乙女ゲームか悪役令嬢転生ラノベの世界に転生?したようだが…

琳太

文字の大きさ
139 / 140
7章

12話 予定は未定

しおりを挟む
長らくご無沙汰しております。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 先に戻っていいか、ギルマスに尋ねてみた。
 じゃあホマに一足先に戻って、無事救出できたことを伝えるよう頼まれた。

 私とウリュ君はレイディに、アレクス君はミニアに乗ってホマに戻る。
 まず冒険者ギルドに報告、ストーンゴーレムを倒し、閉じ込められた人々を無事救出、程なく戻ってくるだろうと。
 その後商業ギルドにも報告して、宿泊の延長手続きをした。今日中に片付かないだろう。
 少し遅くなったがお昼ご飯にするかな。メニューはミネストローネスープとホットドック、サラダ。
 ウリュ君もお手伝いしてくれるということなのでサラダとホットドック作りを頼んだ。アレクス君はねぇ、自分のホットドックにソーセージばっかり挟むからダメです。下に炒めた野菜も挟まないと。

 そんなこんなで昼食を済ませた頃、外の騒がしさが部屋の中にいても聞こえてきた。

「みんな戻ってきたのかな」

 食後に冒険者ギルドの資料室でも覗こうかと思ったけど、この騒がしさではゆっくり調べ物はできそうにない。
 商業ギルドのマスターも戻ってきてるだろうが、あんなことの後だし、こっちも『資料の閲覧許可ください』とは言い出しにくい。

「とりあえず、部屋で勉強してるかな。レイディの様子見てくるから自由にしてて」

 ウリュ君は早速テーブルに本を出して読み始めた。
 
 厩舎に行くと、昨日の少年がいたのでレイディのご飯を渡す。敷き藁が新しいものに変わってたので、今日も小銀貨をお駄賃にあげた。これでレイディは快適に過ごせるだろう。
 部屋に戻ろうとすると受付で呼び止められた。

「冒険者ギルドのマスターから緊急依頼の報奨金の支払いが明日以降になるので、明日冒険者ギルドの方に顔を出して欲しいとのことです」

 明日以降とな? 明日じゃない可能性があるってことか。うーんどうしよ?
 まあ、明日になればわかるし、今考えても仕方ないよね。

 結局、その日はアレクス君たちととポーション作りをしました。出来上がったポーションは明日売りに行って、また瓶を買ってこよう。

   ちなみに、ギルドの食堂からは、喧騒が聞こえる。冒険者達がすんなり片付いた緊急依頼の打ち上げでドンチャン騒ぎをしているようだ。一つの建物だから響くなあ。けっこう遅くまで騒がしかった。





 翌朝、サラダとスープ、サンドイッチの簡単な食事をすませ、受付に行く。
 資料の閲覧許可がもらえるかどうか確認した。

「あ、あなた方は」

 受付のお姉さんと話していると後ろから声をかけられた。茶色のハーフマントの片側をめくり何か書類のようなものを抱えた、ややくたびれた感じの中年男性。

「助けていただきありがとうございます。ポーション、本当に助かりました」

 深々と礼をしたせいで、持っていた書類がいくつか落ちる。

「あわわ」

 慌てる男性に変わり、ウリュ君とアレクス君が拾って差し出す。誰だっけ? あ、昨日商業ギルドマスターと一緒にいた職員さんのうちの1人か。

「皆さんは、商業ギルドこちらに、何かご用がお有りなんですか?」

「私たち、商人でもありますので、こちらで宿をとってます」

 一応、商人ギルドカードを見せた。

「ええ、そうなんですか? じゃあ昨日のポーションは売り物だったんじゃあ」

「まあ、でも下ろす先のないものでしたし、使用期限の短いものでしたから」

「主任、こちらの方は資料室の利用をご希望されておられます」

 私たちの会話に受付のお姉さんが割って入る。受付前でやり取りされると邪魔だよね。

「え、そうなんですか。じゃあこちらにマスターに話を通しますので」

 主任さんだったのね。二階に案内されたのでみんなで後ろをついて行った。

「私はここ、商業ギルドホマ支部の主任をしています、レクオと申します。あ、こちらに」

 連れてこられたのは割と立派な扉の前。レクオさんがノックをすると入室許可の返事があり、扉を開けた。

「マスター。昨日の冒険者チームの方をお連れしました。商人ギルドにも所属されているそうですよ」

「君たちはポーションの、よくきてくれた、ささ座ってくれ」

「どうも、冒険者チーム【金色の翼】のリーダーで【エルドール商会】会頭のエルと言います。こちらはうちのメンバーの」
「アレクスです」
「ウリュでちゅ」

 私に続いて挨拶する2人。貴族相手ではないのでぺこりと頭を下げる。

「【エルドール商会】、はて、どこかで……」
「マスター、エオカといえば、トレントの」
「そうか、トレントやジャイアントシルバーゴーレムの素材を持ち込んだ……君らがそうか」

 あれ、こんなところまで情報流れてるの? 早くない? ていうか商業ギルドに秘守義務とか、個人情報保護とかないのか?






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 言い訳をちょっと。
 小説大賞が終わった後、リン太のもう一方の作品『異世界召喚、神様に加護2人貰いました』がありがたいことに入賞しまして、そしてその後にくる書籍化のお話。
 書籍化作業に伴い設定の見直しやらなんやらで随分時間をとられたのですが、「書籍化するなら続き書かねば」と、頑張ってネタ練ってるうちに、こっちのネタ忘れてしまいました。
 考えてた分をまだメモにもおこしてなかったのが不味かったです。
 おまけに2作品の設定となろうに書いてるこの作品の並行世界バージョンの設定も加わり頭の中でこんがらがってわけわかんなくなってしまいました。
 書籍化作業がひと段落ついて、エタッてるいくつかの作品にようやく手をつけられるようになりました。
 ゆっくりペースですがお付き合いくださると嬉しいです。
 そういえば誤字修正もほったらかしてるなぁ……
しおりを挟む
感想 222

あなたにおすすめの小説

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!

ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」 ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。 「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」 そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。 (やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。 ※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う

ひなクラゲ
ファンタジー
 ここは乙女ゲームの世界  悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…  主人公と王子の幸せそうな笑顔で…  でも転生者であるモブは思う  きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)

ラララキヲ
ファンタジー
 乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。  ……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。  でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。 ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」  『見えない何か』に襲われるヒロインは──── ※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※ ※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※ ◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。 ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げてます。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!

水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。 ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。 しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。 ★ファンタジー小説大賞エントリー中です。 ※完結しました!

処理中です...