【R18】人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~

マイきぃ

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人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~

アズールの探し物

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 私は、今回の失敗を踏まえて、もう少し(捕獲領域)を広げてから餌場に行くことにしました。

 なるべく森から本体が出ないように、出口付近に陣を張り、橋の近くを歩いている人間たちを森へ誘い込みます。

 …………さっそく来ました。二人の冒険者崩れの男が橋の傍を通りかかります。モヒカンで筋肉質の男と、やはりモヒカンで体の細い男でした。

《マリアンヌ》を【複製】し、橋の上から二人の男に話しかけます。もちろん、肌の露出は多めにしてあります。

「お兄さんたち、暇そうね。こんなところをふらふらして……」

「お、俺たちのことか、ぐへへ。ああ、暇だよ、暇。すげえ暇」

「まー、あっしら今やることないっすからね」

「ええ~、やることなら、あるでしょ」

 すこし、スカートを上げて太ももを見せてあげます。

「ああ、ありそうだなぐへへ」

「今、やること、できたとこっす」

 つられて橋を渡ってきました。《マリアンヌ》を森へ移動させ、奥へと誘います。

「うえっ。なんだこれ、ベトベトだ」

「こっちもっす……」

【樹液】にかかりました。その瞬間、私は姿を現します。

「なんか、近づいてくるっす!」

「あ、あれ花じゃねえか!」

「花の化けもんっす!」

 ああ、なんて簡単に捕まるのでしょうか……なんの手ごたえもありません……。

 私は、大きく口を開けて二人に近づきます。

「なんか、やべえぞあの花!」

「兄貴、助けてぇ! あああああ!」

 い・た・だ・き・ま・す!

「「うわああぁぁぁぁ!」」

 ────パクリッ。

 ……………………。


 こんな感じで私は毎日、人間を釣っては食べ、釣っては食べを繰り返していました。

 ですが、この付近の町の人間を狙い過ぎると、不信感を持たれます。冒険者や旅行者を狙った方が良いかもしれません。

 私は、町の人間にうわさを流すことを思いつきました。たとえば、「レアな薬草が見つかった」、「幸せを呼ぶ黄金の《羽ウサギ》を見た」という具合です。

 適当に人間を【複製】して、町の人にさりげなく伝えることにしました。

 この町と関係のない人間たちの耳にはいれば、おそらくその方たちは興味をもってここへ来るかもしれません。

 私はその方たちを、おいしくいただきます。完璧な作戦です!


 ────1週間が経過しました。

 今日も森は平和です。

 しばらくて、とても食欲をそそる香りが近づいてきました。濃い人間の臭いです。

 ごちそうでしょうか……。

 よく見たら、その臭いの元は、青装束の男でした。《アズール》さんです。やはり、HPゲージが表示されません。

 私は、会話役に《マリー》を【複製】します。

「やぁ、マドモアゼル。元気にやってますかぁ」

「こんにちは、《アズール》さん。いつにも増しておいしそうですね。今日は何用でしょうか」

 元気よく私に話しかけてきました。ですが、ちょっと行動に焦りが見えます。

「そうです、今日は用事があってきたのでぇす。探し物があるのですよぉ」

「探し物? といいますと?」

「この地に伝わる秘宝『世界樹の接ぎ木』を探しているのでぇす」

「『世界樹の接ぎ木』……ですか?」

「そうでぇ~す。こちらに持ち主がいるとのうわさを聞きましてねぇ、取引の約束を取り付けたんですよぉ。それで数日前、こちらに出向きましたが、あ~ら不思議……家の中は荒らされ、持ち主は見当たらな~い。家の中を探しても、『世界樹の接ぎ木』のようなもは、発見できませんでしたねぇ」

「その方は、どういった方なのでしょうか」

「青い猫の亜人で闇医者をやっていますねぇ。名前はたしか……《サファイア》といいましたねぇ」

「《サファイア》……ですか」

「何やら町のうわさで、この森でレアな薬草が取れる! と聞いたもので……。相手は医者ですからねぇ……もしかすると、こちらの森で薬草探しをしてるかも、と思いましてねぇ」

 ああ……そのうわさは……私が流したうわさじゃないですか……。

「ところで私は、何をすればよいのでしょうか?」

 レアな薬草の件については、あまり話をしたくないので、無理やり話を進めました。

「『世界樹の接ぎ木』を探してもらいたいのが本音ですねぇ。もし、見つかったなら『エナジークリスタル』666個集めるという仕事は放棄して構いませぇん。それだけ重要度が高い代物なのでぇ~す」

「ということは、『エナジークリスタル』666個分の力を、それ1つで全て解決できるというものなのですね」

「その通りですねぇ。できれば、早い方がいいのですよぉ。もし、見つけてもらえたなら、いい物をプレゼントしますからねぇ」

「そうですか、それはとても楽しみです」

「それでは、良い食事を! マドモアゼル!」

 アズールさんは、そう言うと、人間の居住区に行ってしまいました。

 ────探し物……ですか……。

 そういえば、《サファイア》という亜人は食べてもよいのでしょうか……猫の亜人は初めてですので、どんな味がするか気になります。《ウナギ猫》よりおいしいとよいのですが……。
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