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新章 やっぱりこの人 ❷
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「初めまして、船川といいます。」
まぁそんなトコロだよな。
依頼人があまり目立ちたくないと言うので、ウチに来てもらった?
…ホントは違うっぽい?
「は、初めまして、【東山 雫】と言います、聖泉女子学院の高等科二年生です。
この度は難しい事をお願いして本当に申し訳ありませんでした。」
顔小さ~い、お肌ぴちぴっち、とか嫁がはしゃいでる?
まぁ、なんて可愛らしい⁈
都内で有名な某お嬢様学校の制服に身を包んだ女の子が我が家に!
「雫は頭に超が着くほどお嬢様なんだ、皆んな丁重に扱えよ!」
一番雑に扱ってそうなユズリハが偉そうに言うも、
「もうユズちゃん、そんな事言わないで!
恥ずかしいでしょ⁈」
この二人、かなり親しい様だ?
そんな事を言いながら、ウチののニャンコたちを恐る恐るモフモフしているお嬢様?
猫、好きなのかニャ?
「東山さんって、穀物類の輸入卸で有名な会社の社長令嬢だよね?
前にビックサ〇トで行われた国際見本市でお父さんにお会いした事があるよ。」
けっこう前の話しだが、一応オレ中小企業の社員なんで、仕事なら自社製品の開発とか広報とか色々やってるんだよ、所謂社内の何でも屋みたいな。
「本当ですか、…アレ、もしかして【ソイインク】の件でお話ししていた…
確か、クロネコさんが風船配っていた?
でもでも、あの時未だ私小学生でしたよ?」
…そう、何でも屋だからね。
ちなみに【ソイインク】とは大豆から作った印刷用インク、ウチの社でも作ったとかで宣伝してた。
「面影があるんだ、今はとってもキレ…」
「そんなつまらん話しは後にしろ、今は依頼の話しが先だぞ?」
空気読めない空気読まないユズっちが話しを遮った?
言わせろよ!
「…そういうトコロだぞ、ユズ。」
「ん、何がだ?」
中々話しが進まんな…
「あの私、ユズちゃんにおばあちゃんの事を調べてもらおうとお願いしたんです。」
「…私は探偵じゃないんだがな?」
「ふむ、コレに雫ちゃんのおばあちゃんの事をねぇ~?
ん、どしたの、雫ちゃん顔赤いよ?」
「…あ、いえ、今日初めて会ったお兄さんに【ちゃん】なんて、よ、呼ばれたもので…ちょっと恥ずかしくって…」
な、ナニコノカワウィウィの?
「…だから雑に扱うなと言っただろう?
雫は家族以外の男が苦手なんだ。」
「…ん、でも、さっきからニャンタの事、モフモフしてるよ?」
嫁、空気読め!
「猫なら大丈夫だ!
猫なら、袋にも触れられるぞ!」
ユズ、お前もだ、お前はもっと読め‼︎
「えっ、ふくろう?」
「雫ちゃん、深く考えないでね!」
もうアゲてイキ過ぎだよ、気分ブン回し過ぎ?
ひとまず雫ちゃんご本人から依頼を再度確認しようか?
「実は私もですけど、家族の誰もおばあちゃんの事、ちゃんと知らないんです。」
なんでも依頼人の祖母、子供の頃はちゃんとした【戸籍】が無かったので、曽祖父の友人の養子になってから、大人になって祖父と結婚したそうだ?
「生まれ故郷は何処なのかとか、本当のご家族の事とか、おじいちゃんたちに逢うまでどんな暮らしをしていたのかとか?
まるで謎なんです!」
「雫ちゃんのおばあちゃんって、雫ちゃんが産まれる前に亡くなってるそうだけど?」
見せ物小屋に売られたくらいだから、何が変わったところがあったのだろうか?
「コレ若い頃の、おばあちゃんの写真です。」
…写真と言っても、その【写真】をスマホで撮影したモノを見せられた。
…良かった、モノクロ写真じゃ無くて。
うん、若い頃の写真らしく、20~30歳くらいの女性が赤ちゃんを抱いて写っている、綺麗な人で何処となく雫ちゃんに似てる、いや雫ちゃんが似ているのか。
優しく笑っているが、なにか儚げな印象を受ける?
抱っこさている赤ちゃんは雫ちゃんのパパだそうだ。
「母がお嫁に来た時、とても優しくして下さって、いつかきっと女の子が産まれて来るから、大切に育ててあげてねって言っていたそうなんです。」
ソレが【千里眼】のチカラで知り得た事なのかはわからないが、なんでも雫ちゃんのおウチが大きく成り始めたのは、おばあちゃんが成人した辺りからだそうだ?
「あまり【お仕事】の事は教えてもらえないのデスが、過去に何かおばあちゃんがアドバイスしていたのは間違いないンデスっ!」
説明するに連れて、熱が籠ってくる雫ちゃん⁈
「…で、なんで急におばあちゃんの事を知りたくなったの?」
とか天馬
俺の質問に、少しだけ勢いが下がったように見受ける彼女から意外な事が聞けた?
「…最近、変な夢を見る事があるんです。
…近所の家が燃えている夢とか、お兄…あ、兄が女の人にビンタされてるトコロとか…
ソレがしばらくすると、本当になっているんです!」
つまりお兄さんは女性から殴られたんだね?
その状況も気になるが?
「…予知夢だね、多分…【千里眼】の能力の一つとも言えるよ。」
態々口に出したフナさん、そのくらい俺にも分かるさ、つまり…
「うむ、おそらく雫は亡くなったおばあちゃんのチカラを受け継いたのだ!」
自分の事の様に自慢げに話すユズっち?
…そうじゃないだろ、気づいてあげなさいよ!
「…あの、私怖いんです、こんな事知りたくないンデス!」
「…アレ、そうだったのか?」
仲は良さそうだが、意思の疎通はあまり良くないのかも知れない?
まぁそんなトコロだよな。
依頼人があまり目立ちたくないと言うので、ウチに来てもらった?
…ホントは違うっぽい?
「は、初めまして、【東山 雫】と言います、聖泉女子学院の高等科二年生です。
この度は難しい事をお願いして本当に申し訳ありませんでした。」
顔小さ~い、お肌ぴちぴっち、とか嫁がはしゃいでる?
まぁ、なんて可愛らしい⁈
都内で有名な某お嬢様学校の制服に身を包んだ女の子が我が家に!
「雫は頭に超が着くほどお嬢様なんだ、皆んな丁重に扱えよ!」
一番雑に扱ってそうなユズリハが偉そうに言うも、
「もうユズちゃん、そんな事言わないで!
恥ずかしいでしょ⁈」
この二人、かなり親しい様だ?
そんな事を言いながら、ウチののニャンコたちを恐る恐るモフモフしているお嬢様?
猫、好きなのかニャ?
「東山さんって、穀物類の輸入卸で有名な会社の社長令嬢だよね?
前にビックサ〇トで行われた国際見本市でお父さんにお会いした事があるよ。」
けっこう前の話しだが、一応オレ中小企業の社員なんで、仕事なら自社製品の開発とか広報とか色々やってるんだよ、所謂社内の何でも屋みたいな。
「本当ですか、…アレ、もしかして【ソイインク】の件でお話ししていた…
確か、クロネコさんが風船配っていた?
でもでも、あの時未だ私小学生でしたよ?」
…そう、何でも屋だからね。
ちなみに【ソイインク】とは大豆から作った印刷用インク、ウチの社でも作ったとかで宣伝してた。
「面影があるんだ、今はとってもキレ…」
「そんなつまらん話しは後にしろ、今は依頼の話しが先だぞ?」
空気読めない空気読まないユズっちが話しを遮った?
言わせろよ!
「…そういうトコロだぞ、ユズ。」
「ん、何がだ?」
中々話しが進まんな…
「あの私、ユズちゃんにおばあちゃんの事を調べてもらおうとお願いしたんです。」
「…私は探偵じゃないんだがな?」
「ふむ、コレに雫ちゃんのおばあちゃんの事をねぇ~?
ん、どしたの、雫ちゃん顔赤いよ?」
「…あ、いえ、今日初めて会ったお兄さんに【ちゃん】なんて、よ、呼ばれたもので…ちょっと恥ずかしくって…」
な、ナニコノカワウィウィの?
「…だから雑に扱うなと言っただろう?
雫は家族以外の男が苦手なんだ。」
「…ん、でも、さっきからニャンタの事、モフモフしてるよ?」
嫁、空気読め!
「猫なら大丈夫だ!
猫なら、袋にも触れられるぞ!」
ユズ、お前もだ、お前はもっと読め‼︎
「えっ、ふくろう?」
「雫ちゃん、深く考えないでね!」
もうアゲてイキ過ぎだよ、気分ブン回し過ぎ?
ひとまず雫ちゃんご本人から依頼を再度確認しようか?
「実は私もですけど、家族の誰もおばあちゃんの事、ちゃんと知らないんです。」
なんでも依頼人の祖母、子供の頃はちゃんとした【戸籍】が無かったので、曽祖父の友人の養子になってから、大人になって祖父と結婚したそうだ?
「生まれ故郷は何処なのかとか、本当のご家族の事とか、おじいちゃんたちに逢うまでどんな暮らしをしていたのかとか?
まるで謎なんです!」
「雫ちゃんのおばあちゃんって、雫ちゃんが産まれる前に亡くなってるそうだけど?」
見せ物小屋に売られたくらいだから、何が変わったところがあったのだろうか?
「コレ若い頃の、おばあちゃんの写真です。」
…写真と言っても、その【写真】をスマホで撮影したモノを見せられた。
…良かった、モノクロ写真じゃ無くて。
うん、若い頃の写真らしく、20~30歳くらいの女性が赤ちゃんを抱いて写っている、綺麗な人で何処となく雫ちゃんに似てる、いや雫ちゃんが似ているのか。
優しく笑っているが、なにか儚げな印象を受ける?
抱っこさている赤ちゃんは雫ちゃんのパパだそうだ。
「母がお嫁に来た時、とても優しくして下さって、いつかきっと女の子が産まれて来るから、大切に育ててあげてねって言っていたそうなんです。」
ソレが【千里眼】のチカラで知り得た事なのかはわからないが、なんでも雫ちゃんのおウチが大きく成り始めたのは、おばあちゃんが成人した辺りからだそうだ?
「あまり【お仕事】の事は教えてもらえないのデスが、過去に何かおばあちゃんがアドバイスしていたのは間違いないンデスっ!」
説明するに連れて、熱が籠ってくる雫ちゃん⁈
「…で、なんで急におばあちゃんの事を知りたくなったの?」
とか天馬
俺の質問に、少しだけ勢いが下がったように見受ける彼女から意外な事が聞けた?
「…最近、変な夢を見る事があるんです。
…近所の家が燃えている夢とか、お兄…あ、兄が女の人にビンタされてるトコロとか…
ソレがしばらくすると、本当になっているんです!」
つまりお兄さんは女性から殴られたんだね?
その状況も気になるが?
「…予知夢だね、多分…【千里眼】の能力の一つとも言えるよ。」
態々口に出したフナさん、そのくらい俺にも分かるさ、つまり…
「うむ、おそらく雫は亡くなったおばあちゃんのチカラを受け継いたのだ!」
自分の事の様に自慢げに話すユズっち?
…そうじゃないだろ、気づいてあげなさいよ!
「…あの、私怖いんです、こんな事知りたくないンデス!」
「…アレ、そうだったのか?」
仲は良さそうだが、意思の疎通はあまり良くないのかも知れない?
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