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第一節 出逢いと別離と再会と
第5話 知らない宵闇
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どこをどう走ったものか。
パニック寸前の頭でも、直線を意識していたはずだが、気づけば暗がりの小路に迷い込んでいた。
見上げた空は黄色から橙色に変わっている。
(夕方、なの?)
靄に霞む陽の位置が家々の陰に消えようとしている。明確な時間が読み取れたせいか、出口を探して歩きっぱなしだった足が殊更重くなってきた。
(ちょっと休憩しよう)
そう決断するや近くの壁に寄りかかり、ずるずると地べたに座り込む。
くきゅるるるるるる……
途端、腹の音が鳴り出した。
(そういえば、起きてから何も食べてないや)
今まで忘れていたツケを払うように、胃の辺りが痛みを訴えてくる。
「いたたたた……お、お腹が……」
これが家なら冷蔵庫を漁れば何か出てくるのだが、生憎外どころか見知らぬ場所。制服のポケットには小銭がいくらか入っているものの、この街で使えるかは不明だ。
(なんでこんな目に?)
今更ながら現状に涙が浮かんでくる。
目が覚めれば知らない部屋。出会った男は人間を食材と言う。彷徨った街は出口を一向に見せてくれない。――しかも制服には渋色のシミ。
誰にどう恨まれればこんな目に合うのか。
身を縮め、溢れそうになる涙を腕で拭う。
と、
「お姉ちゃん、大丈夫?」
うなだれる頭に甲高い子どもの声がかけられた。
自分より幼い声の気遣う様子に、情けなさからなけなしの自尊心を守るように顔を上げた泉は、心配そうにこちらを見つめる、夜色の瞳とかち合った。
(わ……綺麗な子)
煤けたオーバーオールも気にならないほど、ふわふわした光のような短い髪と愛らしい容姿。そこへ加わる、声の通りに気遣う表情は、疲れ切った心に温かな思いを抱かせた。
「あ――」
すっかり子どもに魅せられた泉が、何かしら声を上げようとした、その時。
くきゅるるるるるる……
代わりとばかりに、腹の虫が返事をした。
何というタイミング。
子どもの姿に救いを見たはずの心は、瞬時に現実へと引き戻され、無意識に自分より幼い子どもへ頼り掛けた分、増して守るはずだった自尊心に傷がついた。たとえその子どもの耳が少し尖っていて、口元から覗く牙が鋭かったとしても、何の慰めにもならない。
固まる泉をよそに、腹の音に少しだけ目を丸くした子どもは、次いでにっこり笑顔になると、安心させるように小さな胸を一つ叩いた。
「待っててください! シイが何か持ってきます!」
唐突な宣言に反応する間もなく、素早い動きでいなくなった。
と思えば、同じくらいの素早さで戻ってくる。
その手には、先ほどまでなかった、湯気立つ大きな白い饅頭があった。鼻をくすぐり腹を誘惑する香ばしい匂いは、肉か魚介の餡だろう。
一瞬、あの食材店に陳列されていた、おどろおどろしい食材が浮かばないでもないが、空腹に勝るものではなかった。見知らぬ子どもが持ってきたということすら警戒の外だ。
「はい」と手渡されたそれに感動しながら、何度も「いいの?いいの?」と確認し、口にしようとして、
ぐーぎゅるぎゅるぎゅる……
自分よりも数倍上の腹の音に驚いて子どもを見る。
頬を赤らめ頭を掻きつつ照れる子どもに、泉は少し間を置いてから、饅頭を半分にして渡した。割ったことで更に芳しい香りが鼻腔を刺激するが、ここは我慢。
「半分こ、しましょう?」
「……お姉ちゃん……」
買ってきたのは自分だろうに、泉の申し出に感動した様子で目をウルウルさせた子どもは、しかし申し訳なさそうに言う。
「ありがとうです。でもごめんなさい。シイはこれではお腹が膨れません」
しゅんと半分の饅頭を手に子どもがうなだれる。自分よりも大きな腹の音を思い、(半分じゃやっぱり足りないのかしら)と泉が悩むと、「でも」と続けた。
「お姉ちゃんの血を少し分けてくれると、シイのお腹はいっぱいになれます」
(…………………………)
潤んだ瞳でこちらを見る子どもに、泉はショックで声も出ない。
半分でもかなりの重量を感じる饅頭。これより少しの血が欲しいという子ども。
(……少しって、どういう意味でしたっけ?)
いくら明るい方向で考えようと、半分以上自分の血が抜かれる様を想像し、手にしたもう半分の饅頭をポンッと無言で子どもに渡した。
「……じゃっ!」
くきゅるるるるるる……
抗議する腹の音を叱咤しながら、良い笑顔で子どもから脱兎の如く離れる。
一人残された子どもは半分半分の饅頭を両手に持ち、
「血ぃー、くださいよぉー……」
涙声で叫んでいた。
* * *
結論、ここにはまともなヤツなんて一人もいない。
直に接した相手は店主を入れても三人だけだが、結論を出すには充分だと考える。逆にこれ以上、妙な連中に関わられる方が嫌だ。
全く収穫にならない事実を胸に、再度すっかり暮れた夜の中を走る泉だったが。
「ううううう……お腹空いたぁ」
せめてあの饅頭を貰っておけば……いやいや、半分貰った礼に血を寄越せと追いかけられれば、あの素早さに勝てる自信はない。今だって、追いかけて来ないのは饅頭を食べなかったからで――。
自分の腹に言い訳をしながら、ふらふら人ごみを走り抜ける。
夜の奇人街の様子は、昼とは全く違っていた。
まばらだった人の数は路を狭めるまでに溢れ、気をつけなければ幾人にもぶつかってしまいそうだ。すでに掠めた身体はあったかもしれないが、絡まれるのを恐れて必死に走っているため、詳細は不明だ。
遠くで悲鳴と嬌声が聞こえる。
視覚を刺激する明かりは、ネオン街と市場のそれを合わせた混沌。
ついでにもれてくる美味そうな匂い。
「ううううう……じ、地獄だわ」
それでも止まることなく人ごみを抜け、通りを曲がる。
幾分涼しい風が頬を撫でた。日中とは違い、不快を伴わない澄んだ夜風。
ほっと息をついたのも束の間、痛む足を何かに取られ、路地裏へ盛大に転んでしまった。
「いったぁ……な、なに?」
地べたに座り、火花の散る頭を擦りながら、足が取られた方へ視線を向ける。
まるで透明な壁で仕切られているかのように、賑わいから外れた闇夜の路。
街灯の青白い明かりを背に、路地裏の壁から五つの、背格好から男と分かる影が抜け出てくる。その内の一つが、泉の足をわざと引っかけたと気づくのに、そう時間はかからなかった。
泉からは影としか見えず、影からは泉の姿がよく見える状況に、空腹以外の気持ち悪さが胃に下りてくる。
急いで逃げようと飛び出した腕が、無造作に引かれて壁に叩きつけられた。
「っ――!」
背中に衝撃。仰け反る首に刃の感触。
くつくつやらケタケタやら笑う声がとても近い。
「おやおや珍しい。人間のお嬢ちゃんじゃありませんか」
「こんなところで何してるんですかぁ?」
しかめた目を無理やりこじ開けて前を見たなら、絞め付けるでもなく首に寄せられたのが、鋭い爪を持った獣の手だと知る。至近の影から分かる輪郭は狼そのもの。
(これって、人狼……!?)
確かに二足歩行の狼という表現がぴったりの相手は、恐怖に見開かれる目を愉しむように、泉の首を片手で絞める。その手を外そうと両手で掴むがびくともしない。足掻く度、絞首を悪戯に試みる手の、滑らかとは言い難い毛が指にまとわりつく。
「くぅ……」
「ひひひ、可愛らしい声じゃねぇか。このまま喰っちまうのもいいが……」
後ろに同意を求めるように、
「やっぱ、ちゃんと“喰って”やらなきゃ、可哀想だよなぁ」
舌をべろりと舐める音と共に、嘲笑が肯定として上がる。
太ももの素肌に、もう一方の手が這わされた。
顔は獣だというのに、爪と共に撫でる手は、毛に包まれていようと無骨な男のもの。
「ひっ、や、やめて……」
「良い声だぁ……骨の髄まで可愛がってやるから安心しなぁ?」
にやついた顔が周囲を固める。中には人間のような顔もあり、泉の恐怖を更に駆り立てる。想像もしたくないこの先の運命に、目を瞑ることもできない泉の視界は、街灯の光を歪め――
地に叩きつけられた。
パニック寸前の頭でも、直線を意識していたはずだが、気づけば暗がりの小路に迷い込んでいた。
見上げた空は黄色から橙色に変わっている。
(夕方、なの?)
靄に霞む陽の位置が家々の陰に消えようとしている。明確な時間が読み取れたせいか、出口を探して歩きっぱなしだった足が殊更重くなってきた。
(ちょっと休憩しよう)
そう決断するや近くの壁に寄りかかり、ずるずると地べたに座り込む。
くきゅるるるるるる……
途端、腹の音が鳴り出した。
(そういえば、起きてから何も食べてないや)
今まで忘れていたツケを払うように、胃の辺りが痛みを訴えてくる。
「いたたたた……お、お腹が……」
これが家なら冷蔵庫を漁れば何か出てくるのだが、生憎外どころか見知らぬ場所。制服のポケットには小銭がいくらか入っているものの、この街で使えるかは不明だ。
(なんでこんな目に?)
今更ながら現状に涙が浮かんでくる。
目が覚めれば知らない部屋。出会った男は人間を食材と言う。彷徨った街は出口を一向に見せてくれない。――しかも制服には渋色のシミ。
誰にどう恨まれればこんな目に合うのか。
身を縮め、溢れそうになる涙を腕で拭う。
と、
「お姉ちゃん、大丈夫?」
うなだれる頭に甲高い子どもの声がかけられた。
自分より幼い声の気遣う様子に、情けなさからなけなしの自尊心を守るように顔を上げた泉は、心配そうにこちらを見つめる、夜色の瞳とかち合った。
(わ……綺麗な子)
煤けたオーバーオールも気にならないほど、ふわふわした光のような短い髪と愛らしい容姿。そこへ加わる、声の通りに気遣う表情は、疲れ切った心に温かな思いを抱かせた。
「あ――」
すっかり子どもに魅せられた泉が、何かしら声を上げようとした、その時。
くきゅるるるるるる……
代わりとばかりに、腹の虫が返事をした。
何というタイミング。
子どもの姿に救いを見たはずの心は、瞬時に現実へと引き戻され、無意識に自分より幼い子どもへ頼り掛けた分、増して守るはずだった自尊心に傷がついた。たとえその子どもの耳が少し尖っていて、口元から覗く牙が鋭かったとしても、何の慰めにもならない。
固まる泉をよそに、腹の音に少しだけ目を丸くした子どもは、次いでにっこり笑顔になると、安心させるように小さな胸を一つ叩いた。
「待っててください! シイが何か持ってきます!」
唐突な宣言に反応する間もなく、素早い動きでいなくなった。
と思えば、同じくらいの素早さで戻ってくる。
その手には、先ほどまでなかった、湯気立つ大きな白い饅頭があった。鼻をくすぐり腹を誘惑する香ばしい匂いは、肉か魚介の餡だろう。
一瞬、あの食材店に陳列されていた、おどろおどろしい食材が浮かばないでもないが、空腹に勝るものではなかった。見知らぬ子どもが持ってきたということすら警戒の外だ。
「はい」と手渡されたそれに感動しながら、何度も「いいの?いいの?」と確認し、口にしようとして、
ぐーぎゅるぎゅるぎゅる……
自分よりも数倍上の腹の音に驚いて子どもを見る。
頬を赤らめ頭を掻きつつ照れる子どもに、泉は少し間を置いてから、饅頭を半分にして渡した。割ったことで更に芳しい香りが鼻腔を刺激するが、ここは我慢。
「半分こ、しましょう?」
「……お姉ちゃん……」
買ってきたのは自分だろうに、泉の申し出に感動した様子で目をウルウルさせた子どもは、しかし申し訳なさそうに言う。
「ありがとうです。でもごめんなさい。シイはこれではお腹が膨れません」
しゅんと半分の饅頭を手に子どもがうなだれる。自分よりも大きな腹の音を思い、(半分じゃやっぱり足りないのかしら)と泉が悩むと、「でも」と続けた。
「お姉ちゃんの血を少し分けてくれると、シイのお腹はいっぱいになれます」
(…………………………)
潤んだ瞳でこちらを見る子どもに、泉はショックで声も出ない。
半分でもかなりの重量を感じる饅頭。これより少しの血が欲しいという子ども。
(……少しって、どういう意味でしたっけ?)
いくら明るい方向で考えようと、半分以上自分の血が抜かれる様を想像し、手にしたもう半分の饅頭をポンッと無言で子どもに渡した。
「……じゃっ!」
くきゅるるるるるる……
抗議する腹の音を叱咤しながら、良い笑顔で子どもから脱兎の如く離れる。
一人残された子どもは半分半分の饅頭を両手に持ち、
「血ぃー、くださいよぉー……」
涙声で叫んでいた。
* * *
結論、ここにはまともなヤツなんて一人もいない。
直に接した相手は店主を入れても三人だけだが、結論を出すには充分だと考える。逆にこれ以上、妙な連中に関わられる方が嫌だ。
全く収穫にならない事実を胸に、再度すっかり暮れた夜の中を走る泉だったが。
「ううううう……お腹空いたぁ」
せめてあの饅頭を貰っておけば……いやいや、半分貰った礼に血を寄越せと追いかけられれば、あの素早さに勝てる自信はない。今だって、追いかけて来ないのは饅頭を食べなかったからで――。
自分の腹に言い訳をしながら、ふらふら人ごみを走り抜ける。
夜の奇人街の様子は、昼とは全く違っていた。
まばらだった人の数は路を狭めるまでに溢れ、気をつけなければ幾人にもぶつかってしまいそうだ。すでに掠めた身体はあったかもしれないが、絡まれるのを恐れて必死に走っているため、詳細は不明だ。
遠くで悲鳴と嬌声が聞こえる。
視覚を刺激する明かりは、ネオン街と市場のそれを合わせた混沌。
ついでにもれてくる美味そうな匂い。
「ううううう……じ、地獄だわ」
それでも止まることなく人ごみを抜け、通りを曲がる。
幾分涼しい風が頬を撫でた。日中とは違い、不快を伴わない澄んだ夜風。
ほっと息をついたのも束の間、痛む足を何かに取られ、路地裏へ盛大に転んでしまった。
「いったぁ……な、なに?」
地べたに座り、火花の散る頭を擦りながら、足が取られた方へ視線を向ける。
まるで透明な壁で仕切られているかのように、賑わいから外れた闇夜の路。
街灯の青白い明かりを背に、路地裏の壁から五つの、背格好から男と分かる影が抜け出てくる。その内の一つが、泉の足をわざと引っかけたと気づくのに、そう時間はかからなかった。
泉からは影としか見えず、影からは泉の姿がよく見える状況に、空腹以外の気持ち悪さが胃に下りてくる。
急いで逃げようと飛び出した腕が、無造作に引かれて壁に叩きつけられた。
「っ――!」
背中に衝撃。仰け反る首に刃の感触。
くつくつやらケタケタやら笑う声がとても近い。
「おやおや珍しい。人間のお嬢ちゃんじゃありませんか」
「こんなところで何してるんですかぁ?」
しかめた目を無理やりこじ開けて前を見たなら、絞め付けるでもなく首に寄せられたのが、鋭い爪を持った獣の手だと知る。至近の影から分かる輪郭は狼そのもの。
(これって、人狼……!?)
確かに二足歩行の狼という表現がぴったりの相手は、恐怖に見開かれる目を愉しむように、泉の首を片手で絞める。その手を外そうと両手で掴むがびくともしない。足掻く度、絞首を悪戯に試みる手の、滑らかとは言い難い毛が指にまとわりつく。
「くぅ……」
「ひひひ、可愛らしい声じゃねぇか。このまま喰っちまうのもいいが……」
後ろに同意を求めるように、
「やっぱ、ちゃんと“喰って”やらなきゃ、可哀想だよなぁ」
舌をべろりと舐める音と共に、嘲笑が肯定として上がる。
太ももの素肌に、もう一方の手が這わされた。
顔は獣だというのに、爪と共に撫でる手は、毛に包まれていようと無骨な男のもの。
「ひっ、や、やめて……」
「良い声だぁ……骨の髄まで可愛がってやるから安心しなぁ?」
にやついた顔が周囲を固める。中には人間のような顔もあり、泉の恐怖を更に駆り立てる。想像もしたくないこの先の運命に、目を瞑ることもできない泉の視界は、街灯の光を歪め――
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