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5章
第12話
「……バハムートがまだ生きてるってことが女王まで伝われば、殺して処分するようにって、絶対にそう言われると思うんだ。でも、今のバハムートに敵意はない。魔王によって操られて、あんな風に暴れ回ってしまっていたわけだから」
「けどよ。それも含めて、全部話せばいーんじゃねーのか?」
「……いえ。ギュスターヴ女王様は、とても頭の切れるお方と聞きます。ゼノ様がバハムートさんと従属契約を結んだということが分かれば、それを隣国との戦争に使おうと言い出しかねません」
現在、メルカディアン大陸では戦争は起こっていないが、それはアスター王国・ランタナ大公国・ルドベキア王国の三強国がお互いに睨みを利かせて、休戦協定を結んでいるからである。
ギュスターヴ女王は、アスター王国の歴代君主たちに比べて、非常に野心的な性格をしていると言われており、獄獣の力をゼノが手にしていると分かれば、たしかにモニカの言う通り、それを利用しようとしてくる可能性は高かった。
「たしかに、陛下の噂はいろいろと聞くけどな。父様や母様も、ギュスターヴ女王は冷血なお方だって言ってたぜ」
そんな風に皆で話をしていると――。
「!」
ゼノは、仲間に体を支えられて、足を引きずりながらこちらへ向かって来る白銀の鎧を身につけた者の姿を確認する。
ディランだ。
彼は、ゼノたち4人の前で立ち止まると、笑顔を見せた。
「どうやら、本当に君がバハムートを倒してくれたみたいだな」
「えっ」
「今しがた、偵察隊から伝令が入った。バハムートの消失を確認した、と。先程、サザンギル大湿原の上空から無数の流星が落下していたが、あれは君がやったんだろう?」
「あ、はい。《彗星の終止符》っていう強力な星魔法を使いました」
「……星魔法か……ハハッ、本当にすごい……。そんな魔法を扱える者が、この時代にいるだなんてな。君には本当に驚かされるよ」
どこか自虐混じりにディランはそう口にする。
王国最強の術使い集団を率いていた師団長としてのプライドもあったのだろう。
ゼノは何か口を挟むこともできず、彼の言葉に耳を傾ける。
「我々でも歯が立たなかったバハムートを、いとも簡単に倒してしまったなんて……本当に信じられんな」
「……いえ。その前に、皆さんが攻撃を仕掛けてくれたおかげなんです。あれで相手の体力もだいぶ削られたんだと思います」
実際は、バハムートを倒したわけではなかったが、ここで本当のことを話せば、話がややこしくなりそうだったので、ゼノはそれを伏せることにした。
「そう謙遜するな、ゼノくん。君の名前を聞いた時から、どことなくそんな予感はあったんだ。かの大賢者と同じ名前だったからね。これで、天才魔導師と呼ばれていた理由も納得できたというものだ。正直、君たちのことを軽く見てしまっていた。助けに現れてくれたこと……本当に感謝しているよ」
ディランは、そう口にしながら深々と頭を下げる。
慌ててゼノはそれを止めさせた。
「頭を上げてください、ディランさん。そんな風に、感謝されることなんてないですから。むしろ、俺の方が皆さんにお礼をお伝えしたいくらいです。ディランさんたちの戦いぶりを見て、本当に勉強になりました」
「……っ? そうなのか?」
「はい。さすが、アスター王国が誇る最強の戦闘部隊だって、心からそう思いますっ!」
「……ハハッ。君にそう言ってもらえると、それはそれで何か悪い気はしないね」
そんな2人のやり取りを目にしながら、アーシャがぼそっと呟く。
「まーた、ゼノのお人好しが発動してるぜ……」
「お兄ちゃんは本当に優しい」
「でも、この素な感じがゼノ様ですよね~♪」
続いてディランの話は、【天空の魔導団】のメンバーへと及んだ。
「……それとお嬢さん。貴女が仲間たちの傷を治療してくれたようだね。本当に助かったよ。名はなんというんだ?」
「はい。わたしは、ゼノ様のパーティーで聖女をやっているモニカ・トレイアと申します♪」
「……なるほど。君たちのパーティーにはヒーラーの子もいるのだな」
「ヒーラーだけじゃないんです。この子は、みんなを守る盾のスキルが使えます。なっ?」
ゼノがポンポンと頭を軽く叩くと、ベルは顔を赤くさせる。
「お……お兄ちゃん……。恥ずかしい……」
「そうか、エルフのお嬢さんはタンクがこなせるのか。素晴らしいメンバー編成だ」
「それで、こっちの戦斧使いの女の子が……って、アーシャのことはご存じでしたよね?」
と、ゼノがそう言ったところで、アーシャの鋭い声が上がる。
「待てよゼノ。なに、何事もなかったかのように話してんだよ。アタシは、この男に一言もの申さなくちゃ気が済まねぇーーっ!」
アーシャはディランに向けて、ビシッ!と人差し指を立てた。
「おい、あんた! 王宮直属の近衛師団を率いてる師団長のくせに、女王陛下に対して腹に一物ありとか、がっかりにもほどがあるぜっ!」
「アーシャさん……っ! それは、ただの仮説で……」
モニカがフォローに入るも、アーシャは言葉を止めない。
「それに、初めからゼノの話を聞いていれば、こんな風に犠牲を出すことだってなったんだ! んなことで、アスターの国民を守れるのかよ!? 少しは反省しろ!」
「アーシャ、それは違うって。近衛師団の皆さんがダメージを与え続けてくれたから、俺もバハムートに追撃することができたわけで……」
「……いや。いいのだよ、ゼノくん。さすが、ゴンザーガ卿のご令嬢です。私共の考えていることはお見通しのようだ。すべて貴女の仰る通りです」
「……え、じゃあ……本当なんですか? その、女王様に対して……」
モニカがそう訊ねると、ディランは静かに頷く。
「我々は、先王の下に結成された近衛師団だ。だから、忠義は先代の国王陛下に対してあった。だから……現陛下に対しては、正直思うところがあったのだ」
話を聞けば、ギュスターヴが強引に君主の座に就いたことを、宮廷近衛師団の者たちはやはり快く思っていなかったようだ。
「……だが、目が覚めたよ。アーシャ嬢の言う通りだ。利己的な感情に流されて、王国を守るという最優先すべき大義を、我々は忘れてしまっていたようだ。陛下が君たちを来させた意味がようやく分かった気がするよ。本当にすまなかった」
そこでディランは、改めて仲間たちと一緒に頭を下げる。
「まぁ……分かったんなら、それでいーんだけどよ……」
ツンとしつつも、アーシャは内心嬉しそうだ。
こんな風に、王国に対して忠義を誓う宮廷近衛師団の姿に憧れていたのだろう、とゼノは思った。
(これで宮廷近衛師団は、またさらに強くなるはず……)
笑顔を覗かせるディランの姿を見て、ゼノはそれを確信するのだった。
「それでは、我々は一旦失礼するよ。君たちの活躍は、きちんと陛下にも報告させていただく」
「ゼノ様が大活躍したと、そうお伝えよろしくお願いしますね♪」
「うむ。もちろんだ」
そうして、白銀の鎧に身をつつんだ集団が去って行くのを見届けると、ゼノたちはひと息ついた。
「よっしゃ。んじゃ、アタシらも帰ろうぜ~!」
「ですねー。いろいろあって、なんだか疲れちゃいました」
「お兄ちゃんは疲れてない?」
「たしかに……俺も疲れたかな」
「……じゃ、ベルが癒してあげる……」
ベルは、いつものように、ゼノにぺたっと抱きつく。
当然、待ったの声が上がった。
「なに自然と抱きついてんだよ、このガキんちょは!」
「まぁまぁ、アーシャさん。いいじゃないですか~♪ 〝皆さん〟のゼノ様ですもんね? というわけで……えいっ♡」
「くぉっ!?」
「ぐぁぁ~~っ!! ずりーぞ、アホピンク! アタシにもゼノ成分を摂取させろぉぉっーーー!!」
「ダメ。お兄ちゃんは渡さない」
「……っ、く……苦しいぃ……」
◆
そんな風に、わちゃわちゃと騒ぐゼノたちの頭上に。
一頭の蝶が舞っていた。
その蝶が目にした光景は、メルカディアン大陸から遠く離れた魔大陸の上空に浮かぶ少女のもとへと届けられる。
「ぐぬぬぅ……また邪魔されたぁ! せっかく、1年以上も待ったっていうのにぃ~~!! 今日なんか友達とのカラオケも断って、速攻で学校から帰ってきたんですけどぉ!?」
黒い両角に手を当てながら、足をバタバタとさせている少女は半泣き状態だ。
「なんなのぉ、アイツ……! なんで、また邪魔者が現れてるのよぉ~! アイツら人族には、魔法が使えなくなる呪いをちゃんとかけたはずじゃんっ!? つか、ストレスフリーで勇者が登場しないのが、『魔王戦記ケイオスガイア』の売りだったんじゃなかったのぉ~~!?」
少女が愚痴をこぼすと、目の前に表示されたディスプレイにアナウンスが流れる。
<<獄獣を召喚したため、現在行動できません。スタミナ回復まで残り183日>>
「はぁぁい~!? あと12時間も待たなくちゃいけないのっ、サイアクだぁ……」
少女は黒いスカートの裾をじれったそうにいじりながら、顔を赤くしてこう続けた。
「もう完全に怒った! 今回は徹底的にやっちゃうんだから! 遠慮はしないんだからね~~っ!!」
真っ赤な翼を羽ばたかせると、少女はどこかへと消えてしまうのであった。
「けどよ。それも含めて、全部話せばいーんじゃねーのか?」
「……いえ。ギュスターヴ女王様は、とても頭の切れるお方と聞きます。ゼノ様がバハムートさんと従属契約を結んだということが分かれば、それを隣国との戦争に使おうと言い出しかねません」
現在、メルカディアン大陸では戦争は起こっていないが、それはアスター王国・ランタナ大公国・ルドベキア王国の三強国がお互いに睨みを利かせて、休戦協定を結んでいるからである。
ギュスターヴ女王は、アスター王国の歴代君主たちに比べて、非常に野心的な性格をしていると言われており、獄獣の力をゼノが手にしていると分かれば、たしかにモニカの言う通り、それを利用しようとしてくる可能性は高かった。
「たしかに、陛下の噂はいろいろと聞くけどな。父様や母様も、ギュスターヴ女王は冷血なお方だって言ってたぜ」
そんな風に皆で話をしていると――。
「!」
ゼノは、仲間に体を支えられて、足を引きずりながらこちらへ向かって来る白銀の鎧を身につけた者の姿を確認する。
ディランだ。
彼は、ゼノたち4人の前で立ち止まると、笑顔を見せた。
「どうやら、本当に君がバハムートを倒してくれたみたいだな」
「えっ」
「今しがた、偵察隊から伝令が入った。バハムートの消失を確認した、と。先程、サザンギル大湿原の上空から無数の流星が落下していたが、あれは君がやったんだろう?」
「あ、はい。《彗星の終止符》っていう強力な星魔法を使いました」
「……星魔法か……ハハッ、本当にすごい……。そんな魔法を扱える者が、この時代にいるだなんてな。君には本当に驚かされるよ」
どこか自虐混じりにディランはそう口にする。
王国最強の術使い集団を率いていた師団長としてのプライドもあったのだろう。
ゼノは何か口を挟むこともできず、彼の言葉に耳を傾ける。
「我々でも歯が立たなかったバハムートを、いとも簡単に倒してしまったなんて……本当に信じられんな」
「……いえ。その前に、皆さんが攻撃を仕掛けてくれたおかげなんです。あれで相手の体力もだいぶ削られたんだと思います」
実際は、バハムートを倒したわけではなかったが、ここで本当のことを話せば、話がややこしくなりそうだったので、ゼノはそれを伏せることにした。
「そう謙遜するな、ゼノくん。君の名前を聞いた時から、どことなくそんな予感はあったんだ。かの大賢者と同じ名前だったからね。これで、天才魔導師と呼ばれていた理由も納得できたというものだ。正直、君たちのことを軽く見てしまっていた。助けに現れてくれたこと……本当に感謝しているよ」
ディランは、そう口にしながら深々と頭を下げる。
慌ててゼノはそれを止めさせた。
「頭を上げてください、ディランさん。そんな風に、感謝されることなんてないですから。むしろ、俺の方が皆さんにお礼をお伝えしたいくらいです。ディランさんたちの戦いぶりを見て、本当に勉強になりました」
「……っ? そうなのか?」
「はい。さすが、アスター王国が誇る最強の戦闘部隊だって、心からそう思いますっ!」
「……ハハッ。君にそう言ってもらえると、それはそれで何か悪い気はしないね」
そんな2人のやり取りを目にしながら、アーシャがぼそっと呟く。
「まーた、ゼノのお人好しが発動してるぜ……」
「お兄ちゃんは本当に優しい」
「でも、この素な感じがゼノ様ですよね~♪」
続いてディランの話は、【天空の魔導団】のメンバーへと及んだ。
「……それとお嬢さん。貴女が仲間たちの傷を治療してくれたようだね。本当に助かったよ。名はなんというんだ?」
「はい。わたしは、ゼノ様のパーティーで聖女をやっているモニカ・トレイアと申します♪」
「……なるほど。君たちのパーティーにはヒーラーの子もいるのだな」
「ヒーラーだけじゃないんです。この子は、みんなを守る盾のスキルが使えます。なっ?」
ゼノがポンポンと頭を軽く叩くと、ベルは顔を赤くさせる。
「お……お兄ちゃん……。恥ずかしい……」
「そうか、エルフのお嬢さんはタンクがこなせるのか。素晴らしいメンバー編成だ」
「それで、こっちの戦斧使いの女の子が……って、アーシャのことはご存じでしたよね?」
と、ゼノがそう言ったところで、アーシャの鋭い声が上がる。
「待てよゼノ。なに、何事もなかったかのように話してんだよ。アタシは、この男に一言もの申さなくちゃ気が済まねぇーーっ!」
アーシャはディランに向けて、ビシッ!と人差し指を立てた。
「おい、あんた! 王宮直属の近衛師団を率いてる師団長のくせに、女王陛下に対して腹に一物ありとか、がっかりにもほどがあるぜっ!」
「アーシャさん……っ! それは、ただの仮説で……」
モニカがフォローに入るも、アーシャは言葉を止めない。
「それに、初めからゼノの話を聞いていれば、こんな風に犠牲を出すことだってなったんだ! んなことで、アスターの国民を守れるのかよ!? 少しは反省しろ!」
「アーシャ、それは違うって。近衛師団の皆さんがダメージを与え続けてくれたから、俺もバハムートに追撃することができたわけで……」
「……いや。いいのだよ、ゼノくん。さすが、ゴンザーガ卿のご令嬢です。私共の考えていることはお見通しのようだ。すべて貴女の仰る通りです」
「……え、じゃあ……本当なんですか? その、女王様に対して……」
モニカがそう訊ねると、ディランは静かに頷く。
「我々は、先王の下に結成された近衛師団だ。だから、忠義は先代の国王陛下に対してあった。だから……現陛下に対しては、正直思うところがあったのだ」
話を聞けば、ギュスターヴが強引に君主の座に就いたことを、宮廷近衛師団の者たちはやはり快く思っていなかったようだ。
「……だが、目が覚めたよ。アーシャ嬢の言う通りだ。利己的な感情に流されて、王国を守るという最優先すべき大義を、我々は忘れてしまっていたようだ。陛下が君たちを来させた意味がようやく分かった気がするよ。本当にすまなかった」
そこでディランは、改めて仲間たちと一緒に頭を下げる。
「まぁ……分かったんなら、それでいーんだけどよ……」
ツンとしつつも、アーシャは内心嬉しそうだ。
こんな風に、王国に対して忠義を誓う宮廷近衛師団の姿に憧れていたのだろう、とゼノは思った。
(これで宮廷近衛師団は、またさらに強くなるはず……)
笑顔を覗かせるディランの姿を見て、ゼノはそれを確信するのだった。
「それでは、我々は一旦失礼するよ。君たちの活躍は、きちんと陛下にも報告させていただく」
「ゼノ様が大活躍したと、そうお伝えよろしくお願いしますね♪」
「うむ。もちろんだ」
そうして、白銀の鎧に身をつつんだ集団が去って行くのを見届けると、ゼノたちはひと息ついた。
「よっしゃ。んじゃ、アタシらも帰ろうぜ~!」
「ですねー。いろいろあって、なんだか疲れちゃいました」
「お兄ちゃんは疲れてない?」
「たしかに……俺も疲れたかな」
「……じゃ、ベルが癒してあげる……」
ベルは、いつものように、ゼノにぺたっと抱きつく。
当然、待ったの声が上がった。
「なに自然と抱きついてんだよ、このガキんちょは!」
「まぁまぁ、アーシャさん。いいじゃないですか~♪ 〝皆さん〟のゼノ様ですもんね? というわけで……えいっ♡」
「くぉっ!?」
「ぐぁぁ~~っ!! ずりーぞ、アホピンク! アタシにもゼノ成分を摂取させろぉぉっーーー!!」
「ダメ。お兄ちゃんは渡さない」
「……っ、く……苦しいぃ……」
◆
そんな風に、わちゃわちゃと騒ぐゼノたちの頭上に。
一頭の蝶が舞っていた。
その蝶が目にした光景は、メルカディアン大陸から遠く離れた魔大陸の上空に浮かぶ少女のもとへと届けられる。
「ぐぬぬぅ……また邪魔されたぁ! せっかく、1年以上も待ったっていうのにぃ~~!! 今日なんか友達とのカラオケも断って、速攻で学校から帰ってきたんですけどぉ!?」
黒い両角に手を当てながら、足をバタバタとさせている少女は半泣き状態だ。
「なんなのぉ、アイツ……! なんで、また邪魔者が現れてるのよぉ~! アイツら人族には、魔法が使えなくなる呪いをちゃんとかけたはずじゃんっ!? つか、ストレスフリーで勇者が登場しないのが、『魔王戦記ケイオスガイア』の売りだったんじゃなかったのぉ~~!?」
少女が愚痴をこぼすと、目の前に表示されたディスプレイにアナウンスが流れる。
<<獄獣を召喚したため、現在行動できません。スタミナ回復まで残り183日>>
「はぁぁい~!? あと12時間も待たなくちゃいけないのっ、サイアクだぁ……」
少女は黒いスカートの裾をじれったそうにいじりながら、顔を赤くしてこう続けた。
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