48 / 77
第2章
22話 レモンSIDE
しおりを挟む
そのあとも。
レモンはゲントの指示に従って攻撃を続けた。
そのたびに黒煙を上げたモンスターがその場に姿を現し、それはいつの間にかものすごい数に膨れ上がっていく。
積み重なったモンスターに目を落としながらレモンはふと思う。
(すごい、すごい・・・。あのおじさん、この数の敵がぜんぶ視えてたなんて・・・)
ようやく戦いが落ち着いたのか。
ゲントが青銅の剣を鞘に収めながら近寄ってくる。
「さすがにちょっと疲れましたね」
「・・・」
「ありがとうございます。レモンさんのおかげでなんとか片づきました」
「べつに。ウチはなにも・・・」
どこか素直になれず、レモンは顔を背けてしまう。
が、そんな反応もゲントは特に気にしていないようだ。
黒い煙を上げるモンスターの山へと歩み寄ると、片手を大きく振り払う。
ブゥゥゥン!!
すると、積み重なったモンスターの大群はその場から一気に消え去った。
「ちょっと、なにしたの!?」
「瘴気を消したんです。これを放置しておくと、モンスターがまた現れる可能性があるんで。もちろん、視えないやつの分はぜんぶ消してますから。ご安心ください」
「そ、そうじゃなくて・・・。そんなことふつうできないじゃん!? どうやったの?」
「えっと――を」
「え?」
そこでなにかに気づいたようにゲントはハッとする。
そして、すぐに笑みを浮かべると咳払いをひとつした。
「いえ、すみません。とにかく俺にはなんかできちゃうんです」
「・・・はぁ。まあもういいよ。おじさんがほかの人とは違うってことは、なんとなくわかったし」
「ありがとうございます」
「べつに褒めたわけじゃないよ」
レモンは肩にかけたライフルを下ろしながらもう一度ため息をつく。
まだいくつか疑問が残っていたからだ。
「あなたが透明なモンスターを視ることができるってのはわかった。たぶん言ったとおり、この層へ降りてくるまでの間、多くの敵を倒してきたんだよね? でもさ。それならなんでウチが魔弾で倒したモンスターだけ姿が視えるようになったんだろう?」
「それはたぶん、魔法の力を使ってるからだと思います」
「どーゆうこと?」
「魔弾には魔法の力が封じ込められてるって話でしたよね? 俺の剣にはそういうのはありませんから。だから、それに反応して姿が視えるようになったとか・・・そんなところじゃないでしょうか? たとえばリトマス試験紙みたいに。あくまで仮説ですけど」
「ふーん・・・?」
あいかわらず、ゲントは自分にしかわからない言葉を並べ立てていた。
よくわからなかったが、結局はそういうことなのだろうとレモンはいったん納得することに。
(これだけわかればもう十分だよ。バヌーだって納得するはず)
バヌーもべつにダンジョンの攻略を望んでいるわけではないということがレモンにはわかっていた。
ただ単純にゲントの実力を確認したいだけなのだ。
あとは彼の力量を自分が伝えれば、バヌーも納得するだろうとレモンは思う。
「そろそろ引き上げよっか。もう長居は無用だから」
「ですが・・・。まだ最下層のボスを倒してないです」
「いーんだよ。それにこのダンジョンの攻略難易度はAに設定されてるし。さすがのあなたもボスは簡単には倒せないはずだよ」
「そうですか?」
「おじさんには、これからいろんなことお願いすることになると思うから。こんなとこで死んでもらったら困るし」
まだどこか納得がいってない様子のゲントだったが、レモンが冷たくそう言い放つとそれ以上はなにも言ってこなかった。
「・・・わかりました。それじゃ帰りましょうか」
「うん」
そんな風に2人でフロアをあとにしようとしていると――。
ガガガガガ!! ガガガガガ!!
(っ・・・!?)
フロアの床がものすごい音を立てて揺れはじめる。
その場に立っていられないほどの大きな振動だ。
「レモンさん! 下からなにか向かって来てます。注意してください!」
「し、下から!?」
音が大きくなるにつれ、振動はさらに激しさを増していく。
やがて――。
ジャァァァァン!!
広間の床がものすごい音を立てて吹き飛ぶ。
まるでなにかが這い上がってきたかのように、そこには巨大な穴がぽっかりと空いてしまっていた。
「レモンさん! 右へ避けてくださいッ!」
ゲントがそう大声を上げるも少し遅かった。
(ぅぐっ!?)
突如としてレモンの体は宙へと浮かぶ。
まるでなにかに全身を掴まれたかのように、完全に身動きが取れなくなってしまう。
(・・・なんだよ、これ・・・!?)
とっさに手にした魔弾銃の引き金を引くも。
カスッ・・・。
(弾切れ? こんな時に・・・!)
レモンの体は視えない圧力によって徐々に押し潰されていく。
「・・・う゛ぅ゛っ・・・」
息をするのも苦しくなり、そのまま窒息寸前のところまで追いやられてしまうレモンだったが――。
「奥義其の45――〈ねじれ首刈り〉!」
ズボオオッ!!
そんな声とともに円軌道の衝撃波がレモンの真横を通り抜けていく。
==================================
[奥義名]
ねじれ首刈り
[威力/範囲]
A/全
[消費SP]
21%
[効果]
回転移動しながら連続で放ち、敵陣を掌握する渾身の撃剣。
敵全体に大ダメージを与える。
==================================
レモンにはすぐわかった。
ゲントが青銅の剣を素早く振り抜いたのだと。
これにより、空中で押し潰されていたレモンの体は自由となった。
「大丈夫ですか!」
落下したレモンはゲントに上手くキャッチされ、またも抱きかかえられる恰好となる。
「う、うん・・・」
今度は特に嫌な気分にはならなかった。
むしろ、ゲントの姿が勇ましく見えるから不思議だった。
そっとその場に優しく下ろされると、レモンは改めて礼を口にする。
「ありがと・・・。モンスターからウチを助けてくれたんでしょ?」
「はい。さっきの奥義できちんと倒せたんで安心してください」
ゲントは青銅の剣を腰の鞘に収めながら笑顔で口にする。
彼の話によれば、相手はこのダンジョンのボスだったらしい。
==================================
[モンスター名]
厄災ホエール
[危険度]
S級
[タイプ]
海獣型
[ステータス]
Lv. 78
HP 170000/170000
==================================
白鯨に八本の豪腕がついたモンスターだったらしく、そんな化け物をゲントは一撃で仕留めたようだ。
「たぶん、自分の仲間たちが一気に倒されたことで気が立って、最下層からフロアの床を突き破って飛び出してきたんだと思います」
「そんな相手に、よくその剣1本で倒せたよね」
「たまたまですよ」
そう謙遜していたが、その力が本物であることはもはや疑いようがない、とレモンは思った。
(こんな強い人・・・たぶんこの国に存在しない・・・)
そんな規格外の力を持つゲントが、これからバヌーに利用されるのだと思うと、レモンは内心複雑な心境であった。
レモンはゲントの指示に従って攻撃を続けた。
そのたびに黒煙を上げたモンスターがその場に姿を現し、それはいつの間にかものすごい数に膨れ上がっていく。
積み重なったモンスターに目を落としながらレモンはふと思う。
(すごい、すごい・・・。あのおじさん、この数の敵がぜんぶ視えてたなんて・・・)
ようやく戦いが落ち着いたのか。
ゲントが青銅の剣を鞘に収めながら近寄ってくる。
「さすがにちょっと疲れましたね」
「・・・」
「ありがとうございます。レモンさんのおかげでなんとか片づきました」
「べつに。ウチはなにも・・・」
どこか素直になれず、レモンは顔を背けてしまう。
が、そんな反応もゲントは特に気にしていないようだ。
黒い煙を上げるモンスターの山へと歩み寄ると、片手を大きく振り払う。
ブゥゥゥン!!
すると、積み重なったモンスターの大群はその場から一気に消え去った。
「ちょっと、なにしたの!?」
「瘴気を消したんです。これを放置しておくと、モンスターがまた現れる可能性があるんで。もちろん、視えないやつの分はぜんぶ消してますから。ご安心ください」
「そ、そうじゃなくて・・・。そんなことふつうできないじゃん!? どうやったの?」
「えっと――を」
「え?」
そこでなにかに気づいたようにゲントはハッとする。
そして、すぐに笑みを浮かべると咳払いをひとつした。
「いえ、すみません。とにかく俺にはなんかできちゃうんです」
「・・・はぁ。まあもういいよ。おじさんがほかの人とは違うってことは、なんとなくわかったし」
「ありがとうございます」
「べつに褒めたわけじゃないよ」
レモンは肩にかけたライフルを下ろしながらもう一度ため息をつく。
まだいくつか疑問が残っていたからだ。
「あなたが透明なモンスターを視ることができるってのはわかった。たぶん言ったとおり、この層へ降りてくるまでの間、多くの敵を倒してきたんだよね? でもさ。それならなんでウチが魔弾で倒したモンスターだけ姿が視えるようになったんだろう?」
「それはたぶん、魔法の力を使ってるからだと思います」
「どーゆうこと?」
「魔弾には魔法の力が封じ込められてるって話でしたよね? 俺の剣にはそういうのはありませんから。だから、それに反応して姿が視えるようになったとか・・・そんなところじゃないでしょうか? たとえばリトマス試験紙みたいに。あくまで仮説ですけど」
「ふーん・・・?」
あいかわらず、ゲントは自分にしかわからない言葉を並べ立てていた。
よくわからなかったが、結局はそういうことなのだろうとレモンはいったん納得することに。
(これだけわかればもう十分だよ。バヌーだって納得するはず)
バヌーもべつにダンジョンの攻略を望んでいるわけではないということがレモンにはわかっていた。
ただ単純にゲントの実力を確認したいだけなのだ。
あとは彼の力量を自分が伝えれば、バヌーも納得するだろうとレモンは思う。
「そろそろ引き上げよっか。もう長居は無用だから」
「ですが・・・。まだ最下層のボスを倒してないです」
「いーんだよ。それにこのダンジョンの攻略難易度はAに設定されてるし。さすがのあなたもボスは簡単には倒せないはずだよ」
「そうですか?」
「おじさんには、これからいろんなことお願いすることになると思うから。こんなとこで死んでもらったら困るし」
まだどこか納得がいってない様子のゲントだったが、レモンが冷たくそう言い放つとそれ以上はなにも言ってこなかった。
「・・・わかりました。それじゃ帰りましょうか」
「うん」
そんな風に2人でフロアをあとにしようとしていると――。
ガガガガガ!! ガガガガガ!!
(っ・・・!?)
フロアの床がものすごい音を立てて揺れはじめる。
その場に立っていられないほどの大きな振動だ。
「レモンさん! 下からなにか向かって来てます。注意してください!」
「し、下から!?」
音が大きくなるにつれ、振動はさらに激しさを増していく。
やがて――。
ジャァァァァン!!
広間の床がものすごい音を立てて吹き飛ぶ。
まるでなにかが這い上がってきたかのように、そこには巨大な穴がぽっかりと空いてしまっていた。
「レモンさん! 右へ避けてくださいッ!」
ゲントがそう大声を上げるも少し遅かった。
(ぅぐっ!?)
突如としてレモンの体は宙へと浮かぶ。
まるでなにかに全身を掴まれたかのように、完全に身動きが取れなくなってしまう。
(・・・なんだよ、これ・・・!?)
とっさに手にした魔弾銃の引き金を引くも。
カスッ・・・。
(弾切れ? こんな時に・・・!)
レモンの体は視えない圧力によって徐々に押し潰されていく。
「・・・う゛ぅ゛っ・・・」
息をするのも苦しくなり、そのまま窒息寸前のところまで追いやられてしまうレモンだったが――。
「奥義其の45――〈ねじれ首刈り〉!」
ズボオオッ!!
そんな声とともに円軌道の衝撃波がレモンの真横を通り抜けていく。
==================================
[奥義名]
ねじれ首刈り
[威力/範囲]
A/全
[消費SP]
21%
[効果]
回転移動しながら連続で放ち、敵陣を掌握する渾身の撃剣。
敵全体に大ダメージを与える。
==================================
レモンにはすぐわかった。
ゲントが青銅の剣を素早く振り抜いたのだと。
これにより、空中で押し潰されていたレモンの体は自由となった。
「大丈夫ですか!」
落下したレモンはゲントに上手くキャッチされ、またも抱きかかえられる恰好となる。
「う、うん・・・」
今度は特に嫌な気分にはならなかった。
むしろ、ゲントの姿が勇ましく見えるから不思議だった。
そっとその場に優しく下ろされると、レモンは改めて礼を口にする。
「ありがと・・・。モンスターからウチを助けてくれたんでしょ?」
「はい。さっきの奥義できちんと倒せたんで安心してください」
ゲントは青銅の剣を腰の鞘に収めながら笑顔で口にする。
彼の話によれば、相手はこのダンジョンのボスだったらしい。
==================================
[モンスター名]
厄災ホエール
[危険度]
S級
[タイプ]
海獣型
[ステータス]
Lv. 78
HP 170000/170000
==================================
白鯨に八本の豪腕がついたモンスターだったらしく、そんな化け物をゲントは一撃で仕留めたようだ。
「たぶん、自分の仲間たちが一気に倒されたことで気が立って、最下層からフロアの床を突き破って飛び出してきたんだと思います」
「そんな相手に、よくその剣1本で倒せたよね」
「たまたまですよ」
そう謙遜していたが、その力が本物であることはもはや疑いようがない、とレモンは思った。
(こんな強い人・・・たぶんこの国に存在しない・・・)
そんな規格外の力を持つゲントが、これからバヌーに利用されるのだと思うと、レモンは内心複雑な心境であった。
15
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる