悪役令嬢の次は、召喚獣だなんて聞いていません!

月代 雪花菜

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第十一章 命を背負う覚悟

11-29 私にしか出来ないフォローの仕方

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 とりあえず、警戒態勢に入っているらしいリュート様をどうしようか考えていたら、時空神様の背中から降りてきたチェリシュが、私たちの目の前までやってくる。
 それから、「よいしょ、よいしょなの」と言ってポーションを並べだしてしまった。
 リュート様に報告をしているチェリシュの可愛らしさに、皆がほっこりしてしまう。

「これを、いっぱーい作ったの!」
「おー、偉いぞチェリシュ。さすがだな」
「えへへー……なの」

 照れ笑いを浮かべるチェリシュが並べた、小さな硝子瓶に入ったオレンジ色のポーション。
 一見すると、オレンジジュースのようにも見える。
 その完成度に真白は満足したのか、ウンウンと何度も頷いていた。

「さすがはチェリシュ! ふむふむ、良い感じで調合されてるー!」
「皆で頑張ったの!」

 頬を染めて「頑張りましたなの」と報告してくれるチェリシュの頭を、ヨシヨシと撫でているリュート様の目の前で、真白がゴソゴソし始める。
 何をする気なのだろうか……
 嫌な予感を覚えて、ジッと動向を見守る。
 真白は気にした様子も無く、自分が捕まえている氷漬けの蛇を、どこかから調達してきたらしい小さな容器へ入れた。
 それから、チェリシュが作ったオレンジジュースのような色のポーションを注ぎ入れると蓋をしてしまう。

「ふーふーふー、リュートの氷かチェリシュのポーション漬け、どちらでも好きな方を選ぶがいいー!」
「ま……真白?」
「コイツ、まだ生きてるの。ルナを狙っていたから、念には念をだよ! ベオルフがここにいたら、もっと地獄を見たに違いないしー、生ぬるいかな?」

 純真無垢な瞳で見上げてくる真白は、子供特有の残忍さを持っていると再確認した。
 しかし、その対象は皆を苦しめている得体の知れない魔物である。
 その魔物が私を狙っていたという言葉に寒気を覚えた。

「まだ……生きているのですね」
「うん、しぶといよー? 人の負の感情を増殖して、それを食べて孵化したからか、かなり厄介で生命力が強いみたい」
「ルナを狙った理由はわかるか?」
「んー……まあ……狙いたくもなるよねー……ルナの魔力は綺麗だし、その分、負の感情に染まったら、こいつらにとってはご馳走だと思う」
「負の感情……」
「怒り、憎しみ、哀しみ、妬みといった感情が好物なのに間違いはないかなー。絶望なんて特に好きなんじゃ無い?」

 絶望――
 真白の言葉で、何故か黒狼の主ハティを思い出す。
 私を絶望で染め上げ、死へ導こうとしていた者たちだ。
 こういう、人の命をもてあそぶ者たちは、似たような思考回路をしているのだろうか。

「あまり……気持ちの良いものではありませんね……」
「そうだねー。でも、このポーション漬けにしている間は、悪さも出来まいー! ふーふーふーふー!」

 高笑いをする真白を黙って見ていたリュート様は何を思ったのか、私を抱えたまま腕を伸ばして、真白を突いて転がす。

「なにすんのー!」
「チェリシュ、そのポーションの効能は?」
「熱があって、動けない人用のポーションなの!」
「へぇ……ロヴィーサたちは配りに行ったのか?」
「あい!」
「おい、お前達の中で数人、そちらのフォローへ回って状況報告を頼む」
「了解です!」

 リュート様の言葉を聞いた元クラスメイトの6名が、チェリシュに場所を聞いて、すぐさま食堂を出て行ってしまった。
 リュート様の言葉だけで、すぐに対応する人が決まるなんて凄い! と感心してしまう。
 普通なら話し合いが必要なはずなのに……
 こういう迅速な行動が出来るからこそ、リュート様が頼りにしているのかもしれない。
 わ、私も負けていられません!
 ぴーぴーわめいている真白を拾い上げて手のひらでコロコロ転がしているリュート様の横顔を眺めながら、私は気合いを入れた。

「ハーブや香辛料を多く使った料理が、皆を救う一手となるのなら……今から、もう一品作ります!」

 私の宣言に、全員が動きを止める。
 リュート様は手の動きを止め、真白は転がりながらも此方を見上げ、その真白が落ちないよう、リュート様の手に自分の手を添えていたチェリシュが目をパチクリさせる。

「今から?」

 確認するように私をジッと見つめてくるリュート様に頷いていたら、時空神様が「ハーブがたっぷりというのはイイネ」と笑った。

「朝はジェノベーゼソースのピザとカレーソースのピザがあるから、なんとかなると思うケド……全員の回復を早めるには良い提案だと思うヨ」

 少し思案顔の時空神様は、何か思いついたのか「ふむ」と頷く。

「追加は料理は、ハーブをたっぷり使ったドレッシングか、ハーブティーがいいカナ?」
「確かに、それだったらすぐに準備が出来そうですね」
「でも、ハーブティーは好みが分かれそうだし、苦手なヤツが多そうだ」

 リュート様の意見はもっともだ。
 日本に居た時は、体に良いとわかっていても香りや味がダメだと言う人は多かった。
 ドレッシングにして摂取するほうが、抵抗感は少ないだろう。

「継続して摂取するほうが良いし……回復期となる昼頃は、出来ることなら……パン生地を使った料理にして欲しいカモ」
「パン生地を……ですか?」

 食材は、チェリシュとリュート様が大盤振る舞いをしているので何とかなると思う。
 熱が出たら食欲が落ちて食べるのが辛かったりするが、報告を聞いている限り、その様子は無かった。
 病人食を考えなくて良いが、口当たりの良い食べ物も用意しておきたくなる。
 時空神様のリクエストに応えるのは簡単だが、そろそろパン生地ではない食事を……と考えていたところだったので驚いた。

「パン生地でというなら、何か考えますが……パン生地にする理由があったりするのでしょうか」
「あれ? 気づいていないのカイ?」

 何がだろうか……小首を傾げる私に、時空神様は数回瞬きをしてから、アハハッと笑った。

「そっか……さっきまで一緒にいたから、慣れ親しみすぎて……当たり前になりすぎて判らないという感じカナ?」

 意味深な言葉を告げられた私は、思い当たる節があり、急いでポーチから冷蔵庫で寝かせていたパン生地を取り出した。
 ひんやりした器を開いてパン生地を確認する。
 元クラスメイトたちの誰かが作った生地だと思っていた。
 私が仕込んだパン生地ではない物が沢山あるので、別段気にしなかったのだ。
 しかし、改めて見てみればすぐに違いが判る。
 いつも私を包み込む、優しい力を感じたからだ。

「……何故、パン生地からベオルフ様の力……が? もしかして、このパン生地……ロナ・ポウンから作った物ですかっ!?」
「一応、ベオルフと父上には許可をいただいたものダヨ。パンの実はこの世界にもあるから、問題ないしネ」
「で、でも……それは……」
「ちょっと力を借りておかないとキツイからネ。あちらもそういう状況になりかねないから、ルナちゃんが仕込んだパン生地を渡しておいたヨ」

 つまり、物々交換をしたということだ。
 私とベオルフ様の力を、食べ物を介して擬似的に発動させると考えるべきだろうか。
 しかし、互いの世界にある物を物々交換できるというのなら、お米を融通してもらっても良い気がする。
 そんな私の考えを読んだのか、時空神様はニッコリと微笑む。

「何事にも順序があるからネ。アレは特別なんダ。見つけたときに意味がわかるから、我慢してネ」

 そう言われてしまってはおねだりすることも出来ないと諦め、器の中に入っているベオルフ様が仕込んでくれたパン生地を見つめた。

「うひゃー……すごーい! これでピザを作ったのー? 回復能力向上するんじゃないー?」
「そんなにすげーのか?」
「ルナは浄化の魔力だけど、ベオルフは回復の魔力だからねー。弱っている人たちには丁度良いと思うよー!」
「さすがは、ベオにーになの」
「へぇ……艶があっていいパン生地だな……ルナのとはまた違った感じがして……なんつーか、見たことも無いくらい艶々でふっくらしているのはパンの実だからか?」
「おそらく、パンの実の効果だと思います……でも、こんなに沢山、ベオルフ様は仕込んでいたのですか?」
「いや、そこは俺が手を貸したカナ」

 つまり、ベオルフ様と時空神様の合作……最強の回復力を持つパン生地だということだ。
 私が作るパン生地よりも美味しい可能性がある。
 これは……私もピザを食べるのが楽しみになってきたかも知れません!

「あと、コレはノエルからダネ」

 そういって時空神様が取り出したのは、麻袋に入れられた何か――いや、香りですぐに判った。
 庭園にあるノエルのリンゴだ。
 おそらく、庭園に出向いて収穫してきてくれたのだろう。
 これは、改めてお礼を言わなければならない。
 彼らの優しさや気遣いに目頭が熱くなる。
 こうやって、いつも私を気遣い、手助けをしてくれることが嬉しくて仕方ない。

「ベオルフ様もノエルも……本当に――」
「ルナちゃんが心配なんダヨ。例の件もあるし……注意するに越したことは無いからネ」

 時空神様の言葉で、夢の扉を監視していた影と竜人族を思い出す。
 私は無言で頷き、リュート様の腕から抜け出してノエルのリンゴを手に取った。
 真っ赤で綺麗なリンゴを見ていたリュート様は、「そのままでも旨そうだ」と大絶賛である。

「魔力の回復量も多いから、リュートくんには良いかもネ。でも、ルナちゃんが料理したら、もっと凄いことになると思うヨ」
「ベオルフ様……ノエル……本当にありがとう」

 リンゴを抱きしめて微笑む私に、リュート様が固まってしまった。
 どうしたのだろうかと目の前で手をひらひらさせてみるが、反応は無い。

「まあ、リュートくんは気にしなくていいカラ、昼食はそのつもりで頼んだヨ。とりあえず、朝はハーブをふんだんに使ったドレッシングを作って、バランス良く食べて貰おうカ」
「はい! 皆さん、野菜をカットしますから手伝ってください!」

 声をかけてから作業台へ直行した私は、野菜の種類と切り方だけを着いてきたダイナスさんに告げて、ドレッシング作りへ集中した。
 いつものハーブソルトにオリーブオイルとビネガーを合わせるだけでも良かったのだが、今回はハーブの分量を多くしようと考えて、新たにタイムとオレガノとバジルを取り出す。
 タマネギをすりおろし、ハーブソルトを追加した物に、オリーブオイルとビネガーを入れる。
 そこへ、タイムとオレガノとバジルを追加して混ぜてから、レモンの絞り汁を入れて味見をした。
 さすがにこのままだと酸味が強いので、蜂蜜を少量加える。
 悪くない味だ。
 イタリアンドレッシングに似た味になっている。
 こうなると……ごまドレッシングやシーザーサラダのドレッシングが欲しくなってしまう。
 今回は、ハーブメインなので作らないのだが、リュート様が好きそうだな……と考えてにやけてしまった。

「あー! ルナがニヤニヤしてるー!」
「ルーがご機嫌さんなの!」

 私がニヤニヤしているだけで、お子様組は大はしゃぎである。
 まあ……こんな表情を見られたら、誰に何を言われたかわかったものではない。
 貴族の子女にあるまじき……いえ、もう貴族では無かったと思い直す。

「でも、ベオルフ様が見たら呆れそう……」
「大丈夫ダヨ。彼は見慣れているはずだからネ」
「……時空神様、それはフォローになっておりません」

 まあ、否定できませんが……と呟いた私は、頬を両手で覆い隠した。
 脳裏に浮かぶ、少しだけ意地悪なベオルフ様の笑顔に唇を突き出して「むー」と唸っていたのだが、ふとリュート様の事が気になって彼の方を見た。
 彼は、自分を毛嫌いしている相手を心配して、他に何か気づいた事は無いかと聞き取り調査をしているようだ。
 マリアベルや、戻ってきたロン兄様だけではなく、他の人たちも交えて話し合い、現場をまとめ上げている。
 いずれ、黒の騎士団に入り、兄たちを支えて魔物の被害に怯える人々を助ける姿を、そこに見た気がした。
 そんな姿に触発されて、私にしか出来ないやり方でリュート様をフォローしようと気合いを入れる。
 しかし……自分が前世から培い、趣味の範囲だと認識している料理が、その手助けになるなど考えもしなかった。
 召喚されて【神々の晩餐】というスキルに目覚め、リュート様が喜んでくれる料理を作るという根本は変わっていない。
 しかし、今はそれだけではないのだと、自分が作る料理が変わっていっている事実に不思議な感覚を覚えたのである。

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