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4章 ダンジョンに行きます
14話 ドジっ娘属性の祟り?
しおりを挟む「申し訳ありません、彼女時々やらかすんですよね、当然14歳以下の冒険者登録についての資料も貰ってないですよね~」
気のせいかルイジさんの眼からハイライトが消えた。
「は、は、は……ふぅ。申し訳ありません。14歳以下10歳以上の仮登録の冒険者はランクアップ条件クリア後試験を申請して合格すれば昇級可能なんです」
「今…10歳以上と、言われました?アルカさんには12歳以上ってことでポーターを勧められたのですが……」
「はい、10歳以上ですね。そちらのポーターの彼は10歳ですか。誠に、誠に申し訳ございません。ダンジョンに入る為ポーター登録されたんですよね~」
はぁぁぁ、っと大きなため息をつくルイジさん。いやため息つきたいのこっちなんですけど。
「ここで登録はできないのでエオカ支部で登録の際に、こちらで受けた依頼達成分はカウントされる様にいたします。チームとしてダンジョンに入ったことが証明出来ますので。ただここに来るまでの間、チームメンバーの記載がエルさんのギルドカードにされていなかったのでチームメンバーとしての証明ができないんです。コレ、チーム登録したのもアルカですよね、はあぁぁぁ」
なんてこったぁぁぁ、あの語尾のばしエルフ、とんだドジっ娘属性だった。
ルイジさんはこの四季ダンジョン出張所の副所長らしく、エオカのギルマス宛に手紙を書いてくれることになりました。まあギルド職員のミスですから当然なんだけど。唯一の救いは
「僕も冒険ちゃになれるんだ」
「よかったな、ウリュ」
とウリュ君達が嬉しそうにしてることでしょうか。ヨヨヨ…
「とりあえず先に達成分の依頼料お渡ししますね。
ゴブリンジェネラルの討伐1体3000メル。
ワーキングアントの討伐、牙と攻殻20体分ので2万メル、牙のみ62体分で3万千メル。
ブルークロウラー糸袋込みが10体分で2万メル、触角のみが9体分で4500メル。
グリーンクロウラー糸袋込みが20体分で4万メル、触角のみが13体分で6500メル。
ゴールデンクロウラーの触角が1体分入ってましたので500メル。
ビッグモス1体分1000メル、ゴールデンビッグモスは羽込みで5000メルです。
合計130500メル、税金分引いて117450メルですね」
ルイジさんはトレーに大銀貨11枚、小銀貨7枚、大銅貨4枚小銅貨5枚を乗せる。
「申し訳ありませんがここで担当を代わります、私は手紙を用意しますので手続きが終わってもお待ちください」
いつの間にか後ろにいた女性職員と交代する。
「ここからはカーラが担当します。こちらはエルさんの新しいカードになります。内容に間違いがなければ魔力を流してください」
カーラさんが差し出したのは銀色のギルドカード。冒険者登録して一月で3枚目のカードだ。
名前:エル・年齢:16歳・性別:女
出身地:ディヴァン領、オルフェリア王国
職業:魔法剣士、冒険者
所属:ウェイシア王国、クロード領、エオカ支部
ランク:E
チーム:金色の翼/リーダー
チームメンバー
・アレクス(剣士)・ウリュ(ポーター)
賞罰:ー
魔力を流してからまたカーラさんに渡した。
「では新しい依頼達成の処理をしますね。こちらの依頼札ですね。クイーンハニービー、レッドセンチピード、フォーブレードマンティス、ゴブリンナイトですね」
カウンターの上にアレクス君と2人でクイーンハニービーの針とレッドセンチピードの牙37対、フォーブレードマンティスの鎌3本、ゴブリンナイトの耳6個を出した。これならそんなに時間がかからないし、全部Dランク依頼だ。
「はい、ではクイーンハニービー1匹5000メル、レッドセンチピード37匹分で8100メル、フォーブレードマンティスは鎌が3本ですので1万2千メル、ゴブリンナイト6匹分で6000メル、合計31100メル、1割引いて27990メルです」
お金を受け取りカードを受け取った。
「ルイジ副所長の指示で応接室に案内するよう言われてます、こちらにどうぞ」
カーラさんに2階の部屋に案内され、ソファに座って待つ。
「今のうちに依頼金渡しておくね」
2人に14360メルづつ渡した。
「マジックポーチでもこんなにたくさん入れておくの心配になるなぁ」
「ちょうだね、オネエちゃんに預かってほちいな」
「そうねじゃあ貯金袋と通帳を作りましょう」
「貯金袋?」
「通帳?」
通帳と言うか小遣い帳だな。
「いくら預けていくら出したのかちゃんとノートにかいておくの、あといくら残ってるとかノートをみればわかるでしょう。エオカに戻ったら買いに行きましょう」
「「うん」」
コンコンコン
「お待たせしました。みなさん」
ルイジさんが部屋に入ってきて向かい側の椅子に座った。
「こちらが依頼達成の証明書になります。詳細については速文でも知らせていますので」
差し出された手紙を受け取りマジックバックの方にしまう。
「あと、春階層をクリアされたってことですが、もしかして手続きがまだな物残ってるんじゃないですか、あればここで手続きしましょうか?」
「結構量がありますがいいですか?」
「ではこちらに」
と、案内されたのは昨日ラッシュさんに連れてこられた部屋だった。そこに残りのトレントの鼻枝28本、レッサースパイダーの牙8対と糸袋8個、ポイズンタランチュラの牙14対と毒袋14個、ビッグマンティスの鎌18対を出した。
「では査定結果はエオカから戻られた時でよろしいですか」
ルイジさんは1番の木札を差し出した。
「多分こちらに戻ってくるのは3日後くらいになるんですが」
「ではエオカ支部で受け取れるようにしておきます。明日以降でギルドハウスによってください。本当に申し訳ありませんでした」
ルイジさんに見送られギルドを後にする。予定より随分遅くなってしまった。レイディを迎えに行きダンジョン村を後にする。従魔の首輪は邪魔くさいのでエオカを出るまでそのままにする。きけばエオカ用なので4つのダンジョン村とエオカなら何処でも返せると言うことだった。
門を出てすぐにレイディにまたがり、ういきゃんふらい~
あっという間に到着ですね。4日ぶりのエオカは何も変わってません。先に厩舎と宿をとってお昼ご飯にしよう。レイディには角兎肉、今日はゆっくり休んでてもらう。
部屋はアレクス君が「別でとろう」と言った時、私のショック顔を見てウリュ君が「前と同ぢで」と言ってくれた。
ううう、ウリュ君マジ天使。
「もう、エル姉、しかたねーなぁ」
とほんのり頬を赤くしてニカって笑うアレクス君がまた……
「じゃあ、お昼ご飯肉で!」
はい、肉で買収されるアレクスが可愛いです。もう、ギルド宿一階の食堂は卒業ですね。厩舎の職員にオススメのお店を尋ねたら『金牛亭』と言う食堂のお肉料理が美味しいそうです。
お昼には少し早いので席に余裕がありました。壁面に手書きのメニューが並んでます。店員のお姉さんにオススメを確認。
「日替わりは角黒毛和牛のハンバーグ、冒険者に人気は金牛スペシャル定食だけど「オレそれがいい」…大人でも量が多いかもよ?」
食べきれないかもと心配してくれるお姉さん、しかし彼はきっと、いや絶対大丈夫だろう。
「じゃあスペシャル1つと私は日替わりで、ウリュ君は?」
「僕も日替わりで」
「で、お願いします」
「パンとライスどちらにします?」
「ライスでっ」
「私もライスでお願いします」
「僕パンでお願いちまちゅ」
「あと、お水をピッチャーでください」
「はい、しばらくお待ちください」
ウキウキなアレクス君が可愛いです。ウリュ君と顔を見合わせクスリと笑う。こんな時間がたのしくて、今頃学園に戻っていたら味わえなかったと思うと、本当出奔してよかったとしみじみ思う。
嵐はまだ来ない……
まだね……
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