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第1話 天才ゲーマー伊頼ルイ
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カチャカチャ カチャカチャ
「うっ、・・おぅあっ・・・ていやっ!」
兄の変な叫び声が一階のリビングから聞こえてくる。
「はぁぁぁ。」
思わずため息も漏れるわ。たかがゲームにこんなにもお熱な兄って一体・・・。
今私がいるのは二階の私の部屋。おなかがすいたから部屋を出てご飯を食べようと思ってたんだけど。兄の叫び声を聞いて、頭を抱える。恥ずかしいったらありゃしない。と、口では言うけど・・・。
「おっ、ルイ!このステージやってくれないか?」
降りてきた私に気づいたのか兄が声をかけてきて、さらに私にステージをクリアせよという。
「仕方ないなぁ。」
コントローラを受け取り画面に集中する。
数分後・・・
「ふぃー。勝った。」
そう、私は天才ゲーマー、伊頼ルイ。私に勝てない敵などいない。つまり、私は一度も負けたことがない。
「す、すげぇ。」
兄も驚きの声をあげる。
ちなみにどうして天才ゲーマーになったかというと。
◆ ◆ ◆
私はあまり積極的な方ではなかった。小学校、中学校では幼馴染みのれいながいたのだけれど、そのれいなが「ゲームでもやって息抜きでもしなよ。」と言われたことだ。兄がゲームを持っていたし、れいなからも言われたらやるしかない。元々、得意なことなどなかった私だし、ゲームなんかしても、意味なんかないと思うんだけど、なんて気持ちもあったけどね。
それでやってみたら結構うまくて、今では天才ゲーマー。というわけ。ゲーム大会では毎回優勝だし。
◆ ◆ ◆
そしたら、急に兄が、
「なあ、このゲームの攻略法教えてくれよー。」
なんて言い出した。
ゲームの知識だってたくさんある。学校の成績もそこそこだし、結構いけてるでしょ?ただ、1つだけ問題がある。顔がいたって平凡なのだ。悪くはないけど、よくもない。まあ、ブスでないよりかはましだけどね。
「なあ、聞いてるか?」
はっ!いけない、いけない。我を忘れるところだった。
「いくら払う?」
ふふ、おこずかいが少ないからね。ちょっと絞らせてもらうよ。・・・これは商売だからね、犯罪じゃないからね!
「五百円。」
うーん、もう一声ほしいな。
「二千円、で手をうとう。」
商売の基本は、高めからどんどん落としていく。だから初めは値段を高めにして、予定の金額まで下げる。これもゲームの知識。商売ゲームがあったんだよね。
「高い。少し下げてくれ。」
やっぱりね。そう来ると思ってた。
「千五百円。」
考えてる。もう少しで落とせるな。
「あと少し、下げてくれ。」
「じゃあ、千円。これ以上は下げないからね。」
千円、これが今日の目標価格。
「わかった。千円で手をうとう。」
落ちた!!このゲームも勝った!!うーん、この快感。たまらないね~。
私があまりにもニコニコしすぎたかな?兄がジト目でみてきた。
「はめたな。」
ば、ばれた。てへっと、舌を出す。いわゆるてへぺろっである。
「でも、千円払ってもらうからね!」
兄はしぶしぶ千円札を財布から取り出して私に渡してくれた。
「よし、教えてあげる。」
だから、約束通り、私もゲームの攻略法を教えてあげた。兄は満面の笑みを浮かべてテレビの前にいった。
次の日・・・
私がゲームをしようとしたら見かけないカセットがあった。
「お兄、こんなカセット持ってた?」
私は後ろにいた兄にたずねる。
「知らねーぞ、そんなカセット。」
ふーん、まあ、いいや。やってみよう。
なれた手つきでゲームの電源をいれるとその、謎のカセットを起動させた。
突然視界が暗くなり、真っ暗になった頃にはルイの意識はなかった。
あとがき
一回天才ゲーマーについて書いてみたかったんですよー。伊頼ルイ、結構いい名前思いついた!と思っているのは私だけでしょうか?一様断っておきますが、これは転生ものではありません。異界(リアルゲーム)のことです。ややこしくてすみません。
これから、頑張ってかいていきたいと思います。よろしくお願いします。
「うっ、・・おぅあっ・・・ていやっ!」
兄の変な叫び声が一階のリビングから聞こえてくる。
「はぁぁぁ。」
思わずため息も漏れるわ。たかがゲームにこんなにもお熱な兄って一体・・・。
今私がいるのは二階の私の部屋。おなかがすいたから部屋を出てご飯を食べようと思ってたんだけど。兄の叫び声を聞いて、頭を抱える。恥ずかしいったらありゃしない。と、口では言うけど・・・。
「おっ、ルイ!このステージやってくれないか?」
降りてきた私に気づいたのか兄が声をかけてきて、さらに私にステージをクリアせよという。
「仕方ないなぁ。」
コントローラを受け取り画面に集中する。
数分後・・・
「ふぃー。勝った。」
そう、私は天才ゲーマー、伊頼ルイ。私に勝てない敵などいない。つまり、私は一度も負けたことがない。
「す、すげぇ。」
兄も驚きの声をあげる。
ちなみにどうして天才ゲーマーになったかというと。
◆ ◆ ◆
私はあまり積極的な方ではなかった。小学校、中学校では幼馴染みのれいながいたのだけれど、そのれいなが「ゲームでもやって息抜きでもしなよ。」と言われたことだ。兄がゲームを持っていたし、れいなからも言われたらやるしかない。元々、得意なことなどなかった私だし、ゲームなんかしても、意味なんかないと思うんだけど、なんて気持ちもあったけどね。
それでやってみたら結構うまくて、今では天才ゲーマー。というわけ。ゲーム大会では毎回優勝だし。
◆ ◆ ◆
そしたら、急に兄が、
「なあ、このゲームの攻略法教えてくれよー。」
なんて言い出した。
ゲームの知識だってたくさんある。学校の成績もそこそこだし、結構いけてるでしょ?ただ、1つだけ問題がある。顔がいたって平凡なのだ。悪くはないけど、よくもない。まあ、ブスでないよりかはましだけどね。
「なあ、聞いてるか?」
はっ!いけない、いけない。我を忘れるところだった。
「いくら払う?」
ふふ、おこずかいが少ないからね。ちょっと絞らせてもらうよ。・・・これは商売だからね、犯罪じゃないからね!
「五百円。」
うーん、もう一声ほしいな。
「二千円、で手をうとう。」
商売の基本は、高めからどんどん落としていく。だから初めは値段を高めにして、予定の金額まで下げる。これもゲームの知識。商売ゲームがあったんだよね。
「高い。少し下げてくれ。」
やっぱりね。そう来ると思ってた。
「千五百円。」
考えてる。もう少しで落とせるな。
「あと少し、下げてくれ。」
「じゃあ、千円。これ以上は下げないからね。」
千円、これが今日の目標価格。
「わかった。千円で手をうとう。」
落ちた!!このゲームも勝った!!うーん、この快感。たまらないね~。
私があまりにもニコニコしすぎたかな?兄がジト目でみてきた。
「はめたな。」
ば、ばれた。てへっと、舌を出す。いわゆるてへぺろっである。
「でも、千円払ってもらうからね!」
兄はしぶしぶ千円札を財布から取り出して私に渡してくれた。
「よし、教えてあげる。」
だから、約束通り、私もゲームの攻略法を教えてあげた。兄は満面の笑みを浮かべてテレビの前にいった。
次の日・・・
私がゲームをしようとしたら見かけないカセットがあった。
「お兄、こんなカセット持ってた?」
私は後ろにいた兄にたずねる。
「知らねーぞ、そんなカセット。」
ふーん、まあ、いいや。やってみよう。
なれた手つきでゲームの電源をいれるとその、謎のカセットを起動させた。
突然視界が暗くなり、真っ暗になった頃にはルイの意識はなかった。
あとがき
一回天才ゲーマーについて書いてみたかったんですよー。伊頼ルイ、結構いい名前思いついた!と思っているのは私だけでしょうか?一様断っておきますが、これは転生ものではありません。異界(リアルゲーム)のことです。ややこしくてすみません。
これから、頑張ってかいていきたいと思います。よろしくお願いします。
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