 羨ましいかと言わんばかりに、ドヤ顔で答える愛里。


 最初の【事故物件】の件から既に約三ヶ月ワンクールぐらい経過している。


 本業と並行して、【事故物件】ののお仕事は順調に消化している。



 「すごいのよ、オジサマが押さえてあるって、都心の一等地だったり、高級住宅地の一軒家や億越えのマンションなんて…… ねぇ、聴いてる?」


 「聞いてますよ、ソレらを君が【除霊】して、再び売りに出すんですよね?

 買う時はかなり安く買い叩いて…

 ですよね?」


 「…なのかな?

 そこまでは関知しないわ、別に【ビジネスパートナー】って訳でも無いし?」


 二人が最初に出会ったのは数年前の出版社が開いた忘年会の会場。

 何故か木田も【婚約者の連れ】として、参加していたのだが…


 「…別に構わないけど、ケンちゃんだから手を出して欲しくないな?」


 「…アラ、ウフフ♡

 アナタたち、そういう関係だったの?」


 「…君が考えている様な事じゃないよ。

 分かっている癖に…。


 君も気付いているんだろう、?」


 「あ~ん、つまらないわね?

 一度、言ってみたかったのよ?」



 肝心なことには答えず、のらりくらりと攻撃を交わす愛里と、淡々と質問を繰り出す船川。


 以前ちょっとだけ【イイ関係】だったとか噂もあるのだが?


 しかし、コレでは埒が開かない?

 意外にも先に折れたのは…

 「ねぇ協定を結ばない、抜け駆けせずにに彼と遊ぶのって、どうかしら?」


 「キミの場合はって方が正しいよね?


 でも、公平にって言うならコチラもやぶさかでは無いよ。


 むしろ、君の事も利用出来ると思えば、溜飲も下がるしね?」


 「…決まりね!


 ねぇ、最近若い子と付き合ってるって聞いたけど、どうなってんのよ?」


 「…別に、成り行きだよ。

 ソレにそんなに長く続かないよ…


 君の時と同じさ。」


 「アラ、私たちって付き合ってた事あったかしら?」


 「そう思っている人もいるのさ、【ケンちゃん】とか【編集サン】とかね?」


 「…いっそのこと、そういう関係にならない、【ちるるん先生】?」


 「…悪酔いしそうだからやめておくよ、だからとかつまみ食いしない様にね。」



 …ソレは【停戦協定】なのか【共闘協定】なのか解釈が難しいが、ひとまずお互いの邪魔しないこと、事あれば抜け駆けせずに共に行動する協定を結んだ⁈



 「…でね、早速来週に木田クンが同行する【物件】があるのね、どうする?」


 「同行するに決まっているだろ、ケンちゃんにはコチラから連絡するよ、ボクも行くって!」




 一升瓶を空けたところで、二人の【密談】は終了した。





 そして某日…




 「ふぅん、取材ねぇ?」

 「無理言ってお願いしたんだ、ケンちゃんも来るって聞いたからさ。」



 その物件はにも、木田の亡くなった父が建てた一軒家であった。

 数年前から【子供の幽霊】が出るとかで、愛里に除霊の依頼が来たのだけど。


 「…一応、連絡はもらっていたのだけど、大人数とは聞いてないわよ!」


 現場に着いてきたは、船川と木田美咲と真壱郎と千郷だった?

 

 「ごめんなさい先生、木田のオジサマが来るって聞いたから……。」


 「子猫の件で相談があったんだろ、チサトくん!

 まぁソレはソレとして…お前サンたちはなんだ、ヤジウマもいい加減にしろよな?」

 「はーい!」


 「はぁ~、ココは死んだ父さんが建てた家なんだけど、いつの頃からか子供の幽霊が出るって噂が有って?

 オヤジさんが買い上げたそうなんだ。」



 「オジサマのお父さんって、大工さんだったの?」

 「うん、そうなんだ。


 だから、ココにがいるのなら、何とかしてあげたいんだ。」


 …そして、それぞれの思惑の中、【除霊】活動が始まるのだった。

 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

1分で読める怖い話短編集

しょくぱん
ホラー
一分で読める怖い話を定期的に投稿しています。 感想などをいただけると嬉しいです。 応援よろしくお願いします。

残酷喜劇 短編集

ドルドレオン
ホラー
残酷喜劇、開幕。 短編集。人間の闇。 おぞましさ。 笑いが見えるか、悲惨さが見えるか。

それなりに怖い話。

只野誠
ホラー
これは創作です。 実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。 本当に、実際に起きた話ではございません。 なので、安心して読むことができます。 オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。 不定期に章を追加していきます。 2026/1/17:『えれべーたー』の章を追加。2026/1/24の朝8時頃より公開開始予定。 2026/1/16:『せきゆすとーぶ』の章を追加。2026/1/23の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/15:『しばふ』の章を追加。2026/1/22の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/14:『でんしれんじ』の章を追加。2026/1/21の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/13:『こえ』の章を追加。2026/1/20の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/12:『あけてはいけない』の章を追加。2026/1/19の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/11:『みきさー』の章を追加。2026/1/18の朝4時頃より公開開始予定。 ※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

(ほぼ)5分で読める怖い話

涼宮さん
ホラー
ほぼ5分で読める怖い話。 フィクションから実話まで。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...