魔女集会で殺し合いましょう

マイきぃ

文字の大きさ
2 / 2

決着

しおりを挟む
 その時だ。絶対絶命の中、彩狐の体が突然光る。
「なんだこの光は……」

「あの光は……ハルマゲドンの光じゃああああああ!」
 突然ウイクドビッチが叫んだ。
 ハルマゲドンの光……本当にそうなのか!?

 彩狐はブロッケンを弾き飛ばし、睨み付けて一言放った。
「おい、おまえ……俺の初めてを奪おうだなんて、100年早い。いさぎよく、ここで散れ」
「ふおおおお……」

 彩狐はただ腕をかざすだけ。ブロッケンの体が浮く。浮いて浮いて、はるか上空へと飛ばされる。

「落ちて、ミンチになれ! サイキックフォール!」

 これは、魔法ではない。超能力の力だ。もちろん、この力をブロッケンは吸収することはできない。魔法ではないのだから……。

「うわあああああああああああああああああああああ!」
 ブロッケンは断末魔の悲鳴を上げて落ちてくる。勝利は確定した。

「ま……まってくれ~!」
 ウイクドビッチの叫び声が聞こえた。
「た、頼む! 殺さないでくれ! 負けでいい! わたしの……負けでいい!」

 それは、ただの命乞い。
 ブロッケンをあんな体にして、ただ、カードのためだけに利用していた。
 わたしはウイクドビッチのことをそう思っていた。

 ウイクドビッチはすぐに土下座をした。プライドもくそもない。
 その瞬間、勝利の鐘が竹村竹子側に鳴り響くのだった。

「だが、落ちてくるブロッケンの勢いは、止まることなくそのまま地面に激突する」

 ────グシャーーーーッ!

「ぶ……ブロッケエエエエエエエエエエエエエエエン」
 ウイクドビッチの悲痛な叫びがこだまする。

 彩狐はつまらなそうに話す。
「あそこで止めるのは、無理」

 別に、彩狐に非はない。これは、そういう戦いなのだ。
 もし、逆の立場だったら、彩狐がこういう目に遭っていたのだから。


 7枚目のラッキーカード。わたしは大会運営のところにカードを受け取りに行った。

「おめでとうございます。今年の覇者! 竹村竹子様! あなたには、このハッピーカードが授与されます!」
「ハッピーカード?」

「はい! 今年からラッキーカードが廃止になり、ハッピーカードになったことはご存知でしたか? ああ、ご存じじゃなかった? まあ、そういう人のために、ラッキーカードを粗品と交換しています。あちらで、ラッキーカード一枚につき、魔法のラブラブコスメ一個と交換できます! では、ハッピーカードをお受け取り下さい!」

 わたしがこのラッキーカードを集め始めたのは、たしか6年前。その時、最初のラッキーカードが発行された。
 どう考えてみても7枚そろうはずがない。

「これは……詐欺だろ……」

 わたしは、彩狐に命令を下した。この会場を滅ぼせ……と。

 彩狐の超能力は、重力崩壊をおこし、星ごとこの世界を吹き飛ばした。わたしは、彩狐の次元テレポートで、別の世界へ移住した。

 今は、彩狐と幸せに暮らしている。

END
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

婚約破棄から50年後

あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。 そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。

聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした

藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると 土地を蝕む邪気となって現れる。 それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。 派手な奇跡は起こらない。 けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。 ――その役目を、誰一人として理解しないまま。 奇跡が少なくなった。 役に立たない聖女はいらない。 そう言われ、私は静かに国を追放された。 もう、祈る理由はない。 邪気を生み出す原因に目を向けず、 後始末だけを押し付ける国を守る理由も。 聖女がいなくなった国で、 少しずつ異変が起こり始める。 けれど彼らは、最後まで気づかなかった。 私がなぜ祈らなくなったのかを。

あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?

水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが… 私が平民だとどこで知ったのですか?

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

義務ですもの。

あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。

さようなら、たったひとつの

あんど もあ
ファンタジー
メアリは、10年間婚約したディーゴから婚約解消される。 大人しく身を引いたメアリだが、ディーゴは翌日から寝込んでしまい…。

処理中です...