もう一人の【ケンちゃん】 〜ウソがホントかわからないのでみんなに話して見た件。

猫寝 子猫

文字の大きさ
56 / 77

新章 新しい依頼? ❶

しおりを挟む
 【千里眼】

 昔から、そう呼ばれる不思議な能力がある。

 主に離れた場所の事を見通せる能力の事で、中には箱の中身を見通せるとか、未来さきの事が見通せるとか等のチカラも兼ね備えている能力者もいたらしい?

 ただ、そのほとんどが【インチキやイカサマ】だったとされている。

 その昔はよく【見せ物小屋】の定番の様だったそうだ。


 

 「…でな、なんでも依頼人のおばあちゃんが、幼い頃にそんな見せ物小屋にそんなをされられていたらしいのだ?」


 ウチの居候、ユズリハが退魔士とか生業にしているが、そんなに年中退魔士の仕事がある訳でもないそうだ?

 仕事一件一件が高額報酬なんで、一つの仕事が終わって次の仕事が入るまで一年とかザラにあるそうで、ソレでも散財しなければそうだ?


 「、コレ奥のテーブルのお客様、ソレとアイスコーヒー二杯目からは半額だって推しといてねー!」

 「はいなのだ、マスター!

 ハーイ、サンドイッチとレイコーのお客様、お待たせなのだ!」


 特に金銭には困って無いそうだが、目当てでエリに誘われて義父の喫茶店で【ウェイトレス】のバイトを始めたユズリハ⁇

 早くもエリと【二枚看板】娘らしい、何故か大学に通っていない分ユズリハの方が多くシフトを入れているのが笑える?



 「いやホント、良い子紹介してくれてありがとう謙之介くん!」

 「…ハハハ、ちょっとの強い子デスけど、よろしくお願いしますね、。」


 一仕事終え、俺がいるカウンター席に戻って来たユズリハ、先ほどの話しの続きをする。


 「…えっと、どこまで話した?」


 まぁ、そうなるわな。



 掻い摘んで要約すると、依頼人のの亡くなった祖母は幼い頃に見せ物小屋で【千里眼】を持つ少女として、芸を強いられていたらしい。

 ソレを哀れと思った当時少年の祖父が祖母を見せ物小屋がら連れ出し、自分の家に匿ったそうだ。

 祖父の父、つまり依頼人の曽祖父は当時米や穀物を扱う商売をしており、ソレなりの財力や親しい侠客の知り合いもいて、この件の見せ物小屋の興業主を黙らせたそうだ?

 曽祖父は決して馬鹿でも異形でも無い、ソレどころか愛おしいと思える祖母のことを大変大切に扱ってくれて、後に祖父と添い遂げさせてくれたそうだ。

 祖母の花嫁姿を見届けた曽祖父は、商売の全てを祖父に譲り渡し隠居された。

 待望の孫、つまり依頼人の母が産まれると片時も離れず、愛でていたらしい。

 その曽祖父が亡くなる際に、

 「内緒にしていたが、嫁の実家の事を調べさせていた。

 馬鹿な事をした。

 アレは可哀想な身の上だ、要らぬ詮索などせずに仲良く暮らしなさい。」

 と言い残し、財産の全てを息子夫婦に譲渡したそうだ。

 自分の兄弟縁者には鐚一文も渡さなかったそうだ。

 「…すでに依頼人の祖父も祖母も亡くなってるんだが、どうしても依頼人が知りたい事があるんだと?」


 …千里眼かぁ?

 「アレかな、【御船 千鶴子】とか絡んで来るのかな?」


 「…ミフネ…?

 なんだ、ソレは?

 依頼人が知りたいのは、自分の【ルーツ】だそうだ、なぁそういう調べ事に長けてる者を知らないか?」

 「…退魔士、関係なくない?」

 「…以前、別件で顔馴染みになってな、【千里眼】って事から何かわからないかってさ?」


 雑だな、雑だけど興味はある?


 「…ちょっと知り合いに聞いてみるわ?」


 こういう時はあの人だな?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

1分で読める怖い話短編集

しょくぱん
ホラー
一分で読める怖い話を定期的に投稿しています。 感想などをいただけると嬉しいです。 応援よろしくお願いします。

残酷喜劇 短編集

ドルドレオン
ホラー
残酷喜劇、開幕。 短編集。人間の闇。 おぞましさ。 笑いが見えるか、悲惨さが見えるか。

それなりに怖い話。

只野誠
ホラー
これは創作です。 実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。 本当に、実際に起きた話ではございません。 なので、安心して読むことができます。 オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。 不定期に章を追加していきます。 2026/1/17:『えれべーたー』の章を追加。2026/1/24の朝8時頃より公開開始予定。 2026/1/16:『せきゆすとーぶ』の章を追加。2026/1/23の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/15:『しばふ』の章を追加。2026/1/22の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/14:『でんしれんじ』の章を追加。2026/1/21の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/13:『こえ』の章を追加。2026/1/20の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/12:『あけてはいけない』の章を追加。2026/1/19の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/11:『みきさー』の章を追加。2026/1/18の朝4時頃より公開開始予定。 ※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

(ほぼ)5分で読める怖い話

涼宮さん
ホラー
ほぼ5分で読める怖い話。 フィクションから実話まで。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...