Love is not a choice

バナナ

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黄色の牢屋

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 誰にでも優しく、おかしなことはせず
ワイシャツはきっちり第一ボタンまでしめる
いつも制服のほこりを気にし、襟元のしわを伸ばす

 静かに、話せる人を待っている
踏み込みすぎると避けられる
ときに嘲笑され、立ちはだかれる

 塾の帰り
ふたりきりの線路沿い
沈黙して歩く
好意を感じる
じんわりと優しい言葉をかける
これは現実か、妄想か
変に楽しくなってくる

 今日も雑踏の中にいる
耳が詰まっている。糸をピンと張ったかのような高い音がする
にぎやかな黄色い笑った顔が近づいてきて
低い声で聞かれる
「あいつ好きなんだって?」

 音が鳴り響いて、どんどん大きくなって、弾ける
真っ黒い霧に満たされる
あの帰り道のことを、面白く、ありったけのネタを用意して
花火が打ち上がるかのように、次々と。
自分にゆがんだ笑顔が集まってくる
話を待ち望まれてる
笑ってる
こんなことこれまでにあっただろうか
注目されてる


 いつもの雑踏
カオス的に入り交ざり反響する声
何も起こらないし、罰を受けることもない
褒められることもない
ただただ溺れながら泳ぐしかない
その先には何があるんだろうか

 罪が消えることはない
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