オタクの読書感想文【本レビュー】

黒川蓮

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オタクの読書感想文

木原敏江先生の『ベルンシュタイン』 悪役美形のお兄様落ち

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 木原敏江先生の『ベルンシュタイン』に出てくる鬼畜な侯爵ユーリスお兄様が私は好きだ(告白)。

 ざっくりあらすじ。

 主人公はベルンシュタインの侯爵家の姫、ベリシウ。

 彼女は男装の麗人で、剣術の練習が好き。

 ある日、城の近くを通りかかった青年オルギールは、姫の剣術の相手をしろと呼び止められる。

 「姫に怪我をさせないようにわざと負けろ」と試合の前に指示を受けるが、オルギールはそれを無視して、ベリシウを打ち負かす。

 ベリシウの兄で侯爵のユーリスは、オルギールに罰を与えようとするが、これまで対戦相手の男たちがわざと負けるように侯爵から指示を受けていたことなど知らないベリシウは「自分の問題」と言ってオルギールを許す。

 それ以来、オルギールに興味を持ったベリシウは何度もオルギールに対戦してほしいと彼の家に頼みに行くが、医者の仕事が忙しいと全く相手にしてくれない彼に不満を持つようになる。

 貴族の自分が声をかけているのに相手にしないのか? とオルギールの態度に苛立ったベリシウは懲らしめを思いつく。

 オルギールの婚約者のローサに自分の兄に薬を届けてほしいと頼む。

 でもそれは嘘で、ローサは服を脱がされ、侯爵たちの慰み者になってしまう。

 再びオルギールの元を訪れて剣術の相手をしろと言ったベリシウはオルギールに「おまえの兄がローサにしたことを今度はおれがおまえに仕返ししよう」と強姦されてしまう。

 ベリシウは「オルギールのことが好きだからこれまで足繫く通ったのに」と、自分が復讐の道具にされたことに大きなショックを受ける。

 オルギールは町を去るが、ベリシウは妊娠し、赤子は死ぬ。

 その後、ベリシウは父の遺言どおり婚約者であるポーランドの王子の元に嫁ぐ。

 それから2年後、ベルンシュタインに帰省する途中で、ベリシウ夫婦はトルコ人に襲われ、夫は殺されるが、その部隊を率いていたのはオルギールで「これは侯爵家の姫ではない」とベリシウを逃がす。

 その後、実家に戻ったベリシウはオルギールを討伐しようと考える。

 そんな中でオルギールは捕まり、ベルンシュタインの城に拘束される。

 オルギールを倒そうとするベリシウを、兄のユーリスは「反乱軍のリーダーの甥だと分かった以上、オルギールは殺さずにウィーン宮廷に送らねばならない」と止める。

 自分が殺したいというベリシウに「いくらあなたの頼みでもこればかりは……」という侯爵。

 そこでベリシウは「わたしがまたあなたのものになると言っても……?」と提案する。

 ベリシウが男装と剣術を始めたのは、兄の侯爵ユーリスが妹のベリシウのことが好き過ぎて、ベリシウを犯してしまったからだったとゆー。

 「ずっとあなたのことを想ってきたのはこの私だ」

 「他の男のものになる前に一度だけ」

 美形の侯爵のお兄様の鬼畜っぷりにクラクラしました。

 それ以来、ベリシウは無言の抵抗で男装を始めたと。

 妹の抱かれてもいいという提案に、目の前にニンジンをぶら下げられた侯爵様は「明日あの男の命をやろう」とベリシウに言って妹と寝るのだが、ベリシウが寝言でオルギールの名前を呼んでいることに嫉妬爆発で、牢屋にいるオルギールを殺そうとする。

 でもやり合いになり、逆にオルギールに殺される。

 翌日、オルギールは侯爵を殺した罪で殺されることになるのだが、死ぬ前にベリシウに「さようなら 愛していたよ」と言う。

 こんな切ない物語。

 妹に本気で恋しちゃう美しい侯爵のユーリス様(←ここだけ様付け)の鬼畜っぷりに惚れました。

 オルギールに恋している妹が許せないし、その妹を妊娠させたオルギールはもっと許せない。

 鬼畜兄のドロドロの恋愛感情にとても短い漫画なのですが、一本映画を見たみたいな感じで、一気に引き込まれました。

 木原先生ありがとうございますm(__)m
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