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人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~
その罠は罠
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隆起断層がV字に凹んで袋小路のようになっている場所があります。ちょうど奥の所には湧水が流れていました。光の差し加減が、とても幻想的な場所です。その光を浴びて、湧水が神々しく輝いています。
三人は、私の仕掛けた罠を追って、そこにたどり着きました。
「ミツユスキー! 調べろ」
「『スキルズアイテム』【ディスカボール】!」
禿げの男は、ボールを投げつけます。すると、マップ上に波紋が広がりました。私の仕掛けた罠がキラキラと輝きます。
「やはり、粘着性の罠ですね。それと、【トラバサミ】に似た植物があります。これも反応しているので、おそらく罠で間違いないと思われます」
「植物? じゃあ、この粘着物質は樹液っスかねぇ?」
興味が罠に向いているうちに、【ヒトバサミ】を作動させて、驚かせてやります。
────クワシャッ!
「と、閉じやがった! 天然の植物か? 植物のトラッパーなんて、きいたことねえぜ」
「あっしに挑戦しようってことっスかね」
「ここまで罠があるってえことは、この付近に違いねえ」
「もしかすると、この上かもしれませんね、上りますか?」
「おっと、ミツユスキー。よく考えろよ。ここに罠があった。相手は素人。上に何かあるなら、この上は間違いなくトラップだ。そうっスよね兄貴」
「ああ、その通りだフセイスキー。いつもそのぐらい頭が切れるといいんだけどな」
「そりゃないっスよぉ……兄貴」
「ぷっ」
「笑うな! ミツユスキー」
「いえいえ。それでも私は貴方のその罠に対する知識を高く買っているんですよ」
「そ、そうか……ならいいんだ。お前もいいとこあるじゃねえか」
どうやら三人は、行き止まりの罠に不自然さを感じて、高台の場所を気にしたようです。
「とにかく、先に進むにはこの壁を超えなきゃならねえ。ミツユスキー、俺の上に乗れ! フセイスキー、あとはわかるな!」
「俺たちを踏み台にして飛んでくれってことっスね!」
「ああ、その通りだ。ロープ、持ったな」
「いつでも行けるっスよ」
髭の男は、禿げの男を乗せ、土台となりました。さすがに次の罠を警戒してか、行き止まりから場所を少しずらしたようです。傷の男は、助走をつけて走り込み、土台の男たちを蹴って高く飛びました。
「そいやあ!」
一回転して高台へと着地します。
「よしきた! ひとまず奥の木にロープ縛ってくるっスよ」
一人、分断しました。あらかじめ待機させておいた《シーフ》に《魔法使い》の【キエール】をかけ、高台に来た傷の男を狙います。
《シーフ》は、《傷の男》に近づき、スキル【シノービ】をかけました。
この【シノービ】というスキルは、音を立てない様にするためのスキルです。さらにこの効果は、一定時間、声を出しても周りに聞こえないというすぐれものです。
これを《傷の男》に使用します。つまり《傷の男》が、泣いても、呼んでも、暴れても、下の二人には聞こえないということです。
罠の設置は【蔓ネット】、【ヒトバサミ】、【茨の篭】です。【毒の霧】は、やや味が落ちるのでやめておきました。
【蔓ネット】が作動します。《傷の男》に蔓が絡まります。
────シュバッ!
「…………!」
何かわめいてるようですが、聞こえません。
もつれて倒れ込んだところに【ヒトバサミ】が作動します。
────クワシャッ!
「…………!」
そして、【茨の篭】が、《傷の男》を包み込み、自由を奪います。
────シュルルルル……『ダイナミックコンボ!』
前回と、使用したスキルが少し違いますが、『ダイナミックコンボ!』が発生したようです。
あっという間に《傷の男》のHPを減らしました。イエローゲージです。
《フセイスキー《傷の男》》HP(88/280)
私は、ゆっくりと《傷の男》に近付きました。
「…………!!」
《傷の男》は、この世の者とは思えないものを見るような目で、私を見ます。
私は、食欲をそそる肥えた体を、蔓で持ち上げ、暴れる体を口の中へと放り込みました。
「……………………!!」
い・た・だ・き・ま・す!
────パクッ。
脂がのっています。とてもジューシーです。昔、食べた事のある霜降り肉を思い出します。
よくぞここまで育ってくれました。私のために……。
三人は、私の仕掛けた罠を追って、そこにたどり着きました。
「ミツユスキー! 調べろ」
「『スキルズアイテム』【ディスカボール】!」
禿げの男は、ボールを投げつけます。すると、マップ上に波紋が広がりました。私の仕掛けた罠がキラキラと輝きます。
「やはり、粘着性の罠ですね。それと、【トラバサミ】に似た植物があります。これも反応しているので、おそらく罠で間違いないと思われます」
「植物? じゃあ、この粘着物質は樹液っスかねぇ?」
興味が罠に向いているうちに、【ヒトバサミ】を作動させて、驚かせてやります。
────クワシャッ!
「と、閉じやがった! 天然の植物か? 植物のトラッパーなんて、きいたことねえぜ」
「あっしに挑戦しようってことっスかね」
「ここまで罠があるってえことは、この付近に違いねえ」
「もしかすると、この上かもしれませんね、上りますか?」
「おっと、ミツユスキー。よく考えろよ。ここに罠があった。相手は素人。上に何かあるなら、この上は間違いなくトラップだ。そうっスよね兄貴」
「ああ、その通りだフセイスキー。いつもそのぐらい頭が切れるといいんだけどな」
「そりゃないっスよぉ……兄貴」
「ぷっ」
「笑うな! ミツユスキー」
「いえいえ。それでも私は貴方のその罠に対する知識を高く買っているんですよ」
「そ、そうか……ならいいんだ。お前もいいとこあるじゃねえか」
どうやら三人は、行き止まりの罠に不自然さを感じて、高台の場所を気にしたようです。
「とにかく、先に進むにはこの壁を超えなきゃならねえ。ミツユスキー、俺の上に乗れ! フセイスキー、あとはわかるな!」
「俺たちを踏み台にして飛んでくれってことっスね!」
「ああ、その通りだ。ロープ、持ったな」
「いつでも行けるっスよ」
髭の男は、禿げの男を乗せ、土台となりました。さすがに次の罠を警戒してか、行き止まりから場所を少しずらしたようです。傷の男は、助走をつけて走り込み、土台の男たちを蹴って高く飛びました。
「そいやあ!」
一回転して高台へと着地します。
「よしきた! ひとまず奥の木にロープ縛ってくるっスよ」
一人、分断しました。あらかじめ待機させておいた《シーフ》に《魔法使い》の【キエール】をかけ、高台に来た傷の男を狙います。
《シーフ》は、《傷の男》に近づき、スキル【シノービ】をかけました。
この【シノービ】というスキルは、音を立てない様にするためのスキルです。さらにこの効果は、一定時間、声を出しても周りに聞こえないというすぐれものです。
これを《傷の男》に使用します。つまり《傷の男》が、泣いても、呼んでも、暴れても、下の二人には聞こえないということです。
罠の設置は【蔓ネット】、【ヒトバサミ】、【茨の篭】です。【毒の霧】は、やや味が落ちるのでやめておきました。
【蔓ネット】が作動します。《傷の男》に蔓が絡まります。
────シュバッ!
「…………!」
何かわめいてるようですが、聞こえません。
もつれて倒れ込んだところに【ヒトバサミ】が作動します。
────クワシャッ!
「…………!」
そして、【茨の篭】が、《傷の男》を包み込み、自由を奪います。
────シュルルルル……『ダイナミックコンボ!』
前回と、使用したスキルが少し違いますが、『ダイナミックコンボ!』が発生したようです。
あっという間に《傷の男》のHPを減らしました。イエローゲージです。
《フセイスキー《傷の男》》HP(88/280)
私は、ゆっくりと《傷の男》に近付きました。
「…………!!」
《傷の男》は、この世の者とは思えないものを見るような目で、私を見ます。
私は、食欲をそそる肥えた体を、蔓で持ち上げ、暴れる体を口の中へと放り込みました。
「……………………!!」
い・た・だ・き・ま・す!
────パクッ。
脂がのっています。とてもジューシーです。昔、食べた事のある霜降り肉を思い出します。
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