【R18】人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~

マイきぃ

文字の大きさ
36 / 63
人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~

警戒

しおりを挟む
 おそらく、この人間たちは、私のばら撒いた噂を元に、ここへやってきたのでしょう。それと、何かあってもいいように準備を整えている可能性があります。ちょっと手ごわいかもしれません。

 ゆっくりと距離を詰めます。自分が仕掛けた罠についたキラキラ輝くものを確認します。その時でした。

 ────ガシャン!

 音と共に何かが草むらから出てきました。ギザギザした鉄の歯です。これは……【トラバサミ】でしょうか……。《魔法使い》の足をがっちりとはさみました。

 三人の男たちは、ゆっくりと引き返してきます。

 私は、すぐに《魔法使い》に罠の解除を命じます。《魔法使い》は【ブレイク】を使用しました。

 罠は砕け散ります。その後、【キエール】で身を潜めます。

「あっれぇ……たしかに俺の罠、作動したと思ったんだけどな。仕掛けも消えてるし……やっぱ誰かいますぜ兄貴」

「ああ、そうだな。ミツユスキー、なにかいないか見てくれないか」

「あまり使いたくないんですがね~【ミルミルの実】は……。食べると、あとで眼精疲労おこすんで……」

 禿げの男は何かを口に入れました。その後、注意深く周囲を見回していました。

「そうですね、これといって人影はありません。何か動物が引っかかったのでは」

「そんなわけねえ! じゃあ、なんで仕掛けが消えてんだ!」

「こんなところで揉めるな! 罠が消えたなら、考えられるのは【ブレイク】だ。【ミルミルの実】で見えないなら、おそらく【キエサール】を使っている可能性がある。上位クラスの魔法使いがいるはずだ」

「すんません、兄貴」

「上位クラスの魔法使いが直接攻撃をせずに身を潜めて我々の後を追っている……ということは、我々の探している物を横取り、もしくは我々の監視、ということになりますね」

「用心しろってことだ。ギルドの回し者かもしれん。いいな、離れるなよ」

「へい、兄貴!」

「わかりました」

 今回のミスで、三人の警戒心を高めてしまいました。しかも、いつのまにか、相手も罠を張っていました。私と同じようなタイプなのでしょうか……。

 脳筋な勇者や、自信家な魔法使いなら、容易く御せるのですが、警戒心の高い方たちとは、どうも相性が良くありません。

 とにかく、少し遠い場所に罠を設置して様子を見ることにしました。傷の男は、所々に何かを置いていきます。おそらく、罠でしょう。追跡者への対策でしょうか。

 私は、【複製】で《シーフ》を生成ます。《魔法使い》の【トラップサーチ】で場所を確認し、《シーフ》に罠を解体させながら後を追います。

 禿げの男は、時々、波紋を発生させます。罠をチェックしているようです。

「罠がありますね……多分、こちらでいいと思います」

「獣道に罠があるようでは、この辺りにはなさそうだな。もう少し先か」

 私の罠の張り具合で、レアアイテムの場所を判断しているのでしょうか……であれば、誘導することは可能かもしれません。恐らく、行かせたくない場所に向けて罠を張り巡らせるだけでいいはずです。

 凝った罠を仕掛けていたら、おそらく警戒されていたでしょう。素人の罠だと思ってもらえていれば、相手は油断するはずです。

 ひとまず、追い込む場所を決めたいと思います。何かありそうと思えるような場所、そこに罠を複数仕掛けておきたいと思います。解除されることが前提の設置ですが……最終的に、この三人を分断できれば、私の勝ちです。こんなおいしそうな獲物を逃すことなんてできません。

 ────ガシャン!

 突然、《魔法使い》が罠にかかりました。【トラップサーチ】でチェックしたはずなのですが……。

「罠に特殊な結界魔法がかけてあるのよ。こればっかりは難しいわ」

 原因は結界魔法ですか……やりますね……。《魔法使い》は少々手こずっているようです。

 ────ガシャン!

 同じく罠を解除にいった《シーフ》も引っかかってしまいまいた。

「うまいところに置いてあるわね……この置き方は、素人じゃないわね」

《シーフ》は罠を絶賛していました。それだけレベルの高い罠の使い手ということなのでしょうか……。

 発見できる罠と発見できない罠をうまく利用して追跡者をハメる…………誘いに乗ってしまっていたのはこちらの方でした。

 三人の位置が遠かったため、こちらが罠にかかったことに気付いていないようです。ですが、念のために魔法の【キエール】で身を潜めておきます。

 このまま削られ続けると、複製体を失い、クールタイムで使えなくなってしまいます。この場は一度、後追いをやめて先回りすることにします。

 誘導する場所は、森の西にある隆起断層です。高さは約4メートルぐらいでしょうか。その上に、何かあると思わせることができれば、分断できる確率はあがるはずです。その後は、彼らのチームワークに期待しましょう。

 仕掛けた罠が、三人を首尾よく誘導してくれればいいのですが……。
しおりを挟む
感想 42

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

処理中です...