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好きの力
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(1)
俺の名前は拓也。俺はある悩みを抱えている中学3年生。その悩みは「頑張りすぎてしまう」ことだ。しかし小学生の頃は違った。どちらかというと、勉強は適当にやっていてテストは毎回40点ぐらい。これも毎回平均より下だった。こんな適当だった俺を変えたのは母親の言葉だった。
「中学生になったら苦労するのはあんただからね。」
なぜか、この何気ない言葉が頭の中にこべりついた。
「今のままだとやばいのか、、、、」
そこから毎日その日の授業の復習を始めた。書いたノートを見返して、ドリルや問題演習を何回も解いた。正直毎日がきつかった。でも点数はみるみる上がっていった。気づいたら小学6年の後期には成績でクラス1位になっていた。成績が上がったのは嬉しかったし、母親からも褒められて嬉しかった。でも楽しくはなかった。なぜなら母の言葉で動いたからだ。本当の自分の意志で勉強したんじゅない。母に認めて欲しかったから動いていたんだ。これには気づいたが、もう母の目や先生、友達からの期待があり、頑張り続けないといけない状況が出来上がってしまっていた。そして今に至る。今も入試に向けて毎日勉強づくしだ。
「俺って勉強するために生まれたのかな?」
時々こんなことを思いながら0、5のシャープペンシルを動かす。
(2)
梅雨入りした6月のある日。拓也は今日も家の机で勉強に励んでいた、頭が破裂しそうなくらいに問題演習ドリルを解いていた。そのドリル数学のドリルだ。拓也は5教科の中で数学が一番苦手だった。小学生の頃は算数が得意で6年の後期は毎回90点以上取っていた。だが中学の数学は算数と違い意味わからない記号、言葉が出てきて頭が混乱してしまっていた。その中でも「証明」には手も足も出ない。でも簡単な計算問題をしっかりと取って、平均点より高い70点をキープしている。でもここままだと入試の問題は苦労するだろう。
「マジで証明わからん。どーしよ。」
頭を抱え込んでしまった拓也はあること思い出す
「そうだ!数学得意な玲那に教えてもらおう!」
玲那とは小学生からの幼馴染で数学はクラスで毎回1位だ。また部活はソフトボール部に入っていて運動はバリバリできる。まさに文武両道。
「よし!玲那のLINEはーーっと、、、これだ!」
すぐさまLINEを開いて玲那に連絡した!
「数学教えてくんね?全然わからんもんで!」
LINEをしたのは7時。LINEをした後にふっと思った。玲那は今ソフトボールの練習中だ。玲那は受験生でもありながら、ソフトボールの県選抜に選ばれていたため外部のチームで夜8時まで練習をしていた。学校に行った後に部活を6時までやり、速攻で家の帰り、軽くご飯を食べ、そこから7時から外部でチーム練習。そして帰ったら勉強。こんなハードスケジュールは俺には絶対に無理だ。
「流石にキツくて今日は無理そうだな。」
そう思った拓也はわからないなりに、教科書やドリルの解説を読んで頭を抱えながら問題を解いた。
次の日。結局昨日の証明問題はちんぷんかんぷんで終わってしまった。頭がモヤモヤした状態で学校に向かった。
「マジで何にもわからんかった。」
と言いながら教室に入り、机に倒れ込んだ。すると急に教室のドアが勢いよく開いた。
「おっはよー!」
それは元気いっぱいの玲那だった。ソフトボールで疲れているはずなのに、疲れを感じさせない声の大きさと笑顔。玲那の元気はどこから出てきているのか気になった。
「相変わらず元気だな。」
「それはいつものことでしょ!それよりなんであんたは元気ないのよ。」
「あっ!数学の証明が解けなくて元気なかったんだ!頼む!教えて!」
「いいよ!でも学校終わってからの1時間しかないけど大丈夫?」
「ありがと!大丈夫!じゃあ学校の近くのスタバで!」
やっと教えてくれる人できた。でもなぜ玲奈は疲れているのにこんなに元気なのか不思議でしょうがなかった。
「キーンコーン、カーンコーン」
学校のチャイムがゆっくりとなる。チャイムが鳴った瞬間。満員電車のように生徒が教室から出でいく。どんどん生徒がいなくなって俺と玲奈だけになった。
「よし!スタバ行こうか!この運動もできて勉強もできる天才玲奈様が教えてあげよう!」
俺に指をさして言ってきた。
「様って笑。めっちゃ自信あるやん」
「だって本当のことだもん!早くいくよ!」
彼女の後ろ姿は自信に満ち溢れているように見えた。スタバは学校から自転車で10分ほど。自転車に乗りながら、玲奈にあることを聞いた。
「前から気になってたんだけど、ソフトも毎日頑張って勉強も頑張って疲れないの?」
「そりゃ疲れるよ!毎日筋肉痛だし笑」
「じゃあ辞めたい。今日はいいやってならないの?」
玲奈の後ろに走っていたが自転車を加速させ、並んで聞いた。
「私夢があるの!寝る間を惜しんでも叶いたい夢がね!だから疲れても眠くても頑張れる!」
拓也はドキッとした。玲奈は考えが大人のように感じた。夢、やりたいことを自分の意思で決めているからだ。だからきついスケジュールでも頑張れるんだろう。でも俺が今頑張っている勉強。そこには自分の意思はない。「母、先生、友達の期待に答えるため」に動いていたんだ。
「その夢って何?」
拓也は唾を飲んで聞いた。
「そんな簡単に言えないよ。」
「なんでだよ!めっちゃ気になるじゃんかよ!」
「じゃあ証明の問題を1人で解けたら教えてあげる」
「わかった!ぜってー正解してやる」
スタバに着いた。1時間しかないので、早く玲奈の夢を知りたい拓也は注文はすぐに決め、即空いている席に座った。それから20分程玲奈に証明を教えてもらった。いつもは全く頭に入ってこない証明が今回みるみる頭に入っていく。
「よし!じゃあこの問題解いてみて!」
拓也は何も反応せずに無言で問題を解く。残り時間10分前。なんとか自分の力だけで解くことができた。、
「できた!よろしく」
回答の書いてあるノートを玲奈の目の前にスライドさせた。正解しているかというよりとにかく玲奈の夢が知りたかった。
「いいね!正、、、、」
「よし!夢って?」
「反応早すぎ笑」
「早く教えろよ。正解したんだから!」
「わかったよ笑。私ねプロソフトボール選手になりたいの。」
俺の名前は拓也。俺はある悩みを抱えている中学3年生。その悩みは「頑張りすぎてしまう」ことだ。しかし小学生の頃は違った。どちらかというと、勉強は適当にやっていてテストは毎回40点ぐらい。これも毎回平均より下だった。こんな適当だった俺を変えたのは母親の言葉だった。
「中学生になったら苦労するのはあんただからね。」
なぜか、この何気ない言葉が頭の中にこべりついた。
「今のままだとやばいのか、、、、」
そこから毎日その日の授業の復習を始めた。書いたノートを見返して、ドリルや問題演習を何回も解いた。正直毎日がきつかった。でも点数はみるみる上がっていった。気づいたら小学6年の後期には成績でクラス1位になっていた。成績が上がったのは嬉しかったし、母親からも褒められて嬉しかった。でも楽しくはなかった。なぜなら母の言葉で動いたからだ。本当の自分の意志で勉強したんじゅない。母に認めて欲しかったから動いていたんだ。これには気づいたが、もう母の目や先生、友達からの期待があり、頑張り続けないといけない状況が出来上がってしまっていた。そして今に至る。今も入試に向けて毎日勉強づくしだ。
「俺って勉強するために生まれたのかな?」
時々こんなことを思いながら0、5のシャープペンシルを動かす。
(2)
梅雨入りした6月のある日。拓也は今日も家の机で勉強に励んでいた、頭が破裂しそうなくらいに問題演習ドリルを解いていた。そのドリル数学のドリルだ。拓也は5教科の中で数学が一番苦手だった。小学生の頃は算数が得意で6年の後期は毎回90点以上取っていた。だが中学の数学は算数と違い意味わからない記号、言葉が出てきて頭が混乱してしまっていた。その中でも「証明」には手も足も出ない。でも簡単な計算問題をしっかりと取って、平均点より高い70点をキープしている。でもここままだと入試の問題は苦労するだろう。
「マジで証明わからん。どーしよ。」
頭を抱え込んでしまった拓也はあること思い出す
「そうだ!数学得意な玲那に教えてもらおう!」
玲那とは小学生からの幼馴染で数学はクラスで毎回1位だ。また部活はソフトボール部に入っていて運動はバリバリできる。まさに文武両道。
「よし!玲那のLINEはーーっと、、、これだ!」
すぐさまLINEを開いて玲那に連絡した!
「数学教えてくんね?全然わからんもんで!」
LINEをしたのは7時。LINEをした後にふっと思った。玲那は今ソフトボールの練習中だ。玲那は受験生でもありながら、ソフトボールの県選抜に選ばれていたため外部のチームで夜8時まで練習をしていた。学校に行った後に部活を6時までやり、速攻で家の帰り、軽くご飯を食べ、そこから7時から外部でチーム練習。そして帰ったら勉強。こんなハードスケジュールは俺には絶対に無理だ。
「流石にキツくて今日は無理そうだな。」
そう思った拓也はわからないなりに、教科書やドリルの解説を読んで頭を抱えながら問題を解いた。
次の日。結局昨日の証明問題はちんぷんかんぷんで終わってしまった。頭がモヤモヤした状態で学校に向かった。
「マジで何にもわからんかった。」
と言いながら教室に入り、机に倒れ込んだ。すると急に教室のドアが勢いよく開いた。
「おっはよー!」
それは元気いっぱいの玲那だった。ソフトボールで疲れているはずなのに、疲れを感じさせない声の大きさと笑顔。玲那の元気はどこから出てきているのか気になった。
「相変わらず元気だな。」
「それはいつものことでしょ!それよりなんであんたは元気ないのよ。」
「あっ!数学の証明が解けなくて元気なかったんだ!頼む!教えて!」
「いいよ!でも学校終わってからの1時間しかないけど大丈夫?」
「ありがと!大丈夫!じゃあ学校の近くのスタバで!」
やっと教えてくれる人できた。でもなぜ玲奈は疲れているのにこんなに元気なのか不思議でしょうがなかった。
「キーンコーン、カーンコーン」
学校のチャイムがゆっくりとなる。チャイムが鳴った瞬間。満員電車のように生徒が教室から出でいく。どんどん生徒がいなくなって俺と玲奈だけになった。
「よし!スタバ行こうか!この運動もできて勉強もできる天才玲奈様が教えてあげよう!」
俺に指をさして言ってきた。
「様って笑。めっちゃ自信あるやん」
「だって本当のことだもん!早くいくよ!」
彼女の後ろ姿は自信に満ち溢れているように見えた。スタバは学校から自転車で10分ほど。自転車に乗りながら、玲奈にあることを聞いた。
「前から気になってたんだけど、ソフトも毎日頑張って勉強も頑張って疲れないの?」
「そりゃ疲れるよ!毎日筋肉痛だし笑」
「じゃあ辞めたい。今日はいいやってならないの?」
玲奈の後ろに走っていたが自転車を加速させ、並んで聞いた。
「私夢があるの!寝る間を惜しんでも叶いたい夢がね!だから疲れても眠くても頑張れる!」
拓也はドキッとした。玲奈は考えが大人のように感じた。夢、やりたいことを自分の意思で決めているからだ。だからきついスケジュールでも頑張れるんだろう。でも俺が今頑張っている勉強。そこには自分の意思はない。「母、先生、友達の期待に答えるため」に動いていたんだ。
「その夢って何?」
拓也は唾を飲んで聞いた。
「そんな簡単に言えないよ。」
「なんでだよ!めっちゃ気になるじゃんかよ!」
「じゃあ証明の問題を1人で解けたら教えてあげる」
「わかった!ぜってー正解してやる」
スタバに着いた。1時間しかないので、早く玲奈の夢を知りたい拓也は注文はすぐに決め、即空いている席に座った。それから20分程玲奈に証明を教えてもらった。いつもは全く頭に入ってこない証明が今回みるみる頭に入っていく。
「よし!じゃあこの問題解いてみて!」
拓也は何も反応せずに無言で問題を解く。残り時間10分前。なんとか自分の力だけで解くことができた。、
「できた!よろしく」
回答の書いてあるノートを玲奈の目の前にスライドさせた。正解しているかというよりとにかく玲奈の夢が知りたかった。
「いいね!正、、、、」
「よし!夢って?」
「反応早すぎ笑」
「早く教えろよ。正解したんだから!」
「わかったよ笑。私ねプロソフトボール選手になりたいの。」
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