【R18】人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~

マイきぃ

文字の大きさ
37 / 63
人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~

その罠は罠

しおりを挟む
 隆起断層がV字に凹んで袋小路のようになっている場所があります。ちょうど奥の所には湧水が流れていました。光の差し加減が、とても幻想的な場所です。その光を浴びて、湧水が神々しく輝いています。

 三人は、私の仕掛けた罠を追って、そこにたどり着きました。

「ミツユスキー! 調べろ」

「『スキルズアイテム』【ディスカボール】!」

 禿げの男は、ボールを投げつけます。すると、マップ上に波紋が広がりました。私の仕掛けた罠がキラキラと輝きます。

「やはり、粘着性の罠ですね。それと、【トラバサミ】に似た植物があります。これも反応しているので、おそらく罠で間違いないと思われます」

「植物? じゃあ、この粘着物質は樹液っスかねぇ?」

 興味が罠に向いているうちに、【ヒトバサミ】を作動させて、驚かせてやります。

 ────クワシャッ!

「と、閉じやがった! 天然の植物か? 植物のトラッパーなんて、きいたことねえぜ」

「あっしに挑戦しようってことっスかね」

「ここまで罠があるってえことは、この付近に違いねえ」

「もしかすると、この上かもしれませんね、上りますか?」

「おっと、ミツユスキー。よく考えろよ。ここに罠があった。相手は素人。上に何かあるなら、この上は間違いなくトラップだ。そうっスよね兄貴」

「ああ、その通りだフセイスキー。いつもそのぐらい頭が切れるといいんだけどな」

「そりゃないっスよぉ……兄貴」

「ぷっ」

「笑うな! ミツユスキー」

「いえいえ。それでも私は貴方のその罠に対する知識を高く買っているんですよ」

「そ、そうか……ならいいんだ。お前もいいとこあるじゃねえか」

 どうやら三人は、行き止まりの罠に不自然さを感じて、高台の場所を気にしたようです。

「とにかく、先に進むにはこの壁を超えなきゃならねえ。ミツユスキー、俺の上に乗れ! フセイスキー、あとはわかるな!」

「俺たちを踏み台にして飛んでくれってことっスね!」

「ああ、その通りだ。ロープ、持ったな」

「いつでも行けるっスよ」

 髭の男は、禿げの男を乗せ、土台となりました。さすがに次の罠を警戒してか、行き止まりから場所を少しずらしたようです。傷の男は、助走をつけて走り込み、土台の男たちを蹴って高く飛びました。

「そいやあ!」
 
 一回転して高台へと着地します。

「よしきた! ひとまず奥の木にロープ縛ってくるっスよ」

 一人、分断しました。あらかじめ待機させておいた《シーフ》に《魔法使い》の【キエール】をかけ、高台に来た傷の男を狙います。

《シーフ》は、《傷の男》に近づき、スキル【シノービ】をかけました。

 この【シノービ】というスキルは、音を立てない様にするためのスキルです。さらにこの効果は、一定時間、声を出しても周りに聞こえないというすぐれものです。

 これを《傷の男》に使用します。つまり《傷の男》が、泣いても、呼んでも、暴れても、下の二人には聞こえないということです。

 罠の設置は【蔓ネット】、【ヒトバサミ】、【茨の篭】です。【毒の霧】は、やや味が落ちるのでやめておきました。

 【蔓ネット】が作動します。《傷の男》に蔓が絡まります。

 ────シュバッ!

「…………!」

 何かわめいてるようですが、聞こえません。

 もつれて倒れ込んだところに【ヒトバサミ】が作動します。

 ────クワシャッ!

「…………!」

 そして、【茨の篭】が、《傷の男》を包み込み、自由を奪います。

 ────シュルルルル……『ダイナミックコンボ!』

 前回と、使用したスキルが少し違いますが、『ダイナミックコンボ!』が発生したようです。

 あっという間に《傷の男》のHPを減らしました。イエローゲージです。

《フセイスキー《傷の男》》HP(88/280)

 私は、ゆっくりと《傷の男》に近付きました。

「…………!!」

《傷の男》は、この世の者とは思えないものを見るような目で、私を見ます。

 私は、食欲をそそる肥えた体を、蔓で持ち上げ、暴れる体を口の中へと放り込みました。

「……………………!!」

 い・た・だ・き・ま・す!

 ────パクッ。


 脂がのっています。とてもジューシーです。昔、食べた事のある霜降り肉を思い出します。

 よくぞここまで育ってくれました。私のために……。
しおりを挟む
感想 42

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

処理中です...