ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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心のケア?

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帰りの電車、いつもより混んでたけど、無事に座れて良かった。
やっぱり、身体が疲れてたみたいで、途中からウトウトして、
危うく、寝過ごしちゃうところだった(汗)
でも、誰かに起こしてもらってみたいな感じがしてる。
誰かは分かんないけど、起こしてくれてありがとう!

「アトランティーナ、ただいま~!今日もケーキ買ってきたよ」

「ミウ、おかえり~!ケーキ?今日は、どんなケーキにしたの?」

「私の身体が、マンゴーのケーキが良いって訴えてきたから、
マンゴーレアチーズケーキにした!」

「サッパリしてて、美味しそうね」

「でしょ?じゃ、手洗って、着替えてくるね。
今日も話したいこと、盛り沢山だよ」

「あら、楽しみ~。じゃ、すぐ食べられるように準備するわね」

「うん、ありがとう!私も手伝うね」

こうして、いつものようにサクサクッ、チャッチャと食事と片付けを済ませて、
コーヒー&デザートタイムを迎える。このスタイル、良いよなぁ。
食事は、ゆっくり食べたいっていう人だったら、
きっとイライラしちゃうんだろうな、私。相手を選ぶ時には、
サクサクッ、チャッチャが出来る人にしよう(笑)

「さて、話したいことって?今日は何があったの?」

「今日はね、朝イチで、ハートがめっちゃ動いてスタートしたの」

「えっ、何があったの?」

「会社に行く時、電車の中で、いつもチェリーとお喋りしてるんだけどね。
今朝は、チェリーがアトラン国に来た時からの話をしてくれて、
話を聞いてるうちに、私のハートがどんどん愛で満たされていって、
涙が止まらなくなっちゃったの。それで、改めて、愛の大きさとか、力とか、
包容力みたいなものを感じて、愛って大切なんだなぁって、
しみじみ思ったんだよね。

チェリーだけじゃなくて、アトランティーナや元守護天使の皆さんにも
愛されてるなぁって感動しちゃったの」

「あらあら(笑)でも、愛で始まる1日なんて、なかなかステキね」

「うん。でも、それにも意味があったんだよね。
その後、軽く問題が勃発したから(汗)」

「問題って、どんな?」

「昨日、シネコン巡りしたでしょ?その報告と私の中で、
固まった内容について、チームのみんなに伝えるつもりだったんだけど、
会議室を予約するのを忘れてたの。でもね、五十嵐智美が気を利かせて、
予約してくれてたから、朝イチでチーム会をすることになったの」

「五十嵐さん、やるわね」

「うん。それで、会議室に入ったら、中川理沙子が、みんなの分、
お茶を用意してくれてたの」

「珍しい!あの中川さんが!?」

「でしょ?それで、谷潤也がチャチャを入れたの。
そしたら、中川理沙子がキレちゃって・・・」

「なるほど、問題勃発ってわけね(苦笑)」

「中川理沙子的には、五十嵐智美が会議室を言われなくても予約していた
ってことで、先を越されたって思ったらしいの。
それで、それに対抗するためにお茶の用意をしたらしいのね」

「まぁ、中川さんの気持ち、分からないでもないわね」

「中川理沙子としては、アイデアがなかなか浮かばなくてイライラして、
焦ってたみたいなの。そこに私が、ブルータイガーが
女性向けエナジードリンクを発売するっていう発表をする前に、
女性をターゲットにして、エナジードリンクをアピールするって言ったことで、
自分が置いて行かれるっていう恐怖心を感じたみたいなんだよね」

「ふんふん、それで?」

「だから、誰かと比べるんじゃなくて、自分にしかない魅力があるんだから、
それを探して、上手く使えって話をしたの。
そしたら、<私の魅力ってなんですか?>っていうから、
それは、自分にしか分かんないでしょ?って話をしたの。
自分の内側に目を向けて、探してごらんって」

「ミウ、成長したわね。もう私、泣きそうよ(笑)」

「アトランティーナ、からかわないで!」

「ごめん、ごめん。それで、どうなったの?」

「なんか、それをキッカケにみんなが抱えてる不安とかを言い出したり、
私が何かというとレオンくんを連れて行くから、自分たちには、
力がないからだって思ってたって話が飛び出したりしてね。
あと、今まで、チームで仕事するっていう機会があんまりなかったから、
どうしたら良いのか戸惑ってるとか、まぁ、色々な意見が出たワケよ。

でも、それも良い機会だなって思ったから、中川理沙子のお陰で、
良い機会を得られたねって話をして、来週から、自分の良いところを
メールで私に送るってことになった(笑)

それで、内容が控えめ過ぎたり、良いところを言えてなかった時には
ダメ出しして、OKが出るまで、メールすることになったの」

「それは、とっても良いことだと思うけど、ミウ、仕事増やしちゃって・・・。
また大変になっちゃうわね」

「そうなんだけど、私が、アトランティーナやチェリーに
助けてもらったことを今度は、私がみんなのためにやるってことで、
自分の確認にもなるから良いかなとも思ってるの」

「それは、そうね。ミウのためにもなるかもね」

「うん、それで、これからは独りで抱え込まないで、チーム一丸となって、
取り組んで行こう!ってことになったワケよ」

「問題解決って感じね。良かったじゃない」

「うん。これで、一応、問題は解決したの。それでね」

「えっ、まだあるの!?」

「だから、盛り沢山だって言ったじゃない(笑)」

「あっ、そうだったわね。それで、今度は何があったの」

「問題ってことじゃなくて、報告なんだけど、
毎日、ブルータイガーの藤崎さんに電話してるでしょ?」

「そうみたいね。毎日なんて、偉いと思うわ」

「ありがとう。それで、最初は、他人行儀っていうか、なんていうか、
堅苦しい感じだったんだけどね、今日、藤崎さんからプレゼンが終わったら、
食事に行きましょうって誘われた」

「それで、ミウはなんて答えたの?」

「ぜひ!って言っておいた(笑)ま、一回くらい食事に行っても良いかな
とも思ったしね。だって、元守護天使の一人なんでしょ?
どんな感じか、気になるじゃん」

「そっか、弦夜がね。ちょっと楽しみね。これで全部?」

「まだある」

「何があったの?」

「レオンくんがランチを誘いに来て、それでチームの子たちに冷やかされた。
今日は、午前中から濃かったから、独りでのんびりランチに行こうって
思ってたから、断りたいなぁとも思ったんだけど、いつもお茶とか、
ご飯とか断ってるし、レオンくんには助けてもらってるから
断りづらいなって思ってたりして、色々問答してたんだよね(汗)」

「なるほどね。それで、どうしたの?」

「みんなのことは、まぁ、かわしたんだけど、結局、レオンくんとランチに
行ったの。でもね、レオンくんと一緒で良かったって思った」

「なんで?」

「レオンくんだと、何の遠慮もないじゃない?アトランティーナのことも
話せるし、内側のこととか、チャクラのこととか、話題を選ばなくて良いって
いうの?それがすごく楽なの。あと、アトランティーナが私は、考え込むより、
誰かに話した方が考えがまとまるタイプだって言ったでしょ?
あの意味も分かった。レオンくんに色々話してるうちに、私の中で、色々なことが
繋がって、めっちゃスッキリしたの!それとね、レオンくんと私の相性が良いって
いうのも分かった気がした」

「それは良かったじゃない。これで終わりかしら?」

「まだ、ちょっとだけある」

「まだあるの?ホントに濃い1日だったのね(苦笑)」

「午後イチにハヤトくんからデートの誘いのメールが来たの。
もちろん、まだチャクラが終わってないからって断ったんだけど、
そしたら、レオンくんが来て、僕ともデートしてくださいって
言い出したんだよね(苦笑)」

「レオンが?まぁ、そんなに意外でもないけどね」

「でね、明日と明後日がダメなのは分かってるから、来週は?って言うから、
来週末は過去生を癒したいからって言ったの。そしたら、じゃ、その次は?
って言うの。だから、何が出て来るか分かんないし、先の約束はしたくないって
言ったら、じゃ、会社の帰りは?って言うからプレゼンがあるから早く帰りたい
って言ったのね。そしたら、じゃ、プレゼンが終わってからは?って。
もう、しつこいったらないの!」

「それで、結局、約束はしたの?」

「ううん。会社の帰りも、そんなに先の約束はしたくないって言った。
で、そろそろみんなが戻ってくるから、この辺にしてって言って、
とりあえず、席に戻した感じ。もうっ、レオンくん、どうしちゃったの!?
って感じだよ」

「ハヤトにミウを取られるって思ったんじゃない?(笑)」

「取られるも何も、レオンくんもハヤトくんもお友達じゃん!」

「レオンの方は、そうじゃないってことでしょ?レオンも可愛いとこ、
あるじゃない」

「そ、そんな呑気なこと、言ってる場合じゃないよ!」

「で、ミウはどうなの?レオンはダメ?」

「ダメってことじゃないけど、まだ、恋心は芽生えてないと思う。
っていうか、今は、先に片付けたいことがたくさんあるから、
他のことは考えたくないっていうか、考える余裕がないもん」

「前にも言ったでしょ?レオンも言ったと思うけど、恋は頭でするものじゃ
なくて、心でするもの。つまり、考えてするものじゃなくて、感じるもの
なのよ」

「そんなことは分かってるけど・・・。だとしたら、レオンくんのことは
好きだけど、そういう好きではないよ」


「そっか。それじゃあ、仕方ないわね。
それにしても、本当に色々なことがあったわね。お疲れさま。
それで、明日はチャクラの続きをするの?」

「うん!第5チャクラからだよね?めっちゃ楽しみなんだ」

「ここまで、チャクラの勉強を楽しみにするなんて、意外だったわ」

「だって、勉強すると何かが変わったり、気づいたりするんだもん!楽しいよ」

「燃えちゃったりもするけどね(笑)」

「あ~、あの時は、辛かったわ。でも、私にとって、悪いことじゃなかった
でしょ?辛かったけど、ちゃんと意味があって、その後、どんどん良い方に
流れて行ってる気がするんだもん。だから、ちょっとくらい辛くても平気だよ」

「じゃ、明日と明後日で、第5~7チャクラの話をしましょうね」
「うん!また、よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくね。じゃ、今夜はもう寝る?」

「ううん。映画観ようよ」

「この間と同じ映画?」

「うん!」

「分かった。じゃ、映画観ようか」

「やったー!」

「ミウ、疲れてないの?」

「身体は少し疲れてるのかもしれないけど、なんか、めっちゃ元気!」

「それって、元気って言って良いのかしらね(苦笑)ま、明日と明後日、
お休みだから、様子を見ながら、進めれば良いわね。
先の約束もしていないみたいだしね(笑)」

「うん!そういうこと(笑)」

「少し真面目な話をしても良いかしら?」

「う、うん、良いけど・・・な~に?ちょっと怖いんですけど(笑)」

「悪い話じゃないわ。ミウは気づいているのかしら?」

「えっ、何に?」

「ミウは、身体は少し疲れているかもしれないけど、元気って言ったでしょ?
身体は疲れているかもしれないけど、元気だって感じるのは、
ミウの心が元気っていうことなの。どういうことなのかというとね、
それは、ミウがいつも心のケアを無意識のうちにしているってことなのよ」

「えっ、そうなの!?」

「ええ。そうよ。今のミウとは逆に、身体は元気だけど、何もする気に
ならないって言う人もいるでしょ?それは、心が疲れてしまっている
ということなの。身体は元気なのに、何もしたくないって、
ちょっともったいないと思わない?」

「うん。そうだね。ちょっとどころじゃなくて、すっごくもったいないって思う」

「そうよね。もちろん、身体も休めてあげる必要があるし、身体のケアも
大切なんだけど、心みたいに見えないものをケアするのって、意外と難しいのよ。
目で見えないから、疲れていることに気がつかないことが多いの。

気がつくためには、いつも自分の心と向き合う必要があるのよね。
だから、それが出来ているなんて、スゴイことだと思うわ。
毎日、色々なことが起こって、その中で、自分なりに考えたり、
感じたりしながら、心に目を向けて過ごしているんだなって、
傍にいなくても分かる。それは、とても素晴らしいことだと思うし、
私は、そんなミウを誇りに思う」

「うわっ、褒められちゃった(笑)ちょっと照れちゃうけど・・・。
ここのところ、毎日が濃くて、ちゃんと内側に意識を向けていないと、
自分を保てなくなるっていうか、迷いまくっちゃうっていうか、
そんな感じだったの。そんな中、毎朝、チェリーからも色々なことを
教わってるし、レオンくんも良い具合に絡んでくれるしね(苦笑)

でも、そのお陰で、今の私はあると思ってる。だから、今朝、
チェリーだけじゃなくて、アトランティーナや元守護天使の皆さんにも
愛されてるんだなぁって心の底から感じて、感動しちゃったんだよね。

それでも、まだまだ、出来ないこともあるし、つい、足が地につかないで、
浮いちゃうこともある。でも、新しいことをどんどん吸収したいと
思ってるし、アトランティーナに教えて欲しいこともたくさんあるから、
次に進ませてもらうために教えてもらったことは、
しっかりと身につけていかないとって思ってる。
だから、私なりに意識してるとこはあるかな。」

「とってもステキね、ミウ」

「ありがとう。最近ね、内側に意識を向けることが、ちょっとだけクセに
なってきてるんだよね。でも、ここで気を緩めたら、
また、戻っちゃいそうだから、気をつけてるんだ」

「そう。これからのミウが、ますます楽しみになってきたわ」

「アトランティーナのお陰だよ。アトランティーナと出会ってなかったら、
今の私は、絶対にいなかったって思うもん。いろんなことを教えてくれて、
本当にありがとう。これかも、もっともっと、いろんなことを教えてください。
そして、ずっと傍に居てください」

「そうねぇ・・・。ミウの花嫁姿を見せてもらわないと
って感じかしらね(笑)」

「花嫁姿の次は孫の顔ね(笑)」

「私は、お母さんかって!(笑)」

「アトランティーナ、本当にありがとう!これからもよろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくね、ミウ」


<次回へ続く>
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