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第二章
8
案内された『茂姉さん』の家は、シンプルで上品に整えられた、機能的なマンションだった。
家にはもう一人、茂と同じ年くらいの理知的な印象の男性がいた。これが茂の恋人だという男性なのだろう。
「ああ、久しぶり。そちらは寛親くんの彼女さんなんでしょう? 綺麗な子だね」
どうやら彼はチカと知り合いらしく、利都を見て笑顔でそう言ってくれた。
「えへへ」
チカが照れたように笑って、利都の肩を抱く。
「彼女さんです! 利都さんといいますー。お二人に自慢したくって連れて来ちゃいました」
恥ずかしくなって身をすくめ、利都は吉行と呼ばれた男性に深々と頭を下げた。
「今井です、よろしくお願いします」
「伊藤吉行といいます。よろしくね」
その時、台所からエプロン姿の茂が出てきた。
「ねえ、ちょっと、野良猫!」
自分のことを呼ばれたのだと気づき、利都はビクリと飛び上がる。
「は、はい!」
「あんた、アレルギーとかある?」
「ありません!」
「あっそ。じゃあ適当に夕飯作るわよ」
そう言って、茂が台所に引っ込んでいった。
――何かお手伝いしたほうが良いかな?
利都は慌てて立ち上がろうとしたが、傍らのチカに腕を引かれて止められてしまう。
「りっちゃん、姐さんのお手伝いは大丈夫だよ」
「そうだよ。ウチの台所は茂の聖域だから」
二人に止められ、利都はおずおずと腰を下ろした。
「姐さーん、今日の夕飯何?」
あっけらかんとしたチカの声に、『天ぷらと炊き込みご飯よ! あとお刺身』という茂の声が返ってくる。
「やった! 姐さん、何の天ぷらなの?」
「揚げてからのお楽しみよ! チカちゃんの好きな舞茸のは作ってあげるから」
その答えにガッツポーズをし、チカが利都のほうを向いた。
「姐さんはホントに料理上手なんだよ。その辺の料亭なんかよりよっぽど美味しいから」
「そうなんだ……」
チカの嬉しそうな様子を見て、利都は内心敗北感を感じる
――私、天ぷらなんか揚げたことないな……。
「はーい! 先にお刺身食べててちょうだい」
台所から大皿を手に、茂が出てきた。見事にヒラメの薄造りが盛りつけられていて、真ん中にはもみじおろしとあさつきが散らされている。
「ねえ、ヨッシー、ビール飲む?」
「もらおうかな」
吉行の言葉に、茂がいそいそと冷蔵庫からいそいそとビールを取り出す。
どうやら、好きな相手には尽くすタイプのようだ。
利都はふと、自分の態度を省みた。
チカは何でも自分でしてくれるので、こんなふうに利都が世話を焼くまでもない。
むしろ朝が弱い利都は、朝ごはんのパンやジュースをチカに用意してもらって、必死で起きてそれにかじりついているほどだ。
「チカちゃんは? まだお酒やめてるの? お茶いれましょうか?」
茂が食卓を見回し、出された一杯目のお茶を飲み干していたチカに尋ねた。
「お酒じゃないのが良いな。水道水でいいよ、俺」
「またそんなこと言って。ちょっと待ってて。もう一杯お茶入れてあげるわ。猫は?」
――また猫って呼ばれた!
内心ちょっと反抗心を感じつつも、利都も『お茶でいいです』と答えた。
「あらそぉ。ちょっとまってね」
茂は素晴らしい速さで、どんどん飲み物や料理を運んでくれる。
チカの言う通り料亭の板前さんのような手際の良さだ。
利都は内心溜息をつく。カレー一つを作るのに何時間もかけたり、そもそも料理が一、二品しか準備できない自分とはとてつもない差だと思う。
「はい、舞茸の天ぷら。抹茶のお塩でどうぞ」
「いただきます!」
チカが満面の笑みで天ぷらにかぶりつく。
ほんとうに美味しいのだろう。どんどん天ぷらを平らげながら、チカが笑顔で言った。
「りっちゃんも食べなよ! 美味しいよ!」
「は、はい!」
利都はモヤモヤした気分を押し殺し、笑顔で天ぷらを口に運んだ。
確かに美味しい。吉行もビールを飲みながら、酒のあてに出された海鮮のあえ物に舌鼓をうっている。
「はい、チカちゃん、これアジの天ぷらよ。どうぞ。あ、ねえ、今日のご飯はかしわめしにしてみたの。食べて食べて。はいヨッシー、ビールのお替りどうぞ」
甲斐甲斐しく料理をすすめながら、茂が笑顔で尋ねてきた。
「そういえばチカちゃんのところは普段和食派なの、洋食派?」
「え? 洋食かな。冷凍食品が多いから。あとはフランスパン一本買ってきて、二人で分けてチーズと一緒に食べたりとか?」
チカが正直に答えたので、利都は内心顔を覆った。
――うう……恥ずかしい……。
「でも休日は俺も作ってるよ。パスタとか色々」
「あらぁ、チカちゃんにしては尽くしてるのね。アタシの事は顎でこき使うくせに」
チカの言葉に、茂が肩をすくめた。
それから、利都の方を向いて言った。
「ちょっと野良猫ちゃん! アナタ、チカちゃんは忙しいんだから頑張って家事なさいよ?」
「え、あ、はい……」
「あとその芋臭い格好もどうにかしなさいよ? 髪型も!」
「え、え……?」
利都は動揺して、胸のあたりまである髪に触れた。あまり変だと言われたことはなかったのだが、変なのだろうか?
「今までずっとこの髪型だったんですけど」
「ヤダ! 今までずっとってのがありえなーい! 二十代の女のコなんて一番変わる時じゃないの。眉いじってネイルしてヒール履いて髪巻きなさい。そしたらとりあえずゆるす!」
茂の剣幕に吉行が苦笑し、とりなしてくれた。
「ごめんね、コイツ嫉妬深いから。何故恋人の俺じゃなくて寛親君のことでばっかり嫉妬するのか謎なんだけど」
「アタシはチカちゃんという小悪魔に八年近く弄ばれて純情踏みにじられてるバカな女なのよっ! 嫉妬するに決まってんでしょうっ! なんで女なんか連れてくるのよう!」
泣き真似をする茂には何も言わず、チカが利都を振り返った。
「確かに髪巻いたら印象変わっていいよね。ちょっとお姉さんぽくなって」
「チカちゃん! アタシの相手もしてっ!」
やはり茂には何も言わず、チカが長い指に利都の髪を巻いた。
「来週美容院に行って毛先をすいてもらおうか? 巻いてもおろしてもおかしくない感じにして。そしたらいろいろイメチェンで来て楽しいかもね」
自分を相手にしてくれないチカのことを、茂は顔をしかめて睨みつけている。
おろおろと二人を見比べる利都に、茂が低い声で言った。
「ねえ野良猫ちゃん、貴方確かにそこそこ可愛くておっぱいが多少大きいかもしれないけど、蛹のままの自分に甘んじてるわよ。アタシ女だったら死んでもヒールは履くし、メイクも死ぬほど頑張ってると思うもの。貴方、もうちょっと頑張って脱皮ぐらいしたら?」
茂の言葉にぐうの音も出ない。利都は基本化粧はせず、髪は二ヶ月に一度切っているだけだ。服は地味であればあるほど無難で良いと思っていた。
だが、ここまではっきりと「ダサい」と言われてしまうなんて。
最近はチカに貰った服を着ているので少しおしゃれになったかな、と思っていたけれど、ここまでぼろっかすに言われるほどひどかったとは思わなかった。
「ちょっと姐さん? りっちゃんは今のままでも十分可愛いんですけど?」
「そうだよ。利都さんは綺麗な子じゃない。茂、君、女性に厳しすぎだよ」
チカと吉行の二人から言われ、茂がふぐのように頬を膨らませた。
「……アタシ的にはダサくみえるんだもん! ふん、レモンシャーベット持ってくるっ!」
家にはもう一人、茂と同じ年くらいの理知的な印象の男性がいた。これが茂の恋人だという男性なのだろう。
「ああ、久しぶり。そちらは寛親くんの彼女さんなんでしょう? 綺麗な子だね」
どうやら彼はチカと知り合いらしく、利都を見て笑顔でそう言ってくれた。
「えへへ」
チカが照れたように笑って、利都の肩を抱く。
「彼女さんです! 利都さんといいますー。お二人に自慢したくって連れて来ちゃいました」
恥ずかしくなって身をすくめ、利都は吉行と呼ばれた男性に深々と頭を下げた。
「今井です、よろしくお願いします」
「伊藤吉行といいます。よろしくね」
その時、台所からエプロン姿の茂が出てきた。
「ねえ、ちょっと、野良猫!」
自分のことを呼ばれたのだと気づき、利都はビクリと飛び上がる。
「は、はい!」
「あんた、アレルギーとかある?」
「ありません!」
「あっそ。じゃあ適当に夕飯作るわよ」
そう言って、茂が台所に引っ込んでいった。
――何かお手伝いしたほうが良いかな?
利都は慌てて立ち上がろうとしたが、傍らのチカに腕を引かれて止められてしまう。
「りっちゃん、姐さんのお手伝いは大丈夫だよ」
「そうだよ。ウチの台所は茂の聖域だから」
二人に止められ、利都はおずおずと腰を下ろした。
「姐さーん、今日の夕飯何?」
あっけらかんとしたチカの声に、『天ぷらと炊き込みご飯よ! あとお刺身』という茂の声が返ってくる。
「やった! 姐さん、何の天ぷらなの?」
「揚げてからのお楽しみよ! チカちゃんの好きな舞茸のは作ってあげるから」
その答えにガッツポーズをし、チカが利都のほうを向いた。
「姐さんはホントに料理上手なんだよ。その辺の料亭なんかよりよっぽど美味しいから」
「そうなんだ……」
チカの嬉しそうな様子を見て、利都は内心敗北感を感じる
――私、天ぷらなんか揚げたことないな……。
「はーい! 先にお刺身食べててちょうだい」
台所から大皿を手に、茂が出てきた。見事にヒラメの薄造りが盛りつけられていて、真ん中にはもみじおろしとあさつきが散らされている。
「ねえ、ヨッシー、ビール飲む?」
「もらおうかな」
吉行の言葉に、茂がいそいそと冷蔵庫からいそいそとビールを取り出す。
どうやら、好きな相手には尽くすタイプのようだ。
利都はふと、自分の態度を省みた。
チカは何でも自分でしてくれるので、こんなふうに利都が世話を焼くまでもない。
むしろ朝が弱い利都は、朝ごはんのパンやジュースをチカに用意してもらって、必死で起きてそれにかじりついているほどだ。
「チカちゃんは? まだお酒やめてるの? お茶いれましょうか?」
茂が食卓を見回し、出された一杯目のお茶を飲み干していたチカに尋ねた。
「お酒じゃないのが良いな。水道水でいいよ、俺」
「またそんなこと言って。ちょっと待ってて。もう一杯お茶入れてあげるわ。猫は?」
――また猫って呼ばれた!
内心ちょっと反抗心を感じつつも、利都も『お茶でいいです』と答えた。
「あらそぉ。ちょっとまってね」
茂は素晴らしい速さで、どんどん飲み物や料理を運んでくれる。
チカの言う通り料亭の板前さんのような手際の良さだ。
利都は内心溜息をつく。カレー一つを作るのに何時間もかけたり、そもそも料理が一、二品しか準備できない自分とはとてつもない差だと思う。
「はい、舞茸の天ぷら。抹茶のお塩でどうぞ」
「いただきます!」
チカが満面の笑みで天ぷらにかぶりつく。
ほんとうに美味しいのだろう。どんどん天ぷらを平らげながら、チカが笑顔で言った。
「りっちゃんも食べなよ! 美味しいよ!」
「は、はい!」
利都はモヤモヤした気分を押し殺し、笑顔で天ぷらを口に運んだ。
確かに美味しい。吉行もビールを飲みながら、酒のあてに出された海鮮のあえ物に舌鼓をうっている。
「はい、チカちゃん、これアジの天ぷらよ。どうぞ。あ、ねえ、今日のご飯はかしわめしにしてみたの。食べて食べて。はいヨッシー、ビールのお替りどうぞ」
甲斐甲斐しく料理をすすめながら、茂が笑顔で尋ねてきた。
「そういえばチカちゃんのところは普段和食派なの、洋食派?」
「え? 洋食かな。冷凍食品が多いから。あとはフランスパン一本買ってきて、二人で分けてチーズと一緒に食べたりとか?」
チカが正直に答えたので、利都は内心顔を覆った。
――うう……恥ずかしい……。
「でも休日は俺も作ってるよ。パスタとか色々」
「あらぁ、チカちゃんにしては尽くしてるのね。アタシの事は顎でこき使うくせに」
チカの言葉に、茂が肩をすくめた。
それから、利都の方を向いて言った。
「ちょっと野良猫ちゃん! アナタ、チカちゃんは忙しいんだから頑張って家事なさいよ?」
「え、あ、はい……」
「あとその芋臭い格好もどうにかしなさいよ? 髪型も!」
「え、え……?」
利都は動揺して、胸のあたりまである髪に触れた。あまり変だと言われたことはなかったのだが、変なのだろうか?
「今までずっとこの髪型だったんですけど」
「ヤダ! 今までずっとってのがありえなーい! 二十代の女のコなんて一番変わる時じゃないの。眉いじってネイルしてヒール履いて髪巻きなさい。そしたらとりあえずゆるす!」
茂の剣幕に吉行が苦笑し、とりなしてくれた。
「ごめんね、コイツ嫉妬深いから。何故恋人の俺じゃなくて寛親君のことでばっかり嫉妬するのか謎なんだけど」
「アタシはチカちゃんという小悪魔に八年近く弄ばれて純情踏みにじられてるバカな女なのよっ! 嫉妬するに決まってんでしょうっ! なんで女なんか連れてくるのよう!」
泣き真似をする茂には何も言わず、チカが利都を振り返った。
「確かに髪巻いたら印象変わっていいよね。ちょっとお姉さんぽくなって」
「チカちゃん! アタシの相手もしてっ!」
やはり茂には何も言わず、チカが長い指に利都の髪を巻いた。
「来週美容院に行って毛先をすいてもらおうか? 巻いてもおろしてもおかしくない感じにして。そしたらいろいろイメチェンで来て楽しいかもね」
自分を相手にしてくれないチカのことを、茂は顔をしかめて睨みつけている。
おろおろと二人を見比べる利都に、茂が低い声で言った。
「ねえ野良猫ちゃん、貴方確かにそこそこ可愛くておっぱいが多少大きいかもしれないけど、蛹のままの自分に甘んじてるわよ。アタシ女だったら死んでもヒールは履くし、メイクも死ぬほど頑張ってると思うもの。貴方、もうちょっと頑張って脱皮ぐらいしたら?」
茂の言葉にぐうの音も出ない。利都は基本化粧はせず、髪は二ヶ月に一度切っているだけだ。服は地味であればあるほど無難で良いと思っていた。
だが、ここまではっきりと「ダサい」と言われてしまうなんて。
最近はチカに貰った服を着ているので少しおしゃれになったかな、と思っていたけれど、ここまでぼろっかすに言われるほどひどかったとは思わなかった。
「ちょっと姐さん? りっちゃんは今のままでも十分可愛いんですけど?」
「そうだよ。利都さんは綺麗な子じゃない。茂、君、女性に厳しすぎだよ」
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