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アデルは色欲の悪魔。
我が強いのに周りをよく見ていて、欲しい時に欲しい言葉を与え、時に与えずといった駆け引き上手で、一度その快楽を知ってしまえば抜け出せない沼を持った悪魔でした。
その魅力は人間だけでなく悪魔にも同様で、いくつもの悪魔がアデルに鳴かされてきたきたかをアステリアはよく知っています。
『これ以上…わ、私に触ったら殺すッツ!』
王子以外に触られるのは気持ちが悪いのに、床と口づけをした状態のアステリアは、腕も押さえつけられ身体の自由が効きません。
アデルは色欲の悪魔ですが、接近戦・遠距離戦共にある程度の実力を備えた悪魔でもあったのです。
「それは触ってくれって煽ってんの?いつの間にそんなテクを覚えたのかなァ?」
『ひっ…ッ!』
アデルは小バカにするようにアステリアの耳元でハハっと乾いた笑いをすると、そのままデロッとアステリアの耳を舐め、アステリアはビクッと震えました。
「出来の悪い部下を持つと心労絶えないわけ。これを機にしっかりと悪魔の本質を身体に刻んでやるよ。」
そう言うとアデルは片方の手をアステリアの腰から胸元までスーっとなぞるように動かすと、アステリアの身体はゾクゾクッと身体がよじります。
ダメダメダメダメダメッツ
このまま流される訳にはいかない。
身体の自由は奪われたまま、焦りだけが募っていきました。
その時……………
―――――パンパンッツ!!!――――――
それまで静かだった部屋に高らかな銃声音が響いたのです。
「これは一体どういう事です?」
銃声音に驚き、アステリアが顔だけを上げるとそこには銃口をむけたトリスタンの姿がありました。
「あれぇ?皆おねむの時間なはずなのに…効かない人間がいたかァ。」
アデルはおかしいなと言わんばかりにポリポリと頭を掻きます。トリスタンは銃口を向けたまま更にパンパンパンッツと三発連続して発砲してきました。
しかし、銃口を向けた先にもうアデルの姿はありません。
「いい腕してんじゃん!でもまぁ、銀の弾なんて効かないけどね?」
頭上を見上げると大きな黒い翼を広げたアデルの姿がありました。アデルは天井の方に移動すると全ての弾をパラパラと落としたのです。アデルにも銀の弾は効きません。
「効かなくても構いません。」
その隙にトリスタンはアステリアの側に移動し、アステリアを庇うように前に立ちました。
アデルを倒すことが目的ではありません。アステリアと引き離せればそれで良かったのです。
「いやぁ~献身的じゃん!素晴らしい!」
アデルはパチパチと手を大きく叩いて拍手しました。
「なになにィ?そんなに身を削って守りたいほどにソレの事、好きなの?」
「身を削っても守りたいです。私も自分の命が大切ですから。」
「そんな誤魔化さなくてもいいぜ?主から奪っちゃえばいいじゃん。なんなら手助けしてやろうか?」
「私は悪魔ではないので嘘はつきません。」
「うーん?男は対象外だかんなぁ…。読めないね、君。」
アデルは他の悪魔より圧倒的に、人の些細な感情にも敏感に反応する悪魔でした。心を見透かし利用する。
そのアデルが読めないと言ったのです。
トリスタンはそんなアデルを嘲笑うように言いました。
「なんだ…悪魔もたいした事ありませんね。」
「ハッ!言うねぇ、クソガキ…ッ」
アステリアの存在を忘れ、2人の間でバチバチと火花が散っておりました。
我が強いのに周りをよく見ていて、欲しい時に欲しい言葉を与え、時に与えずといった駆け引き上手で、一度その快楽を知ってしまえば抜け出せない沼を持った悪魔でした。
その魅力は人間だけでなく悪魔にも同様で、いくつもの悪魔がアデルに鳴かされてきたきたかをアステリアはよく知っています。
『これ以上…わ、私に触ったら殺すッツ!』
王子以外に触られるのは気持ちが悪いのに、床と口づけをした状態のアステリアは、腕も押さえつけられ身体の自由が効きません。
アデルは色欲の悪魔ですが、接近戦・遠距離戦共にある程度の実力を備えた悪魔でもあったのです。
「それは触ってくれって煽ってんの?いつの間にそんなテクを覚えたのかなァ?」
『ひっ…ッ!』
アデルは小バカにするようにアステリアの耳元でハハっと乾いた笑いをすると、そのままデロッとアステリアの耳を舐め、アステリアはビクッと震えました。
「出来の悪い部下を持つと心労絶えないわけ。これを機にしっかりと悪魔の本質を身体に刻んでやるよ。」
そう言うとアデルは片方の手をアステリアの腰から胸元までスーっとなぞるように動かすと、アステリアの身体はゾクゾクッと身体がよじります。
ダメダメダメダメダメッツ
このまま流される訳にはいかない。
身体の自由は奪われたまま、焦りだけが募っていきました。
その時……………
―――――パンパンッツ!!!――――――
それまで静かだった部屋に高らかな銃声音が響いたのです。
「これは一体どういう事です?」
銃声音に驚き、アステリアが顔だけを上げるとそこには銃口をむけたトリスタンの姿がありました。
「あれぇ?皆おねむの時間なはずなのに…効かない人間がいたかァ。」
アデルはおかしいなと言わんばかりにポリポリと頭を掻きます。トリスタンは銃口を向けたまま更にパンパンパンッツと三発連続して発砲してきました。
しかし、銃口を向けた先にもうアデルの姿はありません。
「いい腕してんじゃん!でもまぁ、銀の弾なんて効かないけどね?」
頭上を見上げると大きな黒い翼を広げたアデルの姿がありました。アデルは天井の方に移動すると全ての弾をパラパラと落としたのです。アデルにも銀の弾は効きません。
「効かなくても構いません。」
その隙にトリスタンはアステリアの側に移動し、アステリアを庇うように前に立ちました。
アデルを倒すことが目的ではありません。アステリアと引き離せればそれで良かったのです。
「いやぁ~献身的じゃん!素晴らしい!」
アデルはパチパチと手を大きく叩いて拍手しました。
「なになにィ?そんなに身を削って守りたいほどにソレの事、好きなの?」
「身を削っても守りたいです。私も自分の命が大切ですから。」
「そんな誤魔化さなくてもいいぜ?主から奪っちゃえばいいじゃん。なんなら手助けしてやろうか?」
「私は悪魔ではないので嘘はつきません。」
「うーん?男は対象外だかんなぁ…。読めないね、君。」
アデルは他の悪魔より圧倒的に、人の些細な感情にも敏感に反応する悪魔でした。心を見透かし利用する。
そのアデルが読めないと言ったのです。
トリスタンはそんなアデルを嘲笑うように言いました。
「なんだ…悪魔もたいした事ありませんね。」
「ハッ!言うねぇ、クソガキ…ッ」
アステリアの存在を忘れ、2人の間でバチバチと火花が散っておりました。
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