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第八章 海の覇者
青のりをパラパラ、鰹節はゆらゆら
しおりを挟む「そろそろ良い……かな?」
「良い匂いだなぁ」
「とーっても良い匂いなのっ」
ピックでコロコロさせて焼き加減を見ていると、リュート様とチェリシュが嬉しそうな声を出します。
そうですよね、甘くて良い香りがしますよね。
重曹を入れたら色が濃くなるはずなのですが、そんなこともなく綺麗な焼き色になったベビーカステラをピックでヒョイヒョイ回収して皿に並べましたが、まん丸で良い具合にできました。
つなぎ目も変になっていませんし、綺麗な出来映えです。
「ノーマル、カスタード、チョコ、ベリリジャム入りカスタード、ウィンナーチーズの完成です」
「まんまるがいっぱいできあがったの!」
「すげーまん丸。しかも、焼き色が良い感じでうまそーっ!」
でも、これでは終わりませんよー?
ふふふ……満を持してアレを取り出します。
そう、即席で作っていたチョコペンですっ!
ポーチから取り出した簡易チョコペンの先端を切り、できあがったばかりのベビーカステラにちょんちょんっとチョコレートをのせて行きましょう。
「あーっ! ルーの小鳥さんの顔なのっ」
「おおー、可愛い顔になった」
目と口をつけて見せると、チェリシュが案の定、目を輝かせはじめて期待を込めた瞳で此方を見つめてきます。
「チェリシュ、やってみますか? 私は焼くので忙しいのでセンスのあるチェリシュが可愛らしくしてくれると嬉しいのですが……」
「どーんと任せて欲しいなのっ!」
「よし、チェリシュ、頑張れっ!」
簡易チョコペンを受け取ったチェリシュは、リュート様が見守る中、皿の上にあるベビーカステラに顔を描き始めました。
「コレがリューで……こっちが……ルー……」
あ、これはみんなの顔を描いていく気ですね。
強い視線を感じて其方を見ると、海神様がチェリシュと同じように目を輝かせている様子がうかがえました。
もしかして……やってみたいのでしょうか。
簡易チョコペンはまだありますし……
「海神様もやってみますか?」
「え……い、いいのですか? チェリシュほど……うまく出来る自信は無いのですが……」
「上手に作ろうとしなくて良いのです。こういうときは、楽しんでやるのが一番ですから」
「そうなの! ルーは、そんなことで怒ったりしないの。ルーが怒るのは、食べ物を粗末にしたり、リューが仕事を詰めすぎたりしたときなのっ」
「え、えーと……それに対して俺は何て言えば良いんだろう……」
チェリシュの言葉に困惑気味のリュート様を見た周囲から笑いがこぼれ、その雰囲気で変に入っていた力が抜けたのか、海神様は私が差し出したチョコペンを受け取り、チェリシュの隣に並んで一緒に顔を描いていきます。
「あ、あの……魚とか貝とか描いても……」
「はい、好きに描いてくださいね」
「ありがとうございますっ」
外見年齢相応というのでしょうか、少年らしい笑みを浮かべた海神様は、海の生き物たちを描いているようでした。
「妾もやろうかのぅ」
「じゃあ、俺も参加しようカナ」
「いいな……こういうとき、マジで神族は制限がかかんねーのがうらやましい」
「まあまあ、そういうところも何とか出来るように調整してみるヨ」
おや、これは簡易チョコペンが足りませんね。
どこからともなく取り出して差し出されたホワイトチョコを時空神様から受け取り、急いで簡易チョコペンを数本作り上げ、平行してベビーカステラを焼いていきます。
コロコロ転がるベビーカステラは、見ているだけで楽しいのか、手の空いた人たちが前に並んで見ている様子は、縁日でよく見た光景でした。
まさか、自分が作る方に回るとは思いませんでしたが……楽しいですね。
カルパッチョを作っていたラテは、それなりの分量を作ったのか、今はミルクのお好み焼きを手伝っていますし、唐揚げを作っているカフェは一番分量を確保しておく必要があると踏んだのか、未だに頑張って揚げているようです。
お好み焼きを作っているミルクは、慣れた手つきでひょいっと鉄板の上のお好み焼きをひっくり返し、ねじり鉢巻きをして気合い十分でたこ焼きを焼いているナナトは、自分の屋台仲間を集めて説明しながら焼いておりました。
「師匠、そろそろ良い感じに料理も確保できたんじゃねーかな」
「明石焼きもいけますか?」
「おう。この生地がやわらけーから、すげーコツが必要だけど、慣れたらどーってことねーな。ま、俺様にかかったら、こんなもんよ」
さすが、弟子の中で一番センスのあるカカオですね。
プロかと聞きたくなるほど綺麗な焼き色がついた明石焼きが完成しておりました。
「まあ、アイツらの素早さには負けるけど……どんだけ作ってんだよ。店をやると、やっぱ違うのかな」
カフェとラテの方を呆れながら見ているカカオの言葉に、リュート様が「適材適所ってヤツだな」と笑います。
確かにそうかもしれません。
それぞれに特化したものを持っていますから、これからが楽しみです。
「だんさん、テーブルのセッティングもできたし、お酒や飲み物も準備できたから、いつでもええよ」
「サンキュー。そうだ、焼酎って……」
「勿論、店で仕込んでたのを持ってきたわ」
「さすが」
ニヤリと笑ってパチンとハイタッチするリュート様とキュステさんのコンビネーションは流石ですし、そのハイタッチに何気なく参加しているチェリシュが可愛いっ!
ま、まあ、なんというか、ニヤリと笑っているリュート様も……格好良くて直視できないのですが……バレていませんよね?
そう思いながらチラリと視線を向けると、意味深な視線をリュート様とキュステさんに向けられ、慌てて反らしました。
「な? 言うたとおりやったでしょ?」
「俺、色々と見逃しているのかもしれねーな」
「まあ、こういうのは慣れていけば大丈夫やから。僕もうちの奥さんには苦労したし……」
「あー……」
キュステさんめ……
恨みがましい視線を投げかけてみますが、苦笑を返されるだけで、悪いことをしたという考えはないようです。
全くもーっ!
「だんさん、テーブルと椅子の数はあんなもんでええやろうか」
「あー、あと、アーゼンラーナたちの席は、少し離してやってくれ。何かあったら困る」
「妾たちは神力を解放せぬ。大丈夫じゃ」
「本当かよ……」
気が利くキュステさんは、色々と手配してくれていたようで、いつの間にか浜辺には、みんながくつろげそうな空間ができあがっておりました。
シロたちが忙しそうに動いているので、一緒に頑張ってくれたようです。
さすがは、キルシュブリューテで店員をやっているだけありますよね。
サラ様とヨウコくんもパタパタ動き、テオ兄様が重たい荷物の運搬を手伝っているのが見えました。
テオ兄様……素敵ですっ! ナイスフォローとアピールっ!
とりあえず、王太子殿下とお父様たちを席に座らせて、休んで貰っているようですが、王太子殿下の足元にいるモルルの視線が……だ、駄目ですよ? これは、お料理ですからねっ!?
お父様の顔色は随分良くなったように思いますが、まだまだ油断しないほうが良いでしょう。
トリス様とシモン様と知識の女神様も、一旦解読を中断して休憩をすることにしたようです。
「ゼルは手先が器用で慣れておる感じがするのぅ」
「父上は、何を描かれているのですか?」
「え? リラック……」
「時空神様、それは他の方々に言っても通じませんよ」
一応かぶせ気味でツッコミを入れておきましたが、親子で和気藹々とチョコペンを握って絵を描きながら楽しんでいる様子は微笑ましいものがありました。
恋の女神様も、あんな騒ぎを起こさなければ、この輪にまじって笑っていたはずなのに……残念です。
クラーケンとの戦闘の後片付けや、此方の料理作成で随分と時間が経ち、日も落ちてきました。
辺りが夕焼け色に染まりはじめ、暗くなったらどうするのかしらと心配していたら、お母様が術式を発動させて、魔法の光源を作り出します。
それにあわせて何かを思いついたリュート様が、悪戯っぽい笑みを浮かべ、術式を練り始めました。
何をする気なのでしょう。
お母様が作り出した明るい光源がふわふわ浮く中、リュート様が作り出した赤と白の入り混じった光源が浮かび上がります。
それは、決して明るすぎることもなく、雰囲気のある趣で───まるで、提灯みたいにも見えました。
「へぇ、ナルホド。いいセンスだよネ」
時空神様も笑い、空に浮かぶ光源を見つめております。
屋台に提灯。
ここは、お祭り会場って感じですね。
辺りが暗くなってくると、更に雰囲気が増します。
作業をしている手元とテーブルには明るめの光源が設置され、みんなが席につきはじめました。
先にキュステさんとアレン様が、お酒を配って回っているようです。
それにあわせて、クラーケンの唐揚げとカルパッチョも出されました。
「たこ焼きとお好み焼きの仕上げをしにいかなければ……」
「ココは俺様が両方やれるから、師匠は行ってこいよ」
「え、だ、大丈夫ですか?」
「頑張れば……」
「ああ、じゃあ、このベビーカステラは俺がやっておいてあげるヨ。慣れているからネ」
時空神様が、本当になれた手つきでひょひょいっとピックを操ってベビーカステラを皿に載せていく様子を見て、その場にいた全員から驚きの声があがります。
お兄ちゃんのお手伝いをしていて腕を上げてしまった感じですね。
さすが、お兄ちゃん……神様相手でも容赦なしです。
まあ、コレに関しては、私も人のことを言えないかも知れませんが……
そんなことを考えながらキャンピングカーへ移動し、発酵石の器に入れておいた青のりと、問題の鰹節を取り出します。
途端に、弟子たちの視線が───すごい反応ですよね。
とりあえず、青のりをなんとかしないと!
リュート様が作ったフードカッターだったら、粉末もいけるはず。
乾燥した板状の青のりをフードカッターに入れ、風魔法の力で粉末状にして取り出します。
さすがはリュート様が作った便利調理器具。
細かすぎない丁度良い感じで青のりの粉末ができ上がりました。
マヨネーズを入れた容器も準備して、これで仕上げに必要な物は揃いましたね。
それを全て持って、まずはミルクが焼いているお好み焼きの方へ向かいます。
たこ焼きを焼いているナナトも、此方をジッと見ているので丁度良いでしょう。
「お好み焼きとたこ焼きの仕上げをしますね」
「仕上げ……です……かにゃぁ」
鰹節に目が釘付けのミルクは、理性と本能の狭間で戦っているのか、ぐっと堪えているようです。
そ、そこまで……大変ですか。
な、なんとか頑張ってください!
「お好み焼きはソースをかけたあと、マヨネーズをこうして……」
「黒と白のソースが綺麗に見えますにゃぁ」
「そこに、青のりをのせて、最後に鰹節ですっ」
ぱぱっとトッピングして見せたら、ミルクの手伝いをしていたマリアベルが驚いた声を上げました。
「え? か、鰹節って……生きているのですか? 踊ってますよっ!?」
「す、すごいですにゃぁ」
「ゆらゆらだにゃっ!」
マリアベルとミルクとナナトの騒ぐ声を聞いて反応したチェリシュが、慌てたように駆けてきます。
あ、危ないですよチェリシュ!
砂浜は足をとられやすいのですから、転んでしまいますっ!
慌てる私のもとへ一生懸命駆けてくるチェリシュを迎えに行こうとしたのですが、途中でリュート様がひょいっと抱き上げて此方へやってきてくれました。
さすがリュート様。
転けたら大変ですものね。
「本当にゆらゆらしてるのっ! リュー、すごいの、生きてるのっ」
リュート様に抱っこされ、高い位置から確認できたチェリシュは、その光景に大はしゃぎです。
そうなるだろうと思っていたのか、リュート様が私の方を見て優しく微笑みました。
思わず私も笑顔です。
やっぱり、この光景はそうなりますよね。
「ゆらゆらダンスなのっ」
え?
リュート様の腕からぴょんっと飛び降りたチェリシュは、何故かミルクとナナトを巻き込んで、お尻をふりふりしてから両手をあげて全身をゆらゆら揺らめかせてみせました。
そんなチェリシュと一緒になって、ミルクとナナトも踊り出し、マリアベルまで「こうかな……こうかしら」と言って踊っている様は、可愛らしくも愛らしいもので……
もう、なんなのですか、この天使たちはっ!
「マリアベルまで踊るのかよ」
「だって、楽しそうじゃないですかっ」
「はいはい、ほら、撮ってやるから好きに踊ってろ」
「はーい!」
元気の良いマリアベルの返事を聞きながら、リュート様がカメラを構えて撮影を開始。
本当にもう……と、口元を緩めた私は、その踊りを見ながら、お好み焼きとたこ焼きに必要な最後の仕上げをしていくのでした。
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