転生したのに俺でした? 相棒は猫? 負け組人生からの脱出するやり直し人生⁈ 〜森猫外伝Ⅱ〜 

猫寝 子猫

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〜気がついたら部屋だったニャ〜

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 雨の日が嫌い…

 と言う事も無いのだけど?


 コレからはきっと嫌いになるな。

 
 に寝転んでいる俺に、冷たい雨が容赦なく当たってくる。

 「オイ、キミ! 大丈夫か⁈」

 「早く救急車を呼べ!」


 「轢き逃げだ! 黒い車だったぞ!」


 そんな声が聞こえてくる?


 多分、自動車とぶつかったのだろう?

 よく覚えていないのだけど…
 
 痛いという感覚はあまり無かった、ただ雨の冷たさだけが感じられた…

 「ニャーー!」


 えっ⁈

 今、猫の鳴き声が聴こえた気がする⁈

 あ、アレは…よく知ってる様な




 …次第に意識が遠くなる…

 俺、死んじゃうのかな?

 好きな子に気持ちも伝えられずに…

 情け無いな…

 遠くからサイレンの音が聞こえ…






 …ザラザラ…


 何か頬にあたる?

 知っている、コレは猫の舌だ。

 ネコが俺の顔を舐めている?

 よく飼い猫の「マロ助」が俺にしていた事だ。


 だけど、マロ助はもういない…ハズだ。


 アイツは半年前に亡くなったのだから。


 「そろそろ起きてニャ、ニイちゃん?」


 ん?


 「ここは?」


 見覚えのある天井、壁のポスターにもだ。

 少なくとも病院では無さそうだ?

 …まさか、もしかして…


 「の部屋か⁈」

 思わず声が出た?

 首を左右に動かして、周りを確認する?


 いや、そんなハズは無い!

 だって、この場所はもう…




 「やれやれ、やっと目を覚ましたニャ!」


 「だ、誰だ⁈」

 誰かの声がした?

 身を起こし、再び周りを見た…


 ここは、間違いない!


 俺の部屋だ、ただし前に住んでいた家の?


 俺はのベットで寝ていたらしい。


 アレは?

 車にぶつかったのは夢だったのか?


 そう、あの時確か俺は、

 前を歩いていた子供を庇って、信号無視で突っ込んできた自動車にされたのだ!

 赤い車だった気がする。

 前を歩いていた子供は赤いランドセルを背負っていたと思う?

 そういえば妹はピンク色だったなぁ…

 まだ、頭がクラクラする?

 完全に意識が、ハッキリとしていないみたいで、気持ちが悪い?



 ふと、気がつくと枕元にネコがいた。


 …マロだ、マロ助だ!


 そんなハズが無い?


 「お前、マロ助か?」


 ネコに何を尋ねているのだ、俺は?


 ソレにマロ助はに死んだハズだ!



 「ニイチャン、マロ助違うニャ!

 ニャアの名前はだニャ!」


 ま、間違いない!

 本物だ!

 本物のだ!


 マロンとは妹が付けた名前だ、俺はふざけてマロ助と呼んでいた。

 栗毛色で虎柄模様の長毛種、ノルウェージャンフォレストキャットと言う品種らしい。


 3年前に友人の家で産まれた子猫をもらって来たのが、マロンだ。


 …ん、今コイツ?


 「マロン、今お前が喋ったのか?」

 「そうニャ、ニイチャン!」



 ……そうか、コレは夢か?

 「ニイチャン、コレは夢じゃないニャ!

 まずニャアの話しを聞いて欲しいニャ!」



 その時、

 ガチャ!


 「お兄ちゃん、夜中に誰と話してるの?」


 俺の部屋のドアをが開けて入って来た?


 「…ミナ、美名子か?」

 「ん、当たり前でしょ?

 何、アイドルか天使に見えちゃったかな?

 …あ、マロン!

 ここに居たのね、お兄ぃとじゃなくて、ミナと一緒に寝よ!」


 「ニャ~ん!」

 そう言って美名子は、マロ助を抱き上げて部屋を出て行った…



 そんな、まさか!


 だって、美名子は、

 妹は二年ほど前に交通事故で亡くなったのだから!
 




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