Love is not a choice

混ざりあうようで隔たっている

　人間は生まれると役所に登録される。自分個人の情報は名前と性別。男か、女か。
私は「女」と登録されているが、女ではない。しかし体は「女」としての機能をもつ。だから「男」でもない。
自分が美しく見える服が好きだ。「かわいい」服は嫌いだ。
肉体が好きだ。「女」の肉体の美しさ、「男」の肉体の美しさ。
交じり合うことを愛している。貪ることも貪られることも。

あなたの愛するものは何か。
「男」か、「女」か、それとも「自分」か。
それとも何も愛さないのか。

全ては自由で、不自由である。


　あなたは何をもっていて、何を知っているか。それがあなたの世界であり、私の世界と繋がっている。
しかしあなたと私は交えない。
ちょうど虹に触れられないように。