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第3章
19話
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リハーサルは、事前に聞かされていた順番に沿って進行していた。
国王、王妃の入堂にはじまり、司祭によるグラディウス正教の福音朗読、説教、讃美歌斉唱、共同祈願、マリッジリングの交換・・・。
だいたいが人間界の結婚式と同じ流れだ。
主祭壇に立つ司祭の前にはガラスケースが設置されており、その中には見たことのない赤色の魔導書が置かれていた。
指輪の交換を終えると、ゲントは小声でマルシルに確認する。
「これって旧約魔導書ですか?」
「はい。我がロザリアに代々伝わる『烈火の書』です」
「これが『烈火の書』・・・」
新約ならこれまでに何度も目にしてきたが、旧約を実際に見るのは『時空の書』に続きこれで2回目だった。
どことなく神々しいものを感じずにはいられない。
「ゲントさま。このあと司祭がガラスケースを開けますので、そうしましたら大理石を一段上がります」
「はい」
「わたくしが先に『烈火の書』に触れますので、ゲントさまはそのあとに手を触れてください。そこで誓いのキスをかわします。ここではじめて、ゲントさまは国民の皆さんにロザリア国王として認められることになります」
「わかりました」
これまで1000年近く、ここロザリアではこうして王位継承が行われてきたのだという。
本番のことを考えると緊張感が一気に高まってきた。
そんなゲントの不安に気づいたのか、マルシルが優しく声をかけてくる。
「大丈夫ですよ、ゲントさま。怖がることはありません。ただの形式的なものですから」
「すみません。なんか気を遣わせてしまいました」
「はじめてのことで緊張して当然かと思います。大事なのはわたくしたちの気持ちですから。それを国民の皆さんにお見せすればいいわけです。ですから本番は気持ちを楽にして臨みましょう」
なんだかマルシルは嬉しそうだ。
こうして国王を支える王妃となることをずっと夢見ていたのかもしれない。
「ではこのまま誓いのキスまでの流れをよろしくお願いしますね」
「え・・・? あの、リハーサルでもそこまでやらないとダメなんでしょうか?」
「当たり前です! リハーサルといえども手は抜けませんので」
ここだけはなぜかマルシルの口調が厳しくなる。
キスはどうしても譲れないようだ。
すでに大勢の者たちが挙式を見守っているわけで。
ここまで来たら腹を括るほかなかった。
(まさかファーストキスの相手が、こんなに若い王女さまとだなんて・・・)
人間界なら倫理的にいろいろと問題がありそうなところだが、ここは異世界フィフネルだ。
そう自分に言い聞かせてゲントは覚悟を決める。
「マスターぁぁ~~! いい感じですよぉ~~♪」
うしろでは、先ほどからルルムが大声で応援してくれていた。
こんな時だからこそ、そんな能天気な声が頼もしい。
「――続きまして、誓約の契りを執り行います。国王陛下、王妃殿下。主祭壇の前へとお進みください」
司会役のその言葉を聞き、司祭がガラスケースをゆっくりと開ける。
それを確認すると、ゲントはマルシルとともに前へ出て、大理石を一段上がった。
宣言どおり、先にマルシルが『烈火の書』に手を触れる。
お互いの距離はかなり近い。
「ゲントさま。さあ、魔導書に触れてください。そしてわたくしに愛の口づけを・・・」
小声でそう囁くマルシルの顔はほんのりと赤づいている。
(やるぞ・・・)
決意して手を伸ばすとゲントも『烈火の書』に触れた。
しかしその瞬間――。
ドクンッ!!!
(!?)
突如、ゲントの頭の中に閃光が駆け抜ける。
それと同時に光のパネルが連続で立ち上がった。
==================================
座標の力が発動しました。
これにより、クラスF【堕威剣邪】はクラスSSS【大賢者】へと昇格します。
==================================
【大賢者】の権限解放により、
エクストラスキル【血威による剣製の投影】を獲得します。
==================================
【トウマ・ゲント】
Lv. 9999
HP 999999/999999
MQ 5000
魔力総量 54億7680万
魔力 54億7680万
魔法攻撃力 4748万3647
魔法防御力 4748万3647
火属性威力 255
水属性威力 255
風属性威力 255
雷属性威力 255
光属性威力 255
筋力 65535
耐久 65535
敏捷 65535
回避 65535
幸運 65535
SPゲージ 99999/99999
クラスSSS
大賢者
[ユニークスキル]
【抜剣覚醒】
[エクストラスキル]
【血威による剣製の投影】
[奥義]
〈氷燐閃獄門〉
〈羅刹一刀〉
〈月下・水面切り〉
〈炎虎焦熱断〉
〈千天繭星〉
〈劫雷絢爛〉
〈響斬の極〉
[アビリティ]
《攻め立て》
《風纏い》
《勇空》
《天駆》
《気力絶倫》
《慧眼の睨み》
《火事場の馬鹿力》
《格闘王》
《氣合》
《怒り》
《痛覚無効》
《勝利の方程式》
《ダメージ貫通》
《喪神》
《すり抜け》
《天賦の才》
《瞑想》
《シャドー》
《極点の一手》
《真っ向勝負》
《カリスマ》
《逆襲の太刀》
==================================
そして。
まるで悟りがガバッと開けるように。
これまでの出来事が鮮明に甦ってくる。
(・・・そうだ。俺はかつてこの異世界に来たことがある)
ゲントはすべてを思い出していた。
以前の自分もまた、フィフネルにいたということを。
国王、王妃の入堂にはじまり、司祭によるグラディウス正教の福音朗読、説教、讃美歌斉唱、共同祈願、マリッジリングの交換・・・。
だいたいが人間界の結婚式と同じ流れだ。
主祭壇に立つ司祭の前にはガラスケースが設置されており、その中には見たことのない赤色の魔導書が置かれていた。
指輪の交換を終えると、ゲントは小声でマルシルに確認する。
「これって旧約魔導書ですか?」
「はい。我がロザリアに代々伝わる『烈火の書』です」
「これが『烈火の書』・・・」
新約ならこれまでに何度も目にしてきたが、旧約を実際に見るのは『時空の書』に続きこれで2回目だった。
どことなく神々しいものを感じずにはいられない。
「ゲントさま。このあと司祭がガラスケースを開けますので、そうしましたら大理石を一段上がります」
「はい」
「わたくしが先に『烈火の書』に触れますので、ゲントさまはそのあとに手を触れてください。そこで誓いのキスをかわします。ここではじめて、ゲントさまは国民の皆さんにロザリア国王として認められることになります」
「わかりました」
これまで1000年近く、ここロザリアではこうして王位継承が行われてきたのだという。
本番のことを考えると緊張感が一気に高まってきた。
そんなゲントの不安に気づいたのか、マルシルが優しく声をかけてくる。
「大丈夫ですよ、ゲントさま。怖がることはありません。ただの形式的なものですから」
「すみません。なんか気を遣わせてしまいました」
「はじめてのことで緊張して当然かと思います。大事なのはわたくしたちの気持ちですから。それを国民の皆さんにお見せすればいいわけです。ですから本番は気持ちを楽にして臨みましょう」
なんだかマルシルは嬉しそうだ。
こうして国王を支える王妃となることをずっと夢見ていたのかもしれない。
「ではこのまま誓いのキスまでの流れをよろしくお願いしますね」
「え・・・? あの、リハーサルでもそこまでやらないとダメなんでしょうか?」
「当たり前です! リハーサルといえども手は抜けませんので」
ここだけはなぜかマルシルの口調が厳しくなる。
キスはどうしても譲れないようだ。
すでに大勢の者たちが挙式を見守っているわけで。
ここまで来たら腹を括るほかなかった。
(まさかファーストキスの相手が、こんなに若い王女さまとだなんて・・・)
人間界なら倫理的にいろいろと問題がありそうなところだが、ここは異世界フィフネルだ。
そう自分に言い聞かせてゲントは覚悟を決める。
「マスターぁぁ~~! いい感じですよぉ~~♪」
うしろでは、先ほどからルルムが大声で応援してくれていた。
こんな時だからこそ、そんな能天気な声が頼もしい。
「――続きまして、誓約の契りを執り行います。国王陛下、王妃殿下。主祭壇の前へとお進みください」
司会役のその言葉を聞き、司祭がガラスケースをゆっくりと開ける。
それを確認すると、ゲントはマルシルとともに前へ出て、大理石を一段上がった。
宣言どおり、先にマルシルが『烈火の書』に手を触れる。
お互いの距離はかなり近い。
「ゲントさま。さあ、魔導書に触れてください。そしてわたくしに愛の口づけを・・・」
小声でそう囁くマルシルの顔はほんのりと赤づいている。
(やるぞ・・・)
決意して手を伸ばすとゲントも『烈火の書』に触れた。
しかしその瞬間――。
ドクンッ!!!
(!?)
突如、ゲントの頭の中に閃光が駆け抜ける。
それと同時に光のパネルが連続で立ち上がった。
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座標の力が発動しました。
これにより、クラスF【堕威剣邪】はクラスSSS【大賢者】へと昇格します。
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【大賢者】の権限解放により、
エクストラスキル【血威による剣製の投影】を獲得します。
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【トウマ・ゲント】
Lv. 9999
HP 999999/999999
MQ 5000
魔力総量 54億7680万
魔力 54億7680万
魔法攻撃力 4748万3647
魔法防御力 4748万3647
火属性威力 255
水属性威力 255
風属性威力 255
雷属性威力 255
光属性威力 255
筋力 65535
耐久 65535
敏捷 65535
回避 65535
幸運 65535
SPゲージ 99999/99999
クラスSSS
大賢者
[ユニークスキル]
【抜剣覚醒】
[エクストラスキル]
【血威による剣製の投影】
[奥義]
〈氷燐閃獄門〉
〈羅刹一刀〉
〈月下・水面切り〉
〈炎虎焦熱断〉
〈千天繭星〉
〈劫雷絢爛〉
〈響斬の極〉
[アビリティ]
《攻め立て》
《風纏い》
《勇空》
《天駆》
《気力絶倫》
《慧眼の睨み》
《火事場の馬鹿力》
《格闘王》
《氣合》
《怒り》
《痛覚無効》
《勝利の方程式》
《ダメージ貫通》
《喪神》
《すり抜け》
《天賦の才》
《瞑想》
《シャドー》
《極点の一手》
《真っ向勝負》
《カリスマ》
《逆襲の太刀》
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そして。
まるで悟りがガバッと開けるように。
これまでの出来事が鮮明に甦ってくる。
(・・・そうだ。俺はかつてこの異世界に来たことがある)
ゲントはすべてを思い出していた。
以前の自分もまた、フィフネルにいたということを。
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その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。
彼らは通称カーヴァント。
カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。
カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。
彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。
そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。
勿論二世だ。
斗枡が持っている最大の能力はカード合成。
それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。
彼はその程度の認識だった。
実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。
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