痛みの底で 誰も興味のない私の戦記

いつの間にか

　<高校生>
 クラスメイトを蔑んで見ていた。チャラチャラした大して美男美女でもない人間を嫌悪していた。そんなふうに馬鹿にして大した学校でもない、と思い、勉強もろくにしなかった。というか、本当に勉強をしたくなくなっていた。剣道部に入り、持ち前の完璧主義でまっしぐらに集中した。勉強をしない理由が欲しかったのかもしれない。気がつけば赤点ばかりとるようになった。
　
　双子の姉はチアリーディングの強豪校に入り、チアリーディングに打ち込んだ。その厳しさは酷かった。
　体重制限や練習の厳しさ、先輩、同級生、OG、コーチ、メンバーの親、いろんなプレッシャーがあったようだ。
　2年生になると、姉は部長になった。
　親と対立し始め、過食が酷く随分太った。吐くようになった。リストカットするようになった。
　その頃私も親と顔を合わすのも苛立つようになった。
　私も剣道部の部長になっており、私の完璧主義についてこれず後輩と上手くいかなくなった。だんだん試合でも勝てなくなり、コーチに見放された。試合中に過呼吸になり、涙が出るようになった。
予備校に通うと言い、部活を辞めた。
　
この頃、姉と家事の分担でよく揉め、突破的に喘息の薬を大量に飲んだ。
　救急搬送されたが翌日回復した。もう何もかもめちゃくちゃだった。
　
　3年生になり、演技試験と勉強を学べる予備校に入れてもらった。あまりにもついていけず、自己嫌悪も酷かった。
　夏休みの自習室で髪をむしるのが止まらなくなった。はじめて1円玉くらいのハゲを作った。