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人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~
警戒
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おそらく、この人間たちは、私のばら撒いた噂を元に、ここへやってきたのでしょう。それと、何かあってもいいように準備を整えている可能性があります。ちょっと手ごわいかもしれません。
ゆっくりと距離を詰めます。自分が仕掛けた罠についたキラキラ輝くものを確認します。その時でした。
────ガシャン!
音と共に何かが草むらから出てきました。ギザギザした鉄の歯です。これは……【トラバサミ】でしょうか……。《魔法使い》の足をがっちりとはさみました。
三人の男たちは、ゆっくりと引き返してきます。
私は、すぐに《魔法使い》に罠の解除を命じます。《魔法使い》は【ブレイク】を使用しました。
罠は砕け散ります。その後、【キエール】で身を潜めます。
「あっれぇ……たしかに俺の罠、作動したと思ったんだけどな。仕掛けも消えてるし……やっぱ誰かいますぜ兄貴」
「ああ、そうだな。ミツユスキー、なにかいないか見てくれないか」
「あまり使いたくないんですがね~【ミルミルの実】は……。食べると、あとで眼精疲労おこすんで……」
禿げの男は何かを口に入れました。その後、注意深く周囲を見回していました。
「そうですね、これといって人影はありません。何か動物が引っかかったのでは」
「そんなわけねえ! じゃあ、なんで仕掛けが消えてんだ!」
「こんなところで揉めるな! 罠が消えたなら、考えられるのは【ブレイク】だ。【ミルミルの実】で見えないなら、おそらく【キエサール】を使っている可能性がある。上位クラスの魔法使いがいるはずだ」
「すんません、兄貴」
「上位クラスの魔法使いが直接攻撃をせずに身を潜めて我々の後を追っている……ということは、我々の探している物を横取り、もしくは我々の監視、ということになりますね」
「用心しろってことだ。ギルドの回し者かもしれん。いいな、離れるなよ」
「へい、兄貴!」
「わかりました」
今回のミスで、三人の警戒心を高めてしまいました。しかも、いつのまにか、相手も罠を張っていました。私と同じようなタイプなのでしょうか……。
脳筋な勇者や、自信家な魔法使いなら、容易く御せるのですが、警戒心の高い方たちとは、どうも相性が良くありません。
とにかく、少し遠い場所に罠を設置して様子を見ることにしました。傷の男は、所々に何かを置いていきます。おそらく、罠でしょう。追跡者への対策でしょうか。
私は、【複製】で《シーフ》を生成ます。《魔法使い》の【トラップサーチ】で場所を確認し、《シーフ》に罠を解体させながら後を追います。
禿げの男は、時々、波紋を発生させます。罠をチェックしているようです。
「罠がありますね……多分、こちらでいいと思います」
「獣道に罠があるようでは、この辺りにはなさそうだな。もう少し先か」
私の罠の張り具合で、レアアイテムの場所を判断しているのでしょうか……であれば、誘導することは可能かもしれません。恐らく、行かせたくない場所に向けて罠を張り巡らせるだけでいいはずです。
凝った罠を仕掛けていたら、おそらく警戒されていたでしょう。素人の罠だと思ってもらえていれば、相手は油断するはずです。
ひとまず、追い込む場所を決めたいと思います。何かありそうと思えるような場所、そこに罠を複数仕掛けておきたいと思います。解除されることが前提の設置ですが……最終的に、この三人を分断できれば、私の勝ちです。こんなおいしそうな獲物を逃すことなんてできません。
────ガシャン!
突然、《魔法使い》が罠にかかりました。【トラップサーチ】でチェックしたはずなのですが……。
「罠に特殊な結界魔法がかけてあるのよ。こればっかりは難しいわ」
原因は結界魔法ですか……やりますね……。《魔法使い》は少々手こずっているようです。
────ガシャン!
同じく罠を解除にいった《シーフ》も引っかかってしまいまいた。
「うまいところに置いてあるわね……この置き方は、素人じゃないわね」
《シーフ》は罠を絶賛していました。それだけレベルの高い罠の使い手ということなのでしょうか……。
発見できる罠と発見できない罠をうまく利用して追跡者をハメる…………誘いに乗ってしまっていたのはこちらの方でした。
三人の位置が遠かったため、こちらが罠にかかったことに気付いていないようです。ですが、念のために魔法の【キエール】で身を潜めておきます。
このまま削られ続けると、複製体を失い、クールタイムで使えなくなってしまいます。この場は一度、後追いをやめて先回りすることにします。
誘導する場所は、森の西にある隆起断層です。高さは約4メートルぐらいでしょうか。その上に、何かあると思わせることができれば、分断できる確率はあがるはずです。その後は、彼らのチームワークに期待しましょう。
仕掛けた罠が、三人を首尾よく誘導してくれればいいのですが……。
ゆっくりと距離を詰めます。自分が仕掛けた罠についたキラキラ輝くものを確認します。その時でした。
────ガシャン!
音と共に何かが草むらから出てきました。ギザギザした鉄の歯です。これは……【トラバサミ】でしょうか……。《魔法使い》の足をがっちりとはさみました。
三人の男たちは、ゆっくりと引き返してきます。
私は、すぐに《魔法使い》に罠の解除を命じます。《魔法使い》は【ブレイク】を使用しました。
罠は砕け散ります。その後、【キエール】で身を潜めます。
「あっれぇ……たしかに俺の罠、作動したと思ったんだけどな。仕掛けも消えてるし……やっぱ誰かいますぜ兄貴」
「ああ、そうだな。ミツユスキー、なにかいないか見てくれないか」
「あまり使いたくないんですがね~【ミルミルの実】は……。食べると、あとで眼精疲労おこすんで……」
禿げの男は何かを口に入れました。その後、注意深く周囲を見回していました。
「そうですね、これといって人影はありません。何か動物が引っかかったのでは」
「そんなわけねえ! じゃあ、なんで仕掛けが消えてんだ!」
「こんなところで揉めるな! 罠が消えたなら、考えられるのは【ブレイク】だ。【ミルミルの実】で見えないなら、おそらく【キエサール】を使っている可能性がある。上位クラスの魔法使いがいるはずだ」
「すんません、兄貴」
「上位クラスの魔法使いが直接攻撃をせずに身を潜めて我々の後を追っている……ということは、我々の探している物を横取り、もしくは我々の監視、ということになりますね」
「用心しろってことだ。ギルドの回し者かもしれん。いいな、離れるなよ」
「へい、兄貴!」
「わかりました」
今回のミスで、三人の警戒心を高めてしまいました。しかも、いつのまにか、相手も罠を張っていました。私と同じようなタイプなのでしょうか……。
脳筋な勇者や、自信家な魔法使いなら、容易く御せるのですが、警戒心の高い方たちとは、どうも相性が良くありません。
とにかく、少し遠い場所に罠を設置して様子を見ることにしました。傷の男は、所々に何かを置いていきます。おそらく、罠でしょう。追跡者への対策でしょうか。
私は、【複製】で《シーフ》を生成ます。《魔法使い》の【トラップサーチ】で場所を確認し、《シーフ》に罠を解体させながら後を追います。
禿げの男は、時々、波紋を発生させます。罠をチェックしているようです。
「罠がありますね……多分、こちらでいいと思います」
「獣道に罠があるようでは、この辺りにはなさそうだな。もう少し先か」
私の罠の張り具合で、レアアイテムの場所を判断しているのでしょうか……であれば、誘導することは可能かもしれません。恐らく、行かせたくない場所に向けて罠を張り巡らせるだけでいいはずです。
凝った罠を仕掛けていたら、おそらく警戒されていたでしょう。素人の罠だと思ってもらえていれば、相手は油断するはずです。
ひとまず、追い込む場所を決めたいと思います。何かありそうと思えるような場所、そこに罠を複数仕掛けておきたいと思います。解除されることが前提の設置ですが……最終的に、この三人を分断できれば、私の勝ちです。こんなおいしそうな獲物を逃すことなんてできません。
────ガシャン!
突然、《魔法使い》が罠にかかりました。【トラップサーチ】でチェックしたはずなのですが……。
「罠に特殊な結界魔法がかけてあるのよ。こればっかりは難しいわ」
原因は結界魔法ですか……やりますね……。《魔法使い》は少々手こずっているようです。
────ガシャン!
同じく罠を解除にいった《シーフ》も引っかかってしまいまいた。
「うまいところに置いてあるわね……この置き方は、素人じゃないわね」
《シーフ》は罠を絶賛していました。それだけレベルの高い罠の使い手ということなのでしょうか……。
発見できる罠と発見できない罠をうまく利用して追跡者をハメる…………誘いに乗ってしまっていたのはこちらの方でした。
三人の位置が遠かったため、こちらが罠にかかったことに気付いていないようです。ですが、念のために魔法の【キエール】で身を潜めておきます。
このまま削られ続けると、複製体を失い、クールタイムで使えなくなってしまいます。この場は一度、後追いをやめて先回りすることにします。
誘導する場所は、森の西にある隆起断層です。高さは約4メートルぐらいでしょうか。その上に、何かあると思わせることができれば、分断できる確率はあがるはずです。その後は、彼らのチームワークに期待しましょう。
仕掛けた罠が、三人を首尾よく誘導してくれればいいのですが……。
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