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第18話
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それからキャルさんはギルド職員の女の子たちと一緒に〈魔素カード〉の仕分けを一斉に始める。
〈魔素カード〉は一定時間経つと消えてしまうからだ。
ちなみにミハグサール王国の冒険者ギルドは、王家から【UR亜空間魔素ホールド装置】っていうカードを渡されている。
◇◇
【UR亜空間魔素ホールド装置】
[レア度] ★★★★★★★★★★(10)
[カテゴリ]アイテムカード
[タイプ]永続
[効果]発現されたホールド装置は魔素ホルダーと同様の効果を得る。装置の中に入れられた〈魔素カード〉は消失しない。
◇◇
装置に入れられた〈魔素カード〉はクエストの報酬になることもあるけど一番の使い道は領主へ奉納。
王家は【SSR全方位支配の開幕】っていうカードを所有してるから〈魔素カード〉は特に必要ないみたいだ。
まあいくらレベルが下がっても問題ないのは王家の特権と言えるかもしれない。
だが領主となれば話が別。
領主は基本的に入れ替わり制でAランク以上の者しかなれないっていうミハグサール王国の決まりがある。
領主は自分のレベルを維持するために日々大量の〈魔素カード〉を消費する必要があるから、いくらでも〈魔素カード〉は手に入れたいって考えているようだ。
(レベルが高いとそれに比例して〈魔素カード〉の消費量も増えるから。維持するだけでも大変だよね)
ただ俺は『レベルダウン無効』が発動してるからその呪縛からも逃れてしまってるわけだけど。
けっこうな量を提出したから〈魔素カード〉をすべて装置の中へ入れるにはそれなりの時間がかかるかもしれない。
この間、俺はギルドの中を見てまわっていた。
あいかわらずスラまるは人気者で冒険者たちに珍しがられてちやほやされてる。
ギルドの中も街同様なかなか活気づいていた。
(なんだかみんな楽しそうに冒険者やってるな)
ギルド職員との距離も近くて仕事もやりやすそうだ。
そんな風にギルドの中を見てまわっていると。
ふとクエスト募集の張り紙に目が向く。
====================
[クエスト難易度]
ビギナー Fランク
☆(1)
イージー Eランク
☆☆(2)
スタンダード Dランク
☆☆☆(3)
セカンド Cランク
☆☆☆☆(4)
ハード Bランク
☆☆☆☆☆(5)
エキスパート Aランク
☆☆☆☆☆☆(6)
アルティメット Sランク
☆☆☆☆☆☆☆(7)
====================
こんな風にクエストは7段階で難易度が決められている。
これは自身のランクとも紐づけられていて、たとえばFランク冒険者ならば『ビギナー』のクエストしか受けることができない。
『エキスパート』や『アルティメット』のクエストが張り出されることはほとんど稀で大抵が『ハード』以下のクエストになる。
ちなみにザネリたちとこなしたこの前のクエストも『ハード』のクエストだった。
(へぇ。けっこう張り出されてるんだな)
本日は『セカンド』までのクエストが張り出されているようだ。
「ん?」
そこでふとあるクエストが目につく。
(……は? ☆が10個? なんだこのクエスト?)
そこには『ノーフューチャー』というクエストが張り出されていた。
ごくまれに『アルティメット』のクエストが張り出されることがあるみたいだけど、数年に一度っていう頻度らしく俺もこれまで見たことがない。
その『アルティメット』でも☆は7個なのに。
(まさかこれ……隠しクエストなんじゃ)
これも《神眼》のおかげで見えているのかもしれない。
冒険者を試す意味合いでごくまれに高難易度のクエストをギルマスが隠して張り出すっていう都市伝説を耳にしたことがある。
(いやでも☆が10個のクエストっていったいなんなんだ?)
しかもそんなクエストをひそかに張り出すギルドマスターって。
田舎街の冒険者ギルドでこんなクエストが張り出されてること自体が不自然だった。
そんなことを考えていると。
「お兄さーん! やっと終わったんだにゃーん!」
「お疲れ様です」
「ううん。これがうちらの仕事なんだにゃん♪ これだけの〈魔素カード〉が納品されてギルドマスターもきっと喜ぶと思うにゃん~」
「それはよかった」
「これが今回の報酬なんだにゃん」
キャルさんが大量の聖金貨をテーブルの上にどかっと置く。
「おい、見ろよあれ」
「すげぇ。聖金貨があんなたくさん!?」
「あれだけで一生遊んで暮らせそうだぜ」
「あんな報酬を貰うとかどんなクエストをこなしたのかしら~」
ざわざわ、ざわざわ……。
あっという間に注目の的だ。
「こんなに受け取っていいんですか?」
「もちろんにゃん♪ お兄さんが持ってきた〈魔素カード〉の換金額はうちのギルドが始まって以来最大のものだったんだにゃん!」
「そうなんですか?」
たしかに一度にこんな大量の〈魔素カード〉を換金した冒険者はこれまでいないだろうなぁ。
〈魔素カード〉の換金枚数なんて5、6枚が平均だし。
「ありがとうございます。それじゃいただきますね」
俺は【U白龍蒼龍の金庫番】のカードを発動させると、そこにすべての聖金貨を収納した。
◇◇
【U白龍蒼龍の金庫番】
[レア度] ★★★(3)
[カテゴリ]アイテムカード
[タイプ]永続
[効果]青銅貨、銅貨、銀貨、金貨、聖金貨を特殊な金庫へと収納する。カード所有者以外はこれらの通貨を取り出すことができない。
◇◇
一段落したところで。
俺はあの隠しクエストについてキャルさんに訊ねてみた。
〈魔素カード〉は一定時間経つと消えてしまうからだ。
ちなみにミハグサール王国の冒険者ギルドは、王家から【UR亜空間魔素ホールド装置】っていうカードを渡されている。
◇◇
【UR亜空間魔素ホールド装置】
[レア度] ★★★★★★★★★★(10)
[カテゴリ]アイテムカード
[タイプ]永続
[効果]発現されたホールド装置は魔素ホルダーと同様の効果を得る。装置の中に入れられた〈魔素カード〉は消失しない。
◇◇
装置に入れられた〈魔素カード〉はクエストの報酬になることもあるけど一番の使い道は領主へ奉納。
王家は【SSR全方位支配の開幕】っていうカードを所有してるから〈魔素カード〉は特に必要ないみたいだ。
まあいくらレベルが下がっても問題ないのは王家の特権と言えるかもしれない。
だが領主となれば話が別。
領主は基本的に入れ替わり制でAランク以上の者しかなれないっていうミハグサール王国の決まりがある。
領主は自分のレベルを維持するために日々大量の〈魔素カード〉を消費する必要があるから、いくらでも〈魔素カード〉は手に入れたいって考えているようだ。
(レベルが高いとそれに比例して〈魔素カード〉の消費量も増えるから。維持するだけでも大変だよね)
ただ俺は『レベルダウン無効』が発動してるからその呪縛からも逃れてしまってるわけだけど。
けっこうな量を提出したから〈魔素カード〉をすべて装置の中へ入れるにはそれなりの時間がかかるかもしれない。
この間、俺はギルドの中を見てまわっていた。
あいかわらずスラまるは人気者で冒険者たちに珍しがられてちやほやされてる。
ギルドの中も街同様なかなか活気づいていた。
(なんだかみんな楽しそうに冒険者やってるな)
ギルド職員との距離も近くて仕事もやりやすそうだ。
そんな風にギルドの中を見てまわっていると。
ふとクエスト募集の張り紙に目が向く。
====================
[クエスト難易度]
ビギナー Fランク
☆(1)
イージー Eランク
☆☆(2)
スタンダード Dランク
☆☆☆(3)
セカンド Cランク
☆☆☆☆(4)
ハード Bランク
☆☆☆☆☆(5)
エキスパート Aランク
☆☆☆☆☆☆(6)
アルティメット Sランク
☆☆☆☆☆☆☆(7)
====================
こんな風にクエストは7段階で難易度が決められている。
これは自身のランクとも紐づけられていて、たとえばFランク冒険者ならば『ビギナー』のクエストしか受けることができない。
『エキスパート』や『アルティメット』のクエストが張り出されることはほとんど稀で大抵が『ハード』以下のクエストになる。
ちなみにザネリたちとこなしたこの前のクエストも『ハード』のクエストだった。
(へぇ。けっこう張り出されてるんだな)
本日は『セカンド』までのクエストが張り出されているようだ。
「ん?」
そこでふとあるクエストが目につく。
(……は? ☆が10個? なんだこのクエスト?)
そこには『ノーフューチャー』というクエストが張り出されていた。
ごくまれに『アルティメット』のクエストが張り出されることがあるみたいだけど、数年に一度っていう頻度らしく俺もこれまで見たことがない。
その『アルティメット』でも☆は7個なのに。
(まさかこれ……隠しクエストなんじゃ)
これも《神眼》のおかげで見えているのかもしれない。
冒険者を試す意味合いでごくまれに高難易度のクエストをギルマスが隠して張り出すっていう都市伝説を耳にしたことがある。
(いやでも☆が10個のクエストっていったいなんなんだ?)
しかもそんなクエストをひそかに張り出すギルドマスターって。
田舎街の冒険者ギルドでこんなクエストが張り出されてること自体が不自然だった。
そんなことを考えていると。
「お兄さーん! やっと終わったんだにゃーん!」
「お疲れ様です」
「ううん。これがうちらの仕事なんだにゃん♪ これだけの〈魔素カード〉が納品されてギルドマスターもきっと喜ぶと思うにゃん~」
「それはよかった」
「これが今回の報酬なんだにゃん」
キャルさんが大量の聖金貨をテーブルの上にどかっと置く。
「おい、見ろよあれ」
「すげぇ。聖金貨があんなたくさん!?」
「あれだけで一生遊んで暮らせそうだぜ」
「あんな報酬を貰うとかどんなクエストをこなしたのかしら~」
ざわざわ、ざわざわ……。
あっという間に注目の的だ。
「こんなに受け取っていいんですか?」
「もちろんにゃん♪ お兄さんが持ってきた〈魔素カード〉の換金額はうちのギルドが始まって以来最大のものだったんだにゃん!」
「そうなんですか?」
たしかに一度にこんな大量の〈魔素カード〉を換金した冒険者はこれまでいないだろうなぁ。
〈魔素カード〉の換金枚数なんて5、6枚が平均だし。
「ありがとうございます。それじゃいただきますね」
俺は【U白龍蒼龍の金庫番】のカードを発動させると、そこにすべての聖金貨を収納した。
◇◇
【U白龍蒼龍の金庫番】
[レア度] ★★★(3)
[カテゴリ]アイテムカード
[タイプ]永続
[効果]青銅貨、銅貨、銀貨、金貨、聖金貨を特殊な金庫へと収納する。カード所有者以外はこれらの通貨を取り出すことができない。
◇◇
一段落したところで。
俺はあの隠しクエストについてキャルさんに訊ねてみた。
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