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新章 新しい依頼? ❶
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【千里眼】
昔から、そう呼ばれる不思議な能力がある。
主に離れた場所の事を見通せる能力の事で、中には箱の中身を見通せるとか、未来の事が見通せるとか等のチカラも兼ね備えている能力者もいたらしい?
ただ、そのほとんどが【インチキやイカサマ】だったとされている。
その昔はよく【見せ物小屋】の定番の様だったそうだ。
「…でな、なんでも依頼人のおばあちゃんが、幼い頃にそんな見せ物小屋に売り飛ばされてそんな芸をされられていたらしいのだ?」
ウチの居候、ユズリハが退魔士とか生業にしているが、そんなに年中退魔士の仕事がある訳でもないそうだ?
仕事一件一件が高額報酬なんで、一つの仕事が終わって次の仕事が入るまで一年とかザラにあるそうで、ソレでも散財しなければ保つそうだ?
「ユズちゃん、コレ奥のテーブルのお客様、ソレとアイスコーヒー二杯目からは半額だって推しといてねー!」
「はいなのだ、マスター!
ハーイ、サンドイッチとレイコーのお客様、お待たせなのだ!」
特に金銭には困って無いそうだが、賄い目当てでエリに誘われて義父の喫茶店で【ウェイトレス】のバイトを始めたユズリハ⁇
早くもエリと【二枚看板】娘らしい、何故か大学に通っていない分ユズリハの方が多くシフトを入れているのが笑える?
「いやホント、良い子紹介してくれてありがとう謙之介くん!」
「…ハハハ、ちょっとクセの強い子デスけど、よろしくお願いしますね、お義父さん。」
一仕事終え、俺がいるカウンター席に戻って来たユズリハ、先ほどの話しの続きをする。
「…えっと、どこまで話した?」
まぁ、そうなるわな。
掻い摘んで要約すると、依頼人のの亡くなった祖母は幼い頃に見せ物小屋で【千里眼】を持つ少女として、芸を強いられていたらしい。
ソレを哀れと思った当時少年の祖父が祖母を見せ物小屋がら連れ出し、自分の家に匿ったそうだ。
祖父の父、つまり依頼人の曽祖父は当時米や穀物を扱う商売をしており、ソレなりの財力や親しい侠客の知り合いもいて、この件の見せ物小屋の興業主を黙らせたそうだ?
曽祖父は決して馬鹿でも異形でも無い、ソレどころか愛おしいと思える祖母のことを大変大切に扱ってくれて、後に祖父と添い遂げさせてくれたそうだ。
祖母の花嫁姿を見届けた曽祖父は、商売の全てを祖父に譲り渡し隠居された。
待望の孫、つまり依頼人の母が産まれると片時も離れず、愛でていたらしい。
その曽祖父が亡くなる際に、
「内緒にしていたが、嫁の実家の事を調べさせていた。
馬鹿な事をした。
アレは可哀想な身の上だ、要らぬ詮索などせずに仲良く暮らしなさい。」
と言い残し、財産の全てを息子夫婦に譲渡したそうだ。
自分の兄弟縁者には鐚一文も渡さなかったそうだ。
「…すでに依頼人の祖父も祖母も亡くなってるんだが、どうしても依頼人が知りたい事があるんだと?」
…千里眼かぁ?
「アレかな、【御船 千鶴子】とか絡んで来るのかな?」
「…ミフネ…?
なんだ、ソレは?
依頼人が知りたいのは、自分の【ルーツ】だそうだ、なぁそういう調べ事に長けてる者を知らないか?」
「…退魔士、関係なくない?」
「…以前、別件で顔馴染みになってな、【千里眼】って事から何かわからないかってさ?」
雑だな、雑だけど興味はある?
「…ちょっと知り合いに聞いてみるわ?」
こういう時はあの人だな?
昔から、そう呼ばれる不思議な能力がある。
主に離れた場所の事を見通せる能力の事で、中には箱の中身を見通せるとか、未来の事が見通せるとか等のチカラも兼ね備えている能力者もいたらしい?
ただ、そのほとんどが【インチキやイカサマ】だったとされている。
その昔はよく【見せ物小屋】の定番の様だったそうだ。
「…でな、なんでも依頼人のおばあちゃんが、幼い頃にそんな見せ物小屋に売り飛ばされてそんな芸をされられていたらしいのだ?」
ウチの居候、ユズリハが退魔士とか生業にしているが、そんなに年中退魔士の仕事がある訳でもないそうだ?
仕事一件一件が高額報酬なんで、一つの仕事が終わって次の仕事が入るまで一年とかザラにあるそうで、ソレでも散財しなければ保つそうだ?
「ユズちゃん、コレ奥のテーブルのお客様、ソレとアイスコーヒー二杯目からは半額だって推しといてねー!」
「はいなのだ、マスター!
ハーイ、サンドイッチとレイコーのお客様、お待たせなのだ!」
特に金銭には困って無いそうだが、賄い目当てでエリに誘われて義父の喫茶店で【ウェイトレス】のバイトを始めたユズリハ⁇
早くもエリと【二枚看板】娘らしい、何故か大学に通っていない分ユズリハの方が多くシフトを入れているのが笑える?
「いやホント、良い子紹介してくれてありがとう謙之介くん!」
「…ハハハ、ちょっとクセの強い子デスけど、よろしくお願いしますね、お義父さん。」
一仕事終え、俺がいるカウンター席に戻って来たユズリハ、先ほどの話しの続きをする。
「…えっと、どこまで話した?」
まぁ、そうなるわな。
掻い摘んで要約すると、依頼人のの亡くなった祖母は幼い頃に見せ物小屋で【千里眼】を持つ少女として、芸を強いられていたらしい。
ソレを哀れと思った当時少年の祖父が祖母を見せ物小屋がら連れ出し、自分の家に匿ったそうだ。
祖父の父、つまり依頼人の曽祖父は当時米や穀物を扱う商売をしており、ソレなりの財力や親しい侠客の知り合いもいて、この件の見せ物小屋の興業主を黙らせたそうだ?
曽祖父は決して馬鹿でも異形でも無い、ソレどころか愛おしいと思える祖母のことを大変大切に扱ってくれて、後に祖父と添い遂げさせてくれたそうだ。
祖母の花嫁姿を見届けた曽祖父は、商売の全てを祖父に譲り渡し隠居された。
待望の孫、つまり依頼人の母が産まれると片時も離れず、愛でていたらしい。
その曽祖父が亡くなる際に、
「内緒にしていたが、嫁の実家の事を調べさせていた。
馬鹿な事をした。
アレは可哀想な身の上だ、要らぬ詮索などせずに仲良く暮らしなさい。」
と言い残し、財産の全てを息子夫婦に譲渡したそうだ。
自分の兄弟縁者には鐚一文も渡さなかったそうだ。
「…すでに依頼人の祖父も祖母も亡くなってるんだが、どうしても依頼人が知りたい事があるんだと?」
…千里眼かぁ?
「アレかな、【御船 千鶴子】とか絡んで来るのかな?」
「…ミフネ…?
なんだ、ソレは?
依頼人が知りたいのは、自分の【ルーツ】だそうだ、なぁそういう調べ事に長けてる者を知らないか?」
「…退魔士、関係なくない?」
「…以前、別件で顔馴染みになってな、【千里眼】って事から何かわからないかってさ?」
雑だな、雑だけど興味はある?
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こういう時はあの人だな?
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