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決着
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その時だ。絶対絶命の中、彩狐の体が突然光る。
「なんだこの光は……」
「あの光は……ハルマゲドンの光じゃああああああ!」
突然ウイクドビッチが叫んだ。
ハルマゲドンの光……本当にそうなのか!?
彩狐はブロッケンを弾き飛ばし、睨み付けて一言放った。
「おい、おまえ……俺の初めてを奪おうだなんて、100年早い。いさぎよく、ここで散れ」
「ふおおおお……」
彩狐はただ腕をかざすだけ。ブロッケンの体が浮く。浮いて浮いて、はるか上空へと飛ばされる。
「落ちて、ミンチになれ! サイキックフォール!」
これは、魔法ではない。超能力の力だ。もちろん、この力をブロッケンは吸収することはできない。魔法ではないのだから……。
「うわあああああああああああああああああああああ!」
ブロッケンは断末魔の悲鳴を上げて落ちてくる。勝利は確定した。
「ま……まってくれ~!」
ウイクドビッチの叫び声が聞こえた。
「た、頼む! 殺さないでくれ! 負けでいい! わたしの……負けでいい!」
それは、ただの命乞い。
ブロッケンをあんな体にして、ただ、カードのためだけに利用していた。
わたしはウイクドビッチのことをそう思っていた。
ウイクドビッチはすぐに土下座をした。プライドもくそもない。
その瞬間、勝利の鐘が竹村竹子側に鳴り響くのだった。
「だが、落ちてくるブロッケンの勢いは、止まることなくそのまま地面に激突する」
────グシャーーーーッ!
「ぶ……ブロッケエエエエエエエエエエエエエエエン」
ウイクドビッチの悲痛な叫びがこだまする。
彩狐はつまらなそうに話す。
「あそこで止めるのは、無理」
別に、彩狐に非はない。これは、そういう戦いなのだ。
もし、逆の立場だったら、彩狐がこういう目に遭っていたのだから。
7枚目のラッキーカード。わたしは大会運営のところにカードを受け取りに行った。
「おめでとうございます。今年の覇者! 竹村竹子様! あなたには、このハッピーカードが授与されます!」
「ハッピーカード?」
「はい! 今年からラッキーカードが廃止になり、ハッピーカードになったことはご存知でしたか? ああ、ご存じじゃなかった? まあ、そういう人のために、ラッキーカードを粗品と交換しています。あちらで、ラッキーカード一枚につき、魔法のラブラブコスメ一個と交換できます! では、ハッピーカードをお受け取り下さい!」
わたしがこのラッキーカードを集め始めたのは、たしか6年前。その時、最初のラッキーカードが発行された。
どう考えてみても7枚そろうはずがない。
「これは……詐欺だろ……」
わたしは、彩狐に命令を下した。この会場を滅ぼせ……と。
彩狐の超能力は、重力崩壊をおこし、星ごとこの世界を吹き飛ばした。わたしは、彩狐の次元テレポートで、別の世界へ移住した。
今は、彩狐と幸せに暮らしている。
END
「なんだこの光は……」
「あの光は……ハルマゲドンの光じゃああああああ!」
突然ウイクドビッチが叫んだ。
ハルマゲドンの光……本当にそうなのか!?
彩狐はブロッケンを弾き飛ばし、睨み付けて一言放った。
「おい、おまえ……俺の初めてを奪おうだなんて、100年早い。いさぎよく、ここで散れ」
「ふおおおお……」
彩狐はただ腕をかざすだけ。ブロッケンの体が浮く。浮いて浮いて、はるか上空へと飛ばされる。
「落ちて、ミンチになれ! サイキックフォール!」
これは、魔法ではない。超能力の力だ。もちろん、この力をブロッケンは吸収することはできない。魔法ではないのだから……。
「うわあああああああああああああああああああああ!」
ブロッケンは断末魔の悲鳴を上げて落ちてくる。勝利は確定した。
「ま……まってくれ~!」
ウイクドビッチの叫び声が聞こえた。
「た、頼む! 殺さないでくれ! 負けでいい! わたしの……負けでいい!」
それは、ただの命乞い。
ブロッケンをあんな体にして、ただ、カードのためだけに利用していた。
わたしはウイクドビッチのことをそう思っていた。
ウイクドビッチはすぐに土下座をした。プライドもくそもない。
その瞬間、勝利の鐘が竹村竹子側に鳴り響くのだった。
「だが、落ちてくるブロッケンの勢いは、止まることなくそのまま地面に激突する」
────グシャーーーーッ!
「ぶ……ブロッケエエエエエエエエエエエエエエエン」
ウイクドビッチの悲痛な叫びがこだまする。
彩狐はつまらなそうに話す。
「あそこで止めるのは、無理」
別に、彩狐に非はない。これは、そういう戦いなのだ。
もし、逆の立場だったら、彩狐がこういう目に遭っていたのだから。
7枚目のラッキーカード。わたしは大会運営のところにカードを受け取りに行った。
「おめでとうございます。今年の覇者! 竹村竹子様! あなたには、このハッピーカードが授与されます!」
「ハッピーカード?」
「はい! 今年からラッキーカードが廃止になり、ハッピーカードになったことはご存知でしたか? ああ、ご存じじゃなかった? まあ、そういう人のために、ラッキーカードを粗品と交換しています。あちらで、ラッキーカード一枚につき、魔法のラブラブコスメ一個と交換できます! では、ハッピーカードをお受け取り下さい!」
わたしがこのラッキーカードを集め始めたのは、たしか6年前。その時、最初のラッキーカードが発行された。
どう考えてみても7枚そろうはずがない。
「これは……詐欺だろ……」
わたしは、彩狐に命令を下した。この会場を滅ぼせ……と。
彩狐の超能力は、重力崩壊をおこし、星ごとこの世界を吹き飛ばした。わたしは、彩狐の次元テレポートで、別の世界へ移住した。
今は、彩狐と幸せに暮らしている。
END
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