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どこに目を向ける?
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今更ながら、力とか、大きさとか、包容力とか、
愛について、思い知ったような気がしてる。
「愛は時に泣かせるんだよ」
って、誰かが言ってたような気がするけど、ホントだね。職場に行く前に
化粧室に寄ろう。たぶん、化粧が落ちちゃってるような気がするもん(汗)
それにしても・・・電車の中で、泣く?って感じだよね(苦笑)
電車に乗ってた人、ビックリしただろうなぁ。だって、朝からボロボロ涙を
流してる人がいるんだよ!マジ、ビックリじゃない?変に思うよね?
以前の私だったら、周りの目を気にして、必死で堪えたかもしれない。
でも、今は違う。だって、人がなんて言ったって良いじゃん、って思うんだよね。
涙だって、意味もなく流れるワケじゃない。どんな意味か分かんなくても、
ちゃんと意味があるってことだけは分かる。私の心が反応して、
その情報が身体に伝わって、涙が流れるワケでしょ?
私の中で起こってることを止めたくないっていうか、それが自然っていうか、
そう思うんだよね。それに、イヤな感じの涙じゃないし。
むしろ、心が洗われたっていうか、気持ちの良い涙なのよ。
本気の愛、本物の愛は、心を満たしてくれるし、心に響くし、
凄まじい力を持ってるんだって、今、やっと気づくことが出来た。
チェリーの気持ち、本当に有り難いし、どうして、そこまで私のことを
愛してくれるのか、分かんないんだよね。それは、私の中にある自分への愛が
足りないってことなのかもしれない。
この涙は、<もっと、自分のことを愛してあげる必要がありますよ>
っていうサインなのかもしれないね。
でもね、思うんだ。私も含めて、みんな愛が足りてないんだと思う。
もし、私の中に愛が足りてたら、あんなにボロボロ止めどなく、
涙が溢れることなんてないって思うんだろうな。
いつか、愛することも愛されることも当たり前って感じられるように
なったら良いなって思った。その時には、いじめも犯罪も戦争も、
この世からなくなっていると思う。そんな日は、訪れるのかなぁ。
まだ見たことがないから、『訪れるのかなぁ』って思うけど、
私がそう思うってことは、他にも同じようなことを思っている人が
いるからなんじゃないかなって思う。
昨日、レオンくんやアトランティーナが言ってたように、
みんな繋がってるから。
織田信長は、戦のない時代を創りたいって思ってたんでしょ?
会ったことないから、分かんないけど(笑)でも、戦国時代で、
毎日のように、どこかで戦が起こっていたら、そんなこと言われても、
『この人、何言ってんだろう?』ぐらいに思われちゃうと思うんだよね。
だから、織田信長は、うつけって言われてたのかも?って思っちゃう。
だけど、現に今の時代は、織田信長が言ってたような
戰のない時代なワケじゃない?当時は、想像するのが難しかったのかも
しれないけど、ちゃんと織田信長が想像したような日常が
訪れてるワケじゃん!だから、私が生きている間は、もしかしたら、
無理なのかもしれないけど、これから先、愛することも愛されることも
当たり前って感じながら、みんなが生きてる時代も訪れるかもしれないよね。
だから、私は、誰もが愛することも愛されることも当たり前に
感じられる日が必ず来るって思いたいし、信じたいって思う。
きっと、そういう日が訪れた時は、みんな自分のこともしっかり愛することが
出来ているはずだから、今、当たり前にある問題もほとんど無くなってるかも
しれないよね。それでまた、その時代に生まれてきてみたいなって思うんだ。
あなたも一緒にどう?な~んてね(笑)
やっぱり、化粧崩れてた(汗)化粧室に寄って良かったよ。
だって、あの顔のまま行ったら、「何があったんですか!?」って、
大騒ぎになっちゃうもんね(苦笑)いつも少し早めに来てるから、
化粧室に寄る時間も取れた。
やっぱり、早め早めに動くことって大事だね。だって、何が起こるか
分かんないから。例えば、超イケメンに声をかけられて、
お茶に誘われたとしても早めに家を出てたら、誘いに乗ることも
出来ちゃうじゃない!まぁ、そんなことは滅多に
起こらないとは思うけどね(笑)
よし!じゃあ、フロアに上がるかな。今の私、ハートが愛でいっぱいに
満たされてるから、もしかしたら、いつも以上にキラキラしてるかも!?
みんな、わっかるかなぁ(笑)
「おはようございま~す!」
「おはようございます!あれっ、久遠さん、
今日、ちょっと感じが違う気が・・・」
「えっ、どんなふうに違います?いつもより美人に見えるとか?(笑)」
「ええ、いつもおキレイですけど、今日は一段と輝きが
増しているような気がします」
「まったぁ~、上手いんだから(笑)朝だし、何も持ってませんよ」
「あっ、しまった!ランチ前に言えば良かった。
そしたら、何かお土産もらえたかもしれないですよね?(笑)」
「確かに!(笑)」
やっぱり、私、キラキラしてるんだ。なんか、みんなの見る目が違う気が・・・。
もちろん、良い意味でね。愛の力ってスゴイね。
「おはようございます。昨日、何か良い展開、ありました?」
「おはよう。良い展開っていうか、やっぱり現場見てきて良かったって感じ。
プロダクションの人もいたから、細かく説明してもらえたし、
化粧室とかも含めて、細かくチェックすることも出来し、
プロダクションの人が持ってる情報も提供してもらえたし、
イメージ膨らんで、当初の予定を変更したくなっちゃったの。
それで、みんなに相談したいなって思ってるんだけど・・・」
「チーフ、それじゃ、臨時チーム会やりませんか?」
「えっ?出来れば良いなって思ってたけど・・・」
「あの・・・チーフがそう言うんじゃないかなと思って、
昨日のうちに会議室を予約しておいたんです!
今日の朝イチからで、ダメでしたか?」
「ダメなんてことないよ!っていうか、ありがとう!
よく分かったね。智ちゃん、お手柄だよ」
「あっ、ありがとうございます!チーフ、初めて私のこと、
下の名前で呼んでくれましたね。下の名前で呼び合おうってことに
なってたのに、チーフは、ずっと私のこと、<五十嵐さん>って
呼んでたので、少し気になってたんです」
「あっ、そうだったっけ?ごめん!」
「っていうか、五十嵐だけじゃなくて、みんな、そうでしたよ(苦笑)
チーフが下の名前で呼んでたのって、レオンだけだったもんなぁ」
みんなが頷く。『えっ、そうだったっけ?』全く、意識がない(汗)
「そうだったっけ?ごめんね。じゃ、改めて、潤也くんに優一くん、
それに理沙ちゃん、これで良い?
智美ちゃん、理沙子ちゃんの方が良いかな?」
「私は、智ちゃんが良いです」
「私も理沙ちゃんが良いかな」
「了解です。これは、大変失礼しました。じゃ、チャイムが鳴ったら、
智ちゃんが予約してくれた会議室に集合ってことで、お願いします」
「は~い!」
「レオンくん、おはよう。昨日はありがとう!」
「おはようございます。いいえ、僕は何もしていませんから」
「そんなことないよ!じゃ、みんなに報告する時、フォローお願いね」
「はい、分かりました」
以心伝心ってやつなのかな?会議室の予約、お願いしてなかったのに、
気を利かせてくれて、本当に助かる。これで、スムーズに話を進めることが
出来そうだね。
会議室に入ると、今度は理沙ちゃんが人数分のお茶を用意してくれてた。
ね、みんな、どうしちゃったの!?って感じ。
「ありがとう、理沙ちゃん!気が利くね」
「いや、会議室の予約で、智ちゃんに先を越されてしまったので、
せめて、お茶くらいは私が用意したいなと思って(苦笑)」
「そんな・・・先を越されたとかじゃないと思うよ。私は、このチームが
結成された時も言ったと思うけど、優秀な人が集まったチームだなって
思ってるし、それは、今も変わらないから」
「ありがとうございます!だったら、尚更です。
チーフにガッカリして欲しくないので」
「そんなことで、ガッカリなんてしないよ(苦笑)」
みんながゾロゾロ入ってきて、お茶が用意されていることに驚いていた。
しかも、用意してるのが、中川理沙子だったことが衝撃的だったみたい。
彼女は、どちらかというと、お茶汲みとか、イヤがるタイプの子だからね。
ま、私がお願いしたワケじゃないけど。
「えっ、珍しいじゃん。お前がお茶の用意するなんて、
雨でも降らなきゃ良いけどな(笑)」
「なによ!私だって、お茶の用意くらいするわよ!」
「まあまあ。素直にありがとうって言えば良いじゃない。
なんで、そういう言い方するかなぁ」
「あっ、すみません。理沙子、ありがとう」
「いいえ、どういたしましてっ!」
「理沙ちゃんも!言葉にトゲがあるよ。
別に仲良し小好しになって欲しいワケじゃないけど、
同じチームなんだから、歪み合うのはヤメにしない?」
「すみません・・・私が、余計なことをしたせいですかね」
「智ちゃんのせいでもない。どうする?このまま、チーム会する?止める?
なんだったら、ブルータイガーのプレゼンも止める?」
「いいえ!すみません。なんか、朝からとんがっちゃって・・・。」
「誰でもイライラすることもあるだろうし、いつも上機嫌でいるなんて
ことは出来ないのかもしれないけど、そのイライラを外に向けるのは、
止めよう。だいたい、イライラの原因って、自分の中にあるもんでしょ?
その原因を突き止めて、解決するしか、方法はないと思うよ。
どうしても自分独りでは解決出来ないっていう時は、手伝うから」
「ありがとうございます。なかなか、良いアイデアが浮かばなくて、
イライラしちゃって・・・。本当にごめんなさい」
「アイデアが浮かばないなら、他にもやることがあるから大丈夫だよ。
いつでもアイデアがバンバン浮かぶなんて人、いないと思うよ。
私だってそうだもん」
「えっ、チーフはそんなことないと思います。ブルータイガーが、
女性向けのエナジードリンクを発売することだって、発表前に言い当ててたし、
流れが読める人なんですよ。だから、私とは違います」
「確かに理沙ちゃんと私は違う。でも、私に出来ないことで、理沙ちゃんが
出来ることや得意なことだって、あるはずだよ。自分が出来ないことに
目を向けるんじゃなくて、自分が得意なことに目を向けた方が良いと思う。
誰にだって、他の人にはない力とか、魅力が必ずあるんだから」
「じゃあ、私の魅力って何ですか?」
「それは、人に聞くんじゃなくて、自分で探すもの。
だって、生まれてから今日までの理沙ちゃんのことを知ってるのは、
理沙ちゃんだけでしょ?私たちは、同じチームになってからのことしか、
分かんないもん」
「理沙ちゃんだけじゃないよ!みんなも同じ。
自分の出来ないところじゃなくて、出来ること、得意なことに目を向けて欲しい。
つい、出来ないことを探したくなるのは、私も分かる。でも、それをしてると、
気持ちがどんどん後ろ向きになっちゃって、イライラして、どんどん自分のことが
嫌いになっちゃうから。私も経験あるし。
だから、『自分が得意なことって何だろう?』って思うことをクセにしてみて。
そうしたら、きっと、『あっ、これだ!』って思うものが見つかるから。
ただ、今、欲しいと思ってる資質とは違うかもしれないけどね。
それでも、ガッカリしないで、その使い途を考えることで、新しい何かが
見つかると思うよ。地道な作業だけど、絶対、後で、
『あの時、やっといて良かった』って思うから」
「チーフは、いつもそうやって考えてるんですか?」
「うん。出来るだけ、自分の内側を探るようにしてるよ。
そうすると、今まで知らなかった自分を発見したりして、
これがなかなか面白いんだよね(笑)だから、やってみて」
「はい!やってみます」
「そういう素直な感じ、良いよね。智ちゃんの良いところの一つだと思うよ」
「ありがとうございます!じゃ、早速、メモっときます(笑)」
「ということで、チーム会、始めても大丈夫そうかな?理沙ちゃん、大丈夫?」
「・・・はい。すみませんでした。大丈夫です。
せっかく、智美が予約してくれたのに、時間を無駄にして、すみません。
智美、ごめんね」
「ううん。大丈夫だよ、理沙子。私もアイデアが浮かばなくて、
ずっとモヤモヤしてた(汗)それで、他に何か出来ないかなって思ってたの。
それで、昨日、チーフがシネコン巡りに出かけたから、きっと今日の朝、
私たちに報告があるだろうなって思ったから、会議室の予約をしたんだよね。
当日の朝だと空いてない可能性もあるし。他に出来ることが
思い浮かばなかったからさ(苦笑)」
「智ちゃんにとっては、大したことじゃないのかもしれないけど、
結果として、すごく助かったワケじゃない?私がお願いするのを忘れてたのを
カバーしてもらえたワケだし。それだって、立派な戦力だよね?
みんなもそう思わない?」
「うん・・・確かに・・・」
「仕事って、独りでは出来ないんだよ。だから、チームがあるんじゃない。
みんなで、力を合わせて、一つの案件に取り組むことを
今までしてこなかったから、戸惑うところもあると思うけど、これを機会に、
プレゼン資料を作ることだけじゃなくて、チーム一丸となって臨むってことにも
取り組んでいこうよ」
「はい!なんか、今までスタンドプレーばっかりだったから、みんなで協力して
っていうのが、イマイチ分からなかったっていうか・・・。
たぶん、理沙子もそうなんだと思います。な、理沙子?」
「そうなのかなぁ?ただ、ホント、今の私では戦力にならないって、
気持ちばかりが焦っていたのは、事実かな。それで、一人で勝手にイライラして、
そのイライラをみんなにぶつけてたかもしれない。本当にごめんなさい」
「もう、謝るのはナシ!これからだよ、これから!
良い機会だったんじゃないかな。その良い機会を理沙ちゃんが
提供してくれたんだよ。理沙ちゃん的には、不本意な形かもしれないけど、
それでも理沙ちゃんも気づくことが出来たし、みんなの中にある不安とかも
シェア出来たし、結果的に良かったと思うけど、どうかな?」
「そうですね。いつもチーフがレオンばかりを頼りにしてるみたいで、
自分たちの無力さを痛感させられてたような感じもありました」
「あっ、ごめんなさい。先方が外資系だったからレオンくんに声かけて、
最初にレオンくんに声かけたから、そのままの流れでレオンくんに同行を
お願いしてたところはあったけど、みんなに力がないって
思ってたワケじゃないよ(苦笑)でも、そう思わせてしまったのなら、
謝ります。ごめんなさい」
「いいえ、そんな、チーフ、謝らないでください。確かに外資系だし、
突然、外国の人が登場したら、僕たちじゃ対処できないから、
レオンで良かったんだと思ってます。さっきチーフも言ってましたけど、
どういうわけか、自分のダメなところにばっかり目が行っちゃうんですよね(汗)
でも、さっきのチーフの話を聞いて、自分もダメなところじゃなくて、
出来るところとか、得意なことを探してみようと思いました。
ありがとうございます!」
「それは良かった。じゃ、これから毎日、自分の良いところとか、
得意なことをシェアするようにする?そうすれば、イヤでも探そうと
するでしょ?(笑)そのくらいしないと徹底しないんじゃない?
ねぇ、やってみない?」
「シェアって、どんな感じですか?」
「共通メールとか。それで、良いところとか、得意なことじゃないだろ
っていう時は、お互いにツッコミ合うの。
たぶんね、最初は、自分の良いところとか、得意なことって、
言い切れなかったりするもんなんだよね。控えめになっちゃったりとか。
それじゃ、意味がないんだよ。ちゃんと言い切って、自分で、自分のことを
信じないと。それが出来るまでは、ダメ出しするところが満載だと
思うんだよね(笑)」
「じゃ、分かりました!シェアじゃなくて、チーフのところにメールする
っていうのはどうですか?それで、チーフがチェックして、控えめ過ぎるとか、
言い方が違うとか、ダメ出しして、ダメ出しされたら、OKが出るまで
送り続けるとか。チーフの仕事を増やしちゃって申し訳ないですけど、
どうですかね?」
「うん。良いんじゃない。じゃ、明日から、あっ、明日は土曜日か。
じゃ、来週の月曜日から始めてみる?
ちょうど週の始まりの日からスタートだし、どう?」
「やってみたい!」
「うん、ちょっと面白そうかも」
「でも、チーフ、良いんですか?今、忙しい時なのに」
「忙しいって言っても、そのくらいの時間は取れるでしょ。
みんなが良いなら、私は良いけど、どうする?」
「じゃ・・・お願いします!」
「じゃ、来週の月曜日から始めましょう!忘れないでよ」
「は~い!」
<次回へ続く>
愛について、思い知ったような気がしてる。
「愛は時に泣かせるんだよ」
って、誰かが言ってたような気がするけど、ホントだね。職場に行く前に
化粧室に寄ろう。たぶん、化粧が落ちちゃってるような気がするもん(汗)
それにしても・・・電車の中で、泣く?って感じだよね(苦笑)
電車に乗ってた人、ビックリしただろうなぁ。だって、朝からボロボロ涙を
流してる人がいるんだよ!マジ、ビックリじゃない?変に思うよね?
以前の私だったら、周りの目を気にして、必死で堪えたかもしれない。
でも、今は違う。だって、人がなんて言ったって良いじゃん、って思うんだよね。
涙だって、意味もなく流れるワケじゃない。どんな意味か分かんなくても、
ちゃんと意味があるってことだけは分かる。私の心が反応して、
その情報が身体に伝わって、涙が流れるワケでしょ?
私の中で起こってることを止めたくないっていうか、それが自然っていうか、
そう思うんだよね。それに、イヤな感じの涙じゃないし。
むしろ、心が洗われたっていうか、気持ちの良い涙なのよ。
本気の愛、本物の愛は、心を満たしてくれるし、心に響くし、
凄まじい力を持ってるんだって、今、やっと気づくことが出来た。
チェリーの気持ち、本当に有り難いし、どうして、そこまで私のことを
愛してくれるのか、分かんないんだよね。それは、私の中にある自分への愛が
足りないってことなのかもしれない。
この涙は、<もっと、自分のことを愛してあげる必要がありますよ>
っていうサインなのかもしれないね。
でもね、思うんだ。私も含めて、みんな愛が足りてないんだと思う。
もし、私の中に愛が足りてたら、あんなにボロボロ止めどなく、
涙が溢れることなんてないって思うんだろうな。
いつか、愛することも愛されることも当たり前って感じられるように
なったら良いなって思った。その時には、いじめも犯罪も戦争も、
この世からなくなっていると思う。そんな日は、訪れるのかなぁ。
まだ見たことがないから、『訪れるのかなぁ』って思うけど、
私がそう思うってことは、他にも同じようなことを思っている人が
いるからなんじゃないかなって思う。
昨日、レオンくんやアトランティーナが言ってたように、
みんな繋がってるから。
織田信長は、戦のない時代を創りたいって思ってたんでしょ?
会ったことないから、分かんないけど(笑)でも、戦国時代で、
毎日のように、どこかで戦が起こっていたら、そんなこと言われても、
『この人、何言ってんだろう?』ぐらいに思われちゃうと思うんだよね。
だから、織田信長は、うつけって言われてたのかも?って思っちゃう。
だけど、現に今の時代は、織田信長が言ってたような
戰のない時代なワケじゃない?当時は、想像するのが難しかったのかも
しれないけど、ちゃんと織田信長が想像したような日常が
訪れてるワケじゃん!だから、私が生きている間は、もしかしたら、
無理なのかもしれないけど、これから先、愛することも愛されることも
当たり前って感じながら、みんなが生きてる時代も訪れるかもしれないよね。
だから、私は、誰もが愛することも愛されることも当たり前に
感じられる日が必ず来るって思いたいし、信じたいって思う。
きっと、そういう日が訪れた時は、みんな自分のこともしっかり愛することが
出来ているはずだから、今、当たり前にある問題もほとんど無くなってるかも
しれないよね。それでまた、その時代に生まれてきてみたいなって思うんだ。
あなたも一緒にどう?な~んてね(笑)
やっぱり、化粧崩れてた(汗)化粧室に寄って良かったよ。
だって、あの顔のまま行ったら、「何があったんですか!?」って、
大騒ぎになっちゃうもんね(苦笑)いつも少し早めに来てるから、
化粧室に寄る時間も取れた。
やっぱり、早め早めに動くことって大事だね。だって、何が起こるか
分かんないから。例えば、超イケメンに声をかけられて、
お茶に誘われたとしても早めに家を出てたら、誘いに乗ることも
出来ちゃうじゃない!まぁ、そんなことは滅多に
起こらないとは思うけどね(笑)
よし!じゃあ、フロアに上がるかな。今の私、ハートが愛でいっぱいに
満たされてるから、もしかしたら、いつも以上にキラキラしてるかも!?
みんな、わっかるかなぁ(笑)
「おはようございま~す!」
「おはようございます!あれっ、久遠さん、
今日、ちょっと感じが違う気が・・・」
「えっ、どんなふうに違います?いつもより美人に見えるとか?(笑)」
「ええ、いつもおキレイですけど、今日は一段と輝きが
増しているような気がします」
「まったぁ~、上手いんだから(笑)朝だし、何も持ってませんよ」
「あっ、しまった!ランチ前に言えば良かった。
そしたら、何かお土産もらえたかもしれないですよね?(笑)」
「確かに!(笑)」
やっぱり、私、キラキラしてるんだ。なんか、みんなの見る目が違う気が・・・。
もちろん、良い意味でね。愛の力ってスゴイね。
「おはようございます。昨日、何か良い展開、ありました?」
「おはよう。良い展開っていうか、やっぱり現場見てきて良かったって感じ。
プロダクションの人もいたから、細かく説明してもらえたし、
化粧室とかも含めて、細かくチェックすることも出来し、
プロダクションの人が持ってる情報も提供してもらえたし、
イメージ膨らんで、当初の予定を変更したくなっちゃったの。
それで、みんなに相談したいなって思ってるんだけど・・・」
「チーフ、それじゃ、臨時チーム会やりませんか?」
「えっ?出来れば良いなって思ってたけど・・・」
「あの・・・チーフがそう言うんじゃないかなと思って、
昨日のうちに会議室を予約しておいたんです!
今日の朝イチからで、ダメでしたか?」
「ダメなんてことないよ!っていうか、ありがとう!
よく分かったね。智ちゃん、お手柄だよ」
「あっ、ありがとうございます!チーフ、初めて私のこと、
下の名前で呼んでくれましたね。下の名前で呼び合おうってことに
なってたのに、チーフは、ずっと私のこと、<五十嵐さん>って
呼んでたので、少し気になってたんです」
「あっ、そうだったっけ?ごめん!」
「っていうか、五十嵐だけじゃなくて、みんな、そうでしたよ(苦笑)
チーフが下の名前で呼んでたのって、レオンだけだったもんなぁ」
みんなが頷く。『えっ、そうだったっけ?』全く、意識がない(汗)
「そうだったっけ?ごめんね。じゃ、改めて、潤也くんに優一くん、
それに理沙ちゃん、これで良い?
智美ちゃん、理沙子ちゃんの方が良いかな?」
「私は、智ちゃんが良いです」
「私も理沙ちゃんが良いかな」
「了解です。これは、大変失礼しました。じゃ、チャイムが鳴ったら、
智ちゃんが予約してくれた会議室に集合ってことで、お願いします」
「は~い!」
「レオンくん、おはよう。昨日はありがとう!」
「おはようございます。いいえ、僕は何もしていませんから」
「そんなことないよ!じゃ、みんなに報告する時、フォローお願いね」
「はい、分かりました」
以心伝心ってやつなのかな?会議室の予約、お願いしてなかったのに、
気を利かせてくれて、本当に助かる。これで、スムーズに話を進めることが
出来そうだね。
会議室に入ると、今度は理沙ちゃんが人数分のお茶を用意してくれてた。
ね、みんな、どうしちゃったの!?って感じ。
「ありがとう、理沙ちゃん!気が利くね」
「いや、会議室の予約で、智ちゃんに先を越されてしまったので、
せめて、お茶くらいは私が用意したいなと思って(苦笑)」
「そんな・・・先を越されたとかじゃないと思うよ。私は、このチームが
結成された時も言ったと思うけど、優秀な人が集まったチームだなって
思ってるし、それは、今も変わらないから」
「ありがとうございます!だったら、尚更です。
チーフにガッカリして欲しくないので」
「そんなことで、ガッカリなんてしないよ(苦笑)」
みんながゾロゾロ入ってきて、お茶が用意されていることに驚いていた。
しかも、用意してるのが、中川理沙子だったことが衝撃的だったみたい。
彼女は、どちらかというと、お茶汲みとか、イヤがるタイプの子だからね。
ま、私がお願いしたワケじゃないけど。
「えっ、珍しいじゃん。お前がお茶の用意するなんて、
雨でも降らなきゃ良いけどな(笑)」
「なによ!私だって、お茶の用意くらいするわよ!」
「まあまあ。素直にありがとうって言えば良いじゃない。
なんで、そういう言い方するかなぁ」
「あっ、すみません。理沙子、ありがとう」
「いいえ、どういたしましてっ!」
「理沙ちゃんも!言葉にトゲがあるよ。
別に仲良し小好しになって欲しいワケじゃないけど、
同じチームなんだから、歪み合うのはヤメにしない?」
「すみません・・・私が、余計なことをしたせいですかね」
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なんだったら、ブルータイガーのプレゼンも止める?」
「いいえ!すみません。なんか、朝からとんがっちゃって・・・。」
「誰でもイライラすることもあるだろうし、いつも上機嫌でいるなんて
ことは出来ないのかもしれないけど、そのイライラを外に向けるのは、
止めよう。だいたい、イライラの原因って、自分の中にあるもんでしょ?
その原因を突き止めて、解決するしか、方法はないと思うよ。
どうしても自分独りでは解決出来ないっていう時は、手伝うから」
「ありがとうございます。なかなか、良いアイデアが浮かばなくて、
イライラしちゃって・・・。本当にごめんなさい」
「アイデアが浮かばないなら、他にもやることがあるから大丈夫だよ。
いつでもアイデアがバンバン浮かぶなんて人、いないと思うよ。
私だってそうだもん」
「えっ、チーフはそんなことないと思います。ブルータイガーが、
女性向けのエナジードリンクを発売することだって、発表前に言い当ててたし、
流れが読める人なんですよ。だから、私とは違います」
「確かに理沙ちゃんと私は違う。でも、私に出来ないことで、理沙ちゃんが
出来ることや得意なことだって、あるはずだよ。自分が出来ないことに
目を向けるんじゃなくて、自分が得意なことに目を向けた方が良いと思う。
誰にだって、他の人にはない力とか、魅力が必ずあるんだから」
「じゃあ、私の魅力って何ですか?」
「それは、人に聞くんじゃなくて、自分で探すもの。
だって、生まれてから今日までの理沙ちゃんのことを知ってるのは、
理沙ちゃんだけでしょ?私たちは、同じチームになってからのことしか、
分かんないもん」
「理沙ちゃんだけじゃないよ!みんなも同じ。
自分の出来ないところじゃなくて、出来ること、得意なことに目を向けて欲しい。
つい、出来ないことを探したくなるのは、私も分かる。でも、それをしてると、
気持ちがどんどん後ろ向きになっちゃって、イライラして、どんどん自分のことが
嫌いになっちゃうから。私も経験あるし。
だから、『自分が得意なことって何だろう?』って思うことをクセにしてみて。
そうしたら、きっと、『あっ、これだ!』って思うものが見つかるから。
ただ、今、欲しいと思ってる資質とは違うかもしれないけどね。
それでも、ガッカリしないで、その使い途を考えることで、新しい何かが
見つかると思うよ。地道な作業だけど、絶対、後で、
『あの時、やっといて良かった』って思うから」
「チーフは、いつもそうやって考えてるんですか?」
「うん。出来るだけ、自分の内側を探るようにしてるよ。
そうすると、今まで知らなかった自分を発見したりして、
これがなかなか面白いんだよね(笑)だから、やってみて」
「はい!やってみます」
「そういう素直な感じ、良いよね。智ちゃんの良いところの一つだと思うよ」
「ありがとうございます!じゃ、早速、メモっときます(笑)」
「ということで、チーム会、始めても大丈夫そうかな?理沙ちゃん、大丈夫?」
「・・・はい。すみませんでした。大丈夫です。
せっかく、智美が予約してくれたのに、時間を無駄にして、すみません。
智美、ごめんね」
「ううん。大丈夫だよ、理沙子。私もアイデアが浮かばなくて、
ずっとモヤモヤしてた(汗)それで、他に何か出来ないかなって思ってたの。
それで、昨日、チーフがシネコン巡りに出かけたから、きっと今日の朝、
私たちに報告があるだろうなって思ったから、会議室の予約をしたんだよね。
当日の朝だと空いてない可能性もあるし。他に出来ることが
思い浮かばなかったからさ(苦笑)」
「智ちゃんにとっては、大したことじゃないのかもしれないけど、
結果として、すごく助かったワケじゃない?私がお願いするのを忘れてたのを
カバーしてもらえたワケだし。それだって、立派な戦力だよね?
みんなもそう思わない?」
「うん・・・確かに・・・」
「仕事って、独りでは出来ないんだよ。だから、チームがあるんじゃない。
みんなで、力を合わせて、一つの案件に取り組むことを
今までしてこなかったから、戸惑うところもあると思うけど、これを機会に、
プレゼン資料を作ることだけじゃなくて、チーム一丸となって臨むってことにも
取り組んでいこうよ」
「はい!なんか、今までスタンドプレーばっかりだったから、みんなで協力して
っていうのが、イマイチ分からなかったっていうか・・・。
たぶん、理沙子もそうなんだと思います。な、理沙子?」
「そうなのかなぁ?ただ、ホント、今の私では戦力にならないって、
気持ちばかりが焦っていたのは、事実かな。それで、一人で勝手にイライラして、
そのイライラをみんなにぶつけてたかもしれない。本当にごめんなさい」
「もう、謝るのはナシ!これからだよ、これから!
良い機会だったんじゃないかな。その良い機会を理沙ちゃんが
提供してくれたんだよ。理沙ちゃん的には、不本意な形かもしれないけど、
それでも理沙ちゃんも気づくことが出来たし、みんなの中にある不安とかも
シェア出来たし、結果的に良かったと思うけど、どうかな?」
「そうですね。いつもチーフがレオンばかりを頼りにしてるみたいで、
自分たちの無力さを痛感させられてたような感じもありました」
「あっ、ごめんなさい。先方が外資系だったからレオンくんに声かけて、
最初にレオンくんに声かけたから、そのままの流れでレオンくんに同行を
お願いしてたところはあったけど、みんなに力がないって
思ってたワケじゃないよ(苦笑)でも、そう思わせてしまったのなら、
謝ります。ごめんなさい」
「いいえ、そんな、チーフ、謝らないでください。確かに外資系だし、
突然、外国の人が登場したら、僕たちじゃ対処できないから、
レオンで良かったんだと思ってます。さっきチーフも言ってましたけど、
どういうわけか、自分のダメなところにばっかり目が行っちゃうんですよね(汗)
でも、さっきのチーフの話を聞いて、自分もダメなところじゃなくて、
出来るところとか、得意なことを探してみようと思いました。
ありがとうございます!」
「それは良かった。じゃ、これから毎日、自分の良いところとか、
得意なことをシェアするようにする?そうすれば、イヤでも探そうと
するでしょ?(笑)そのくらいしないと徹底しないんじゃない?
ねぇ、やってみない?」
「シェアって、どんな感じですか?」
「共通メールとか。それで、良いところとか、得意なことじゃないだろ
っていう時は、お互いにツッコミ合うの。
たぶんね、最初は、自分の良いところとか、得意なことって、
言い切れなかったりするもんなんだよね。控えめになっちゃったりとか。
それじゃ、意味がないんだよ。ちゃんと言い切って、自分で、自分のことを
信じないと。それが出来るまでは、ダメ出しするところが満載だと
思うんだよね(笑)」
「じゃ、分かりました!シェアじゃなくて、チーフのところにメールする
っていうのはどうですか?それで、チーフがチェックして、控えめ過ぎるとか、
言い方が違うとか、ダメ出しして、ダメ出しされたら、OKが出るまで
送り続けるとか。チーフの仕事を増やしちゃって申し訳ないですけど、
どうですかね?」
「うん。良いんじゃない。じゃ、明日から、あっ、明日は土曜日か。
じゃ、来週の月曜日から始めてみる?
ちょうど週の始まりの日からスタートだし、どう?」
「やってみたい!」
「うん、ちょっと面白そうかも」
「でも、チーフ、良いんですか?今、忙しい時なのに」
「忙しいって言っても、そのくらいの時間は取れるでしょ。
みんなが良いなら、私は良いけど、どうする?」
「じゃ・・・お願いします!」
「じゃ、来週の月曜日から始めましょう!忘れないでよ」
「は~い!」
<次回へ続く>
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