ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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身体の声

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不思議だけど、第5チャクラから楽になったっていうか、
私にとっては、簡単っていうか・・・。
アトランティーナには言えないけどね(苦笑)

第1~3チャクラは、めっちゃしんどかったんだよね(汗)
それで、慣れたから楽とか、簡単に感じるのかは分かんないけどね。

やっぱり、アトランティーナに聞いてみよう!
第1~3チャクラと第5、第6チャクラが違い過ぎるんだもん!
めっちゃ気になるし、不思議がってるだけじゃ、後々、気持ち悪いしね。
疑問に感じたら、感じた時に解決しておかないと、
これが変に作用してもイヤだもんね。

お休みの日は、いつもアトランティーナと一緒にご飯を作るんだ。
あ~だ、こ~だ言いながら、ずっと笑いながら作ってる感じで、
楽しいんだよね。それに、アトランティーナのちょっとした、
ひと手間も間近で見ることが出来るから勉強にもなるの。

アトランティーナって、サバサバしてて、ハンサム・ウーマンって
感じだけど、家庭的な一面もあって、本当に理想なんだよなぁ・・・。
キレイだし、仕事も出来るし、料理も上手で、頭もキレッキレだし。
それに、面白いしね(笑)あっ、あと、面倒見もめっちゃ良い!
だって、ダメダメだった私のことをここまで引き上げてくれた
恩人みたいな存在だもん。これからもず~っと傍に居て欲しいって思う。

こんなに近くに理想の人がいるって、絶対に良いよ!
だって、絵を描く時だって、習字だって、お手本を見ながらの方が
覚えやすいでしょ?それとおんなじだよね。って、ちょっと違うか?(笑)

二人で準備すると、楽しいからかもしれないけど、あっという間にご飯が出来て、
いつも通り、サクサクッと食べて、片付けして、コーヒー飲みながら、
お喋りタイムがスタート!今日は、先に聞きたいことを聞いておこう。
後でって思ってると聞き忘れちゃいそうだからね(苦笑)

「ね、アトランティーナ、ひとつ聞いても良い?」

「な~に?チャクラのこと?」

「うん。そうなんだけど・・・」

「良いわよ。何か分からないことでもあったの?」

「分からないことっていうんじゃないんだけど・・・」

「何よ!歯切れが悪いわね。さては・・・聞きづらいことなんでしょ?
な~に?怒らないから言ってごらん」

「あのね・・・第1~3チャクラまでは、難しいって
いうんじゃないんだけど、身体にも変化が起こったし、
めっちゃ、しんどかったのね。でも、第5と第6チャクラは、
楽っていうか、簡単っていうか・・・。初めて教えてもらったのに、
楽とか、簡単とか、言って良いのかどうか、分かんないけど、
大変ではなかったんだよね。それって、何か意味があるのかなぁ・・・と
思って、聞いておいた方が良いような・・・そんな感じ」

「楽とか、簡単なんて言ったら、私に怒られると思ったんでしょ?」

「・・・うん(苦笑)」

「そうねぇ・・・。第1~3チャクラは、肉体に関するチャクラ
だったでしょ?私と出会ってから、ミウが一生懸命に取り組んできたことは、
肉体に関することではなくて、霊的なこと、スピリットに関すること
だったから、その鍛錬が出来ていたから、第5と第6チャクラは、
楽とか、簡単って感じたんだと思うわ。

でも、肉体に関することは、やって来なかったし、肉体は、生まれた時から
持っているものだから、その肉体について、意識を向けることを
してこなかったと思うの。だから、改めて、自分の肉体とエネルギーの関係と
向き合った時に難しく感じたり、しんどいことが起こったりしたんだと思うのね。
ただ、それだけのことよ」

「なぁ~んだ!それだけのことだったんだ!」

「とはいえ、甘く見ないでね。肉体のバランスが崩れると霊的なバランスも
自動的に崩れていくものだから、まずは、肉体のバランスを整えることが
重要だということを覚えておいてね」

「地に足をつけるとかだよね?」

「それもそうだけど、肉体を司どるチャクラが創造的エネルギーを
持っているなんて、思ったこと、なかったんじゃない?
創造的エネルギーは、霊的なエリアだと思っていなかった?」

「確かに!そう言われてみるとそうだよね。あれは、目からウロコっていうか、
ちょっとビックリしたかも!?」

「でしょ?あと、自尊心もそう。スピリット関連かと思いきや、
肉体を司どるチャクラが管轄なのよ。だから、自分の肉体を疎かにしては
いけないの。霊的、スピリット的なところにばかり目を向けてしまいそうに
なるかもしれないけど、全ての土台は肉体だから、まずは、肉体の調整を忘れずに
行って欲しいし、意識を向けて欲しいところなのよ。
これがね、なかなか伝わらないのよね(苦笑)」

「そうだね。霊的、スピリット的なことに目を向けて磨いていこうとすると、
肉体の方が疎かになるっていうのは、分かる気がする」

「そうなのよね(苦笑)だからミウは、肉体にも目と意識を向けることを
忘れないで欲しいの。これは、見た目のことを言っているんじゃないのよ。
第1~3チャクラで勉強したことをしっかり心と身体に刻み込んで、
常にバランスが取れているのかをチェックして欲しいの

それと、身体が疲れていても何のケアもしないってことはない?疲れても、
放っておけば回復するって思っていない?本当は、疲れを感じていなくても、
毎日、寝る前には、ちゃんとケアして欲しいのよ。それが難しかったら、
せめて疲れを感じた時くらいは、しっかりケアしてから寝るようにして
欲しいわね。お風呂で、ゆっくりお湯に浸かるだけでも良いから」

「うわっ、耳が痛いです(汗)
そうだね、毎日は面倒だけど、『疲れてるなぁ』って思った時は、
ちゃんとケアしなきゃダメだよね(汗)あっ、そうだよね!
だって、もし、自分の大切な人が疲れてたら、何もしないで放っておくなんて
あり得ないもんね!っていうことは、自分に対しても自分が大切だと思う人に
対するのと同じように接する必要があるってことだ!
はい!これからは、疲れたまま放置することはしません。

それにしても、生まれた時から、この身体とつきあってるけど、
意外と身体のことって分かんなかったりするかもしれないね。
それに、あえて意識を向けるってこと、してこなかった気がする」

「理解が早くて嬉しいわ。自分の身体だから粗雑に扱っても良いってことじゃ
ないのよ。自分の身体だから、大切にする必要があるの。とはいっても、身体に
意識を向ける習慣はないのよね(苦笑)だから、何が食べたいのか、身体に
聞くという習慣をつけてもらったの。それは、今でも続けているんでしょ?

身体は、食べ物で作られるものだから、何を食べるのかは、とても大事なこと。
耳を傾けてあげれば、今、何が必要なのか、ちゃんと身体の声が届くものね。
それをしっかり聞いてあげることも自分への愛に繋がるから続けてね」

「うん!お昼で何を食べるのか、ちゃんと聞いてるよ。
そうそう、その点、レオンくんとランチに行くと良いんだよね。
私が、身体に聞いてから何を食べるのか、決めてるって知ってるかどうか
分かんないけど、必ず、<何が食べたいですか?>って聞いてくれるんだよね」

「おそらくレオンは、礼儀として聞いているんだと思うわよ。
ミウがそこまで意識的に過ごしているということは、知らないと思うから」

「えっ、そうなんだ!レオンくんって紳士なんだね」

「あら、そうかしら?男性が女性と一緒に食事に行く時って、
たいてい男性が女性に何が食べたのかを聞くものじゃないの?
ミウが今までつきあった男性たちは、聞いてくれなかったの?」

「・・・う~ん、どうだったかなぁ?聞いてもらってたような気もするし、
聞かれないで、連れて行かれたお店で、選んでたような気もするし・・・。
覚えてないや(苦笑)ほら、だって、身体に何が食べたいかを聞いて、
食べるものを決めるなんてこと、その頃はしてなかったから、
どうだったかなんて、忘れちゃったよ(笑)」

「あらあら(苦笑)何を食べるのかを自分の身体に聞いてから決めることは、
男性も女性も同じように重要なの。だから、男性から聞かれたら、
<私は〇〇が食べたいけど、あなたは?>って聞いてあげると良いわね。
それで、親しくなったら、自分の身体に何が食べたいのかを聞いてから選ぶと良い
という話をしてあげると良いと思うわ」

「そうだね。その点でも元守護天使の誰かとつきあうと楽で良いね」

「そんなことないわよ!たぶん、レオンなんて、自分の身体に聞いてから
選んだりしていないと思うもの」

「え~っ!そうなの?」

「今度、レオンに聞いてみると良いわ。レオンだけじゃなくて、ハヤトも、
たぶん、聞いていないと思うわよ(笑)」

「テルさんも?」

「テルは、聞いているかもしれないわね。食べることにこだわりが
あるかもしれないから」

「へぇ~、そうなんだぁ。それも星から分かるの?」

「まあね」

「そういうことも分かるなんて、やっぱり、星の勉強もしたいよね」

「そうね。でも、明日は第7チャクラの勉強をして、
その次は、過去生を癒したいんでしょ?」

「うん、そう」

「その後、星の勉強を始めても良いけど、そうなるとミウのお休みは、
いつも私と一緒で、デートが出来なくなっちゃうじゃない?」

「いいよ、別に。今、どうしてもデートしたい人なんていないから(笑)」

「ミウは、そうかもしれないけど、ハヤトやレオンは、
ミウとデートしたいんでしょ?」

「そうかもしれないけど、私は、そんなに乗り気じゃないんだもん」

「でもね、一緒に出かけてみると、彼らに対してだけじゃなくて、
ミウ自身も何か新しい発見があるかもしれないから、行ってみたら
良いと思うのよねぇ・・・」

「それは、そうなのかもしれないけどね。でも今は、勉強の方を
優先させたいんだよね(苦笑)学校の勉強と違って、
アトランティーナから教わることって、すぐに役立つことばかりだから、
楽しくてしょうがないんだ」

「社会で役に立つことだけを覚えて学校を卒業したミウにとっては、
そうかもしれないわね(笑)」

「なんか、トゲのある言い方じゃない」

「そういうつもりはないんだけどね(笑)
たまには、お休みの日に出かけてみるのも良いんじゃない?」

「だったら、アトランティーナと一緒にお出かけしたい!
だって、アトランティーナと一緒にお出かけしたことないじゃん」

「あら、そうだった?」

「そうだよ!」

「いつも一緒に居るから、気がつかなかったわ(笑)」

「ウソだね!分かってるクセに・・・。
あっ、でも、マジで、アトランティーナと一緒にお出かけしたいかも!
確かにレオンくんやハヤトくんと一緒に出かけても新しい発見があるかも
しれないけど、アトランティーナと一緒に出かけた方が、私にとっては、
新しい発見がありそうな気がするもん!

じゃあ、再来週末は、一緒にお出かけしようよ!
そんなに遠出じゃなくても良いから・・・ねっ?
だって、ハヤトくんやレオンくんよりも先にアトランティーナと
出会ったんだから、アトランティーナが先だよ!」

「なんで、私もデート要員に組み込まれているのよ(笑)」

「だって、アトランティーナと一緒にお出かけしたいもん!」

「小さな子供がダダをこねてるみたいな言い方しないの!(笑)」

「え~・・・ダメ?」

「ダメじゃないけど・・・」

「じゃ、良いんだね?やった~!
じゃ、再来週末は、アトランティーナとデートね。決まりで良いよね?」

「はいはい、わかりました」

「イェーイ!」

「何がそんなに嬉しいんだか(苦笑)」


<次回へ続く>
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