乙女ゲームか悪役令嬢転生ラノベの世界に転生?したようだが…

琳太

文字の大きさ
10 / 140
1章 どうやら転生したようだが

10話 隣の領地も1歩から

しおりを挟む
 
 
   待つことしばし。

   村長さんが結構大きな背負い袋を持ってイナミさんとやってきた。

「袋に小麦粉と何種類かの乾燥野菜を入れてある。結構重いが大丈夫かの?」

   16歳のボンキュッボンの美少女だがグレイブ振り回す体力も腕力もあります。村から離れればインベントリに入れるしね。

「大丈夫です、こう見えても冒険者になろうと鍛えていますから」

「エルさん、コレを。あまり日持ちがしませんので早めに使ってください」

   イナミさんが差し出したのは小さな壺。蓋を開けると茶色い粘土のような物が、もしやコレは生イースト!これがあればナンもどきからふっくらパンにレベルアップできるではないか。

「ありがとうございます、少ないのですが代金がわりに」

   マジックバックから角兎の毛皮と魔石(インベントリにあった小さい魔石も足してある)を渡す。小さな農村だから余裕はあまりないと思う、領主パパンの娘として領民に負担はかけられないのだよ。村長とイナミさん二人と多少押し合いながらも受け取ってもらった。

   ガルフさんが門を開けてくれたので背負い袋を持って出る。最後に三人に別れを言って歩き出すと静かに門がしまった。いつかレミーちゃんの元気な姿がみたいな。身分証手に入れたらお土産持って来ようかな。じゃあ次目指しますか。


   塔で1週間ボッチで過ごしたせいか、久しぶりの人間(イナミさん)に思わぬ肩入れをしてしまった衣瑠であった。



◇◇◇◇◇


   道中《エリアサーチ》で獲物を探しつつ移動する。アオ村を出たのは昼をとっくに回っていたが日暮れまで頑張って進んだ。

   獲物:角兎3匹、猪1匹、角豚2匹、食べれる野草、山菜、各種薬草、各種茸類。
何気に豊作だ、この辺りの土地は肥えているようで、季節も春というのがよかったのだろう。
   狩りながらなので大して進めなかった。明日はもう少し進もう。では早めに夜営準備しますか。

   街道脇の森の中で夜営に良さげな場所をさがす。今日は《風結界ウインドバリア》の他、《土結界アースバリア》で高さ2メートルの土壁も作って中に一人用テントを張った。インベントリにあったテントも魔道具です。魔力を流すと形状記憶よろしく勝手に広がる。
   ついでに認識阻害と気配消去の魔法もかけておくか、ひとり旅で見張りたてないからな。

   さて、イナミさんに貰った生イースト使ってパンをこねる。発酵に時間がかかるのでマジックバックバックに入れて明日の朝焼こう。生イーストはインベントリに入れると腐らないが増えない。悩みどころだ。《氷作成アイスメイク》で作った氷の箱に布で包んで今晩は入れておこう。獲物は全部解体して角豚とキノコと山菜使ってシチューを作る。ミルクがないのがさみしい。残りのナンもどきで夕食をすます。本日も美味しゅうございました。

   流石にお風呂は無理だ、何かいい魔法ないかな。光魔法の《浄化ピュリフィケイション》がある。通常は対アンデットに使う魔法だが、いつか読んだ転生系のネット小説で《浄化》で綺麗になったと言うのがあったので試しに使ってみよう。

「《浄化ピュリフィケイション》」

   白く淡い光が身体を包み込む、なんだか暖かくって気持ちがいい。あ、終わった、だいたい3秒くらいかな、見回すと服の汚れがなくなっている。身体も微妙にさっぱりした感じがする、コレは成功ではないだろうか。よし、お風呂の気持ちよさとは違うが野宿でコレはいい方でしょう。食器系もコレ使えるのかな?でも洗い物に《浄化ピュリフィケイション》まで使うのはちょっと気がひける。まあ、水魔法でできるし、寒くなったらお風呂の時みたいに水と火の合成魔法の《温湯ホットウオーター》で洗えばいい。さあ寝ましょう。





   朝です。あた~らし~い~あ~さがきま~した、きぼ~うのあ~さ~がきた~よ~♫

   顔を洗ったらパンを焼こう。丸く伸ばしてフライパンへ、柔らかいナンもどき(やや厚め)を焼き上がり次第インベントリへ、ホカホカで保存。魔道オーブンとかあったらパンを焼けるのにな。大きな街に行ったらさがしてみるか、流石にインベントリには無かった。角豚のお肉をスライスして塩胡椒で焼く、野草と一緒に柔らかナンもどきに挟んで昼用のサンドイッチにする。
   朝食は昨日のスープの残りと柔らかナンもどきに角豚炒めです。うまうま、合掌。

   では片付けのち出発、今日も狩りながら参りましょう。土結界は忘れずつぶします。

   今日の獲物:角兎5匹、角鹿1匹、角鼠3匹、しかし角鼠は食べる気しないので魔石だけとって後は森の栄養。食べれる野草、山菜、各種薬草、各種茸類。
   昨日から《エリアサーチ》使いっぱなしの所為か熟練度が上がり検索範囲が広がった。ヨシヨシ。
   では今日も夜営準備(以下略



   う~ん、もう朝か、2日目にしてテント暮らしに慣れて来たな。各種魔道具と、インベントリのおかげでかなり快適生活ですが何か?
   ちょっとゆっくりし過ぎか?ほとんど距離稼げてない。ある程度肉ゲットしたのでスピードアップしよう。通常徒歩だと隣のエイデ領まで5日、さらにそこから隣国ウェイシア王国まで馬車を使ったとして10日ほどかかる。
   冒険者登録するなら隣国まで行ってからの方がいいだろう。国内では偽名を使っていても見つかる可能性が高い。パパン優秀だし。
『旅に出ます、探さないでください』って置き手紙した………した?………あれ?したっけ?書こうとして後でって思って………
   ヤバい、忘れたよ、置き手紙。しかし今更戻るのも邪魔臭い。どうしよう、でも塔に幽閉して放ったらかしにされたんだから逃げたって仕方ないって思ってくれるよね。うん、ダイジョーブ、ダイジョーブ(棒読み)


   さて、移動速度を上げる方法はいくつかあるが、ここは自力より他力、とゆうことで。

【召喚魔法】行ってみよう!!
   学院で、と言うより乙女ゲームの中で【召喚獣バトル】がある。ミニダンジョンRPGゲームの中で倒した魔獣と契約し召喚獣とする。契約した召喚獣は普段どこでいるのか知らないが召喚するとやってきて、相手の召喚獣とたたかうのだ。どこぞのポケ◯ンバトルのようだ。
   エレーニアちゃんも何匹か契約しております。その中で移動に最適な魔獣さんをお呼びしよう。


「君に決めたっ!!《魔獣召喚サモン》!」

   君に決めたって呪文はないw言ってみたかっただけだから。



〈なんちゃってマップ〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2016.11.4歌の部分ご指摘いただきちょっと変更しました。コレで大丈夫かな?
しおりを挟む
感想 222

あなたにおすすめの小説

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!

ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」 ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。 「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」 そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。 (やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。 ※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う

ひなクラゲ
ファンタジー
 ここは乙女ゲームの世界  悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…  主人公と王子の幸せそうな笑顔で…  でも転生者であるモブは思う  きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)

ラララキヲ
ファンタジー
 乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。  ……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。  でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。 ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」  『見えない何か』に襲われるヒロインは──── ※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※ ※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※ ◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。 ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げてます。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!

水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。 ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。 しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。 ★ファンタジー小説大賞エントリー中です。 ※完結しました!

処理中です...