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第二章 外堀はこうして埋められる
屋台は大変
しおりを挟む「ま、お前のことだ。どうせ、『ポテトフライ』って単語に引かれて聞いて来たんだろ?フライドポテトと同じ物だよ。レシピギルドで買えばいいだろ」
「じゃあ、ジャガイモ揚げて塩振っただけのお料理ですにゃ?」
「そうだよ」
「ふにゃー……そうなると器が問題ですにゃ」
多分、カフェとラテの作ったフライドポテトは小麦粉をまぶしていないでしょうから、屋台で作ることを考えたら、そちらのほうが楽でしょうか。
粉をまぶさない分、油も汚れにくいですものね。
そう考えると、屋台は大変です。
ナナトがいま言ったように、器は大問題になる。
私も、黒騎士様たちに食べていただくものを考えていて一番困ったのは、器や串やフォークみたいな物だった。
それで、道具を使わずに食べれる物と考えていたら、意外と難しいことに気づく。
聖都内にある屋台を昨日チラリとみたのだけど、リュート様が使っていたようなクレープの包装に使っていた紙類や、飲食スペースを設けて食器を回収しているパターンが多かったようである。
紙皿や深皿という物は見当たらず、ましてやプラスチック容器などあるはずがない。
皿と深皿は、落としても壊れないという理由から木製のものが多く、時々丈夫な陶器を扱っているところはあるけれども、コストがかかるという話であった。
ナナトが果実をくり抜いてドリンクの器にしているのは、合理的とも言える。
「フライドポテトの器なぁ……紙で作るなら、内側を加工しないと難しいだろうし、まずは型から作って、大量生産に持ち込まねーとだから……」
「スケールが大きすぎて、そちらが本業になってしまいますにゃ」
「そりゃそうか」
ナナトにツッコミを入れられ、リュート様が苦笑を浮かべた。
確かに、新しい器を……しかも、屋台となれば大量に必要となるのだから、作っていこうとすると小さな工場でも作らなければ難しい。
現実問題、日本のありふれた使い捨て食器は、とても便利で安価だったのだと思い知る。
意外と、日本にいればわかりませんが、便利なものって多いですよね。
ストローだって、こちらではプラスチックではなく、中が空洞になっている丈夫な植物の茎をつかっておりました。
ビニールやプラスチックって……偉大だったんですね。
それがあれば、ある程度の問題が解決しそうですが、それこそ大きな工場が必要になりますし、専門的な知識もいるでしょうから、日本人で一般人の私やリュート様には無理な話です。
知識チートなんてあれば違ったのでしょうが……無いものばかりをねだれません。
今あるもので、できることを考えましょう。
チラリと揚げているポテトチップスを見る。
大量生産しておりますが、これって……お腹の足しにはなりづらいですよね。
魔力回復にはいいかもしれませんが……
器……器ですよね。
今ある器を全部使って、彼らに渡せば良いでしょうか。
でも、人数が多いのですよねぇ……
ロン兄様から聞いたところによると、黒騎士様たちの編成は6人で1小隊となり、今回は5小隊来ているようで、30人分ということになります。
彼らにも支給されたアイテムバッグはありますが、食器類などを自分たちで準備することになっているから、持ってきているか怪しいですし、容量に限りがありますから、白騎士たちが通常業務に使っているアイテムに切り替えている可能性が高いというお話でした。
それはそうですよね、聖都内警備ですし、キャンプセットを持ち歩いている人のほうが少なそうですね。
リュート様がロン兄様のお話に補足してくださいましたが、騎士団に所属した新米騎士たちは、学園の遠征訓練に同行するまでみっちり基礎訓練を行うのだということです。
その後も、約半年の間は先輩たちに訓練所でしごかれるのだとか……大変そうですね。
ですから、遠征セットはそれまでに揃えるのが基本なんだそうで、この段階で揃えている者のほうが少ないだろうという話でした。
値段の高い簡易キッチンやテーブルセットや寝袋やテントなどはそれぞれの小隊に配給されるようですけど、他はロン兄様のお話にもあったように自分たちで買い揃えないといけなので、新任で仕事と訓練の間に買い物というのは辛いようです。
野外での活動……ということは、日本でいうキャンプセットみたいなものが必要なのですよね?
この世界は、どこまで考えて作られているのでしょう。
リュート様に聞いたら、こちらにも手を出してしまいそうな気配が……ま、まさかですよね?
調理器具だけじゃなく、キャンプ道具まで作るなんていいませんよね?
い、今は考えるのをやめましょう。
嫌な予感しかしません。
リュート様は、それでなくても寝食忘れて没頭しそうな気配がありますもの。
絶対にアブナイです!
目を光らせておかなくては!
そして、入団した彼らにとっての学園の遠征訓練に同行という話は、簡単なものじゃなく、今後を左右するものであるのだと言います。
そこで色々見極め、まだ修練不足であると判断された場合、また学園に戻されるんだとか……大変ですね、騎士団って……
学園でも騎士科の修業年数は他の学科よりも多いことで有名なんだそうで、他が4年のところを7年かかるそうですから、そこから考えても過酷です。
基本の肉体づくりから入る必要があり、13歳のころから入学してみっちり鍛え上げるようで……リュート様は、それよりも2年も早く入ったのですから、一目置かれている存在なのだと言うことでした。
ただ、色々な理由があり、リュート様はずっと所属が騎士科ということで、今回の新米騎士たちとは同期ということになります。
本来なら魔法科だったのに……あの陰険教師のせいですよね!
でも、体づくりをしなくてはいけなかったから、騎士科所属で魔法科に顔を出して学ぶほうが理にかなっているかも知れないと、リュート様が笑ってました。
学園でも、その方向で今後は調整しようかという動きもあるようです。
ただ……リュート様みたいな逸材は、そうそう現れないということですが……
ともかく!
黒騎士の方々に差し入れをするのに、人数分の器やフォークや串なんてありませんし……爪楊枝もありません。
ジャガバターも手で鷲掴み……い、いける……でしょうか。
「ルナちゃんが唸ってるね」
「うぅーん、うーん……なの!」
「ルナどうした、チェリシュが真似してるぞ」
はっ!
い、いけません、自分の考えに没頭してました!
「いえ、黒騎士様たちに食べていただくのに、器と串みたいなものが必要かなって考えていて、ナナトの屋台もそういうところ大変だなぁと」
「なるほど……確かに、ヘタに備品渡しちまったら困るもんな。器も串もなんとかなるもの……まあ、串は間伐材で大量生産されたものがあるからいいが、器となるとひと手間だな」
「しかも、それをもし持っていかれちゃったら、売上に響きますにゃ」
「そうだね、確かに器は問題かもしれない。食堂なら返却口に持っていくけど、ナナトみたいな屋台じゃ、わざわざ返しに来るのを面倒臭がる可能性もあるからね」
「それが一番あり得るんですにゃー」
リュート様、ロン兄様、ナナトと思案顔です。
その間にもせっせとポテチを作っていますが、これは魔力回復の手助けにはなるでしょうが、お腹いっぱいになりません。
やっぱり、ポテトフライ……いえ、フライドポテトを作るところでしょうか。
器があるなら、ジャーマンポテトかジャガバターですね!
「そうだ!ナナト!お前、さっきのフルーツの中にライチが入ってたろ。アレはどうしたんだ?」
何かを思いついたらしいリュート様が声をあげます。
何を思いつかれたのでしょう。
キラキラ輝く瞳が、素敵です!
「冷凍してあったのを使ってますにゃ」
「果皮は?」
「もちろん、果皮つきのを……まさか、だんにゃさん……」
「アレを使おう。持ってるか?」
「はいですにゃ!」
ごそごそしていたナナトは、腰につけたカバンから大きな物をだしてきましたよ……え?私の知ってるライチと違います!
私の知ってるライチは、可愛いころりとした大きさなのに、なんですか!そのソフトボールより少し大きめな感じは……この世界の食べ物って、大きな物が多くないですかっ!?
よくよく見ると、赤くてつるりと滑らかな感じで……ウロコ状にもなっていないところを見ると、果皮だけではライチとわからないですね。
リュート様が無造作に剣を抜きライチのてっぺんに刃を入れると、竹を割るかのように簡単に真っ二つになり、ライチの甘い香りが広がります。
考えていたより硬く厚めの果皮の中に半透明の美味しそうなライチの果実が……うわぁ、甘そう!
「ほら、この果皮の丈夫さなら、器になるだろ」
「本当ですにゃ!いつもならすぐに捨てられる物が、器に……だんにゃさんは天才ですにゃ!タダなのに器ですにゃ!」
あ、そのタダだという事実が一番すごいって感じてますね?
言葉の力強さが違いすぎます。
でも……それ仕入れ値があるから、厳密に言うとタダではないですよね?
まあ、器として仕入れているわけではないですから、そういう気分になるのでしょう。
リュート様が洗浄石を使って綺麗になったライチの果皮を、私に差し出してくださったので受け取ると、先程まで感じていた甘い香りは綺麗さっぱりなくなっており、器として申し分ない大きさと硬さと厚みがあるのに軽いですね。
「ライチの果皮というには厚みがあって丈夫ですね。しかも、軽いのが良いです。大きさも申し分ありませんし、色もいいです」
「だろう?他にも器になりそうなフルーツの果皮はあるが、これが一番手に入りやすい」
「そうなのですか?」
「広域に分布している上に、一本の果樹にたくさん実る特徴がある。色んな所で収穫され冷凍した物が流通しているから、安価で入手しやすい。果皮のことまで考えたことはなかったが……これは使えるな」
「屋台の大革命ですにゃ!これから、色々ある丈夫そうな果皮を捨てずに器にしようという者は多くなりますにゃ!」
タダですからにゃ!と、力強く言っていますが……タダ……好きですね。
でも、捨てるしか無かったものを有効活用するという考えは素晴らしいです。
さすがです、リュート様!
「あまあまなの……ルー、あまあまなのー!」
「良かったですねぇ、美味しいですか?」
「あいっ!」
どうやらライチをナナトから貰った春の女神様は、手をベタベタにしながらもくもく食べています。
春の女神様が「ルーもたべる?」といって差し出してくださったので、ひと口だけいただきましたが、柔らかく弾力があり、口に含むと甘い果汁がじゅわりと……とっても幸せを感じる甘さでした。
美味しいですね!
果実はマナが少なく、リュート様が魔力補給をするには辛い食材だったようで、せめて果実の魔力が豊富だったら……と、嘆いておりました。
そうですね、それがあったらリュート様が酷い食生活をしなくても良かったのですが、ままなりません。
春の女神様の小さな手でがっちり掴まれたライチから果汁が滴り落ち、リュート様の服……ベタベタにならないか心配です。
リュート様にも「たべる?」と問いかけ、彼がひと口で自分と比べ物にならないくらい沢山食べる様子に驚いたのか、目を丸くしてから「すごいの!もう一回なの!」とせがんでいますが、なんですかこの可愛い親子は!
……って、あれ?いつの間にリュート様に抱っこされているのでしょう。
あ……ロン兄様が、黒騎士様方を集めていらっしゃいました。
お仕事の引き継ぎ終わったんですね、少しホッとしたような……いえ、疲労の色が濃いです。
色々ありましたものね、お疲れ様でした。
ロン兄様に手渡された袋に入ったポテチを我先にと手を伸ばしつまんで食べて……悶えています。
だ、大丈夫でしょうか。
そんなにお腹すいてたなら、やっぱりフライドポテトも必要ですよね。
急がなければ!
「ルナ、器の心配が無くなったんだしさ、ジャガバター作ってみたら?」
「そうですねぇ、切れ目を入れても大きすぎますから、火を通すのに時間がかかりそうですが、リュート様も食べてみたいですよね?」
「もちろん」
やっぱり、ジャガバターは外せませんか!
これだけ大きく立派なジャガイモさんを、まるまる火を通してジャガバターに出来ないのは勿体無いですが……致し方ありません。
「もう少し小さいのがあったら、まるまる出来たのですけどね」
「そうだな、さすがに小さく切ってやるしかないか」
「あの見た目ではなくなってしまいますね」
「しょーがねーわな」
ジャガバターってなんにゃっ!?と、目を輝かせるナナトの反応に笑っていると、今までライチを頬張っていた春の女神様がピタリと動きを止めているのに気づく。
「食べすぎてポンポンイタタですか?」
「お腹ぽっこり……には、まだなってねーけど、食い過ぎはダメだぞ」
私とリュート様が心配して春の女神様の様子を伺っていると、彼女は大きな目をぱちくりさせてこちらを見つめてきた。
「ちいさい……おいもがいいの?」
「え?ええ……」
「ルーは、ちいさくても……ガッカリしないの?」
「しませんよ?小さなおいもさんには、小さいなりの美味しさがあるんですよ」
「おいしーの?」
「美味しいです」
すると、春の女神様は見るからに顔を輝かせて、嬉しそうに私の方へ手を伸ばしてきます。
「こら、油物してるから危ないだろ。しかも、そのライチどうにか……あー!ナナトその器をこっちによこせ!」
「は、はいですにゃ!」
慌ててリュート様が春の女神様の手にあるライチを器に入れて、手を洗浄石でキレイにしてから春の女神様を私に近づけました。
油に注意を向けながら、有事の際はすぐに動けるように気を張っているようです。
すみません、リュート様の手を煩わせてしまいますが、何だか春の女神様の様子が変ですから我慢してくださいね。
「どうしたんですか?」
抱っこしてみると、なにか言いづらそうに「あのね……あのね」と繰り返している。
なにかあったのでしょうか。
「ちいさいと……だめって」
「誰が言ったんです?」
「ポセおじちゃん」
「ポセ……ああ!デュンポス山の神ポセトか。よし、次見かけたら蹴っとく」
「ひっかきますかにゃ」
うわぁ、地上のパパであるリュート様のブラックリスト入りですよ!
蹴られることが確定しましたね。
そして、ナナトもシャキーンと爪を出して……す、鋭い上に長いです。
これで引っかかれたら……と考えるだけでゾッとしちゃいますね。
でも、私も一言物申したいかも。
ブラックリスト、私もつけようかしら。
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