もう一人の【ケンちゃん】 〜ウソがホントかわからないのでみんなに話して見た件。

猫寝 子猫

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続・新章 ソレからどうなったの?

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 「…ちょいと仕事が入った。
二、三日留守にするからな。」

 居候のユズが晩飯時に真剣な顔して話した…、が、


 「何処いくの? あっ、お土産ヨロ~。」

 特に気にして無い様な嫁と、

 「ええー、もうユズちゃんってば!
 確かバイトのシフト入れてたよね?」

 この数ヶ月で彼女とかなり仲の良くなった妹は、別の件の心配をしている様だ。


 「…マスターには昨日のウチに伝えてあるから、大丈夫だ。

 なんでもを頼むそうだからな?」

 義父の所の喫茶店で妹と共にウェイトレスのバイトしているユズリハ⁈


 ちゃんとバイト先に話を通しておくとは、ユズリハにしては準備がイイな?


 ソレにしても【助っ人】の部分に、嫌な予感がするんだけど?



 「実はな、愛里の【取材旅行】に付き合う事になったのだ!

…偶然だが北の方のでオンナの幽霊が出るらしくてな、特にその場所で人が亡くなったとかの記録は無いそうだ?

 しかしだ、幽霊見たさや動画撮影目当てで忍び込んだモノがダム湖で溺れたり、怪我したりしているそうだ?

 愛里の話しだと、立ち入りの許可が出てるから取材を兼ねて、して欲しいそうだ。

 、愛里のアシスタント娘らは連れていけないとかで、ワタシについて来て欲しいそうだ。

 まぁだけの様だからな、あくまで念の為だ。」


 「…出版社からの仕事かぁ?

 なら、【除霊】とか【浄霊】って事か?」

 アイリさんやフナさんが連載を持っている出版社は、ウチの嫁さんが仕事してる出版社とは違うので詳しい情報が入ってこないが、時々怪しい噂の真相特集誌とか的に発行したりする癖の強い出版社なので、一応心配になってきた…?

 「場所は何処?

 有名な心霊スポットなのかな?」

 もしかしたら出版社のかもしれない?

 「聞いたと思うが、忘れた?」

 …なんだソレ?



 あの出版社は時々、ヤラセ臭い特集記事だったりした【ネタ本】を発売する事がある。

 まぁ【笑い話】としてはイイ冷やかしなんだが、この二人が揃うとなると、シャレにならない状態で同行したスタッフさんらがタダでは済まなそうなんだが?

 まさかソレでユズを誘ったのかな、アイリさんは?

 後でフナさんに確認してみよう?
 




 「じゃあユズリハの事、借りてくわね!」

 なんでも出版社のスタッフとは現地集合とかで、愛里さん自身が我が家までユズリハを迎えにきてくれた⁈

 「…この車で行くんですか?」

 「そ! 会長オジサマから借りたの!」

 …俺も以前一度だけ乗せてもらった事がある、愛里さんが颯爽と乗りこなし借りてきたのは、オヤジさんの愛車で山道も怖くない四輪駆動のジープだった!


 コレで子供の頃、親父も交えてキャンプとか行ってたなぁ、もっとも後半はキャンピングカーだったが?


 「結構だけどね、中も外もバッチリ整備してあってね、なんかかなりイイ感じなのよ!」

 さすが好きの愛里さん、今日は良い目をしている⁈

 「…そうなんですね?

 オヤジさん、そういうのマメな人なんで…」


 「うむ、では行ってくる!」

 「じゃあねぇ~!」


 「いってらっしゃぁ~いっ‼︎」

 途中高速乗って、サービスエリアで限定スィーツを食べるとか、ホント何しに行くんだか?

 出版社からのスタッフは電車で現地入りするとか、ホント自由だな?

 昨晩、フナさんに確認したが何も聞いていないそうで、逆に聞き返されてしまった⁇



 ただ、

 「最近【フェイクドキュメント】なんてのが流行ってるとかでさ、本物の心霊スポットが今ひとつだって、色々と愚痴をこぼしてたからね、あの編集部の偉い人はさ。

 もしかしたら、美人作家を脅かして、強引な話題作りかも知れないよ?」


 一応答えてくれたが、あまり関心が無い様だったフナさん?



 まあ何かあると決まった訳でも無いし、ひとまず様子見だな。

 愛里さんの事だ、何か有ればメールの一つも遣すだろう?


 「…フナさん、何か知ってるって?」

 「…いや、たいした事は知らんけんシュタインだってさ?」


 嫁さんが一応心配して聞いてきた?

 
 「…多分、今先生は機嫌が悪いんですよ、モリちゃん森林サンと別れたらしいから?」

 「えっ、そうなの?」


 いつの間にかフナさんの所のアシスタントを辞めて、ウチの嫁さんのアシスタントにおさまっていた春日サン?

 どうも最近嫁の漫画がそこそこ売れ出した様で忙しくなったらしい?

 そうは見えないけどな?


 なので時々、春日サンも夕飯をご一緒する事が有るのだ。

 「そう聞きましたよ、本人から?」

 …森林さんは兎も角、色恋沙汰で自分を曲げたりしないと思うんだよな、フナさんはさ?




 ソレから三日後…


 「たっだいまぁ~!」

 「ハイハ~イ、ユズちゃん返しにきたよ~ん!」


 やたらとテンションハイな二人が取材旅行から帰ってきた⁇

 「えっと、コレ【ダムカレー】な、メシの盛り方は箱の通りにしてから、反対にルーを入れて完成だぞ!」

 ダム近くの食堂の名物メニューで、【ダムカレー】が再現出来るのカレーの様だな?

 「木田君にはコレがおすすめよ、ホラ、今時昭和チックなガイコツのキーホルダーよ!

 しかも全身【蓄光】で目が紅いクリアパーツだから不気味カッコイイでしょ?」


 …木刀の方が良かった…じゃなくてね⁈


 「えっと、どうでした、幽霊居ました?」


 「ええ、居たわよ。

 とても良い子でね、友達になったの。」


 …友達?

 「300年前に亡くなった山村の娘でな、村人が山の神の元へ嫁にやったと語り継ぐから、あの地に縛られて、生まれ変わる事も出来ないそうだ。」

 …ソレって【生贄】かな?


 「えっと、初めに聞いていた様なな事と、幽霊ちゃんは無関係だったのよ、コレだから恐れを知らない動画配信者は困るのよねぇ~。」



 …つまりは怪我したり、溺れたりしたのはソイツ等の不注意だった訳ね。


 「でも、一応だけだけど【お祓い】はして来たわよ、仕事だからね!

 …の。」 


 なんでも愛里さんはこの仕事をもって、この出版社との仕事を最後にするそうだ?


 「だって酷いのよ、あのってばさぁ~⁈

 くだらないを鵜呑みにしてさぁ、の幽霊は、失恋を苦に自殺したアラサー女子だとか、恋人だと思っていた男に殺されて、ダムに遺体を捨てられたアラフィー女性とか、迷惑系動画配信者の妄想推理をそのまま記事に使おうとしてるのよ‼︎

 もう、前任の編集長のご縁があったから、今まで付き合ってあげてたけど、もう限界だわ!


 ワタシもフナさんみたいに【りりかる】で【きゅんきゅん】した女児向けの新作描いて、別の出版社に売り込むんだからね!」


 …また急に俗っぽい事を言い出したぞ、このお姉さんは?


 「なぁ愛里、の件も忘れずに頼むぞ、ワタシにはとやらは【ちんぷんかんぷん】なのだからな?」


 「ああソレね、大丈夫よ、任せておいて!」



 しばらくして、某ダムマニアや民話マニアのホームページで【山の神に嫁いだ娘】の民話が取り上げられた?

 当時の時代背景など解説や考察など、某ダム湖付近で見かけられていた女性の幽霊は【嫁いだ娘】ではないだろうか…っと良い話し風に紹介されていた。


 自殺だの殺されたのと言うより、山の神サマの花嫁になって今もこの辺りを見守ってくださっている方がとしては、百万倍イイと土地の方々も大喜びらしい?

 早速、何人かのが娘のを描いてくれてるらしく、地元土産のパッケージに使われたりするそうだ?



 ダムを管理している自治体は、侵入禁止のフェンスや金網をさせたとして、【不法侵入】と【器物破損】で被害届を出したとか?



 



 「…水辺ってな、色々と面倒で厄介なのが住み着いてたりするんだよ、人間の都合とか関係無いからな、礼を欠くと簡単には治らんからな?

 お前らも気を付けろよ。」



 …っと、自分で買って来た【ダムカレー】を食べながら、オレ達に何やら意味深な事を話した?


 …多分、何か有ったのだろう?


 「ん、気を付けるよ。」



 オレも土産のレトルトカレーを食べた、コレは中々美味い!

 「でも、食堂で食べた【ダムカレー】の方がもっと美味かったな、今度はお前たちも一緒に行くか!」



 どうやらとの二人旅は楽しかった様だ?





 さて、ユズリハがいない間の喫茶店の【助っ人】ととは?





 「えっと、マ、マスター、あちらのお客様、コーヒーのお代わりだそうです!」


 「フフフ、コーヒーに、は要らないよ。」


 「す、すいませ~ん!」



 …助っ人は、何故かバイトなんかしなくても、お小遣いには困ってない雫お嬢様だった⁈


 「あ、あのワタシ、一度バイトって、体験してみたかったんです!」




 そして、雫ちゃんがバイトしている時間帯だけ現れていた【謎の女性客】の存在もに報告させてもらおう?

 ってか、アナタ【占い】のお仕事はいいのか?






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