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自分の作品に対する批判的意見に対しては

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 以前、私は妊活に関する作品を書き(現在は『官能小説 エッチな妊活講座』として書籍化し、記事そのものは削除しておりますが)、それに関して、実際に妊活経験のある男性から「もっとこういう書き方をしたほうが良いのでは」と具体的なアドバイスを頂いたことがありました。

 私はとても頑固な性格でして、そのとき、そのご意見に対して、瞬間的に言い訳めいた自分の主張の書き込み、しかし、そのコメントを書いたことが恥ずかしくなったのと、時間が経つにつれて、その方のおっしゃるとおりだという気持ちが強くなり、すぐに削除して、その方にお礼の言葉を返信しました。

 するとその方は私に様々なありがたいアドバイスをくださいました。

 それからしばらく経って、ある本を読んでいたときのことです。

 こんな言葉が出てきました。

「ビジネスの世界では言い訳は百害あって一利なし。

 言い訳するクセがついてしまっている人は早く改善すべき。

 実は言い訳する心理の奥底には自分は人から絶対に批判されたくないという、かなり傲慢な感覚が潜んでいることが多い」

(参考文献 加谷珪一 『稼ぐ力を手にするたったひとつの方法』 清流出版 2015年) 

 この本を読んだとき、自分が恥ずかしくなりました。

 私は心のどこかで自分は間違っていないと思っていたのです。

 でも、人によって考え方は様々で、自分の考えが正しいわけではないなぁと思いました。

「言い訳癖を根本的に直すためには自分の犯した失敗を100%受け入れるという心構えが必要であり、プライドの高い人には非常に難しいこと」

 素直に「申し訳ございません」と言えないのは損だと感じ、私は実力もないくせにプライドだけは高いといたく反省した出来事です。

 でもその方はとても良い方で、私が生意気な反論をしたにも関わらず、その後、とても親切に様々なことをお教えくださいまして、実際にお会いしてみたいと思うくらい、親身なアドバイスを山ほどくださいました。

 プライドを優先させて、相手の批判に反論するような態度は損だとつくづく思った出来事です。

 もちろん、小説投稿サイトにはいろんな方が存在して「趣味で書いているだけだから、あれこれ言われたくない」というスタンスの方もいらっしゃると思うので、自分が人に対して上から目線であれこれ言うのは控えたいと思いますが、もしも作品に関してアドバイスをもらったら、ムッとせずに相手の話をフラットな視点で受け入れて、まず聞く姿勢を持ちたいと反省した出来事です。

 これは自分の調子の良いとき、良い精神状態のときはできるのですが、自分があまり良い精神状態でないときは、人から改善点を指摘されたとき、素直に「そうですね」とか「申し訳ございませんでした」と受け止めるのは(性格の悪い私の場合、鍛錬が必要だと感じ)難しいことで、まだまだ修行が足りないと感じます。

 なかには、中身がなんであれ批判を書き込むイヤな人もいるのかもしれませず(私自身は実力不足な状況なので、そういう目にあったことはないのですが、人気作家様には足を引っ張ろうとする方も出てくるもので、そういう方には取り合わない、気にしないのが一番ですが)マイナス面、改善点を指摘してくださった方のご意見の中にとても大事なポイント、改善すると飛躍につながる秘訣があることも多々あると感じ、自分の態度には十分気を付けていきたいと思いますm(__)m(今も、それがきちんとできているのか怪しいですが……)
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