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第二章
1-27 霊装VS霊装
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シロはユニコーンの槍を構えた。そしてレイヤに矛先を向ける。
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レイヤがつぶやく。
「人型精霊か、どれほどの物か試してやる。かかってこい!」
「言われなくったって!」
俺はレイヤに向かって飛び込んだ。そして槍でレイヤを突いた。するとレイヤは盾で普通にガードした。
俺は次の手を考えようとした。だが、槍なんて殆ど使ったことがない。次の手が浮かばなかった。
前の戦闘は簡単に槍の攻撃が決まったので何も考える必要は無かったが、今回はそうはいかなそうだ。
とりあえず、俺は距離を取った。
「なかなかいい攻撃だ。さあ、次はどうくる?」
レイヤは俺の戦闘経験の無さを気付いていない。とりあえず、俺は時間稼ぎをしながら、作戦を立てることにした。
「ウイングビット」
俺はウイングビットを展開した。
羽を数枚飛ばし、相手に光線を放つ攻撃が出来る代物だ。
羽はレイヤに向かって飛んでいく。そして、あらゆる場所から鋭い光線を放つ。
レイヤは盾で光線を受けるが、全部は防ぎきれない。
「く、猪口才な!」
レイヤは怯んでいる。結構効いているようだ。
俺はこの攻撃と連携し、槍で突進し、叫んだ。
「ドリルスピアー!」
ユニコーンの角で出来たドリルのような槍は高速回転する。
レイヤはウイングビットの攻撃で手一杯になっていた。
俺はただ隙を突く。レイヤの赤いボディーにドリルスピアーが炸裂した。
攻撃が炸裂した瞬間、新しい技のイメージが、俺の頭の中に浮かんできた。
俺はただ、そのイメージどうりに叫ぶ。
「ドリルスプラッシュ!」
突きの連打! 連打! 連打! 連打! 連打!
槍が軽くなる。俺はその槍を連続で突き始める。
イメージの動きを現実に追うだけの簡単な作業で技が出た。
俺は、突きの連打でレイヤを滅多打ちにした。
「ぐはぁ! なんて力だ……。霊装シナージュじゃなかったら……」
レイヤは、圧倒的なダメージを受け、肩膝をついた。
攻撃は確実に効いている。俺は、自分の力を過小評価していたのかもしれない。
戦闘経験の無さは、この霊装が補ってくれている。なら、俺は安心して戦うまでだ。
肩膝を着いたレイヤは、俺を見て、謝る様に話しかけてきた。
「すまない……本気を出さなければならないのは私の方だったようだ。見せてあげよう、この霊装シナージュの本当の力を……」
そして、レイヤは叫んだ。
「魔導ブースト!」
レイヤの赤い霊装は輝きを増していく。オーバーヒートしている様な輝きを見せ、熱を出し始めた。
そして、霊装シナージュは形状を変え、放熱フィンのような物をむき出しにして霊装から出る熱を冷却し始めた。見るからにパワーアップした感じがある。
「これで私の能力は今までの三倍になった。本気でいかせてもらう!」
「三倍……だと……!」
俺は思わず叫んだ。
不安があった。この霊装ペガコーンは、その三倍と渡り合えるのか……。俺にとっては未知の領域だ。
考えてるまもなく、レイヤは動く。そして剣を振るい、切りかかる。
その瞬間、俺の羽が素早く反応した。オートガード機能といってもいいぐらいにレイヤの攻撃を、弾く、払う、受け止める。
だが、受け止める度に羽が散る。散った羽は再生するのだが、再生速度より多く羽を散らされたらどうなるんだろう……という考えも一瞬頭によぎった。しかし、まだまだ余裕がある。その考えは取り越し苦労だった。
レイヤは一度距離を取った。そして、剣を捨て、武装を変更する。ナギナタのような武器を装備した。
「いくぞ!」
レイヤはナギナタを回転させながら突進してきた。
俺は相変わらず、羽で受け止めるだけだ。
俺の羽はレイヤのナギナタを受け止めた。だが、レイヤはナギナタを回転させ続け、同じ場所を切りつけてきた。
突然、霊装ペガコーンから機械音声が発せられる。
[
ダメージ、リミットオーバー、デンジャー、デンジャー、デンジャー
]
俺はその声にびっくりして後ろに飛んだ。
その行動は正解だった。無敵の防御だと思っていた羽が切り裂かれていたのだ。攻撃を受けた場所から羽が大量にこぼれ落ちる。
「あぶなっ!」
間一髪だった。レイヤのナギナタが俺の首をかすめた。霊装部分に当たっただけだが、結構な衝撃だった。
俺の霊装への信頼度は少し揺らいだ。そして、能力ばかりに頼るのは危険と判断した。限界が分かっただけでも良しとしよう。
俺は槍を前面にだし、防戦一方になる事を避けることにした。とにかく手数だ。
接近戦は危険と感じた俺は、遠隔攻撃に切り替える。
「ウイングビット!」
俺は前回より多目に羽を展開した。そして、相手を近づけないようにして、ある事を試そうとした。
いわゆる溜め系の技だ。俺の槍は徐々に丸い光を溜め込んでいく。レイヤは羽の攻撃を凌ぐので手一杯だ。だが着実に羽を一枚づつ撃破してきている。
そして、限界までエネルギーが貯まり、それを放出する。
「スピアーブラスト」
槍から大きな光の弾がものすごい勢いで放出された。俺の体は反動で後ろに少しよろけた。
その攻撃的な光はレイヤに直撃した。
レイヤは悲鳴を上げる。
「ぐわああああぁぁぁぁ……」
「やったか!」
光の弾はレイヤを包み込み、収縮する。そして一気にはじけ飛んだ。
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レイヤがつぶやく。
「人型精霊か、どれほどの物か試してやる。かかってこい!」
「言われなくったって!」
俺はレイヤに向かって飛び込んだ。そして槍でレイヤを突いた。するとレイヤは盾で普通にガードした。
俺は次の手を考えようとした。だが、槍なんて殆ど使ったことがない。次の手が浮かばなかった。
前の戦闘は簡単に槍の攻撃が決まったので何も考える必要は無かったが、今回はそうはいかなそうだ。
とりあえず、俺は距離を取った。
「なかなかいい攻撃だ。さあ、次はどうくる?」
レイヤは俺の戦闘経験の無さを気付いていない。とりあえず、俺は時間稼ぎをしながら、作戦を立てることにした。
「ウイングビット」
俺はウイングビットを展開した。
羽を数枚飛ばし、相手に光線を放つ攻撃が出来る代物だ。
羽はレイヤに向かって飛んでいく。そして、あらゆる場所から鋭い光線を放つ。
レイヤは盾で光線を受けるが、全部は防ぎきれない。
「く、猪口才な!」
レイヤは怯んでいる。結構効いているようだ。
俺はこの攻撃と連携し、槍で突進し、叫んだ。
「ドリルスピアー!」
ユニコーンの角で出来たドリルのような槍は高速回転する。
レイヤはウイングビットの攻撃で手一杯になっていた。
俺はただ隙を突く。レイヤの赤いボディーにドリルスピアーが炸裂した。
攻撃が炸裂した瞬間、新しい技のイメージが、俺の頭の中に浮かんできた。
俺はただ、そのイメージどうりに叫ぶ。
「ドリルスプラッシュ!」
突きの連打! 連打! 連打! 連打! 連打!
槍が軽くなる。俺はその槍を連続で突き始める。
イメージの動きを現実に追うだけの簡単な作業で技が出た。
俺は、突きの連打でレイヤを滅多打ちにした。
「ぐはぁ! なんて力だ……。霊装シナージュじゃなかったら……」
レイヤは、圧倒的なダメージを受け、肩膝をついた。
攻撃は確実に効いている。俺は、自分の力を過小評価していたのかもしれない。
戦闘経験の無さは、この霊装が補ってくれている。なら、俺は安心して戦うまでだ。
肩膝を着いたレイヤは、俺を見て、謝る様に話しかけてきた。
「すまない……本気を出さなければならないのは私の方だったようだ。見せてあげよう、この霊装シナージュの本当の力を……」
そして、レイヤは叫んだ。
「魔導ブースト!」
レイヤの赤い霊装は輝きを増していく。オーバーヒートしている様な輝きを見せ、熱を出し始めた。
そして、霊装シナージュは形状を変え、放熱フィンのような物をむき出しにして霊装から出る熱を冷却し始めた。見るからにパワーアップした感じがある。
「これで私の能力は今までの三倍になった。本気でいかせてもらう!」
「三倍……だと……!」
俺は思わず叫んだ。
不安があった。この霊装ペガコーンは、その三倍と渡り合えるのか……。俺にとっては未知の領域だ。
考えてるまもなく、レイヤは動く。そして剣を振るい、切りかかる。
その瞬間、俺の羽が素早く反応した。オートガード機能といってもいいぐらいにレイヤの攻撃を、弾く、払う、受け止める。
だが、受け止める度に羽が散る。散った羽は再生するのだが、再生速度より多く羽を散らされたらどうなるんだろう……という考えも一瞬頭によぎった。しかし、まだまだ余裕がある。その考えは取り越し苦労だった。
レイヤは一度距離を取った。そして、剣を捨て、武装を変更する。ナギナタのような武器を装備した。
「いくぞ!」
レイヤはナギナタを回転させながら突進してきた。
俺は相変わらず、羽で受け止めるだけだ。
俺の羽はレイヤのナギナタを受け止めた。だが、レイヤはナギナタを回転させ続け、同じ場所を切りつけてきた。
突然、霊装ペガコーンから機械音声が発せられる。
[
ダメージ、リミットオーバー、デンジャー、デンジャー、デンジャー
]
俺はその声にびっくりして後ろに飛んだ。
その行動は正解だった。無敵の防御だと思っていた羽が切り裂かれていたのだ。攻撃を受けた場所から羽が大量にこぼれ落ちる。
「あぶなっ!」
間一髪だった。レイヤのナギナタが俺の首をかすめた。霊装部分に当たっただけだが、結構な衝撃だった。
俺の霊装への信頼度は少し揺らいだ。そして、能力ばかりに頼るのは危険と判断した。限界が分かっただけでも良しとしよう。
俺は槍を前面にだし、防戦一方になる事を避けることにした。とにかく手数だ。
接近戦は危険と感じた俺は、遠隔攻撃に切り替える。
「ウイングビット!」
俺は前回より多目に羽を展開した。そして、相手を近づけないようにして、ある事を試そうとした。
いわゆる溜め系の技だ。俺の槍は徐々に丸い光を溜め込んでいく。レイヤは羽の攻撃を凌ぐので手一杯だ。だが着実に羽を一枚づつ撃破してきている。
そして、限界までエネルギーが貯まり、それを放出する。
「スピアーブラスト」
槍から大きな光の弾がものすごい勢いで放出された。俺の体は反動で後ろに少しよろけた。
その攻撃的な光はレイヤに直撃した。
レイヤは悲鳴を上げる。
「ぐわああああぁぁぁぁ……」
「やったか!」
光の弾はレイヤを包み込み、収縮する。そして一気にはじけ飛んだ。
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