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第十三章 グレンドルグ王国
13-3 一本指打法は伝統
しおりを挟むリュート様とオーディナル様が開発したノートPCは、砦内で新たな騒動を起こす一品となった。
取りあえず、各部署に配って使い勝手を調査し、データを収集したのだ。
最初は案の定というべきか、キーボードに慣れず、指一本で打っている状態だった。
それも慣れて来た頃、画面タッチで作業をする面倒くささにリュート様が音を上げ、マウス代わりのリングをオーディナル様と創ってしまったのである。
これは、指にリングをセットして、指の直感的な動きに合わせて画面が動くようになっているという代物だ。
マウスを握っている時と同じような指の動きに連動すると言えば判りやすいだろうか。
わざわざ腕を動かすこと無く出来る作業が増えたことで効率がアップし、今後の課題は、ペンとの同期だとリュート様は意気込んでいる。
「これはいいな……作業が楽で、資料も見やすい。なおかつ、他の部署と形式が同じになったから、やり取りがしやすい」
このノートPCにテオ兄様が一番喜んだのは意外だった。
しかし、黒の騎士団で書類に一番追われているのはテオ兄様だということは、周知の事実であったらしい。
「文字の解読に時間を取られずに済むどころか、サイン欄も決まっているから誰が手がけているのかすぐに判る。どの部署を回ってきているのかも判りやすくて良い。何故今まで、こういう方法を取らなかったのだろうな……」
書類の細部に至るまでチェックしたテオ兄様は、リュート様が作った書類のフォーマットをしきりに褒め称える。
どの世界も、やはり書類には悩まされるらしい。
「まあ……俺、こういう開発にも携わっていたからさ……」
こそっと耳打ちするリュート様に、テオ兄様も前世の記憶がふんだんに盛り込まれていることを察して笑った。
「ナルホドな。さすがはリュートだ」
「いや、やっぱり……こういうのって、誰が見ても判るようにしておくのが重要だと思うんだよ。だから、書記官の仕事が増えるんだと思うし……」
「いつも人手不足で嘆いていたから、コレを知れば泣いて喜ぶぞ」
「コレ、うちの店にも導入して欲しいわ。サラさんの仕事が減るんちゃう?」
「それは、是非とも導入するべきだな」
「……テオドール様は、アレやね……判りやすいんやねぇ」
「以前から言おうと思っていたのだが……母と知己であり、リュートの相棒であれば、様付けはしなくて良いと……」
「えー? 僕、雇われ店長やし?」
「竜帝陛下の血筋が何を言っているのか……」
軽口を叩いているが、形式上「様」を付けているに過ぎないのは、態度を見ていれば判る。
おそらく、小さい頃から見守り続けていたので、キュステさんにとってラングレイ三兄弟は親戚に近い感覚なのだろう。
「ところで……ロンはどうした?」
「あー……マリアベルに古代語を叩き込んでいるところだよ。アイツ、全く勉強していなかったんだ。文字すら書けないって知ったロン兄が怒っちゃって……」
「……【聖女】の称号を持つ者が、ソレでは困るな」
「まあ、ロン兄だけじゃなくヤトロスも手伝ってくれているから、簡単な単語くらいは覚えられるんじゃ無いかな」
「そうか……彼の家の事を調査させているが、噂だけでも酷いものだ。子供への虐待が日常的に行われているようで、今、ランディオ様が直接動いてくださっている」
「白の騎士団が動いたのなら、終わったも同然だな」
「リュートの頼みだからな。王太子殿下の口添えもあったようだし……あとで礼を言っておくと良い」
「そうするよ」
「お前達……習得するのが早過ぎんか?」
ここで兄弟の会話に口を挟んだのはお父様だった。
指一本でキーボードを打つ姿は、パソコンが苦手だった前世の祖父を見るようだ。
「だーかーらー、ホームポジションに指を置いて慣れろって言ってるだろ? キーの指触りが違うからわかるだろうに……」
「キーそのものが、何なのか判らん!」
「指と頭で覚えてくれ。慣れだよ、慣れ」
「ハロルドの頭は化石か何かか?」
「オーディナル様……それは言い過ぎですよ」
私が入っている籠を抱えているオーディナル様は、満足そうに私の頭を撫でていたのだが、一向に帰ってこない孫娘と真白を心配しているようである。
まあ……ポーション系の素材供給をチェリシュが、研究の助言を真白がしているので、かなり忙しい。
オーディナル様は、ポーション関係に手助けや助言などをする予定は無いようで、それに携わる場所へ足を運ぶことは無かった。
おそらく、何かが引っかかってしまうのだろう。
リュート様が言うには、オーディナル様自身の力が大きすぎるために、加工中のポーションが神力に耐えきれず、変質する可能性があるためではないかということであった。
確かにオーディナル様が神力を抑えていても、弱っている人たちには堪えるようなので、病人の近くにも行かないよう配慮している。
時空神様も考えて動いていたので、十神レベルになると行動一つ一つに気をつけなければならないようだ。
「壊すのは容易いのだがな……」
ボソリと呟かれたオーディナル様の言葉の意味に、リュート様が呆れていたのはコレのせいだろう。
「僕の愛し子の筋肉痛は、大分マシになってきたか?」
「はい。気をつけて動いていれば何とか……ただ、あっちのほうが……」
「痛みが酷いか」
「後半になってくると、眠気も酷くなるので……」
「症状が重いようだな」
「よく言われます」
「あったかくしてたら楽になるのか? 確か……妹がそんなことを言っていたような……」
リュート様が前世の記憶を掘り起こして、私の負担にならないよう心がけてくれているのは嬉しいが、なんだか気恥ずかしい。
出来れば知られたくないと思うのは、他人行儀だろうか。
「だんさんの妹さんは、そういうことも教えてくれはったん?」
「一応……な? 男も女性の体の仕組みを知るべきだって言って、妊娠と出産、育児を教わったが……女性の毎月のお客様に関しては最後だったな。それって、順番が違うと思わねーか?」
「毎月のお客様って言い方……珍しい物では無いのですね」
「うん?」
「あ、いえ……私の高校時代のクラスメイトだけは、皆そう言っていたので……」
「普通は違うんだ?」
「名称は色々ありますが、レアな方かと……」
「へぇ……意外だ。俺はそう覚えていたから一般的なのかと思った」
リュート様が驚いたように目を丸くするので、あの時代はSNSとかもあったから、クラスメイトから拡散して、言い方が気に入ったから使っていたということもあるだろうと納得する。
しかし、妊娠と出産と育児を覚えているリュート様は、ある意味最強のイクメンなのでは? と考えてしまった。
「だから、チェリシュの扱いも慣れていたのですね」
「まあ、何かと親戚や友人の子供の面倒は見ていたな。いつか、妹の子供の面倒を見るつもりで覚えていたんだが……」
「せやから、店に来る妊婦さんやお子さんの扱いにも慣れとったんか」
暗くなりそうになったリュート様の気持ちを浮上させるように、キュステさんが明るい声で話を続けた。
こういう気遣いが出来るキュステさんだから、相棒と呼べるのかも知れない。
「お前らには隠し子がいるとか言われたがな……」
「アレは冗談やん。誰も本気で言うとらへんわ。それに、そういう相手がおったら、絶対に紹介してくれはるやろ?」
「当たり前だろ」
「せやったら、冗談やってわかるもんちゃう?」
「俺が悪いのかよ」
苦笑を浮かべるリュート様の横で、楽しげに笑うキュステさん。
本当に、この二人は仲が良い。
微妙な空気が変わったのを感じたテオ兄様やお父様も、口元に笑みを浮かべて作業を再開する。
「ふむ……子供か……僕の愛し子とベオルフの間に子が出来れば万々歳だったのだがなぁ」
「オーディナル様は、また、そんな冗談を……」
「冗談では無い。リュート……言っておくが、ベオルフは兄代わりであって兄ではない。この意味が判るな?」
「判ってるっての! 一番怖ぇ相手だよ……ったく」
「それは……激しく同意する」
自分で言い出したくせに……と、リュート様は文句を言っていたが、オーディナル様からどれほど恐ろしいか聞いているのだろう。
時々、頭を抱えて唸っている。
余計なことを言わないでいただきたいのですが?
ヘタをすると、ベオルフ様に対する風評被害ですよ?
「まあ、お前が馬鹿なことをしたら問答無用だという事は覚えておくと良い。自身を大事にすることも、そろそろ覚えるべきだな」
「それが一番難しいな……俺はこれくらい何てことないんだけど……」
「そう思う十歩手前くらいで立ち止まれ」
「そんなに手前かぁ……」
お父様は最初、オーディナル様が部屋へ来るたびにかしこまっていたのだが、この頃になるとなれてきたのか、それとも仕事量に四苦八苦しているのか、気にすることが無くなっていた。
指でポチポチとキーを押しながらも、お父様が没頭している仕事が気になるのか、蛍と六花は、この部屋に来るとピッタリくっついて仕事の様子を眺めている。
意外とそれが嬉しかったようで、お父様の仕事も捗っているようだ。
最初は天敵である魔物だった者たちだから警戒するかと思いきや、可愛らしい物に目がないお父様のハートを射貫いていたらしい。
「オーディナル様、そろそろ泉の転移をしなくて良いのですか? それに、長い間ベオルフ様の方を放置しているのも……」
「そうだな。あちらも様子を見に行くようにはしているが、移動ばかりでは面白みが無い」
「ラルム……いえ、ラハトの方は問題無いのですか?」
ピスタ村襲撃事件の際、ラルムは弟を助けるために大怪我を負い、生死の境を彷徨うことになった。
ベオルフ様の事を最後まで心配していた彼は、あちらの太陽神の加護を持つ神官の一族で、神器を守護していた者の末裔らしい。
奪われた神器の奪還とベオルフ様の守護を任された彼は、その代わりにオーディナル様から健康で強靱な体と、様々な耐性を加護として得ることとなった。
ラルムというフェリクスの兄は死んだことにして、オーディナル様は前の【黎明の守護騎士】の従者であった『ラハト』の名と新たな人生を授けたのである。
「力は安定している。よほどベオルフの事が気になっていたのだろう。想う心が生み出す力により、数日で安定させたのは意外であったが……相性が良いようで安心した。リュートにとってのキュステのように、ラハトは支えになってくれるはずだ」
力強いオーディナル様の言葉に納得した私は静かに頷く。
フェリクスは結果、兄を失うことになってしまったが、彼のこれからを考えれば、これが最善なのかも知れない。
「あとは、うまく事が運べば良いのですが……」
懸念点は色々ある。
だが、一番読めないのは自分の両親だった。
軽口を叩いているリュート様とお父様を見つめ、私にはこの親子のような会話はできないと胸が痛んだ。
「……僕の愛し子。それは、独りで出せる答えでは無い」
「オーディナル様……」
「リュートを見ていたのなら判るだろう?」
「……そう……ですね」
オーディナル様の言いたいことは判る。
いつか、私もリュート様のように勇気を出して家族と対話しなければならない。
その機会は自分が考えているよりも早く訪れるような気がして、少しだけ落ち着かなかった。
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