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【5話】彩花の変貌
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美咲との交流が深まるにつれて、彩花の中にも同じような、
いや、それ以上の倒錯した感情が芽生えていることを自覚する。
美咲を初めて電車で見かけたあの日から、彩花は奇妙な夢を
見るようになっていた。最初は、まだぼんやりとした夢だった。
電車に乗っていると、男性の視線が自分の体に集まる。
特に、胸や太ももが、まるで透けて見えるかのように
じっと見られている。嫌悪感を抱きつつも、なぜか心臓が
ドキドキと高鳴る。夢の中の彩花は、その視線から逃れようと
体を縮こませるが、どこか満足げな自分がいることに戸惑い、
朝目覚めた時には、言いようのない罪悪感と、
同時に微かな興奮が残っていた。
日が経つにつれて、夢の内容はより具体的に、そして露骨になっていく。
男性の視線だけでなく、混雑した電車内で、体が触れ合う。
最初は偶然の接触だと思っていたものが、次第に故意の接触だと
分かってくる。手が、足が、自分の胸や太ももに、ねっとりと、
そして執拗に絡みつく。夢の中の彩花は、抵抗しようとするが、
体が痺れたように動かない。口からは、自分でも聞いたことのないような、
甘く、だらしない声が漏れてしまう。男性たちの低い笑い声が聞こえ、
彩花の身体は熱く、熱く燃え上がる。目覚めると、パジャマの下着が
湿っていることに気づき、羞恥心で顔が真っ赤になる。
しかし、同時に、あの夢の続きを見たいという、
抗い難い衝動に駆られている自分を否定できないでいた。
内面の変化は、やがて彩花の外面にも微かな兆候として現れ始めた。
まだ明確な「勇気」とは言えない、ためらいがちな変化だった。
ある日の午後、美咲からLINEが届いた。
美咲:ねぇ、ブラってどんなのつけてる?
彩花は一瞬戸惑ったが、すぐに返信した。
彩花:うん、普通の、白とかベージュのやつだけど…
美咲:そっかー。私ね、最近ちょっと攻めたやつ買っちゃったんだよね。
:見せるわけじゃないけど、気分が上がるっていうか、
:なんか、男の人が意識してるんじゃないかなーって
:思っちゃうんだよね(笑)
その直後、美咲から一枚の写真が送られてきた。
彩花が想像していた「攻めた下着」とは、まるでかけ離れた、
ほとんど何も隠さないような、黒いレースの、見るからに
大胆なものだった。彩花の胸がざわついた。見せるわけではない、
しかし「気分が上がる」「男の人が意識してる」という言葉が、
彩花の心に強く響いた。
その週末、彩花は初めて、レースがあしらわれた、少しだけ
セクシーなデザインのブラジャーを手に取った。
パッドも、今までより少し厚めのものを選んだ。
数日後、美咲からまたLINEが来た。
美咲:そういえばさ、彩花っていつもスカート長めだよね?
彩花はドキッとした。美咲は自分のことを見ていたのだ。
彩花:うん、あんまり短いのは履かないかな…
美咲:そっかー。でもさ、膝上くらいの丈って、座った時に
:足が綺麗に見えるんだよねー。それに、電車で立ってても、
:ふとした時に太ももがチラって見えたりするのって、
:なんか、良くない?
彩花の心臓がドクンと鳴った。膝上、太もも…普段なら絶対に
意識しない言葉が、美咲の口から、まるで当たり前のように出てくる。
次の日、彩花は今までで一番短い、膝がわずかに見える程度の
スカートを選んでみた。鏡の前で何度も確認し、
これでいいのかと自問自問した。
美咲:ストッキングってさ、なんか肌がツヤツヤして見えるし、
:触り心地も良さそうに見えるよね?
彩花は今まで履いていたタイツを、ストッキングへと
変えるようになった。薄い肌の透け感が、男たちの視線を
より誘うような気がした。
美咲:彩花って、いつもゆったりした服が多いけど、
:たまには体のラインが出るような服も着てみたら?
: 意外と似合うかもよ?
ぴたっとしたトップスを避け、身体のラインを隠していた彩花が、
ほんの少しだけ、胸の膨らみがわかるようなTシャツを
手に取るようになった。
しかし、それを着るにはまだ躊躇いがあり、結局いつもの服を選ぶ
日々が続いた。それでも、確実に彩花は変化の入り口に立っていた。
男たちの視線を感じると、下腹部からこみ上げるような熱が
体を駆け巡り、胸が高鳴り、股間が湿り気を帯びる。
危険なことだと頭では理解しているのに、その抗い難い快感に囚われ、
自らも美咲と同じように男たちの視線と接触を求めるようになっていった。
いや、それ以上の倒錯した感情が芽生えていることを自覚する。
美咲を初めて電車で見かけたあの日から、彩花は奇妙な夢を
見るようになっていた。最初は、まだぼんやりとした夢だった。
電車に乗っていると、男性の視線が自分の体に集まる。
特に、胸や太ももが、まるで透けて見えるかのように
じっと見られている。嫌悪感を抱きつつも、なぜか心臓が
ドキドキと高鳴る。夢の中の彩花は、その視線から逃れようと
体を縮こませるが、どこか満足げな自分がいることに戸惑い、
朝目覚めた時には、言いようのない罪悪感と、
同時に微かな興奮が残っていた。
日が経つにつれて、夢の内容はより具体的に、そして露骨になっていく。
男性の視線だけでなく、混雑した電車内で、体が触れ合う。
最初は偶然の接触だと思っていたものが、次第に故意の接触だと
分かってくる。手が、足が、自分の胸や太ももに、ねっとりと、
そして執拗に絡みつく。夢の中の彩花は、抵抗しようとするが、
体が痺れたように動かない。口からは、自分でも聞いたことのないような、
甘く、だらしない声が漏れてしまう。男性たちの低い笑い声が聞こえ、
彩花の身体は熱く、熱く燃え上がる。目覚めると、パジャマの下着が
湿っていることに気づき、羞恥心で顔が真っ赤になる。
しかし、同時に、あの夢の続きを見たいという、
抗い難い衝動に駆られている自分を否定できないでいた。
内面の変化は、やがて彩花の外面にも微かな兆候として現れ始めた。
まだ明確な「勇気」とは言えない、ためらいがちな変化だった。
ある日の午後、美咲からLINEが届いた。
美咲:ねぇ、ブラってどんなのつけてる?
彩花は一瞬戸惑ったが、すぐに返信した。
彩花:うん、普通の、白とかベージュのやつだけど…
美咲:そっかー。私ね、最近ちょっと攻めたやつ買っちゃったんだよね。
:見せるわけじゃないけど、気分が上がるっていうか、
:なんか、男の人が意識してるんじゃないかなーって
:思っちゃうんだよね(笑)
その直後、美咲から一枚の写真が送られてきた。
彩花が想像していた「攻めた下着」とは、まるでかけ離れた、
ほとんど何も隠さないような、黒いレースの、見るからに
大胆なものだった。彩花の胸がざわついた。見せるわけではない、
しかし「気分が上がる」「男の人が意識してる」という言葉が、
彩花の心に強く響いた。
その週末、彩花は初めて、レースがあしらわれた、少しだけ
セクシーなデザインのブラジャーを手に取った。
パッドも、今までより少し厚めのものを選んだ。
数日後、美咲からまたLINEが来た。
美咲:そういえばさ、彩花っていつもスカート長めだよね?
彩花はドキッとした。美咲は自分のことを見ていたのだ。
彩花:うん、あんまり短いのは履かないかな…
美咲:そっかー。でもさ、膝上くらいの丈って、座った時に
:足が綺麗に見えるんだよねー。それに、電車で立ってても、
:ふとした時に太ももがチラって見えたりするのって、
:なんか、良くない?
彩花の心臓がドクンと鳴った。膝上、太もも…普段なら絶対に
意識しない言葉が、美咲の口から、まるで当たり前のように出てくる。
次の日、彩花は今までで一番短い、膝がわずかに見える程度の
スカートを選んでみた。鏡の前で何度も確認し、
これでいいのかと自問自問した。
美咲:ストッキングってさ、なんか肌がツヤツヤして見えるし、
:触り心地も良さそうに見えるよね?
彩花は今まで履いていたタイツを、ストッキングへと
変えるようになった。薄い肌の透け感が、男たちの視線を
より誘うような気がした。
美咲:彩花って、いつもゆったりした服が多いけど、
:たまには体のラインが出るような服も着てみたら?
: 意外と似合うかもよ?
ぴたっとしたトップスを避け、身体のラインを隠していた彩花が、
ほんの少しだけ、胸の膨らみがわかるようなTシャツを
手に取るようになった。
しかし、それを着るにはまだ躊躇いがあり、結局いつもの服を選ぶ
日々が続いた。それでも、確実に彩花は変化の入り口に立っていた。
男たちの視線を感じると、下腹部からこみ上げるような熱が
体を駆け巡り、胸が高鳴り、股間が湿り気を帯びる。
危険なことだと頭では理解しているのに、その抗い難い快感に囚われ、
自らも美咲と同じように男たちの視線と接触を求めるようになっていった。
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