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続・新章 肉親。
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ワタシにも妹が出来た!
(いや、正確には親戚かもしれないって事で、正確な事はまだ結果待ちなんだけど?)
もう孤独では無い!
ソレは本当だ‼︎
…そんなウキウキな気分だった。
「お邪魔しますぅ~。」
ココまで来て顔を出さないなんて薄情では無いワタシは、実家感覚で木田サンちを訪れた…?
まぁ既に私には実家なんてモノは存在しないんだけどね?
「おう、お清サンか、よく来たな。」
明るく朗らかに迎えてくれるお兄さん、私にとっては、雫ちゃんよりこの人の方が年齢近いので、雫ちゃんの様に【オジサマ】とは呼べない…ソレは自分のクビを絞める事になるから。
ソレはさておき⁈
「…あ、ハイ…あ、あのぅ~
ソチラの方とは初めてお会いするのですがぁ~?」
最近は割とちょくちょく訪問させていただいてる木田サンちなのだが、ワタシ的にお邪魔すると普段定位置にしていた居間のソファの左端に、ワタシの知らない女性が座ってお茶を飲んでいた?
「…初めまして、竹宮です。」
「は、初めまして!
キヨカ、【斑鳩 清香】と言います⁈」
ワタシに気づいて挨拶してくれたけど、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ敵対心の様なモノが視線に含まれていたかも?
でも、
…なんかとても綺麗な子だ⁈
女子大生かな、ワタシなんかと違って普通に【オシャレさん】だ!
仕事用にちょっと高いブランド服を着て、無理矢理雰囲気作ってる【ナンチャッテカリスマ占い師】とかでは無い、本物感のある美人さんだ⁈
「…了子ちゃん、このお清さんは売れっ子の占い師でな、縁あって時々お茶だのケーキだの食べに来たり、ウチの子猫をモフりに来るんだ。
お清さん、了子ちゃんはエリと同じ大学に通っていて、少し前まではこの家に下宿していた事もあるんだ。」
お、お兄さん、後半の説明がソレだとワタシ、ただの食いしん坊な猫ジャンキーみたいなんですけど?
「そ、そうなんですね⁈」
へぇ、エリさんと同じ大学生かぁ?
…下宿かぁ、イイなぁ⁈
もし今、下宿に空きが有ったら…
「…占い師ってお兄さん、もしかして又何か有ったんですか?」
「…『又』って?
そんなに毎度何かある訳では無いよ、偶々だよ。」
美人さんがとても心配そうな顔で、お兄さんの事を見ている?
アレアレ、もしかして…⁇
空気を察して、お兄さんが私たちの互いの簡単な事情を説明してくれた。
…な、なんて事!
まるで小説か漫画みたいな事が起きていたなんて!
「…あ、あのソレでしたら、ワタシの事も占ってもらえないでしょうか?」
先程までのライバル心が含まれた視線とは明らかに違う真剣な眼差しの了子さん⁈
「おっ!
イイじゃないか、お清さんお得意の【恋愛占い】で了子ちゃんにイイ出逢いがないか見てあげてよ?」
…お兄さん、ワタシ別に恋愛占いは得意ではありませんけど?
あくまでお仕事ですから。
「…えっと、わかりました。
ソレでは…」
「あれ、道具とか使わないのですか?」
ワタシは了子さんと向き合う様に座り直して、彼女の目を見た。
「必要有りません、仕事場ではあくまで雰囲気が大事なので、説得力を出す為に水晶とかタロットとか起きてますけど、本来ならコレで充分デス!」
了子さんの瞳を見つめて、彼女の今までを見る…
……⁈
「…ええっ、はわわわわぁ~¿」
「…どうかしましたか?」
「い、いえ、なんでもありませんっ!」
…うわー、この子、ワタシなんかよりすんごい大人だっ!
わ、ワタシなんかまだこの歳で経験無いのに~⁇
まぁ人の恋愛相談は仕事上、たくさん聴いてきたから、ソレなりに知識は有りますけどね?
えっと、ソレはひとまず置いといて、もう少し深い所を覗こうかな…?
「……⁈」
「えっ、あの清香さん、どうしました?」
「…えっ、何?」
「…清香さん、急に泣いてるから?
何か有りましたか?」
…見えてしまった、了子ちゃんが乱暴されていたトコロを!
まだあどけない表情の女の子が恐怖に泣いている場面を…
し、しまったぁー⁈
つい、フルパワーでのぞいちゃって、感情が制御出来てないよ~⁈
「えっ、あ、ごめんなさい!
ちょっと、仕事場じゃないから気持ちの作り方間違えちゃって…テヘヘ…。」
苦しい言い訳だけど、本当の事は言えないし。
「よし、もう大丈夫!
キャラが変わるけど、ソコはスルーしてね!」
「はぁ?」
了子さんは分かった様な分からなかった様な顔をしていたし、
横で木田のお兄さんはクスクス笑っていた。
うぅ、恥ずかしい…。
もう【手遅れ】だけど、普段の仕事モード【氷の微笑】(常連のお客様が勝手に呼んでる)になってやり直しやり直し…
ワタシの【占い】は本当の意味で【占い】では無くて、母や祖母から受け継いだであろう【千里眼】の能力を応用しているに過ぎない。
相手の瞳を見る事でその人の今に深く影響している【過去の事】や、コレから起こる比較的可能性の高い幾つかの【未来の事】が見えてくるのだけど、さっきみたいにチカラをセーブしないとかなり深いトコロまで見えてしまう。
なのでお仕事の時は、極力チカラをコントロールして、本当に記憶の表層上部分、正に浅いトコロだけを見て、ソレらしく答えている事にしている。
お客様商売なので、相手が気分を害さない様に言葉を考えるのが大変だけど…。
(いや、正確には親戚かもしれないって事で、正確な事はまだ結果待ちなんだけど?)
もう孤独では無い!
ソレは本当だ‼︎
…そんなウキウキな気分だった。
「お邪魔しますぅ~。」
ココまで来て顔を出さないなんて薄情では無いワタシは、実家感覚で木田サンちを訪れた…?
まぁ既に私には実家なんてモノは存在しないんだけどね?
「おう、お清サンか、よく来たな。」
明るく朗らかに迎えてくれるお兄さん、私にとっては、雫ちゃんよりこの人の方が年齢近いので、雫ちゃんの様に【オジサマ】とは呼べない…ソレは自分のクビを絞める事になるから。
ソレはさておき⁈
「…あ、ハイ…あ、あのぅ~
ソチラの方とは初めてお会いするのですがぁ~?」
最近は割とちょくちょく訪問させていただいてる木田サンちなのだが、ワタシ的にお邪魔すると普段定位置にしていた居間のソファの左端に、ワタシの知らない女性が座ってお茶を飲んでいた?
「…初めまして、竹宮です。」
「は、初めまして!
キヨカ、【斑鳩 清香】と言います⁈」
ワタシに気づいて挨拶してくれたけど、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ敵対心の様なモノが視線に含まれていたかも?
でも、
…なんかとても綺麗な子だ⁈
女子大生かな、ワタシなんかと違って普通に【オシャレさん】だ!
仕事用にちょっと高いブランド服を着て、無理矢理雰囲気作ってる【ナンチャッテカリスマ占い師】とかでは無い、本物感のある美人さんだ⁈
「…了子ちゃん、このお清さんは売れっ子の占い師でな、縁あって時々お茶だのケーキだの食べに来たり、ウチの子猫をモフりに来るんだ。
お清さん、了子ちゃんはエリと同じ大学に通っていて、少し前まではこの家に下宿していた事もあるんだ。」
お、お兄さん、後半の説明がソレだとワタシ、ただの食いしん坊な猫ジャンキーみたいなんですけど?
「そ、そうなんですね⁈」
へぇ、エリさんと同じ大学生かぁ?
…下宿かぁ、イイなぁ⁈
もし今、下宿に空きが有ったら…
「…占い師ってお兄さん、もしかして又何か有ったんですか?」
「…『又』って?
そんなに毎度何かある訳では無いよ、偶々だよ。」
美人さんがとても心配そうな顔で、お兄さんの事を見ている?
アレアレ、もしかして…⁇
空気を察して、お兄さんが私たちの互いの簡単な事情を説明してくれた。
…な、なんて事!
まるで小説か漫画みたいな事が起きていたなんて!
「…あ、あのソレでしたら、ワタシの事も占ってもらえないでしょうか?」
先程までのライバル心が含まれた視線とは明らかに違う真剣な眼差しの了子さん⁈
「おっ!
イイじゃないか、お清さんお得意の【恋愛占い】で了子ちゃんにイイ出逢いがないか見てあげてよ?」
…お兄さん、ワタシ別に恋愛占いは得意ではありませんけど?
あくまでお仕事ですから。
「…えっと、わかりました。
ソレでは…」
「あれ、道具とか使わないのですか?」
ワタシは了子さんと向き合う様に座り直して、彼女の目を見た。
「必要有りません、仕事場ではあくまで雰囲気が大事なので、説得力を出す為に水晶とかタロットとか起きてますけど、本来ならコレで充分デス!」
了子さんの瞳を見つめて、彼女の今までを見る…
……⁈
「…ええっ、はわわわわぁ~¿」
「…どうかしましたか?」
「い、いえ、なんでもありませんっ!」
…うわー、この子、ワタシなんかよりすんごい大人だっ!
わ、ワタシなんかまだこの歳で経験無いのに~⁇
まぁ人の恋愛相談は仕事上、たくさん聴いてきたから、ソレなりに知識は有りますけどね?
えっと、ソレはひとまず置いといて、もう少し深い所を覗こうかな…?
「……⁈」
「えっ、あの清香さん、どうしました?」
「…えっ、何?」
「…清香さん、急に泣いてるから?
何か有りましたか?」
…見えてしまった、了子ちゃんが乱暴されていたトコロを!
まだあどけない表情の女の子が恐怖に泣いている場面を…
し、しまったぁー⁈
つい、フルパワーでのぞいちゃって、感情が制御出来てないよ~⁈
「えっ、あ、ごめんなさい!
ちょっと、仕事場じゃないから気持ちの作り方間違えちゃって…テヘヘ…。」
苦しい言い訳だけど、本当の事は言えないし。
「よし、もう大丈夫!
キャラが変わるけど、ソコはスルーしてね!」
「はぁ?」
了子さんは分かった様な分からなかった様な顔をしていたし、
横で木田のお兄さんはクスクス笑っていた。
うぅ、恥ずかしい…。
もう【手遅れ】だけど、普段の仕事モード【氷の微笑】(常連のお客様が勝手に呼んでる)になってやり直しやり直し…
ワタシの【占い】は本当の意味で【占い】では無くて、母や祖母から受け継いだであろう【千里眼】の能力を応用しているに過ぎない。
相手の瞳を見る事でその人の今に深く影響している【過去の事】や、コレから起こる比較的可能性の高い幾つかの【未来の事】が見えてくるのだけど、さっきみたいにチカラをセーブしないとかなり深いトコロまで見えてしまう。
なのでお仕事の時は、極力チカラをコントロールして、本当に記憶の表層上部分、正に浅いトコロだけを見て、ソレらしく答えている事にしている。
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