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第六章 いつか絡み合う不穏な影たち
朝食をいただきながら、はしゃいじゃいました?
しおりを挟む「あれ? ハンバーグじゃなかったのか」
朝食が準備されているテーブルについたリュート様は、お目当ての料理が無かったことに驚いた様子でした。
「た、食べたかった……でしょうか」
「いや、俺がミンチ料理で思い浮かんだのがそれだけだったから驚いただけだよ。ルナは本当に色々と知っているんだな」
心の底から感心したというような声でそうおっしゃるので、落胆させたかと心配していた私は、反対に照れくさくなってしまいます。
知らない料理だから楽しみだと笑う彼の笑みは無邪気そのもの。
ちゃっかりリュート様のお膝の上をキープしているチェリシュと二人そろって目を輝かせている様子は、本当に可愛らしいですよね。
ま、まあ、本人には言いませんが……
そういえば、未知なる料理に遭遇したベオルフ様は至って冷静でしたね。
でも、見たこともないような素敵な笑顔を披露してくれましたし、やっぱり「男性の胃袋を掴む作戦は最強なのよ!」と力説していた綾音ちゃんの言うことに間違いは無いようです。
残念ながら綾音ちゃんはその作戦が難しかったようですが、反対に掴まれてしまった人という貴重な体験をした立場から出る言葉は、更に重みが増しているかも知れません。
お兄ちゃんのお料理は、とーっても美味しいですものね。
でも……そう考えると、私はリュート様の胃袋をガッチリ掴んでいるということになるのでしょうか。
これなら「帰れ」なんて絶対に言われない……ですよね?
テオ兄様とロン兄様が部屋に入り席につくと、お母様は家族が揃ったのを確認して柔らかく微笑みます。
「さあ、ルナちゃん特製の素晴らしい食事をいただきましょうか」
その言葉が終わると同時にパンッと手を合わせて「いただきます!」と待ちきれない様子で食事の挨拶をしたリュート様は、ぺちっと手を合わせて同じく「いただきますなのっ」と言ったチェリシュと笑い合い、何から食べる? どれにする……なの? と、視線だけで会話をしておりました。
この父娘が可愛らしすぎて辛い……!
「サラダはカルパッチョに使ったソースと同じような酸味のある、さっぱりとしたドレッシングです」
「へぇ……今度さ」
「シーザーですか?」
「やっぱりよくわかっているなぁ、俺はチーズも好きなんだよ。ロン兄も好きだぞ」
「リュートがお兄ちゃんの好みを熟知してくれていることが嬉しくて仕方がないよ」
ふにゃりと笑うロン兄を横目で見たテオ兄様は、パンを取りながら少しだけ呆れたように肩を少しだけすくめます。
ベリリの香りがするパンにご満悦のチェリシュは、早速ジャムで口の周りを汚していましたが、既に行動パターンを熟知しているリュート様は、流れるような動きで洗浄石を使い綺麗にしておりました。
リュート様とチェリシュの姿を見ていたら、夢の中で見たベオルフ様とノエルのやり取りを思い出し、そのうち二人からもこんなやり取りを見られるかもしれないと笑みが溢れます。
きっと、チェリシュのようにおとなしくしていないノエルは、全身で喜怒哀楽を表現してベオルフ様を困らせるのかもしれませんが、とても良いコンビのように思えました。
「うわぁ……このキャベツ、すげーふわふわで甘いな。すげー良いキャベツだ」
「チェリシュが育てたの!」
「さすがはチェリシュだ」
流石に凄いなぁと褒められたチェリシュは、嬉しそうに満面の笑みを浮かべます。
見事なキャベツでしたものね。
誇らしげなチェリシュの頭を撫でたリュート様はキャベツを口に運び、本当に美味しいというように目を細めました。
「これなら揚げ物と相性が抜群でしょうね」
「……揚げ物」
そう呟いたリュート様の頭の中には、きっとトンカツが浮かんでいることでしょう。
トンカツと山盛りキャベツの相性は言うまでもありません。
トンカツソースと一緒に食べるのも美味しいですよね。
物言いたげなリュート様の視線を受け、私は「わかっておりますとも!」と力強く頷き返したら、ぱあぁっと表情を輝かせて嬉しそうに微笑んでくださいました。
こ、この笑顔のためならば、いくらでも頑張れますっ!
「ルナちゃん、これはなんていう料理なの?」
大きなスプーンで掬い皿に乗せたシェパーズパイを見ていたロン兄様は、見たことがないから想像ができないと目を丸くしております。
テオ兄様も不思議そうに眺めているところを見ると、同意見なのでしょう。
まあ……この世界にミンチ料理がなかったから、想像できるはずもありませんよね。
作る工程を見ていたお母様は色々理解しているために、余裕の笑みです。
「私の世界では『シェパーズパイ』と呼ばれている料理で、まずは器に肉と野菜を細かくし味付けして炒めた物を敷き詰め、その上にジャガイモを潰してバターと牛乳で滑らかにしたマッシュポテトを乗せて平らにし、フォークで模様を描きました」
「まんまるだから、チェリシュちゃんが作った物よね」
「あいっ!」
頬を桜色に染め「チェリシュのなのっ」と嬉しそうに報告しているチェリシュを見て、みんながほっこりしておりました。
頑張って作りましたものね。
誇らしげなチェリシュの頭を撫でたリュート様の視線が動き「名前だけは知っているかも……」と小声で言ったあとに、これがそうなのかと皿の上にあるシェパーズパイの角度を変えて興味深そうに見つめておりました。
どうやら、リュート様には馴染みのない料理であったようです。
日本には海外から沢山の料理が入ってきてテレビ番組やネットで紹介されておりますが、仕事に明け暮れていたリュート様は接する機会が少なかったのではないでしょうか。
食事は主にコンビニや社食、遅くまでやっているファミリーレストランだったと聞いたことがありますし……
前世のリュート様は今と変わらずか、それ以上に仕事人間だったというイメージですが、健康体であったのかどうかも怪しく感じてしまいます。
今はとっても健康的で逞しく、ちょ、ちょっと魅力がありすぎる……よ、ような?
前世とどれくらい仕事量が違うか、健康面ではどうかと比較はできませんが、これからはもっと美味しいものを食べて心身ともに元気でいてほしいです。
「朝からハンバーグよりも野菜の摂取ができて良いかもな」
「そう考えてこちらにしました。もっとボリュームを出すならチーズを乗せて焼いても良いですし、他にもアレンジは可能ですね」
「それも旨そうだ! このマッシュポテトはゆるい感じだから、口当たりがクリーミーなんだろうし、チーズとの相性も抜群じゃねーかな」
「とろーりとろとろになりますね」
ここで、リュート様にしか聞こえないくらい小さな声で、断片的に思い出した懐かしくも優しい家族のエピソードを口にしました。
「父はほくほくしたほうが好きでしたが、母と兄と私はゆるいほうが好きだったので……」
「そりゃ、圧倒的に親父さんが不利だよな」
柔らかな笑みを浮かべ、リュート様は優しくも穏やかな声でそうおっしゃってくださいます。
過去の記憶に寄り添ってくれる人がいることが嬉しく、リュート様の心遣いに感謝の念を抱きました。
「でもさ……親父さんには悪いが、俺もクリーミーなほうが好み」
ちょっとしたことなのですが、こういう好みが同じであることが嬉しくて笑っていると、リュート様もそう感じたのか魅惑的に目を細めてくださるので、ちょっぴりドキドキしつつも胸いっぱいに喜びが広がります。
小さな声で会話をしているリュート様のお膝の上のチェリシュは、朝食に夢中な様子。
「おいもさん……」
スプーンにいっぱいシェパーズパイを乗せたチェリシュが口を大きく開けてパクッと頬張り、もぐもぐ口を動かしたすぐあとに大きな目を更にまんまるにしてこちらを見ました。
彼女の新緑色の瞳がキラキラと輝くのを見て、自然と口元がほころびます。
「とろーりなの! お口でとけちゃったのっ」
そんなチェリシュに触発され、リュート様はフォークでシェパーズパイを切り分けて口に運び、数回咀嚼したあとに頬を緩めました。
「……マジだ。これは絶妙だな。うまいわぁ……マッシュポテトだけでも秀逸なのに、このミンチの旨味と野菜の甘みがすげーな。これは、味付けになんか使った?」
「ケチャップとソースを使いました」
「あー、だからスパイスの香りがするのか。カウボアの臭みが全く感じられないし、すげー旨い」
大絶賛のリュート様の言葉を聞いたテオ兄様は、キョトンとしてから肉の部分だけを食べて首を傾げます。
「……カウボア?」
「うふふ、テオはカウボアが苦手ですものね。驚いたでしょう?」
え……?
テオ兄様って、カウボアが苦手だったのですかっ!?
「独特の臭みが苦手なのだが……これは臭みがないな」
「味付けとスパイスのおかげだと思います。臭み消しになる香草が含まれておりますし、味も濃い目ですから」
「そうか、いつもは塩と胡椒だけだったな」
テオ兄様は納得したようにお肉だけを再び食べ「これなら大丈夫だ」と口元に笑みを浮かべてくださいます。
もしかして、カカオが頭を抱えていたのは……テオ兄様がカウボアを苦手だと知っていたからなのでしょうか。
こ、これは二人にシッカリと臭み消しの方法を伝授しなくては……!
もしかしたらお店にもそういうお客様がいらっしゃるかもしれませんし、カフェとラテの役に立つかも知れません。
「俺は魚の生臭さのほうが気になるけど、カルパッチョだったよね。アレは美味しかったなぁ……柑橘系のいい香りとさっぱり感がなんとも言えなかったし、生魚はもっと生臭いと思っていたのに、コリッとしつつもとろっと甘くて驚いたよ」
「ふむ。ロンがそこまで言うと気になる。今度の打ち合わせがリュートの店だから頼んでみよう」
「白ワインにも合うからオススメだよ」
ロン兄様の嬉しい言葉に喜びを噛み締めていた私は、テオ兄様の言葉にピクリと反応してしまいました。
リュート様のお店で打ち合わせ……つまり、サラ様との打ち合わせですねっ!?
また可愛らしいサラ様の反応が見られるかもしれませんね。
それは、とーっても楽しみです!
「花でも持っていけばいいんじゃない?」
「打ち合わせだ。デートではない」
「あら、手ぶらで行くのはどうかと思うわ」
お母様に一言いただいたテオ兄様でしたが、パンをパクリと食べて無反応。
え、えっと……なんだか空気が……
不安になってリュート様の方を見ると、彼は3人の様子を見ながら片眉を上げて苦笑を浮かべ、チェリシュに「リュー、あいっ」と勧められたベリリジャムたっぷりのパンを食べてから口を開きます。
「サラ姉が面倒を見ている弟分のヨウコが工房経営者向け専門校であるグルード校へ入るんだけど、素材を得るための授業で武具が必要なんだとか……詳しい人がアドバイスしたり、子供の頃に使っていた手軽な武器を持っていったりしたら助かるんじゃねーかな」
リュート様の言葉にピクリと反応したテオ兄様は「武器?」と呟きました。
「それだったら、テオが小さい頃にお祖父様から頂いた短剣があったわね。今は武器庫で眠っているだけで使うこともないでしょう?」
「アレですか。素材が良く耐久性があるのに軽く非力な子供でも扱える代物ですね」
「それなら武術の心得がなくても、扱いに困ることはないね」
「防具は本人を連れてアドバイスしながら見るのが一番だろうし、短剣なら無難な選択だよな」
お母様とロン兄様とリュート様の意見を聞いたテオ兄様は、その短剣を持っていくことに決定したようです。
さすがはリュート様!
私は重い空気に胃がキリキリしてしまいそうでしたが、いつもあんな感じなのでしょうか。
リュート様は何かを察したように私の耳元に唇を寄せ、小さな声で呟きます。
「デートだと考えた勘違い男だと思われたくねーって感じだろアレ。誰かに入れ知恵されたのか慎重すぎるのかは知らねーが、警戒しすぎて勘違いさせそうだよな」
「じゃあ、サラ様に嫌われたくないという一心で出た反応なのですか……ちょっぴり驚きました」
「テオ兄がサラ姉を気にしているのは一目瞭然だ。しかし、ロン兄も母さんも嬉しいからってはしゃぎ過ぎだ」
それくらい我が家でわかっていないヤツはいないと断言するリュート様の言葉を聞き、どうやら意識しているのはサラ様だけではないようだとわかっただけで嬉しくなりました。
だって、サラ様も明らかにテオ兄様を意識しておりますもの。
「初デートで持参するものとしては色気がないけれども、手ぶらよりはマシね」
「デートではありません」
憮然とした表情でそうおっしゃるテオ兄様の心中を知った今、それはとても可愛らしい反応に見えてしまい、私はリュート様と視線を合わせこっそりと二人で笑いました。
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