天使系王子は出来損ない悪魔への執着愛をとめられない

RIMI

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天使系王子は悪魔と蜜月を過ごす

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互いに意識し合い、優しく触れる口づけは次第に深く深くなり、互いの唾液も熱く絡んでいきました。
呼吸すらままならないアステリアがもっと欲しいとねだるほどに激しく。

王子は熱く絡み付いた舌を離し、チュッチュッとアステリアの唇に軽い口づけを落としました。
とろけそうな目をしながらもアステリアは物足りなさからか、ブスッと頬を膨らませます。

求められる嬉しさを知ればもっと欲しくなるのはどうしてでしょう。
王子はアステリアの頬に仔犬の様に頬をすり合わせると、そのまま角度を変えアステリアの耳をグチュリと舐めたのです。

『ひッツ』

仔犬の様な可愛さに油断していたアステリアの身体はビクッと大きく震えました。

「ねぇ、リア?お願いがあるんだ。」
『な、なに?無理な事はやめてよ?』
「簡単だよ、簡単。名前で呼んで欲しいんだ。」
『名前………。』

アステリアは10年も共に過ごしていながら、王子の名前を知らなかったのです。“主”という言葉があったので名前を知る必要はありませんでした。

「カイル。」
『え?』
「カイルって呼んで。ね?いいでしょ?」

アステリアは王子の低く透き通る声が好きで好きでたまりません。
その声でアステリアの耳元で自分の名前を囁くと、そのままアステリアの耳たぶを甘噛みしました。
これではアステリアに拒否権はないというもの。

『か、カイル。』

「…………。」
『カイル…?おーい?カイル王子?』

勇気を持って呼んだのに、王子は無反応。アステリアは王子の前で軽く手を振りました。
けれど無反応だったのではなく、何度も呼ばれる自分の名前に思った以上に嬉しくなってしまっていたのです。王子の頬はうっすらと赤みを帯びていました。

「だめだ…破壊力が凄い。」

想い人から自分の名前を呼ばれ、嬉しさと恥ずかしさのあまり王子は自らの顔を隠すように片手で覆いました。自分で呼んで欲しいと言ったのに。
つられてアステリアの頬も火照ります。

こんな温かい幸せな時間が訪れるなんて王子はこれっぽっちも想像していませんでした。
微笑みかけてもらえなくても、アステリアを閉じ込めておけるだけで幸せだと思っていたのですから。

王子は固まってしまい、焦れったくなったアステリアは顔を隠す王子の手の甲にチュッと口づけをしました。

『か、カイル。私もお願いがあるんだけど!』

手の甲に感じる感触に驚き、王子はゆっくり手をどかすと左右異なる吸い込まれるような瞳と視線が合いました。

「お願い…って、何?」
『その……』

お願いがあると言っておきながら、アステリアの口はモゴモゴし、今度は王子が食い入るようにアステリアを見つめます。

「何でも言って?欲しいものがあるの?宝石をたくさん散りばめたアクセサリーとか?」
『いや、そうじゃなくて…』
「食べたいものとか?それとも着たいドレスがあるとか?」
『違うッ!』
「うーん。じゃあ…翼を戻して欲しい…とか?」
『そ、それはあるけど……』
「これも違うならリアのお願いって何?何でも叶えるから。」

アステリアは1度下に顔を俯くと、大きく深呼吸をし、再び顔を上げた時には茹でダコの様に顔を真っ赤にして手を横に大きく広げました。


『契約しなかった事を後悔するくらい…あ、愛して欲しいのッツ!!』


王子はキョトンと呆気にとられましたが、アステリアの広げた手が微かに震えているのを見て、自分が何をお願いされたのかようやく理解する事が出来たのです。お願いをしたアステリアの方がドキッとしてしまうくらい満面の笑みを浮かべて。

「もちろん…。もちろんだよ!リア!」
『そ、そう?良かった…。』
「私を忘れられなくなるくらい深く刻んであげる。」
『え…?深く?』
「今更、後悔しても知らないからね?」


そう言うと王子は両手を広げたアステリアの胸に飛び込み、再びアステリアを深いベットに押し倒したのです。アステリアは自らの発言が失敗だったと気づくのに時間はかかりませんでした。

王子は甘く優しく、ねちっこくてしつこい愛を一晩中与え続けたのです。
身体はとろけ、最後はもう意識が吹き飛ぶ程に。
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