123 / 140
6章 女神祭に行こう
35話 2度目の祭り最終日
しおりを挟む
2017.09.05【編集】
35話と35.5話合体しました。ページ数減ってますのでご注意ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日の祭りは宿のベランダからおとなしく眺めていました。
昨日はウリュ君とコカトリスの肉冠(トサカ)と肉垂を切り落としゴリゴリ潰して……まあ薬にするまで何段階も工程があるんですが、そこの説明はいいでしょう。
無事【石化解除ポーション】完成したのですが、薬を小分けする小瓶がないのでどこか他の街で購入するまでツボでインベントリに収納です。インベントリ劣化しないから助かります。初級ヒールポーションの50倍くらいのお値段で売れるんですがまあお金はそこそこあるんで、小瓶を購入したらアレクス君とウリュ君のポーションセットに仲間入りです。
アレクス君は結構頑張った。
「ムムム、むぅ…」
と、唸りながら頑張ってた。最初の頃の《魔力感知》の練習思い出すわ。
これから毎日朝と夜に《魔力操作》の訓練をすることと、常に《魔力纏い》をすることで魔力総量をあげる。
《身体強化》常に発動するといい魔力総量上げになるんだけどアレクス君はまだ微妙なコントロールができないからドアを開けようとして壊したりしそうなので、却下。
ん?こっち見た?気のせいか。
今ちょうど宿の前の大通りを山車が通過していきます。皇王様がベールをつけて一番上段に座っていました。
山車の一番上って高さ的に2階なのでよく見えるんですがベール越しなのでよくわからない。
まあ、見たからなんだってことだけど。
アイドルのコンサートでステージから視線が向くと『今私と眼があったわ』『私に手を振ってくれた』とか言う痛いファンみたいでやだ。うん、こっち見てない、気のせい気のせい。
ウリュ君がなぜか山車の一番上を睨みつけている。
背後から両頬をむにゅっとつまんで見た。や、やわやわです。
「ナニ、ちゅるんでちゅか」
むにむにむに…
「お、オネーひゃん?」
「そんな怖い顔しない。ウリュ君は笑顔が似合うの」
「うう…、わかりまひたかや、ほっへはにゃひてくだひゃい」
「そう(もっと触ってたいけど)お昼まで時間があるし一緒にお菓子でも作る?」
「うん」
「オレも!」
アレクス君も手をあげる。
「じゃあ、部屋に戻って……ロッテ嬢?」
「わたくしも、お菓子を作るところが見たいですわ。
いえ、見るだけじゃなく
そう、お手伝い
お手伝いがしたいんですの、エルさん」
わかりました。食べたいんですねロッテ嬢。
「すみません、エルさん。差し支えなければこちらで作ってもらってもよろしいでしょうか」
トーナさんがそういいながら頭を下げてきた。
ではクレープなど作って見ましょうか。フルーツとか自分で乗せて巻いてってできるから。
あれ?それじゃあ作り置きじゃなくてその場で食べることになるか?
私がクレープの生地を作っている間に、ロッテ嬢にはトーナさん監修の元、フルーツのカットをお願いした。
苺にブルーベリー、桃にオレンジにマンゴー。エオカには四季ダンジョン産のフルーツがいっぱい売られていたのでインベントリに買い置きしてあったのだ。
ロッテ嬢はボールでじゃぶじゃぶ水洗いをしたのち、ヘタをとったり皮をむいたりしている。
まあ、時々つまみ食いするのは大目に見ましょう。
アレクス君にはクリームを泡だててもらう。《魔力操作》で身体に魔力を循環させつつかき混ぜるように指示しました。
ウリュ君はボールを支える係。最近氷魔法も使えそうな感じなのでボールをもう一回り大きい水を入れたボールに重ね、その水の温度を下げ氷を作るように、間違ってもクリーム凍らせないように。
食と勉強を兼ねた、これぞ食育!え?違う?まあいいの、別に。
では私は魔導コンロを取り出しクレープ生地を焼いていく。バターをフライパンに載せるとジュワッと溶けて香りが広がる。
クレープ生地は片面焼きでいいでしょう。両面焼く人もいるのかな。
生地を流し込み、おたまの底で広げていくと綺麗に薄焼きのクレープ生地が出来上がる。ついでに肉や野菜のクレープも作れるよう大目に焼き上げるかな。
クレープ生地の焼きをトーナさんと交代しクレープの包みをそれぞれ自分たちでやってもらう。
インベントリから紙束を出す。A4くらいの紙は実は手紙用の上質なものでクレープの包み紙にはもったいないけど他に良さそうなものがなかった。
ホイップしたクリームは絞り出し袋(何かの胃袋とかで作られている)にセット済み。
紙の上に生地を広げ真ん中から上の45度くらいの三角形に好みのフルーツを並べる。
「……ロッテ嬢、載せすぎです。それじゃあ溢れますよ」
生地の上にこんもり積み上げられるフルーツ。
「だって、どのフルーツも美味しそうですもの。
せっかくたくさん種類がありますのに
全部味わって見たいと思いませんか
思いますわよね」
そうアレクス君を見ると、ここにもご同類がいた。
「何も一枚に全部載せなくとも、分ければいいじゃないですか」
はっと息をのむロッテ嬢とアレクス君。
「「二つ作っても」よろしくて?」いいの?」
好きなだけ作りなさいな。ただし、一度に食べていいとは言ってませんよ、言ってませんからね。
そして出来上がった数々のクレープ。案の定3時のお茶まで待てるはずもなく、昼食の一品になりました。
ウィルさんたちにはレタスやキュウリと甘辛く味付けした角牛の薄切り肉を巻いたものを用意しましたが、当然肉スキーはそれも食べましたよ。
肉スキー、二人と一匹に増えました。
そしてなぜか3時のお茶の時間もクレープでした。
おかしいな、生地30枚くらい焼いたのに残ってない。
マジェスティハニーゼリーとかジャムとか出さなくてよかったよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そろそろ出発?
同時進行で書いてると、どちらかの筆が進むともう片方の進みがかなり悪くなるのは仕方ないことなんでしょうかね?
35話と35.5話合体しました。ページ数減ってますのでご注意ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日の祭りは宿のベランダからおとなしく眺めていました。
昨日はウリュ君とコカトリスの肉冠(トサカ)と肉垂を切り落としゴリゴリ潰して……まあ薬にするまで何段階も工程があるんですが、そこの説明はいいでしょう。
無事【石化解除ポーション】完成したのですが、薬を小分けする小瓶がないのでどこか他の街で購入するまでツボでインベントリに収納です。インベントリ劣化しないから助かります。初級ヒールポーションの50倍くらいのお値段で売れるんですがまあお金はそこそこあるんで、小瓶を購入したらアレクス君とウリュ君のポーションセットに仲間入りです。
アレクス君は結構頑張った。
「ムムム、むぅ…」
と、唸りながら頑張ってた。最初の頃の《魔力感知》の練習思い出すわ。
これから毎日朝と夜に《魔力操作》の訓練をすることと、常に《魔力纏い》をすることで魔力総量をあげる。
《身体強化》常に発動するといい魔力総量上げになるんだけどアレクス君はまだ微妙なコントロールができないからドアを開けようとして壊したりしそうなので、却下。
ん?こっち見た?気のせいか。
今ちょうど宿の前の大通りを山車が通過していきます。皇王様がベールをつけて一番上段に座っていました。
山車の一番上って高さ的に2階なのでよく見えるんですがベール越しなのでよくわからない。
まあ、見たからなんだってことだけど。
アイドルのコンサートでステージから視線が向くと『今私と眼があったわ』『私に手を振ってくれた』とか言う痛いファンみたいでやだ。うん、こっち見てない、気のせい気のせい。
ウリュ君がなぜか山車の一番上を睨みつけている。
背後から両頬をむにゅっとつまんで見た。や、やわやわです。
「ナニ、ちゅるんでちゅか」
むにむにむに…
「お、オネーひゃん?」
「そんな怖い顔しない。ウリュ君は笑顔が似合うの」
「うう…、わかりまひたかや、ほっへはにゃひてくだひゃい」
「そう(もっと触ってたいけど)お昼まで時間があるし一緒にお菓子でも作る?」
「うん」
「オレも!」
アレクス君も手をあげる。
「じゃあ、部屋に戻って……ロッテ嬢?」
「わたくしも、お菓子を作るところが見たいですわ。
いえ、見るだけじゃなく
そう、お手伝い
お手伝いがしたいんですの、エルさん」
わかりました。食べたいんですねロッテ嬢。
「すみません、エルさん。差し支えなければこちらで作ってもらってもよろしいでしょうか」
トーナさんがそういいながら頭を下げてきた。
ではクレープなど作って見ましょうか。フルーツとか自分で乗せて巻いてってできるから。
あれ?それじゃあ作り置きじゃなくてその場で食べることになるか?
私がクレープの生地を作っている間に、ロッテ嬢にはトーナさん監修の元、フルーツのカットをお願いした。
苺にブルーベリー、桃にオレンジにマンゴー。エオカには四季ダンジョン産のフルーツがいっぱい売られていたのでインベントリに買い置きしてあったのだ。
ロッテ嬢はボールでじゃぶじゃぶ水洗いをしたのち、ヘタをとったり皮をむいたりしている。
まあ、時々つまみ食いするのは大目に見ましょう。
アレクス君にはクリームを泡だててもらう。《魔力操作》で身体に魔力を循環させつつかき混ぜるように指示しました。
ウリュ君はボールを支える係。最近氷魔法も使えそうな感じなのでボールをもう一回り大きい水を入れたボールに重ね、その水の温度を下げ氷を作るように、間違ってもクリーム凍らせないように。
食と勉強を兼ねた、これぞ食育!え?違う?まあいいの、別に。
では私は魔導コンロを取り出しクレープ生地を焼いていく。バターをフライパンに載せるとジュワッと溶けて香りが広がる。
クレープ生地は片面焼きでいいでしょう。両面焼く人もいるのかな。
生地を流し込み、おたまの底で広げていくと綺麗に薄焼きのクレープ生地が出来上がる。ついでに肉や野菜のクレープも作れるよう大目に焼き上げるかな。
クレープ生地の焼きをトーナさんと交代しクレープの包みをそれぞれ自分たちでやってもらう。
インベントリから紙束を出す。A4くらいの紙は実は手紙用の上質なものでクレープの包み紙にはもったいないけど他に良さそうなものがなかった。
ホイップしたクリームは絞り出し袋(何かの胃袋とかで作られている)にセット済み。
紙の上に生地を広げ真ん中から上の45度くらいの三角形に好みのフルーツを並べる。
「……ロッテ嬢、載せすぎです。それじゃあ溢れますよ」
生地の上にこんもり積み上げられるフルーツ。
「だって、どのフルーツも美味しそうですもの。
せっかくたくさん種類がありますのに
全部味わって見たいと思いませんか
思いますわよね」
そうアレクス君を見ると、ここにもご同類がいた。
「何も一枚に全部載せなくとも、分ければいいじゃないですか」
はっと息をのむロッテ嬢とアレクス君。
「「二つ作っても」よろしくて?」いいの?」
好きなだけ作りなさいな。ただし、一度に食べていいとは言ってませんよ、言ってませんからね。
そして出来上がった数々のクレープ。案の定3時のお茶まで待てるはずもなく、昼食の一品になりました。
ウィルさんたちにはレタスやキュウリと甘辛く味付けした角牛の薄切り肉を巻いたものを用意しましたが、当然肉スキーはそれも食べましたよ。
肉スキー、二人と一匹に増えました。
そしてなぜか3時のお茶の時間もクレープでした。
おかしいな、生地30枚くらい焼いたのに残ってない。
マジェスティハニーゼリーとかジャムとか出さなくてよかったよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そろそろ出発?
同時進行で書いてると、どちらかの筆が進むともう片方の進みがかなり悪くなるのは仕方ないことなんでしょうかね?
0
あなたにおすすめの小説
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)
ラララキヲ
ファンタジー
乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。
……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。
でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。
ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」
『見えない何か』に襲われるヒロインは────
※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※
※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※
◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる