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不適切なやつら。
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改めまして木田と言います、今日は愉快な仲間たちと閑静な住宅街にある某【事故物件】に来ております…ってね?
「何かヤケに荒らされてない、家の中とか庭とか?」
入るなり呆れてる、ジャージにエプロン姿のオレの嫁さんと
「えっと、掃除もするんだよね?」
キャップを深く被り直し、ゴム手袋と軍手の二枚重ねで挑むワリとマメな義弟?
嫁としんちゃんの姉弟が、早速当たり前の様に部屋の片付けや掃除を始める?
家具などは既に無いのだけど、何故かペットボトルやコンビニ弁当の空容器が放置されておる?
嫁さんが不機嫌なのはコレの所為だ。
何度も直しているそうなのだが、いつの間にか壊されて中に入り込んでいる【迷惑者】がいるのだ!
「えっと、僕見た事あるかも?
心霊スポット巡りとか、動画撮影している人が不法侵入しているんだよね?」
そう言いながら掃除を手伝うフナさんと、
「…おウチが可哀そう、ソレに幽霊の子も…?」
目に付くゴミを拾い集めてくれてる千郷クン、良い子だな。
事実は数年前にこの家で、共働きの両親が留守中に、【お留守番】していた当時4、5歳の女の子がお菓子か何か誤飲して喉が詰まり、事故で亡くなったのだ。
そしてこの子の霊が今尚、成仏出来ずにこの家で幽霊になって彷徨っているらしいのだが、
「…ったく、誰よ⁈
虐待されて死んだとか、適当なデマ流してる馬鹿モノは!
ご両親やおばあちゃんがどれだけご自身たちを責めているとか、本当に考えないのかしら!」
当時、近所に住んでいる母方のおばあちゃんが両親の留守中にその子の面倒を見に来てくれていたのだけど、その日に限って買い物に手間取って訪問が遅くなった事が発見の遅れた原因らしい?
両親もこの家を購入した時にあちこちの親類から借金をしていたらしいので、どうしても共働きはやめられなかったそうだ。
いずれは女の子に弟か妹をと、考えていたので、増える家族の為に最初から少し広めの住宅を購入したらしい?
「…そんな愁傷な事考える人は不法侵入してまで、撮影とかしないよ、姉さん?」
もっともな事だが、言わずにはいられないしんちゃん。
「まぁそうよね?
あ↑、ちぃちゃん、その辺のゴミはね、アッチの暇してる人にやらせましょうね?
ホラ↓、フナさんも手伝ってよ!」
「えっ、ああ、うん、そうだね。」
少し心配だったが、嫁を連れてきて正解だったかも?
現在この家は、ある企業が社宅として購入を検討しているそうで、幽霊騒ぎさえ無ければ手頃な価格だとかで、本来なら【優良物件】のハズだったのに……
「…ねぇ、私の出番はいつなのかしら?」
「暇なら掃除手伝いなよ、アイリちゃん。
お姉ちゃんとして【示し】がつかないでしょうが!
ねー、ちぃちゃん⁈」
「愛里おね…か、霞河センセーはGSなので、それ以外の事はチサトが全部やりますから、美咲お姉ちゃん許して下さい!」
ダダダっー!
…?
「千郷…アナタって子は⁈」
ムギュっ⁈
駆け寄ってちぃちゃんを抱きしめるアイリさんと、
「出来た妹とグゥタラな姉よね?
コレでいざって時に使い物になるのかしらん?」
ソレを見て、呆れながらもほっこりしているオレの嫁さん?
なんなんだ、何なんなんだ?
「コレ、畳の上を土足で踏み荒らしてるね、足型がはっきり残ってるよ?」
雑巾で拭こうとするフナさんに待ったをかける、
「ああ、ソレな?
多分畳は新しくするか、【張り替え】すると思うぞ?
その辺は証拠として撮影するからそのままで良いよ。
取り敢えず、邪魔になりそうな大きなゴミとかは取り除こうか。」
ちなみに俺たちは内ばき用のサンダルみたいな靴を履き変えている。
彷徨える霊を穏やかに天に召される様、簡易的な祭壇を作って道を示してあげるらしい?
持ち込んだ白木の台に白い布を被せ、その上に小さな仏壇みたいなモノを置き、果物とか子供の好きそうなお菓子とか供える。
「アイリさん、簡易祭壇準備出来ましたよ!」
ここ数回、アイリの【浄霊】に同行しているしんちゃん?
まさかキミもソッチの道に進まないよね?
「ありがとう、高坂クン。
じゃあ始めるわね!
皆んなも手を合わせて、亡くなった女の子が安心して天国に行ける様に願っていてね。」
流石にこの時は皆んな、軍手だエプロンだのは外して、手を合わせていた。
しんちゃんはともかく、何故か準備良くフナさんが【数珠】を用意して手を合わせている⁈
まぁオレも用意して来たので、予備を嫁とちぃちゃんに貸してあげた。
実は俺もココに来る前に、この場所を撮影したと思われる動画をネットで確認した。
不謹慎にもドカドカと屋内に入り込んで、撮影している馬鹿モノたち⁈
『おーい、〇〇ちゃ~ん、返事してぇー?』
ふざけながら叫んでいる、動画配信者の一味?
見ていて胸糞悪いが我慢して見る。
俺が開始3秒で気がついた事に、この連中は気が付かずになんとも見当違いな【replay】を編集で差し込んでいた。
ソレには、子供の泣き声の様なモノが聞こえたとか、少女の様な人影が窓に映ったとか?
こじつけもココまで来ると悲しい?
そしてこの元の動画は数日で配信元から削除されていた?
我が物顔で無人の室内を物色している者や、やたらと亡くなった少女の名前らしきモノを叫んでは姿を表せと迫るモノ、ソレらを笑いながら撮影しているモノと、自分がその場に居たら殴りかかっていただろう。
見る前は、もっとソレっぽいモノを想像していたのだけど、只々呆れてしまった。
あれほど姿を表せと言っていた少女は常にコイツらの隣りに居たのに?
元の動画が見れなくなりしばらくして、おそらく撮影者自身が動画投稿サイトへ最初に投稿した動画を、別の人間が分かり易い様に加工された映像が投稿された。
間違いなく自分と同じ事に気がついた者の投稿だろう。
冒頭に、
『この映像はX Xサンの投稿動画を分かり易くする為に一部加工してありますが、合成や編集は行っておりません、また XXサンの許可など取っていません。』
こんな感じな注意書きから始まる。
まぁその某Xサンも無断で撮影しているのだから、お互い様だろう?
おそらく警察の科捜研並みの画像解析でもしたのではないかってくらい元の投稿画像がクリアに【補正】されている…
ソレはある意味非情に悪趣味で、ある意味滑稽な、そして俺にとっては腹立たしく悲しい光景だった。
冒頭元の映像には、屋内に侵入した撮影者たちにうっすらとモヤの様なモノが付き纏っている様に見えた。
俺にはソレが大人に縋り付く幼な子の様に見えて、恐ろしさより悲しくなった。
補正された映像は可能な限りノイズは取り除かれ、画質がシャープになり、透明ながらその輪郭がハッキリしている。
そこには、
自分の家に押し入り、荒らし回る不審者に、
「オジサン、ヤメテ!
オウチヲコワサナイテ!」
とでも言っている様に縋り付いて止めようとしている小さな女の子の姿がみられた⁈
その投稿動画も三日もしないウチに削除されたそうだから、今俺が見ているモノは拡散されたモノだと思う。
偶然にもフナさんはこの投稿動画を見ていた様で、
「この家って、●木町〇丁目のあの家だよね?」
と俺に教えてくれた…
こんな事に成っていたとは知らなかったんだ…
父さんが最後に建てたあの家が…
「何かヤケに荒らされてない、家の中とか庭とか?」
入るなり呆れてる、ジャージにエプロン姿のオレの嫁さんと
「えっと、掃除もするんだよね?」
キャップを深く被り直し、ゴム手袋と軍手の二枚重ねで挑むワリとマメな義弟?
嫁としんちゃんの姉弟が、早速当たり前の様に部屋の片付けや掃除を始める?
家具などは既に無いのだけど、何故かペットボトルやコンビニ弁当の空容器が放置されておる?
嫁さんが不機嫌なのはコレの所為だ。
何度も直しているそうなのだが、いつの間にか壊されて中に入り込んでいる【迷惑者】がいるのだ!
「えっと、僕見た事あるかも?
心霊スポット巡りとか、動画撮影している人が不法侵入しているんだよね?」
そう言いながら掃除を手伝うフナさんと、
「…おウチが可哀そう、ソレに幽霊の子も…?」
目に付くゴミを拾い集めてくれてる千郷クン、良い子だな。
事実は数年前にこの家で、共働きの両親が留守中に、【お留守番】していた当時4、5歳の女の子がお菓子か何か誤飲して喉が詰まり、事故で亡くなったのだ。
そしてこの子の霊が今尚、成仏出来ずにこの家で幽霊になって彷徨っているらしいのだが、
「…ったく、誰よ⁈
虐待されて死んだとか、適当なデマ流してる馬鹿モノは!
ご両親やおばあちゃんがどれだけご自身たちを責めているとか、本当に考えないのかしら!」
当時、近所に住んでいる母方のおばあちゃんが両親の留守中にその子の面倒を見に来てくれていたのだけど、その日に限って買い物に手間取って訪問が遅くなった事が発見の遅れた原因らしい?
両親もこの家を購入した時にあちこちの親類から借金をしていたらしいので、どうしても共働きはやめられなかったそうだ。
いずれは女の子に弟か妹をと、考えていたので、増える家族の為に最初から少し広めの住宅を購入したらしい?
「…そんな愁傷な事考える人は不法侵入してまで、撮影とかしないよ、姉さん?」
もっともな事だが、言わずにはいられないしんちゃん。
「まぁそうよね?
あ↑、ちぃちゃん、その辺のゴミはね、アッチの暇してる人にやらせましょうね?
ホラ↓、フナさんも手伝ってよ!」
「えっ、ああ、うん、そうだね。」
少し心配だったが、嫁を連れてきて正解だったかも?
現在この家は、ある企業が社宅として購入を検討しているそうで、幽霊騒ぎさえ無ければ手頃な価格だとかで、本来なら【優良物件】のハズだったのに……
「…ねぇ、私の出番はいつなのかしら?」
「暇なら掃除手伝いなよ、アイリちゃん。
お姉ちゃんとして【示し】がつかないでしょうが!
ねー、ちぃちゃん⁈」
「愛里おね…か、霞河センセーはGSなので、それ以外の事はチサトが全部やりますから、美咲お姉ちゃん許して下さい!」
ダダダっー!
…?
「千郷…アナタって子は⁈」
ムギュっ⁈
駆け寄ってちぃちゃんを抱きしめるアイリさんと、
「出来た妹とグゥタラな姉よね?
コレでいざって時に使い物になるのかしらん?」
ソレを見て、呆れながらもほっこりしているオレの嫁さん?
なんなんだ、何なんなんだ?
「コレ、畳の上を土足で踏み荒らしてるね、足型がはっきり残ってるよ?」
雑巾で拭こうとするフナさんに待ったをかける、
「ああ、ソレな?
多分畳は新しくするか、【張り替え】すると思うぞ?
その辺は証拠として撮影するからそのままで良いよ。
取り敢えず、邪魔になりそうな大きなゴミとかは取り除こうか。」
ちなみに俺たちは内ばき用のサンダルみたいな靴を履き変えている。
彷徨える霊を穏やかに天に召される様、簡易的な祭壇を作って道を示してあげるらしい?
持ち込んだ白木の台に白い布を被せ、その上に小さな仏壇みたいなモノを置き、果物とか子供の好きそうなお菓子とか供える。
「アイリさん、簡易祭壇準備出来ましたよ!」
ここ数回、アイリの【浄霊】に同行しているしんちゃん?
まさかキミもソッチの道に進まないよね?
「ありがとう、高坂クン。
じゃあ始めるわね!
皆んなも手を合わせて、亡くなった女の子が安心して天国に行ける様に願っていてね。」
流石にこの時は皆んな、軍手だエプロンだのは外して、手を合わせていた。
しんちゃんはともかく、何故か準備良くフナさんが【数珠】を用意して手を合わせている⁈
まぁオレも用意して来たので、予備を嫁とちぃちゃんに貸してあげた。
実は俺もココに来る前に、この場所を撮影したと思われる動画をネットで確認した。
不謹慎にもドカドカと屋内に入り込んで、撮影している馬鹿モノたち⁈
『おーい、〇〇ちゃ~ん、返事してぇー?』
ふざけながら叫んでいる、動画配信者の一味?
見ていて胸糞悪いが我慢して見る。
俺が開始3秒で気がついた事に、この連中は気が付かずになんとも見当違いな【replay】を編集で差し込んでいた。
ソレには、子供の泣き声の様なモノが聞こえたとか、少女の様な人影が窓に映ったとか?
こじつけもココまで来ると悲しい?
そしてこの元の動画は数日で配信元から削除されていた?
我が物顔で無人の室内を物色している者や、やたらと亡くなった少女の名前らしきモノを叫んでは姿を表せと迫るモノ、ソレらを笑いながら撮影しているモノと、自分がその場に居たら殴りかかっていただろう。
見る前は、もっとソレっぽいモノを想像していたのだけど、只々呆れてしまった。
あれほど姿を表せと言っていた少女は常にコイツらの隣りに居たのに?
元の動画が見れなくなりしばらくして、おそらく撮影者自身が動画投稿サイトへ最初に投稿した動画を、別の人間が分かり易い様に加工された映像が投稿された。
間違いなく自分と同じ事に気がついた者の投稿だろう。
冒頭に、
『この映像はX Xサンの投稿動画を分かり易くする為に一部加工してありますが、合成や編集は行っておりません、また XXサンの許可など取っていません。』
こんな感じな注意書きから始まる。
まぁその某Xサンも無断で撮影しているのだから、お互い様だろう?
おそらく警察の科捜研並みの画像解析でもしたのではないかってくらい元の投稿画像がクリアに【補正】されている…
ソレはある意味非情に悪趣味で、ある意味滑稽な、そして俺にとっては腹立たしく悲しい光景だった。
冒頭元の映像には、屋内に侵入した撮影者たちにうっすらとモヤの様なモノが付き纏っている様に見えた。
俺にはソレが大人に縋り付く幼な子の様に見えて、恐ろしさより悲しくなった。
補正された映像は可能な限りノイズは取り除かれ、画質がシャープになり、透明ながらその輪郭がハッキリしている。
そこには、
自分の家に押し入り、荒らし回る不審者に、
「オジサン、ヤメテ!
オウチヲコワサナイテ!」
とでも言っている様に縋り付いて止めようとしている小さな女の子の姿がみられた⁈
その投稿動画も三日もしないウチに削除されたそうだから、今俺が見ているモノは拡散されたモノだと思う。
偶然にもフナさんはこの投稿動画を見ていた様で、
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