悪役令嬢の次は、召喚獣だなんて聞いていません!

月代 雪花菜

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第十三章 グレンドルグ王国

13-22 思い出の品

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 隣にある確かな存在。
 それを感じていても、力をどれほど上手く互いの間で回していても限界はやってくる。
 本体が違う世界にいるのだから、仕方が無い。
 これほど長い時間、此方に滞在できたのは、オーディナル様と時空神様の協力があったからだ。
 これ以上は、ベオルフ様に負担がかかってしまう。
 限界か――と、心の中で呟いた私はタイムリミットを告げるために口を開く。

「楽しい時間は、あっという間ですね……」

 私の言葉に、ベオルフ様の肩が微かに震えた。
 彼も別れの時が近いと感じていたのだろう。
 無言のままに頷く。

 あちらで待っている人たちがいる。
 それは判っているのに、離れがたい。
 身を引き裂くような痛みを伴う別れ方をする理由もわからぬまま、私たちはいつも離れてきた。
 しかし、私が感じる痛みはベオルフ様のものと比べると、生易しい。
 ほとんどを彼が負担しているのだと直感していた。
 辞めてと言って辞めてくれる人では無い。
 だから、オーディナル様に彼の苦痛を少しでも和らげるようお願いしていたのだ。

「今のお前達には、少し厳しいだろう。体を楽にして眠りなさい」

 案の定、オーディナル様が提案をしてくれる。
 眠りの中であれば痛みは感じない。
 いつもは夢の中で眠るという不可思議な体験をするわけだが、今回は違う。
 皆がいる前で……というのは、少々羞恥心が刺激されてしまうけれども、ベオルフ様の痛みは和らぐはず。
 そう考えながらも、離れたく無い思いが心を揺さぶる。
 オーディナル様を見つめながら、自然にベオルフ様と手を握りあった。
 お互いに離れたく無いと願うために出てくる行動だ。止めることは無い。
 お腹の底に力を入れていなければ、「離れたく無い」と言って困らせてしまいそうで唇を噛みしめた。

 そんな私たちを心配してか、周囲の人たちの表情も曇っている。
 私たちの痛みが伝染したようだと考えていたら、今にも泣きそうな顔をした母が前へ進み出た。

「あ、あの……オーディナル様。娘に……コレを渡しても良いでしょうか」

 母が何かをオーディナル様に見せて確認を取っているが、私の方からはソレがなんなのか見えない。
 しかし、とても大事そうに抱えているところを見ると、重要な品なのだろう。

 お母様が私に――?
 
「ん? ……ああ、そうか。そうだな。渡してあげなさい」

 母の手の中にある物を確認して優しく微笑むオーディナル様に表情を和らげた母は、お上品な侯爵夫人にしては珍しく駆け寄ってくる。
 ソファーに深く腰をかけて、ほとんど力が入らなくなっている私の前に跪いた母は、ベオルフ様と私を交互に見て微笑む。

「お母様?」
「これを……いつか、貴女と会えるときが来たらと……お守り代わりに持っていたの」

 先程、オーディナル様に見せていた小袋を私に差し出す。
 侯爵夫人が持つにしては質素すぎる小袋を、大事そうに抱える姿を見て胸が詰まる。
 いつ会えるとも判らない、あんな別れ方をしてしまった娘のために、これを持ち歩いていたのか――そう考えるだけで涙が出そうだ。

 会えるかどうかも……わからなかったのに。
 渡せるかどうかも……わからなかったのに。

 頭に浮かんだ言葉は胸を締め付け、鼻の奥がツンとする。
 必死に涙を堪えて優しく微笑む母を見て、私はどうしてもっと早く両親と話をしなかったのだろうと後悔した。
 そうか――これが、リュート様も抱いていた後悔だ。
 彼が家族に前世も含めて話した日の夜。
 誰にも聞こえないような小さな声で『俺って馬鹿だな……』と、呟いた声と言葉が忘れられなかったのは、おそらく、自分も同じことを考えるだろうと予感していたからかも知れない。
 ああ……私も馬鹿だ。大馬鹿者だ。
 だから、ここで泣くのは違うと喉の奥に力を入れて、あふれ出しそうな想いを飲み込む。

「聞き分けの良い貴女が、私や夫を唯一困らせる我が儘を言って手に入れた物ですもの。きっと、意味があったのよね?」

 そう言って小袋の口を開いて中身を見せてくれた。
 中に入っていたのは、私がよく知っている物だった。
 ジャラリと音を立てた丸い粒は、大きさが揃っており、赤紫色が濃くて綺麗な艶は申し分ない。粒の側面にある線は白く、とても品質が良い物だと判る。

「ルナティエラ嬢?」
 
 それを信じられないと言った面持ちで凝視していたからだろうか、隣のベオルフ様が声をかけてくれた。
 おかげで、驚き過ぎて声が出なかった私の口から、ようやく言葉を絞り出すことができたのである。

「こ……これは……小豆?」
「ええ。貴女がどうしても欲しいと強請った物よ。熱病にかかった後、記憶を失ってしまったから覚えていないでしょう? でも、貴女は小豆を甘く煮た物が好きだったの」

 お砂糖は高級品だったから、あまり作ってあげられなかったけれど……と、母は申し訳無いと言った様子で笑う。
 クロイツェル侯爵夫妻は領民の為にお金を使う偽善者だと、どこかの貴族に言われたことがある。
 そのため、私は侯爵令嬢で第二王子の婚約者でも、裕福な男爵家にも劣る質素な生活や服装をしているのだと馬鹿にされたこともあった。
 そんな両親が、私のために大枚をはたいて購入してくれた物――
 
「……え? だって……それって……」

 そうだ。
 それが意味するところは、1つである。

 私は、――ということだ。

 ならば、何故、途中から前世の記憶も失ったのだろう。
 熱病のせい?
 いや、もしかしたら……オーディナル様が封じている記憶の中に、前世の記憶もあったのだろうか。
 今現在、断片的に取り戻している記憶も欠片であり、本来は、もっとハッキリとした……それこそ、リュート様と同じくらいの記憶を持っていたとしたら?

「何かあったのか?」
「ベオルフ様……あの……」

 混乱する頭の整理を付けたくて彼に話しかけるが、ここで話すべき内容では無いと思いとどまる。
 おそらく、両親も知らなかったはずだ。
 強く彼の手を握り、動揺を隠す。
 しかし、彼には全てお見通しだったのか、強く手を握り返された。

「今話せる内容か?」

 私は無言のままに首を振る。
 
「判った。今晩……いや、いつもの場所へ行けるようになってからでも遅くは無いだろうか」
「は、はい。大丈夫です」
「では、待っている」
「はい……」

 動揺する心は、それだけで幾分マシになった。
 そして、全ての事実を知っているだろうオーディナル様を見上げる。

「聖域化を手伝ってくれた礼だ。あちらでも手に入る物だから、遠慮せずに持って行くと良い。ユグドラシルも了承済みだから、何の問題も無い」

 はぐらかされた――。

 直感でそれを理解し、私は母へ礼を言ってから貰った小袋をポーチへ収納し、改めてオーディナル様を見上げて唇を尖らせる。
 意味深に笑う――いや、どこかドヤ顔のオーディナル様。
 それを見ていた私は、少しだけ意地悪をして困らせてやりたいという考えが浮かび、無理な要望を口にした。

「それならお米や醤油。それか味噌を……」
「あちらには無い物を言われても困る」
「うぅぅ……オーディナル様あぁ……お米が食べたいですうぅ」

 母には心配させまいと冗談めかして言うが、違う意味で心配になったのか、母は私とオーディナル様を交互に見てオロオロするばかりだ。
 オーディナル様も、私の気持ちを察してくれたのだろう。終始、笑顔で受け答えをしてくれる。
 
「それも、近いうち……いや、もう少しすれば何とかなるはずだ。醤油と味噌については、手を貸してやらんことも無いが……リュート次第だな」
「判りました。とりあえず……私の事に関して、少し……判った気がします。それを伝える為でもあったのですよね?」
「察しが良いな。さすがは、僕の愛し子」

 一応、隠してあることを少しは理解したと匂わせた答えがコレである。
 ベオルフ様も、今の会話で何かを察したのだろう。
 片眉をピクリと動かして、ジトリとオーディナル様を見つめていた。
 
「ベオルフ様、オーディナル様の横っ腹をつねって良いですよ?」
「そうしよう」
「冗談では無いぞっ!? アレは、かなり痛いから駄目だっ」

 記憶を封じられていても、オーディナル様が嫌がる事は何となく記憶に残っているのだなぁと感心しながら、私とベオルフ様は顔を見合わせて笑い合う。
 ノエルの記憶に該当する思い出があったのか、「ぷくくっ」と楽しげに笑った。
 一連のことをノエルの頭上で静観していた紫黒は、我慢できなかったのだろう。オーディナル様とノエルに過去の思い出話をせがんでいた。

「お母様、ありがとうございます。大切にしますね」
「ええ……どうか……どうか無事でいて……また……会えるかしら」
「勿論です。いつになるかわかりませんが、必ず」

 もう迷いは無い。
 今度はもっと素直な気持ちで、両親と会うことができる。
 そして、過去の私とも向き合えるはずだ。
 私の力強い言葉に驚き、それと同時に喜びを感じてくれたのか、母は優しい笑みを浮かべて頷いてくれた。
 笑っているような泣いているような、何とも言えない複雑な表情だが、お互い似たような感じになっているに違いない。

「似ているな……」

 ベオルフ様の静かな声が私の耳に届いた。
 それにより、やはり親子なのだと改めて感じる。

「ありがとう」
「気をつけてな……」
「お姉様、お二人のことは僕に任せてください」
「フェリクスは体を治す事を優先してくださいね? お父様とお母様も、あまり無理をなさらないように……」
 
 今回は家族が見送ってくれる――。
 心が満たされていく想いで目頭が熱くなる。それでも、ここでは泣かない。
 次に会うときまでの記憶が泣き顔なんて嫌だと思ったからだ。
 だから、最高の笑顔を浮かべて、両親と新しい弟の記憶に焼き付けていく。
 彼らと次に会う日はいつになるか判らないが、きっと大丈夫だと思えた。

「さて、二人とも……暫く眠りなさい。さすがに結びつきが強すぎて、このまま帰すと反動が大きいからな」
「オーディナル様、お願いします」
「任せておきなさい。ベオルフも眠りなさい」
「いえ、私は……」
「今までの比では無いのだ。黙って眠っておきなさい」

 私が痛みを感じていないか確認するために、起きていようと考えているのだろう。
 どれほどの激痛を伴っても、私が苦しんでいないか確認する方が大事だと考えるなんて……ベオルフ様は私に甘すぎですよ?
 しかし、そんなベオルフ様の考えを改めさせる方法を思いついた私は、命一杯眉尻を下げて彼を見つめた。

「一人で眠った姿を見せるのは恥ずかしいので、お付き合いください」

 どうですか?
 ベオルフ様でしたら、私のこの言葉を無視出来ないですよね?
 内心でそう呟きながら彼を見上げる。
 すると、ベオルフ様は一瞬だけ苦悶の表情を浮かべてから、諦めたように深い溜め息をついた。

「……そう言われたら断れないでは無いか」
「断って欲しくありませんから」
「まったく……貴女は……」
 
 勝った!
 私の意図を、全て理解した上での敗北宣言である。
 まあ、私がベオルフ様に負けることなど…………あるけれども、こういう時に負けたことは無い。
 基本的に甘すぎる彼だ。
 自分のことを考えての発言だと知れば、よほどのことが無い限り、こうして折れてくれる。

「えへへー、そう言ってくれると思いました」

 肩に頭を預けて言う私に観念したのか、ベオルフ様は苦笑交じりに「仕方の無い人だ」と呟き、私の頭に自分の頭を乗せる。
 いつもの寝る体勢だ。
 幼い頃から、こうして互いを守るように身を寄せ合ってきた。
 オーディナル様の懐に抱えられて眠ることもあったし、ノエルが間に入って眠ることもあった。
 大きな神獣の懐に抱かれて眠ることもあった気がする。
 今は、ただただ懐かしい。

「またな……」
「はい、また……」

 短い挨拶を交わした直後に、意識が遠のくのを感じる。
 長いようで短いグレンドルグ王国への滞在は、ここで終了となった。
 収穫は大きかったと思う。
 ミュリア様やスレイブといった不安要素はあったけれども、ベオルフ様なら大丈夫のはずだ。
 彼の頼もしい仲間達が、きっと手を貸してくれる。
 これからは、仲間と協力しながら、黒狼の主ハティへ立ち向かってくれるだろう。
 
 リュート様に土産話が盛りだくさんだ。
 ポーチにしまった懐かしい品へ思いを馳せ、これをどう使おうか考えるだけで嬉しくなってしまう。
 今度目を覚ました時は、また賑やかな時間が始まりそうだと苦笑しながら、私は隣のぬくもりが薄れていく寂しさを耐える。
 完全に意識を手放す前に、私の頭を撫でる優しい手の感触がした。
 おそらく、ユグドラシルだ。
 心配になって見に来てくれたのか、それとも、今回の滞在に力を貸してくれていたのか――。
 心優しい彼女に礼を言いながら、戦利品を携えた私はリュート様の元へ帰るのであった。
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